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魔族の潜む街
少し離れてくれ少し本気出すから
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少し休んだ後、聞き込みはノノに任せ俺とフランはモンスターを狩るため森に来ていた。
森の奥に進み少し前に戦ったビッグラットを発見し、フランの魔法で倒すことにした。
「常に全力である必要はないからな。この辺りのモンスターなら四分の一くらいで倒せる。初めて見るモンスターなら半分くらいって感覚がいいかな」
「わかりました、やってみます【ファイアボール】」
魔法陣が浮かび上がりライターくらいの火がふよふよと浮き上がり、風で吹き消された。
「ごめんなさい」
「最初からできるとは思ってないから。一度見せた方がいいかな【ファイアボール】」
フランの四分の一となるとこのくらいか。
魔法陣が浮かび、こぶし大の火の玉が生まれビッグラットにぶつける。
ビッグラットは火の玉に焼かれ黒い霧となり消滅した。
「大体あの威力でこの辺のモンスターは大丈夫」
「わかりました、やってみます」
それから一時間ほど休憩を挟みながら魔法の練習をしているが、フランは中々上達しなかった。
どうしても火炎放射器かライターの二択になってしまうらしい。
これは地道にやっていかないとダメなのかもしれない。
「今日はこのくらいにしようか。袋に入りきらなくなってきたし」
フランに練習させるため、ビッグラットの群れに飛び込んだりしたから一時間程度でも結構な数の魔石が集まった。
「わかりました……」
失敗続きだったのが悔しいらしくうつむいてしまった。
「気にするな。フランの悩みは贅沢な悩みなんだぞ。お前と同年代の連中は威力を上げたくて必死なのにお前は威力を抑えようとしてる。他の連中より一歩先を行ってるんだから難しくて当然だ」
「そうなんでしょうか……、実は私を騙すためにみんな魔法ができないふりをしてるんじゃないでしょうか」
「そんなことして何になるんだよ……」
結構落ち込んでいるらしくて、全てがマイナス思考になっているらしい。
そうなる気持ちはわからなくもないけどな。
最初に上手く行き過ぎた時に盛大なドッキリなんじゃないかと思ってた時期もあるし。
「何かコツとかは無いんですか?」
「最初に説明したこと以外はないな」
そう言えばあれってどのくらい練習したっけ? 年単位か転生単位か思い出せないな。
「反復練習しかしてないし――」
その気配は突然だった。
射貫くような視線は明らかに俺を見ていた。
急いで感知の魔法を展開しようとした時にはすでに気配は消えていた。
「どうかしましたか? 凄い形相ですけど」
「何でもない、気のせいだった」
さっきのは魔族だ。
魔族特有の絡みつくような視線、やはりこの森の中に潜んでいるのか?
だとするとあの親子は魔族から逃げるために森に来たわけじゃないのか?
考え事していると突然周囲が暗くなってきた。
何があったのかと上を見上げると、俺達に向かって巨大な何かが降ってきた。
声をかけている暇もなく、フランを抱きかかえ落下物を避ける。
「タクト様!?」
フランの驚きはそれが落下する音にかき消される。
落ちてきたのは、グリーンスライムだった。
スライムはゲル状の体を持つアイドウロンで核以外には物理攻撃は効かず、反対に核は魔法が効かない。
それに加えて色によって攻撃の方法は変わる。
目の前のグリーンスライムは毒を持っている。
「フラン、少し離れてくれ少し本気出すから」
フランが離れたのを確認し剣を抜く。
グリーンスライムは毒で地面を溶かしながらじわじわと近づいてくる。
この動きも厄介で、じわじわと寄ってくるため攻撃のタイミングがわかりにくい。
「【ファイアボール】」
まずは厄介なゲル部分を燃やし尽くす。
そうして核が出てきた所を武器で破壊するのが正攻法の倒し方だ。
しかしグリーンスライムは核だけを前に移動し魔法を受けきる。
「それなら核を狙うだけだ!」
飛び込み核を狙うがまた核はゲルに隠れてしまい、こうなってしまえば剣が核まで届かないため、攻撃を止め再び距離を取る。
剣圧でゲルを切り開いて核を壊せば楽なんだけど、フランにスライムの間違った戦い方は見せたくないんだよな。
「悪いな、力ずくで行かせてもらうぞ【ファイ――」
魔法を放つ直前にグリーンスライムは空に跳ねた。
不味い!
「逃げたんですか?」
「違う攻撃だ!」
空に跳んだグリーンスライムはゲル状の体を周囲にばら撒いた【酸雨】周囲を巻き込むスライムの範囲攻撃。
「【プロテクト】フランはそこから動くな!」
一気に片づけるべく、俺はグリーンスライム目掛けてジャンプする。
まずこの【酸雨】をどうにかしないとこの辺の被害が大きくなってしまう。
「【ファイアボール】【ウィンド】」
数十の魔法陣が同時に浮かび上がり、【酸雨】全てぶつける。
続けて発動した風の魔法で一気に核まで接近し核を破壊する。
二つに分かれた核はそのまま地面に落下し、グリーンスライムを倒したためすでに地面に落ちていたゲル状の体は力を失いただの水になった。
「凄いです凄いです! あんなにたくさんの魔法を同時に発動できるなんて本当に凄いです!」
グリーンスライムを倒し終わるとフランが勢いよく俺に駆け寄って来て、キラキラとした目でそんなことを言う。
「どうやったらあんな風にできるんですか? やっぱり練習ですか? それとも勇者様だからでしょうか?」
「えっと、フラン?」
「あの威力であの数ってことはやっぱりMPも他の人よりもあるんですよね?」
矢継ぎ早で割って入る隙間もないほどのマシンガントークだ……。
俺は相槌を打つことさえ諦め、フランが大人しくなるのを待つことにした。
森の奥に進み少し前に戦ったビッグラットを発見し、フランの魔法で倒すことにした。
「常に全力である必要はないからな。この辺りのモンスターなら四分の一くらいで倒せる。初めて見るモンスターなら半分くらいって感覚がいいかな」
「わかりました、やってみます【ファイアボール】」
魔法陣が浮かび上がりライターくらいの火がふよふよと浮き上がり、風で吹き消された。
「ごめんなさい」
「最初からできるとは思ってないから。一度見せた方がいいかな【ファイアボール】」
フランの四分の一となるとこのくらいか。
魔法陣が浮かび、こぶし大の火の玉が生まれビッグラットにぶつける。
ビッグラットは火の玉に焼かれ黒い霧となり消滅した。
「大体あの威力でこの辺のモンスターは大丈夫」
「わかりました、やってみます」
それから一時間ほど休憩を挟みながら魔法の練習をしているが、フランは中々上達しなかった。
どうしても火炎放射器かライターの二択になってしまうらしい。
これは地道にやっていかないとダメなのかもしれない。
「今日はこのくらいにしようか。袋に入りきらなくなってきたし」
フランに練習させるため、ビッグラットの群れに飛び込んだりしたから一時間程度でも結構な数の魔石が集まった。
「わかりました……」
失敗続きだったのが悔しいらしくうつむいてしまった。
「気にするな。フランの悩みは贅沢な悩みなんだぞ。お前と同年代の連中は威力を上げたくて必死なのにお前は威力を抑えようとしてる。他の連中より一歩先を行ってるんだから難しくて当然だ」
「そうなんでしょうか……、実は私を騙すためにみんな魔法ができないふりをしてるんじゃないでしょうか」
「そんなことして何になるんだよ……」
結構落ち込んでいるらしくて、全てがマイナス思考になっているらしい。
そうなる気持ちはわからなくもないけどな。
最初に上手く行き過ぎた時に盛大なドッキリなんじゃないかと思ってた時期もあるし。
「何かコツとかは無いんですか?」
「最初に説明したこと以外はないな」
そう言えばあれってどのくらい練習したっけ? 年単位か転生単位か思い出せないな。
「反復練習しかしてないし――」
その気配は突然だった。
射貫くような視線は明らかに俺を見ていた。
急いで感知の魔法を展開しようとした時にはすでに気配は消えていた。
「どうかしましたか? 凄い形相ですけど」
「何でもない、気のせいだった」
さっきのは魔族だ。
魔族特有の絡みつくような視線、やはりこの森の中に潜んでいるのか?
だとするとあの親子は魔族から逃げるために森に来たわけじゃないのか?
考え事していると突然周囲が暗くなってきた。
何があったのかと上を見上げると、俺達に向かって巨大な何かが降ってきた。
声をかけている暇もなく、フランを抱きかかえ落下物を避ける。
「タクト様!?」
フランの驚きはそれが落下する音にかき消される。
落ちてきたのは、グリーンスライムだった。
スライムはゲル状の体を持つアイドウロンで核以外には物理攻撃は効かず、反対に核は魔法が効かない。
それに加えて色によって攻撃の方法は変わる。
目の前のグリーンスライムは毒を持っている。
「フラン、少し離れてくれ少し本気出すから」
フランが離れたのを確認し剣を抜く。
グリーンスライムは毒で地面を溶かしながらじわじわと近づいてくる。
この動きも厄介で、じわじわと寄ってくるため攻撃のタイミングがわかりにくい。
「【ファイアボール】」
まずは厄介なゲル部分を燃やし尽くす。
そうして核が出てきた所を武器で破壊するのが正攻法の倒し方だ。
しかしグリーンスライムは核だけを前に移動し魔法を受けきる。
「それなら核を狙うだけだ!」
飛び込み核を狙うがまた核はゲルに隠れてしまい、こうなってしまえば剣が核まで届かないため、攻撃を止め再び距離を取る。
剣圧でゲルを切り開いて核を壊せば楽なんだけど、フランにスライムの間違った戦い方は見せたくないんだよな。
「悪いな、力ずくで行かせてもらうぞ【ファイ――」
魔法を放つ直前にグリーンスライムは空に跳ねた。
不味い!
「逃げたんですか?」
「違う攻撃だ!」
空に跳んだグリーンスライムはゲル状の体を周囲にばら撒いた【酸雨】周囲を巻き込むスライムの範囲攻撃。
「【プロテクト】フランはそこから動くな!」
一気に片づけるべく、俺はグリーンスライム目掛けてジャンプする。
まずこの【酸雨】をどうにかしないとこの辺の被害が大きくなってしまう。
「【ファイアボール】【ウィンド】」
数十の魔法陣が同時に浮かび上がり、【酸雨】全てぶつける。
続けて発動した風の魔法で一気に核まで接近し核を破壊する。
二つに分かれた核はそのまま地面に落下し、グリーンスライムを倒したためすでに地面に落ちていたゲル状の体は力を失いただの水になった。
「凄いです凄いです! あんなにたくさんの魔法を同時に発動できるなんて本当に凄いです!」
グリーンスライムを倒し終わるとフランが勢いよく俺に駆け寄って来て、キラキラとした目でそんなことを言う。
「どうやったらあんな風にできるんですか? やっぱり練習ですか? それとも勇者様だからでしょうか?」
「えっと、フラン?」
「あの威力であの数ってことはやっぱりMPも他の人よりもあるんですよね?」
矢継ぎ早で割って入る隙間もないほどのマシンガントークだ……。
俺は相槌を打つことさえ諦め、フランが大人しくなるのを待つことにした。
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