30 / 57
魔族信仰 ハバリトス
嫌に決まってる……
しおりを挟む
俺はどこかの地下で退屈の余り死にそうになっていた。
監視役の人はいくら話しかけても無視するし、カビと血の臭いで気持ち悪いしで最悪の環境だ。
今すぐに外の空気を吸いたい。
思いっきり新鮮な空気を吸って大声で叫びたい。
「おーい、暇なんだけど俺にも本貸してくれない!?」
知ってはいたけど完全に無視。
こういう時ノノならなんて言うんだろうな。
ノノならこんな状況でも仲良くなれるんだろうな。
「なんなら読み聞かせてくれてもいいんだけど」
もう本当に暴れたい。
暴れて全部壊してしまいたいほどにフラストレーションが溜まりに溜まっている。
少しでも気を抜くとこの鎖を天井から引き抜きそうだしな。
何度かガチャガチャと鎖を引っ張てみると簡単に壊れそうだった。
ここの牢自体も古いせいか一発で壊れそうだし、フランの場所がわかればすぐに逃げ出せそうだ。
だけどノノはどうしよう。
ここに置いて行ったらどうなるかわからないし、そもそもノノはなんでこんなところにいるんだろう。
「何か企んでいるみたいだね」
「ノノかよかった、暇で暇で本当にどうしようもなかったんだよ」
「今回は連絡事項を伝えに来た」
挨拶は無いらしい。
今回はってことはまだ日は跨いでいないらしい。
ここに居ると昼夜の感覚がないせいでどのくらいここに居たかわかりにくいんだよな。
「タクト・キサラギあなたはハバリトスの仲間に入る気はない?」
「断る」
ノノの問いに即答した。
俺がここに居るのは魔王を消滅させるためだ。
そんな俺が邪教に与するわけにはいかない。
「そういうとは思ってた。あなたはそういう人だから」
そう言ったノノの表情は寂しそうに見えた気がした。
しかしそれは一瞬ですぐに仏頂面に戻る。
「今から三日以内に魔族がクルトにやってくる」
「それを教えられて俺はどうすればいいんだ? 魔族様万歳、魔王様万歳って言えばいいのか?」
「洗脳の魔法に長けた魔族だと言ったら意味は伝わるよね」
俺に洗脳をかけて仲間に引き込むつもりか。
確かに俺を洗脳したらその辺の魔族よりも戦力になる。
それに人間だし対魔族の警戒もすり抜けられるし、俺を王国軍とぶつけ相打ちになってもハバリトスに不利益はない。
ハバリトスにとっては良い事尽くしだな
「流石勇者様、理解が早くて助かるね。まあこれからは人類の敵になるんだけどね」
「俺がそうなったとしたらフランはどうなる?」
「それは司祭様次第かな。でもたぶん殺されるんじゃないかな?」
ノノは笑顔を作った。
「それでいいのか?」
「良い悪いは私の決める事じゃない。司祭様や大司祭様だ」
「俺はノーナアルヴェルス・ランスグライスに聞いているだ」
名前を呼びノノの目をにらみつける。
「嫌に決まってる……フランちゃんは私の友達なんだから嫌に決まってる! それでも司祭様の決定は絶対で逆らったらダメなんだ!」
檻を壊す勢いで俺に叫ぶ。
「逆らったらどうなるかあんたは知らない。私達はあんたみたいに強くも無い! 一人では生きていけない弱者だ、強い何かに守ってもらって生きていくしかないんだよ!」
ひとしきり叫んだノノは荒くなった呼吸を整え、俺を鋭くにらみつける。
傷つけてしまったが、これでノノの心はわかった。
やっぱりノノはノノだ。
「連絡事項は以上。残りの数日を好きに楽しめ」
「ところでフランは元気か?」
「私も頑張るからタクト様も負けないで。そう伝えてくれってさ」
「それなら俺からも一言伝言だ。お互い頑張ろうって伝えてくれ」
ノノは俺の返事を聞いてくれたのか振り向くことなく去って行った。
「また話し相手がいなくなってしまった……」
さて、これからどうするかだな。
とりあえずノノのあの感じから俺達を裏切りたくて裏切ったって感じじゃないよな。
慣れたくはないが、こういうことは慣れている。
強くなってからは一度の転生で少なくとも一度こういう事態に巻き込まれている。
俺の強さを知った権力者が仲間にするために牢に入れたり、魔族の命令で俺を殺そうとしてきたり嫌になるほど捕まっている。
そしてそのほとんどの場合がノノと同じ状況だ。
生きるために裏切って死にたくないから誰かを犠牲にする。
ノノはフランが死ぬのは嫌だと叫んでくれた。
弱者で生き残るために俺を捕まえたと言った。
それだけで十分だ。
ノノは俺達の仲間。それがわかれば堂々とノノを連れて行くことができる。
そのためにはノノを縛る何かを壊さないといけないんだけど……、俺今地下なんだよな……。
フランの伝言にかけてみるか。
フランはノノを説得するつもりなんだろう。
だから俺がすることはここを潰すことか。
これで読み間違えてたら俺最低にカッコ悪いな……。
洗脳ができる魔族が来るまで三日それまでに色々準備ができていないといけないってことか。
知りたいのは現在地、それとノノが言っていた司祭がどこにいるか、フランとノノがどこにいるのか。
色々思い出せ。
この町の地図、ノノの言葉、ここに運ばれてからの周囲の会話を全部思い出せ。
「看守さん、ハバリトスに教皇っていないのか?」
看守は俺を一瞥しただけで再び読書に戻る。
俺には何も伝えてはいけないらしい。
「看守さんも知らないんだ、ここには司祭しかいない小さな所だししょうがないか。こんな廃れた町で俺しかいない牢屋の看守なんかさせられているくらいだし仕方がないよな」
「いい加減に口を閉じろ。今のお前には口を開く権限もないんだぞ」
「ただの雑談だろ? わかったよ、明日もノノが来るだろうしその時に聞いてみるよ」
言い過ぎたらしい。
我ながら煽りもへたくそだ、会話にならないくらい相手を怒らせてしまう。
そのせいで俺は情報を得るのにノノが来るのを待たないといけなくなってしまった。
†
そして準備が整いきる前に魔族が到着したという連絡を看守は意気揚々と俺に伝えてきた。
「これでお前はハバリトスの従順な戦士になるわけだ。せいぜい敵の戦力と一緒に死んでくれ」
大笑いした看守は階段を降りてくる音に気が付きすかさず膝を着いた。
現れたのは魔族というよりも悪魔だった。
ヤギの頭部を持つ巨漢。
大きく太いねじれた角、鼻先が口元が伸び両眼が顔の側面につき広い視野を持っている。
ローブを着てもなお隠しきれていない分厚い肉体。
ヤギの獣人の魔族か。
俺が魔族の姿を見ていると袖から見える強固な蹄が牢を叩く。
「こいつが、自称勇者か。これほどの素材をよく捕まえたな」
「はい。人質を使いここに閉じ込めております」
「では洗脳した後の最初の仕事は人質の首を跳ねさせるとしよう」
魔族は薄気味悪く笑い、檻を壊し俺の目の前にやってくる。
醜悪な見た目に濁った瞳。
こいつは魔族としてそれなりに強い。
少なくともヴェルモンドよりは強いだろう。
「あんた名前は?」
蹄が俺の頬を殴りつける。
致命傷にはならないが俺にそれなりのダメージを与えられるレベルらしい。
「不遜だぞ人間。格の違いを思い知れ」
「それなら不遜なのはお前だろ」
「生意気だな。下等な種族が付け上がりやがって」
魔族は俺の体を何度も打ちのめす。
蹄で、角で、頭突きで何度も俺を痛めつける。
「おい、そこの人間来い」
俺を殴ることに飽きたのか、魔族は看守を呼びつけるとその頭部を蹄で殴りつける。
トマトの様に弾けた看守を見下ろし付き添いの男に片づけを命令する。
「普通は一撃でこうなるのにお前は中々に頑丈だな。実に使えそうだ、お前をこれから我が配下にしてやろう光栄に思え【ブレーンウォッシング】」
魔族の手から魔法陣が現れ俺の頭を通過した。
監視役の人はいくら話しかけても無視するし、カビと血の臭いで気持ち悪いしで最悪の環境だ。
今すぐに外の空気を吸いたい。
思いっきり新鮮な空気を吸って大声で叫びたい。
「おーい、暇なんだけど俺にも本貸してくれない!?」
知ってはいたけど完全に無視。
こういう時ノノならなんて言うんだろうな。
ノノならこんな状況でも仲良くなれるんだろうな。
「なんなら読み聞かせてくれてもいいんだけど」
もう本当に暴れたい。
暴れて全部壊してしまいたいほどにフラストレーションが溜まりに溜まっている。
少しでも気を抜くとこの鎖を天井から引き抜きそうだしな。
何度かガチャガチャと鎖を引っ張てみると簡単に壊れそうだった。
ここの牢自体も古いせいか一発で壊れそうだし、フランの場所がわかればすぐに逃げ出せそうだ。
だけどノノはどうしよう。
ここに置いて行ったらどうなるかわからないし、そもそもノノはなんでこんなところにいるんだろう。
「何か企んでいるみたいだね」
「ノノかよかった、暇で暇で本当にどうしようもなかったんだよ」
「今回は連絡事項を伝えに来た」
挨拶は無いらしい。
今回はってことはまだ日は跨いでいないらしい。
ここに居ると昼夜の感覚がないせいでどのくらいここに居たかわかりにくいんだよな。
「タクト・キサラギあなたはハバリトスの仲間に入る気はない?」
「断る」
ノノの問いに即答した。
俺がここに居るのは魔王を消滅させるためだ。
そんな俺が邪教に与するわけにはいかない。
「そういうとは思ってた。あなたはそういう人だから」
そう言ったノノの表情は寂しそうに見えた気がした。
しかしそれは一瞬ですぐに仏頂面に戻る。
「今から三日以内に魔族がクルトにやってくる」
「それを教えられて俺はどうすればいいんだ? 魔族様万歳、魔王様万歳って言えばいいのか?」
「洗脳の魔法に長けた魔族だと言ったら意味は伝わるよね」
俺に洗脳をかけて仲間に引き込むつもりか。
確かに俺を洗脳したらその辺の魔族よりも戦力になる。
それに人間だし対魔族の警戒もすり抜けられるし、俺を王国軍とぶつけ相打ちになってもハバリトスに不利益はない。
ハバリトスにとっては良い事尽くしだな
「流石勇者様、理解が早くて助かるね。まあこれからは人類の敵になるんだけどね」
「俺がそうなったとしたらフランはどうなる?」
「それは司祭様次第かな。でもたぶん殺されるんじゃないかな?」
ノノは笑顔を作った。
「それでいいのか?」
「良い悪いは私の決める事じゃない。司祭様や大司祭様だ」
「俺はノーナアルヴェルス・ランスグライスに聞いているだ」
名前を呼びノノの目をにらみつける。
「嫌に決まってる……フランちゃんは私の友達なんだから嫌に決まってる! それでも司祭様の決定は絶対で逆らったらダメなんだ!」
檻を壊す勢いで俺に叫ぶ。
「逆らったらどうなるかあんたは知らない。私達はあんたみたいに強くも無い! 一人では生きていけない弱者だ、強い何かに守ってもらって生きていくしかないんだよ!」
ひとしきり叫んだノノは荒くなった呼吸を整え、俺を鋭くにらみつける。
傷つけてしまったが、これでノノの心はわかった。
やっぱりノノはノノだ。
「連絡事項は以上。残りの数日を好きに楽しめ」
「ところでフランは元気か?」
「私も頑張るからタクト様も負けないで。そう伝えてくれってさ」
「それなら俺からも一言伝言だ。お互い頑張ろうって伝えてくれ」
ノノは俺の返事を聞いてくれたのか振り向くことなく去って行った。
「また話し相手がいなくなってしまった……」
さて、これからどうするかだな。
とりあえずノノのあの感じから俺達を裏切りたくて裏切ったって感じじゃないよな。
慣れたくはないが、こういうことは慣れている。
強くなってからは一度の転生で少なくとも一度こういう事態に巻き込まれている。
俺の強さを知った権力者が仲間にするために牢に入れたり、魔族の命令で俺を殺そうとしてきたり嫌になるほど捕まっている。
そしてそのほとんどの場合がノノと同じ状況だ。
生きるために裏切って死にたくないから誰かを犠牲にする。
ノノはフランが死ぬのは嫌だと叫んでくれた。
弱者で生き残るために俺を捕まえたと言った。
それだけで十分だ。
ノノは俺達の仲間。それがわかれば堂々とノノを連れて行くことができる。
そのためにはノノを縛る何かを壊さないといけないんだけど……、俺今地下なんだよな……。
フランの伝言にかけてみるか。
フランはノノを説得するつもりなんだろう。
だから俺がすることはここを潰すことか。
これで読み間違えてたら俺最低にカッコ悪いな……。
洗脳ができる魔族が来るまで三日それまでに色々準備ができていないといけないってことか。
知りたいのは現在地、それとノノが言っていた司祭がどこにいるか、フランとノノがどこにいるのか。
色々思い出せ。
この町の地図、ノノの言葉、ここに運ばれてからの周囲の会話を全部思い出せ。
「看守さん、ハバリトスに教皇っていないのか?」
看守は俺を一瞥しただけで再び読書に戻る。
俺には何も伝えてはいけないらしい。
「看守さんも知らないんだ、ここには司祭しかいない小さな所だししょうがないか。こんな廃れた町で俺しかいない牢屋の看守なんかさせられているくらいだし仕方がないよな」
「いい加減に口を閉じろ。今のお前には口を開く権限もないんだぞ」
「ただの雑談だろ? わかったよ、明日もノノが来るだろうしその時に聞いてみるよ」
言い過ぎたらしい。
我ながら煽りもへたくそだ、会話にならないくらい相手を怒らせてしまう。
そのせいで俺は情報を得るのにノノが来るのを待たないといけなくなってしまった。
†
そして準備が整いきる前に魔族が到着したという連絡を看守は意気揚々と俺に伝えてきた。
「これでお前はハバリトスの従順な戦士になるわけだ。せいぜい敵の戦力と一緒に死んでくれ」
大笑いした看守は階段を降りてくる音に気が付きすかさず膝を着いた。
現れたのは魔族というよりも悪魔だった。
ヤギの頭部を持つ巨漢。
大きく太いねじれた角、鼻先が口元が伸び両眼が顔の側面につき広い視野を持っている。
ローブを着てもなお隠しきれていない分厚い肉体。
ヤギの獣人の魔族か。
俺が魔族の姿を見ていると袖から見える強固な蹄が牢を叩く。
「こいつが、自称勇者か。これほどの素材をよく捕まえたな」
「はい。人質を使いここに閉じ込めております」
「では洗脳した後の最初の仕事は人質の首を跳ねさせるとしよう」
魔族は薄気味悪く笑い、檻を壊し俺の目の前にやってくる。
醜悪な見た目に濁った瞳。
こいつは魔族としてそれなりに強い。
少なくともヴェルモンドよりは強いだろう。
「あんた名前は?」
蹄が俺の頬を殴りつける。
致命傷にはならないが俺にそれなりのダメージを与えられるレベルらしい。
「不遜だぞ人間。格の違いを思い知れ」
「それなら不遜なのはお前だろ」
「生意気だな。下等な種族が付け上がりやがって」
魔族は俺の体を何度も打ちのめす。
蹄で、角で、頭突きで何度も俺を痛めつける。
「おい、そこの人間来い」
俺を殴ることに飽きたのか、魔族は看守を呼びつけるとその頭部を蹄で殴りつける。
トマトの様に弾けた看守を見下ろし付き添いの男に片づけを命令する。
「普通は一撃でこうなるのにお前は中々に頑丈だな。実に使えそうだ、お前をこれから我が配下にしてやろう光栄に思え【ブレーンウォッシング】」
魔族の手から魔法陣が現れ俺の頭を通過した。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
世界で唯一の天職【配信者】と判明した僕は剣聖一家を追放される〜ジョブの固有スキルで視界を全世界に共有したら、世界中から探し求められてしまう〜
マグローK
ファンタジー
「リストーマ。オマエは追放だ!」
天職がジョブという形で天から才能が授けられる世界。
主人公であるリストーマは、ジョブが剣聖でないとわかった瞬間、父親から追放を言い渡されてしまう。
さらには、実の子じゃなかった、万に一つのギャンブルだった、剣聖として人並みの剣の才すらないゴミなどという言葉をぶつけられた挙句、人がほとんど足を踏み入れることのできていないダンジョンに捨てられてしまう。
誰からも求められず、誰にも認められず、才能すらないと言われながらも、必死で生き残ろうとする中で、リストーマはジョブ【配信者】としての力に覚醒する。
そして、全世界の視界を上書きし、ダンジョンの魔獣を撃退した。
その結果、リストーマは、真っ先にヴァレンティ王国のセスティーナ姫に探知され、拾われ、神や悪魔、魔王の娘たちも、リストーマの存在を探るため、直々にやってくる
「僕は、姫のための配信者になります」
しかし、リストーマは、セスティーナ姫に拾われた恩から、姫のため、未知なるダンジョンの様子を配信することを決意する。
これは、家族と信じた者たちに捨てられ自信をなくした少年が、周囲の温かさを頼りに少しずつ自信を得ていく物語。
この小説は他サイトでも投稿しています。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる