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第1章 アルトゥレ王国編
本命は?
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「聖勇者殿、話は聞いておるぞ」
入室の許可を得て室内へと足を踏み入れたスガルに開口一番、そう声をかけて立ち上がった国王が彼の側までやってくる。
「五千もの魔物が現れて聖銃士殿が単独で迎撃に向かったとか。我が国の騎士や魔法士は必要かね?」
「大丈夫です。大量殲滅は彼の得意分野なので」
厚意から申し出てくれたのが分かる国王の言葉に笑顔で答えてスガルは続ける。
「どちらかというと、それをやってる最中は、僕以外の動くものを全部撃つくらいの感じになっちゃうので、騎士の方も魔法士の方も死にたくなかったら近付かない方が賢明だと思います。特に遠見の魔法とか物理を含むそれに類する方法なんかを彼の通常索敵範囲である1500m以内で使用すると狙撃や魔法の遠距離攻撃を警戒して最優先で潰しにかかるので、彼の居所を探し出して近づく手段が物凄く限られちゃうと思いますし?」
見敵必殺の具合が勇者を通り越して殺戮者レベルになっているような話しに室内の気温が一気に氷点下まで急降下したような錯覚を起こしたのは、どうやらフィリアだけではなかったようで両親も兄も宰相や騎士団長すらも微妙に笑顔が凍っていた。
「そ、そうかね…」
「はい」
年の功と経験値に長けた国王が、どうにか立ち直ってした返答にも笑顔で短く応じてからスガルは表情を改めた。
「彼のことよりも敵首魁の目的が不明確なので、まずはここへやって来るのを警戒すべきかと。騎士の方や魔法士の方に協力いただけるのであれば、貴族の方々がいらっしゃる場所を重点的に警備していただくこと。後は、入り込まれたら捜索が面倒になるのが予想されるエリア、皆様の私室に他者が立ち入ること、この2つに関してご本人または国王陛下の許可証明無き場合、例外なく立入を禁止する措置を徹底していただけるよう、お願い致します」
「承知した。では早速手配を致しますので少々の間、失礼を」
途中、国王から自分へと顔を向け直しながらされたスガルの依頼に頷いた騎士団長は、扉外に待機させている副官に指示をする為、席を外した。
「聖勇者様」
「何でしょうか、王妃陛下」
「恥ずかしながら私、この歳になるまで地面が丸いということを知らずにおりまして、先頃、初めて娘にそれを見せてもらいましたの。基準:惑星地図という魔法を使ってなのですけれど」
「……?……はい」
唐突に始まった王妃の話が意味しているところを理解できなくて、幾度か瞬きを繰り返しつつ曖昧な音程でスガルが返す。
「その時に私どもの国がある場所以外にも大陸と呼ばれる大きな土地が幾つかあるのを拝見したのですけれど、魔王というのはその大陸ごとに現れたりして、その地の征服が終わったら他の土地へと勢力を広げたりとか致しませんの?」
「すみません、聖勇者様。私がその辺りのことに詳しくなくて説明できなかったもので」
「あぁ、はい」
王妃の危惧していることが何なのかは大体、理解した。
フィリアが謝罪兼フォローのように口へ上らせたことも元が機械文明偏重星出身者では分からなくて当たり前だ、とも思うけれど。
(あんまりこの場に関係ない質問が出るとか、緊張感ないなぁ…)
一応、緊急事態が起こっていることは伝達して貰った筈なのだが…やはり、一般人からしたらトンデモ仕様らしいブルーの戦闘方法を説明したのが原因だろうか。
などと考えながら ── 因みにこの場に緊張感がないのは、それが原因なのではなく、ボケばっかりでツッコミ不在な話題内容の所為である ── スガルは説明を始めた。
「えっと…魔王が誕生、または復活できる場所っていうのには幾つか条件があるんです。それは惑星によって変わるんですけど、この星の場合は地脈と同様に土中を走っている聖脈と障脈の状態とその溜まり場になっている大穴の状態で決まります」
「“せいみゃく”と“しょうみゃく”というのは、何ですの?」
スガルのした説明の中に出てきた知らない単語をピックアップして、再び王妃が尋ねた。
「聖脈というのは、魔力とは別に神聖魔法などで使用される聖光が力となったもの…聖光力が土中を流れている道筋をいいます。障脈というのは、暗黒魔法などで使用される魔力とは別の障気の力…障力というものが土中を流れている道筋になります」
「私達の生きる地の下で、そんな凄いものが流れているのですね…」
「はい。通常は、この2つがバランスを保って流れているので魔王も勇者も生まれる理由がありません。惑星の霊的状態が正常に保たれているということだからです」
「ほぉ…この星の霊的状態か」
惑星霊という概念が、この世界にもあるにはあったが、それはあくまでも地上から見える星々の精霊力と考えられていたので、自分達の生きる地もまた星であり、精霊が存在するという常識はまだなかった。
「はい。魔王というのは、この霊的状態のバランスが崩れた結果、惑星内の障気量が聖光量の3倍を上回った時に障脈大穴と呼ばれる障気の1番の溜まり場で生まれるのですが、それが発生する場所は、この星では1ヶ所しか存在していないんです。ライツフェルト王国、マーベラーズ帝国、ルベルタ王国、ツェンバルティア公国、グラド=ハンチェス公王国、シャルライン公国、ウルマスティア傭兵国の7カ国国境線であるアルバマルト連峰。この連峰に連なる山々に走る障脈に属する障脈穴のどれかが肥大化して障脈大穴となった時、初めて魔王の生まれる前提条件が全て揃ったことになります。以上のことからこの星の他大陸で魔王が生まれることはありません」
「では、例えば…討伐された魔王がすぐまた復活するということはございませんの?」
実の所、そこが1番聞きたかったのだろうと言う核心部分を王妃が口にした。
「はい。生まれて間もない魔王はすぐに自身の力を全て発揮できる訳ではなく、障脈に流れる障力を取り込んで成長する時間が必要になります。取り込まれる障力量は膨大で、それがそのまま魔王の強さとなります。当然、消費された障力は障脈から減っていますので、一度討伐された魔王がすぐ復活するには溜まっている障力の量が足らないため、即時復活は不可能なんです」
そこまで話して、ようやく国王と王妃は安堵したような息をついた。
「父と母がすみません、聖勇者様。妹が、やっと国外に出る許しを世界副神様からいただけてホッとした矢先に魔物が大量に現れたと聞いて、魔王が復活しないようにする為に連れ出されるのではないかと疑心暗鬼に陥ってしまったようで…過保護なんです。妹には」
困ったような顔をして説明を加えたのは、王太子のエーベルハルトだった。
そのものズバリを暴露られて、国王夫妻は流石に恥ずかしそうにして視線を泳がせた。
「ああ…地獄神様に連れてかれた人みたいのが、わんさか来てたんでしょう? 過保護になっても仕方ないですよ…」
「その件をご存知でしたか」
「はい。世界副神様から教えていただきました」
居たなぁ、そんなの…とばかりに2人揃ってどこか遠い目をしながら話していた、時。
『スガル! 聞こえるか⁈』
戦闘中である筈のブルーが、範囲指定開放型念話を使って唐突に連絡を入れて来た。
「聞こえるよ。どうしたの、ブルー」
普段、滅多に開放型を使わない彼が敢えてそうしたと言うことは、ここにいる者達にも状況を把握しておいて欲しいのだろうと察して、通常会話と同じように声を出して返事した。
『野郎が動き出した。魔導発信機が城の北側部分から地下に向かってる!』
「城の北から地下に? 」
ブルーからの報告に疑念の色を面に乗せながら問い返す。
「城の地下には、王族専用の墓所がございます。北階段から降りられるようになっておりますが、そこのことでございましょうか?」
勇者2人のやりとりを聞いていた宰相が、思い当たる場所として唯一該当する施設を口にして尋ねたが、スガルの浮かべていた疑念の表情は晴れなかった。
「……ブルー。艦の解析装置で城の地下を分析して。僕の勘が正しければ、この星最後の聖脈穴が、丁度この城の真下にあたる位置にある筈だ」
『了解! 10秒くれ!』
己の抱いていた憶測が、現実味を帯びた気がして半ば確信を持ちながら依頼すると彼からは、戦闘中とは思えないような短時間指定で諾が返った。
「聖勇者様。今、この星最後の聖脈穴と仰いましたわね? それはもしかして、今回の戦いでずっと勇者が見つかっていなかったことと関係あるのではございませんか?」
「…………」
フィリアの質問に確定情報が出るまでは、無闇に憶測ばかり口にする訳にもいかず、スガルは口を噤んだ。
『スガル! 大当たりだ! この地の聖脈に聖光力はまるきり流れちゃいねぇ! その城の地下にあるのが正真正銘、最後の一塊りで野郎が目指してんのは方向から言って間違いなくその場所だ!』
解析を終えたブルーからの報告を耳した瞬間、スガルは身を翻していた。
入室の許可を得て室内へと足を踏み入れたスガルに開口一番、そう声をかけて立ち上がった国王が彼の側までやってくる。
「五千もの魔物が現れて聖銃士殿が単独で迎撃に向かったとか。我が国の騎士や魔法士は必要かね?」
「大丈夫です。大量殲滅は彼の得意分野なので」
厚意から申し出てくれたのが分かる国王の言葉に笑顔で答えてスガルは続ける。
「どちらかというと、それをやってる最中は、僕以外の動くものを全部撃つくらいの感じになっちゃうので、騎士の方も魔法士の方も死にたくなかったら近付かない方が賢明だと思います。特に遠見の魔法とか物理を含むそれに類する方法なんかを彼の通常索敵範囲である1500m以内で使用すると狙撃や魔法の遠距離攻撃を警戒して最優先で潰しにかかるので、彼の居所を探し出して近づく手段が物凄く限られちゃうと思いますし?」
見敵必殺の具合が勇者を通り越して殺戮者レベルになっているような話しに室内の気温が一気に氷点下まで急降下したような錯覚を起こしたのは、どうやらフィリアだけではなかったようで両親も兄も宰相や騎士団長すらも微妙に笑顔が凍っていた。
「そ、そうかね…」
「はい」
年の功と経験値に長けた国王が、どうにか立ち直ってした返答にも笑顔で短く応じてからスガルは表情を改めた。
「彼のことよりも敵首魁の目的が不明確なので、まずはここへやって来るのを警戒すべきかと。騎士の方や魔法士の方に協力いただけるのであれば、貴族の方々がいらっしゃる場所を重点的に警備していただくこと。後は、入り込まれたら捜索が面倒になるのが予想されるエリア、皆様の私室に他者が立ち入ること、この2つに関してご本人または国王陛下の許可証明無き場合、例外なく立入を禁止する措置を徹底していただけるよう、お願い致します」
「承知した。では早速手配を致しますので少々の間、失礼を」
途中、国王から自分へと顔を向け直しながらされたスガルの依頼に頷いた騎士団長は、扉外に待機させている副官に指示をする為、席を外した。
「聖勇者様」
「何でしょうか、王妃陛下」
「恥ずかしながら私、この歳になるまで地面が丸いということを知らずにおりまして、先頃、初めて娘にそれを見せてもらいましたの。基準:惑星地図という魔法を使ってなのですけれど」
「……?……はい」
唐突に始まった王妃の話が意味しているところを理解できなくて、幾度か瞬きを繰り返しつつ曖昧な音程でスガルが返す。
「その時に私どもの国がある場所以外にも大陸と呼ばれる大きな土地が幾つかあるのを拝見したのですけれど、魔王というのはその大陸ごとに現れたりして、その地の征服が終わったら他の土地へと勢力を広げたりとか致しませんの?」
「すみません、聖勇者様。私がその辺りのことに詳しくなくて説明できなかったもので」
「あぁ、はい」
王妃の危惧していることが何なのかは大体、理解した。
フィリアが謝罪兼フォローのように口へ上らせたことも元が機械文明偏重星出身者では分からなくて当たり前だ、とも思うけれど。
(あんまりこの場に関係ない質問が出るとか、緊張感ないなぁ…)
一応、緊急事態が起こっていることは伝達して貰った筈なのだが…やはり、一般人からしたらトンデモ仕様らしいブルーの戦闘方法を説明したのが原因だろうか。
などと考えながら ── 因みにこの場に緊張感がないのは、それが原因なのではなく、ボケばっかりでツッコミ不在な話題内容の所為である ── スガルは説明を始めた。
「えっと…魔王が誕生、または復活できる場所っていうのには幾つか条件があるんです。それは惑星によって変わるんですけど、この星の場合は地脈と同様に土中を走っている聖脈と障脈の状態とその溜まり場になっている大穴の状態で決まります」
「“せいみゃく”と“しょうみゃく”というのは、何ですの?」
スガルのした説明の中に出てきた知らない単語をピックアップして、再び王妃が尋ねた。
「聖脈というのは、魔力とは別に神聖魔法などで使用される聖光が力となったもの…聖光力が土中を流れている道筋をいいます。障脈というのは、暗黒魔法などで使用される魔力とは別の障気の力…障力というものが土中を流れている道筋になります」
「私達の生きる地の下で、そんな凄いものが流れているのですね…」
「はい。通常は、この2つがバランスを保って流れているので魔王も勇者も生まれる理由がありません。惑星の霊的状態が正常に保たれているということだからです」
「ほぉ…この星の霊的状態か」
惑星霊という概念が、この世界にもあるにはあったが、それはあくまでも地上から見える星々の精霊力と考えられていたので、自分達の生きる地もまた星であり、精霊が存在するという常識はまだなかった。
「はい。魔王というのは、この霊的状態のバランスが崩れた結果、惑星内の障気量が聖光量の3倍を上回った時に障脈大穴と呼ばれる障気の1番の溜まり場で生まれるのですが、それが発生する場所は、この星では1ヶ所しか存在していないんです。ライツフェルト王国、マーベラーズ帝国、ルベルタ王国、ツェンバルティア公国、グラド=ハンチェス公王国、シャルライン公国、ウルマスティア傭兵国の7カ国国境線であるアルバマルト連峰。この連峰に連なる山々に走る障脈に属する障脈穴のどれかが肥大化して障脈大穴となった時、初めて魔王の生まれる前提条件が全て揃ったことになります。以上のことからこの星の他大陸で魔王が生まれることはありません」
「では、例えば…討伐された魔王がすぐまた復活するということはございませんの?」
実の所、そこが1番聞きたかったのだろうと言う核心部分を王妃が口にした。
「はい。生まれて間もない魔王はすぐに自身の力を全て発揮できる訳ではなく、障脈に流れる障力を取り込んで成長する時間が必要になります。取り込まれる障力量は膨大で、それがそのまま魔王の強さとなります。当然、消費された障力は障脈から減っていますので、一度討伐された魔王がすぐ復活するには溜まっている障力の量が足らないため、即時復活は不可能なんです」
そこまで話して、ようやく国王と王妃は安堵したような息をついた。
「父と母がすみません、聖勇者様。妹が、やっと国外に出る許しを世界副神様からいただけてホッとした矢先に魔物が大量に現れたと聞いて、魔王が復活しないようにする為に連れ出されるのではないかと疑心暗鬼に陥ってしまったようで…過保護なんです。妹には」
困ったような顔をして説明を加えたのは、王太子のエーベルハルトだった。
そのものズバリを暴露られて、国王夫妻は流石に恥ずかしそうにして視線を泳がせた。
「ああ…地獄神様に連れてかれた人みたいのが、わんさか来てたんでしょう? 過保護になっても仕方ないですよ…」
「その件をご存知でしたか」
「はい。世界副神様から教えていただきました」
居たなぁ、そんなの…とばかりに2人揃ってどこか遠い目をしながら話していた、時。
『スガル! 聞こえるか⁈』
戦闘中である筈のブルーが、範囲指定開放型念話を使って唐突に連絡を入れて来た。
「聞こえるよ。どうしたの、ブルー」
普段、滅多に開放型を使わない彼が敢えてそうしたと言うことは、ここにいる者達にも状況を把握しておいて欲しいのだろうと察して、通常会話と同じように声を出して返事した。
『野郎が動き出した。魔導発信機が城の北側部分から地下に向かってる!』
「城の北から地下に? 」
ブルーからの報告に疑念の色を面に乗せながら問い返す。
「城の地下には、王族専用の墓所がございます。北階段から降りられるようになっておりますが、そこのことでございましょうか?」
勇者2人のやりとりを聞いていた宰相が、思い当たる場所として唯一該当する施設を口にして尋ねたが、スガルの浮かべていた疑念の表情は晴れなかった。
「……ブルー。艦の解析装置で城の地下を分析して。僕の勘が正しければ、この星最後の聖脈穴が、丁度この城の真下にあたる位置にある筈だ」
『了解! 10秒くれ!』
己の抱いていた憶測が、現実味を帯びた気がして半ば確信を持ちながら依頼すると彼からは、戦闘中とは思えないような短時間指定で諾が返った。
「聖勇者様。今、この星最後の聖脈穴と仰いましたわね? それはもしかして、今回の戦いでずっと勇者が見つかっていなかったことと関係あるのではございませんか?」
「…………」
フィリアの質問に確定情報が出るまでは、無闇に憶測ばかり口にする訳にもいかず、スガルは口を噤んだ。
『スガル! 大当たりだ! この地の聖脈に聖光力はまるきり流れちゃいねぇ! その城の地下にあるのが正真正銘、最後の一塊りで野郎が目指してんのは方向から言って間違いなくその場所だ!』
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