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第3章 イーキュリア王国編
誤情報の嵐
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「キャーッ!! 勇者様よ! 勇者様が居るわー!」
娼館宿屋の前で手筈通りに声を上げたのは、宿の雑用をしている女の子だった。
彼女の声に偶々店表へ出ていた女性達が少女の指差した方へ視線をやって、文字通り目の色を変えた。
「あの長身黒髪! 昨日の男じゃない⁈」
「えっ! あの男、噂になってた勇者だったの⁈」
「ちょ、隣の男もカッコ可愛い!」
「男が2人も! それも金持ち確定っ!!」
「今度こそ引き摺り込むわよ! 奪い合うのはそれからでいいわ!」
じゅるっ、と何の音なのかあまり確認したくない啜り音が聞こえてしまった雑用の少女が、あからさまにドン引きしたような顔をした。
スガルとブルーは、女性達が走り寄って来るのを確認して別々の方へと逃げ、彼女達が追ってきているのを確認してから路地を曲がった所で転移する。
「ちょっと! 勇者様が居たってどこによ⁈」
「見間違いじゃないでしょうね⁈」
「あそこ」
遅れて宿内から出てきた女性達が糾弾するような口調で少女に詰め寄り、彼女は再び同じ場所を指し示す。
そこには転移で戻って来ていたスガルとブルーが居て、普通に立ち止まって何かを喋っている体を装っている。
「いたわっ!!」
「ホントに居た!」
「昨日の男よ!」
「あたしが捕まえる!」
「私よ!」
入れ食い状態で娼館宿屋から出てくる女性達を確認して、またスガルとブルーは先刻とは違う道へと別々に入って行き、適当な所でまた転移で戻る。
それを繰り返して、戻ってきてしまった女達が屋内へ入る前にまた釣り出して……と続けている内に入口前に居た協力者の少女が頷いて両手で大きく丸の形を作って見せた。
娼館宿屋内に女達が殆ど居なくなったという合図だ。
彼女はそのまま、裏口に待機している同僚の少女へと合流する為に中へと入って行き、スガルとブルーは幻影魔法で自身の分身を5、6体作り出して町中へと放った。
「一旦戻るぞ、スガル。後は艦で、お姫さん達のサポートだ」
「うん」
確認するように言って、2人は転移で自艦へと戻って行った。
一方、裏口で待機していたフィリア達3人は、こちら側へも勇者2人を探しに来た女達に見つからないよう注意しながら様子を伺っていて、そっと開いた通用口を注視した。
辺りを探った少女達が3人を手招きして、頷きあったフィリア達は足早に屋内へと滑り込む。
「よくやってくれたわね。助かったわ」
「いえ。約束を守っていただけるならそれで……」
「そうよ! ここを出られるなら何だってするわ! 何が名誉職よ、馬鹿馬鹿しい!」
ここのシステムを受け入れるには、まだ難しい年頃らしく若さ特有の潔癖さからくるのだろう、欲望渦巻く場所への嫌悪が見て取れた。
どうやら嫁き遅れを心配したのだろう親の目論見は、余計な世話だったようだ。
「地下に倉庫があるの。そこがこの宿屋の1番下の場所だから。鍵を持ってきてるわ」
そう言って、少女は古めかしい鈍色の紐付き鍵を一本取り出してみせた。
「分かったわ。行きましょう」
アストレイの言葉に皆で頷いて素早く地下へ向かう階段のある場所へと少女達が3人を先導して行く。
『お姫さん、聞こえるか?』
「はい、聞こえますわ。聖銃士様」
確認機から聞こえてきたブルーの声にフィリアが反応して、皆について行く為に小走りになりながらも注意を向ける。
『スガルと俺は一旦、艦に戻ってきた。今の所、計画通りには進んでるが、まだ何があるか分からん。油断すんなよ?』
「分かっておりますわ。私達は今、地下に向かっておりますの。状況に変化がございましたらお知らせくださいませ」
『分かった。一応、こっちでも状況追跡はしてるが気をつけてな』
「はい」
手早くそんなやり取りをして地下への階段を降り、廊下の突き当たりにある地下倉庫の前へと辿り着いた。
「開きました! フィリア姫様、中へ!」
鍵と扉を開けてくれた少女を尻目にレベッカが声をかけ、アストレイが倉庫内へと光魔法で簡易照明を飛ばす。
「有り難う存じます! 私が中に入りましたら扉を施錠して皆様は脱出してくださいませ!」
「アタシ達のことは大丈夫よ! それより後のことなんか考えなくていいから、アンタこそ中できっちりバリケード作って、それから作業すんのよ! 忘れないで⁈」
「はい。では……ご武運を!」
素早く中へと入ったフィリアは、扉を閉めて中にある荷物類の出来るだけ重そうな箱などを選んで神力を使って浮かせると扉の前へと積んでいく。
途中で外から鍵を閉める音が聞こえて、皆の足音が遠ざかっていくのを感じながらバリケード作成作業を終えたフィリアは、続いて聖脈穴への道を作る為に適当な場所へ座り込んで、床へと両手をついた。
(先ずは方向問わずで斜め下に向かって床に穴を作る、でしたわね)
作戦会議で話し合ったことを思い出しながらフィリアは土精霊と石精霊に力を借りて斜め下への四角い穴を掘り、手前側の面で適度に段差を作り出しながら掘り進めていた。
一気に3mくらい下へ掘り進めた辺りで、地下倉庫の扉が強く、激しく叩かれた。
「この中に立て籠もっている者に告ぐ! 今すぐここから出てきなさい!」
「!」
この町に来てからは聞いた覚えのない女の声にフィリアは作業を中断し、バリケードの向こうへ意識を向けた。
「聖銃士様、聞こえまして? 入口の向こうに誰か来ましたわ」
ポケットの中にある確認機へ小声で報告を入れる。
『ああ。ざっくりだが10人くらい居るみてぇだな』
「立て籠もってるとか、出てこいとか言われているのですけれど? 外の人達には一体、何をしていると思われているのでしょう?」
フィリアの言葉に確認機の向こうで、ブルーが舌打ちした音が聞こえた。
『どう受け取られてるにしろ、面倒ごとの予感しかしねぇな。お姫さん、通路用の穴はどこまで掘り下げられてる?』
「正確ではないかもしれませんが、精霊とのリンクの感じでは3mほどかと」
『よし。そこのバリケードはいつ破られるか分からねぇ。一旦、掘れたとこまで降りて通気口用の穴を目立たねぇトコへ開けたら、そこまでの部分を塞いでから続きの作業をしてくれ』
『神力で土の精霊と石の精霊に3時間くらい精霊魔法の受諾しないようにお願いしとくといいよ』
「分かりましたわ!」
ブルーとスガルが順に行動指針を決めてくれて、フィリアはそれに従って作っていた階段モドキを10段くらい駆け下りて。
ふと気付いたように上を仰ぎ見るとアストレイの作ってくれた光の玉を自分作った穴の中へと風魔法を使って引き寄せた。
「私はイーキュリア王国東南地区長兼バウレス町長、イヴァンカ=ザン=ナディウスです! アルトゥレ王国第3王女、フィリア・エル・アルトゥレ! そこに居るのは分かっています! 今すぐここから出てきて人質を解放なさい!」
「人質?」
地下倉庫壁際の荷物陰を指定して通気口を作っていたフィリアは、覚えのある名と謂れのない要求に怪訝な顔をしてしまった。
「あの、勇者様方? 今の、聞こえまして?」
『おう。何がどうしてそんな話になったのかは、サッパリ分かんねぇけどな?』
『人質って、誰のことだろうね?』
ブルーにもスガルにも人質、と呼ばれるような人物に心当たりはないらしく3人揃って疑問符を飛ばしてしまう。
『取り敢えず、冤罪は確定っぽいから放っときな、お姫さん』
「そうですわね。今はとにかく作業を進めますわ」
状況をよく掴めないまま通気口を幾つか開け終えたフィリアは、風精霊に換気を空精霊に上からの音は通して自分が開けた穴からの音は上に通さないよう神力で命令して地下倉庫の床部分を塞ぎにかかった。
「おいこら! 聖女詐称女! いい加減にしなさいよ⁈」
これまでより強い衝撃音が扉の方から響いて、鎧や盾の物らしき擦過音が聞こえた。
「だから私は1度も自分から聖女を名乗ったことはないと何度……」
床を塞ぐ作業を進めながら聞こえない声量だろうことは分かっていながらイヴァンカの悪態に毒付いてしまった。
どうして自分のことを認めようとしない者に限っていつまで経っても聖女の単語を使い続けるのだろうか。
よし。
今後は自分のことを聖女と表現するヤツはイコール馬鹿と認識しよう。
そんな決意を固めつつ床を塞ぎ終えて、土精霊と石精霊へ地上からの精霊魔法を3時間ほど拒否するように指示を出す。
2精霊がそれを受諾したのを確認し、風精霊が静かに循環を始めた時。
「フィリア! この町の地下に “せいみゃくけつ” とか言う巨大な穴を開けようという貴様の企み、既に露見していてよ⁈」
「……露見も何も聖脈穴は私が開けたものではございませんけれど?」
空精霊がこちらからの音を遮断してくれているのをいいことに思わずフィリアは言い返してしまった。
言っていることに1つも正確な情報がなくて、溜息をつきながらそちらへ背を向け、体当たりを続けているらしい物音を無視して、また斜め下への穴と階段を作り始めたのだけれど。
「人質にとった聖勇者様の妹君を解放しなさい! 魔王討伐勇者様に対する許されざる暴挙ですよッ⁈」
そんな声と共に扉が破られ、バリケードが崩れる音が聞こえてきていた。
娼館宿屋の前で手筈通りに声を上げたのは、宿の雑用をしている女の子だった。
彼女の声に偶々店表へ出ていた女性達が少女の指差した方へ視線をやって、文字通り目の色を変えた。
「あの長身黒髪! 昨日の男じゃない⁈」
「えっ! あの男、噂になってた勇者だったの⁈」
「ちょ、隣の男もカッコ可愛い!」
「男が2人も! それも金持ち確定っ!!」
「今度こそ引き摺り込むわよ! 奪い合うのはそれからでいいわ!」
じゅるっ、と何の音なのかあまり確認したくない啜り音が聞こえてしまった雑用の少女が、あからさまにドン引きしたような顔をした。
スガルとブルーは、女性達が走り寄って来るのを確認して別々の方へと逃げ、彼女達が追ってきているのを確認してから路地を曲がった所で転移する。
「ちょっと! 勇者様が居たってどこによ⁈」
「見間違いじゃないでしょうね⁈」
「あそこ」
遅れて宿内から出てきた女性達が糾弾するような口調で少女に詰め寄り、彼女は再び同じ場所を指し示す。
そこには転移で戻って来ていたスガルとブルーが居て、普通に立ち止まって何かを喋っている体を装っている。
「いたわっ!!」
「ホントに居た!」
「昨日の男よ!」
「あたしが捕まえる!」
「私よ!」
入れ食い状態で娼館宿屋から出てくる女性達を確認して、またスガルとブルーは先刻とは違う道へと別々に入って行き、適当な所でまた転移で戻る。
それを繰り返して、戻ってきてしまった女達が屋内へ入る前にまた釣り出して……と続けている内に入口前に居た協力者の少女が頷いて両手で大きく丸の形を作って見せた。
娼館宿屋内に女達が殆ど居なくなったという合図だ。
彼女はそのまま、裏口に待機している同僚の少女へと合流する為に中へと入って行き、スガルとブルーは幻影魔法で自身の分身を5、6体作り出して町中へと放った。
「一旦戻るぞ、スガル。後は艦で、お姫さん達のサポートだ」
「うん」
確認するように言って、2人は転移で自艦へと戻って行った。
一方、裏口で待機していたフィリア達3人は、こちら側へも勇者2人を探しに来た女達に見つからないよう注意しながら様子を伺っていて、そっと開いた通用口を注視した。
辺りを探った少女達が3人を手招きして、頷きあったフィリア達は足早に屋内へと滑り込む。
「よくやってくれたわね。助かったわ」
「いえ。約束を守っていただけるならそれで……」
「そうよ! ここを出られるなら何だってするわ! 何が名誉職よ、馬鹿馬鹿しい!」
ここのシステムを受け入れるには、まだ難しい年頃らしく若さ特有の潔癖さからくるのだろう、欲望渦巻く場所への嫌悪が見て取れた。
どうやら嫁き遅れを心配したのだろう親の目論見は、余計な世話だったようだ。
「地下に倉庫があるの。そこがこの宿屋の1番下の場所だから。鍵を持ってきてるわ」
そう言って、少女は古めかしい鈍色の紐付き鍵を一本取り出してみせた。
「分かったわ。行きましょう」
アストレイの言葉に皆で頷いて素早く地下へ向かう階段のある場所へと少女達が3人を先導して行く。
『お姫さん、聞こえるか?』
「はい、聞こえますわ。聖銃士様」
確認機から聞こえてきたブルーの声にフィリアが反応して、皆について行く為に小走りになりながらも注意を向ける。
『スガルと俺は一旦、艦に戻ってきた。今の所、計画通りには進んでるが、まだ何があるか分からん。油断すんなよ?』
「分かっておりますわ。私達は今、地下に向かっておりますの。状況に変化がございましたらお知らせくださいませ」
『分かった。一応、こっちでも状況追跡はしてるが気をつけてな』
「はい」
手早くそんなやり取りをして地下への階段を降り、廊下の突き当たりにある地下倉庫の前へと辿り着いた。
「開きました! フィリア姫様、中へ!」
鍵と扉を開けてくれた少女を尻目にレベッカが声をかけ、アストレイが倉庫内へと光魔法で簡易照明を飛ばす。
「有り難う存じます! 私が中に入りましたら扉を施錠して皆様は脱出してくださいませ!」
「アタシ達のことは大丈夫よ! それより後のことなんか考えなくていいから、アンタこそ中できっちりバリケード作って、それから作業すんのよ! 忘れないで⁈」
「はい。では……ご武運を!」
素早く中へと入ったフィリアは、扉を閉めて中にある荷物類の出来るだけ重そうな箱などを選んで神力を使って浮かせると扉の前へと積んでいく。
途中で外から鍵を閉める音が聞こえて、皆の足音が遠ざかっていくのを感じながらバリケード作成作業を終えたフィリアは、続いて聖脈穴への道を作る為に適当な場所へ座り込んで、床へと両手をついた。
(先ずは方向問わずで斜め下に向かって床に穴を作る、でしたわね)
作戦会議で話し合ったことを思い出しながらフィリアは土精霊と石精霊に力を借りて斜め下への四角い穴を掘り、手前側の面で適度に段差を作り出しながら掘り進めていた。
一気に3mくらい下へ掘り進めた辺りで、地下倉庫の扉が強く、激しく叩かれた。
「この中に立て籠もっている者に告ぐ! 今すぐここから出てきなさい!」
「!」
この町に来てからは聞いた覚えのない女の声にフィリアは作業を中断し、バリケードの向こうへ意識を向けた。
「聖銃士様、聞こえまして? 入口の向こうに誰か来ましたわ」
ポケットの中にある確認機へ小声で報告を入れる。
『ああ。ざっくりだが10人くらい居るみてぇだな』
「立て籠もってるとか、出てこいとか言われているのですけれど? 外の人達には一体、何をしていると思われているのでしょう?」
フィリアの言葉に確認機の向こうで、ブルーが舌打ちした音が聞こえた。
『どう受け取られてるにしろ、面倒ごとの予感しかしねぇな。お姫さん、通路用の穴はどこまで掘り下げられてる?』
「正確ではないかもしれませんが、精霊とのリンクの感じでは3mほどかと」
『よし。そこのバリケードはいつ破られるか分からねぇ。一旦、掘れたとこまで降りて通気口用の穴を目立たねぇトコへ開けたら、そこまでの部分を塞いでから続きの作業をしてくれ』
『神力で土の精霊と石の精霊に3時間くらい精霊魔法の受諾しないようにお願いしとくといいよ』
「分かりましたわ!」
ブルーとスガルが順に行動指針を決めてくれて、フィリアはそれに従って作っていた階段モドキを10段くらい駆け下りて。
ふと気付いたように上を仰ぎ見るとアストレイの作ってくれた光の玉を自分作った穴の中へと風魔法を使って引き寄せた。
「私はイーキュリア王国東南地区長兼バウレス町長、イヴァンカ=ザン=ナディウスです! アルトゥレ王国第3王女、フィリア・エル・アルトゥレ! そこに居るのは分かっています! 今すぐここから出てきて人質を解放なさい!」
「人質?」
地下倉庫壁際の荷物陰を指定して通気口を作っていたフィリアは、覚えのある名と謂れのない要求に怪訝な顔をしてしまった。
「あの、勇者様方? 今の、聞こえまして?」
『おう。何がどうしてそんな話になったのかは、サッパリ分かんねぇけどな?』
『人質って、誰のことだろうね?』
ブルーにもスガルにも人質、と呼ばれるような人物に心当たりはないらしく3人揃って疑問符を飛ばしてしまう。
『取り敢えず、冤罪は確定っぽいから放っときな、お姫さん』
「そうですわね。今はとにかく作業を進めますわ」
状況をよく掴めないまま通気口を幾つか開け終えたフィリアは、風精霊に換気を空精霊に上からの音は通して自分が開けた穴からの音は上に通さないよう神力で命令して地下倉庫の床部分を塞ぎにかかった。
「おいこら! 聖女詐称女! いい加減にしなさいよ⁈」
これまでより強い衝撃音が扉の方から響いて、鎧や盾の物らしき擦過音が聞こえた。
「だから私は1度も自分から聖女を名乗ったことはないと何度……」
床を塞ぐ作業を進めながら聞こえない声量だろうことは分かっていながらイヴァンカの悪態に毒付いてしまった。
どうして自分のことを認めようとしない者に限っていつまで経っても聖女の単語を使い続けるのだろうか。
よし。
今後は自分のことを聖女と表現するヤツはイコール馬鹿と認識しよう。
そんな決意を固めつつ床を塞ぎ終えて、土精霊と石精霊へ地上からの精霊魔法を3時間ほど拒否するように指示を出す。
2精霊がそれを受諾したのを確認し、風精霊が静かに循環を始めた時。
「フィリア! この町の地下に “せいみゃくけつ” とか言う巨大な穴を開けようという貴様の企み、既に露見していてよ⁈」
「……露見も何も聖脈穴は私が開けたものではございませんけれど?」
空精霊がこちらからの音を遮断してくれているのをいいことに思わずフィリアは言い返してしまった。
言っていることに1つも正確な情報がなくて、溜息をつきながらそちらへ背を向け、体当たりを続けているらしい物音を無視して、また斜め下への穴と階段を作り始めたのだけれど。
「人質にとった聖勇者様の妹君を解放しなさい! 魔王討伐勇者様に対する許されざる暴挙ですよッ⁈」
そんな声と共に扉が破られ、バリケードが崩れる音が聞こえてきていた。
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