顔占い(人相術)の中国古典「神異賦(しんいふ)」のアレンジ日本語訳と占い解説の本

顔占い160 耳有毫毛 定是長生之客 /耳毛の生えてる人は長寿です

顔占いは中国の古典（神異賦）があるのですが、

それを日本語で私の感覚でアレンジしたものを書いていきます
人相学古典の読解です



(160耳有毫毛　定是長生之客)

「耳に細かい毛が生えている人は長生きする人だと決まっています」



耳は「みみ」です、頭の左右に付いている耳です


有(ある)はそのまま「ある」です、持っているという事です


毫毛(ごうもう)とは、細い毛とか毛先という意味の言葉です


定(さだめる)とは、決まる、さだまる、という意味です


是(これ)とは、ここでは「である」と私は解釈します


長生(ちょうせい)とは、長生きとか長寿という意味になります


之客(のきゃく)とは、訪ねてくる人とか旅人の意味なのですが

ここでは「～の人」という解釈でいいと思います



それでは詩句の解説を始めます


耳に毛が生えている人の詩句なのですが

その暗示をこれから説明いたします


耳に生えている毛のことを耳毫(じごう)というそうです


私の知っている耳の毛の生え方は2種類ありまして


一つは耳の肉の一番外側の耳輪の部分とか、あるいは耳全体に

細くて短い産毛がたくさん生えている耳毛の生え方と


もう一つはある程度の年齢になってからなのですが

まあだいたい50代ぐらい以降でしょうか？



その耳の産毛が年齢と共に変化するのか、

それとも新たに別の毛が生えてくるのかわかりませんが

耳の穴から硬くて少し太めのしっかりとした毛が何本か

ニョキッと出てくる生え方があり

それは少し離れた位置から見てもハッキリと見えるぐらい

しっかりと出てくる生え方があります


私の知っている範囲で説明いたしますと

耳に細い短い産毛がたくさん生えている人は結構おりまして

私自身も若い頃は耳にこの産毛が生えていました


この産毛は年齢を重ねていくと

段々と無くなっていってしまう場合が多いです

顔洗いとか頭洗いとかで自然と抜けていくのか？

一度無くなるともう生えてこないのかわかりません


また男性とかはヘアカットのために

床屋さん(理容師さん)に行く人もいると思うのですが

理容店は通常のサービスでカミソリで顔を剃ってもらえるのですが

その時に耳の産毛も丁寧に剃ってくれますので

そのせいか耳の産毛は無くなってしまう場合が多いです


なので耳に生えてる細い産毛を晩年まで維持できる人は

少ないと思います


あと、50代以降に耳の穴から何本か出ている硬くて太い毛の例ですが

これはほとんどが男性です


私も実物を見たことが何人かおりますし

昔はテレビに出ているお年寄りの男性でもこの耳毛が出ている人が

結構おられました


女性はたぶんお顔のお手入れの時にそんな耳毛が目立つ前に

自分で剃るか抜くかしてしまうのかもしれません


余談ですが、女性でも顔全体の産毛を処理したいときは

理容店に行けば顔全体の産毛を剃ってもらえるらしいです

自分で処理するのが肌の角度的に難しいデリケートな位置の産毛は

理容店で剃ってもらうと安全確実かもしれません


エステとかでお願いするのとどちらが良いのか

私にはわかりませんが気になる人は調べてみたら

良いかもしれません



話を原文の暗示に戻します


おそらくですが原文が言っている耳毛は

50代以降ぐらいから目立ち始める

耳の穴から出ている硬くて少し太めの長い毛の事だと思われます


この毛が50代以降に目立つようであれば

長生きできることが決定なのだそうです



ただ念のために細くて短い産毛が生えている人も

長生きできるかもしれないと思っておくといいかもしれません


それと耳の穴から硬くて太めの毛が出るのは

50代以降の方が良いようで

50代になる前に硬くて太い毛が耳穴から出るのは

逆に良くない暗示と取るという説もある事を

いちおう併せて書いておきます


長寿の暗示が若い年齢の時期に現れるのは運気の先取りの現れ

だから良くないという考え方があるのだそうです


とは言え

本当に長寿なのか長生きができそうがどうかは

顔全体の雰囲気や眼の光の具合もちゃんと観てから

判断して下さい



それと晩年を現す下あごの状態も併せて観るのが

当然の判断の仕方になります


それらが良くなければいくら耳毛がたくさんあっても

長生き決定とは判断できませんので

顔全体で判断するのはいつもと同じことです


それらが良くて、なおかつ耳毛も目立って生えていたら

「　もしかしたら長生きできるかもしれませんね～　」

ぐらいに思うのはいいかもしれません



最後にこの記事を書くために調べものをしていたら

これに関連する中国のことわざを見つけましたので

併せて書いておきます。


「眉毛は耳毛に及ばず耳毛は食い気に及ばず」

というのがあるそうです


眉毛と耳毛の状態は長生きできる人の

暗示の現れとして有名らしいのですが

そんな事よりも

食欲が強い人が一番長生きだよ！という

身も蓋も無い言葉が根拠不明の暗示よりも強いよという

とても現実的なことわざでした。



耳　　　みみ

有　　　ある

毫毛　　細い毛

定　　　決まる、決定

是　　　これ / ～である

長生　　長生き、長寿

之客　　の人、訪ねてくる人

(160耳有毫毛　定是長生之客)