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夏だ!海だ!鈴浦だ!アジト完成物語2

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「ついたわよ~」と寝ていた松田と蘭を起こす井上。松田は目が覚めるや否や、「やっぱホテルが過ぎるぜ~」と大はしゃぎ。マイケルも「朝は一階しか行かなかったからな…」と見上げながら感心する。蘭は目を擦りながら「……さっさと着替えて俺は休む、」と言うが、ガシッと奏に抱き寄せられ、「少しは楽しまんか!」とツッコまれた。アジトに付けば、井上の祖父が微笑みながら、「ようこそホテル井上へ~」と冗談を言う。だが、本当にホテルだ、と言われても信じてしまうような外観だ。一同は井上の祖父を先頭に、アジトへ入って行く。「構成員全員収容出来るんじゃない?」七階建て、5LDKの部屋が何室も並ぶ。松田は撮影していたカメラの映像をみながら、「夏って感じがするぜ…!」と喜んでいた。「俺この部屋~~!」と、松田がはじめて居室を開けては、「すっげぇぇ!」とあまりに広く綺麗な内装に、目を輝かせた。1フロアに5LDKが1つだけでも広いのに、一室一室が5LDKのホテルでも見かけない神仕様。ドリンクバーもご丁寧についている。蘭は思ったより広い内装に、「……空いた二部屋分、また武器を調達するか」と考え込む。井上は、「それより着替え着替え!野郎ども、さっさと着替えらっしゃい!」と、ハンガーにかけられたワンピースを片手に、男性陣に手を振った。「…覗かないでよね♡」と呟き、扉を閉める井上。男性陣は、一階に荷物を取りに戻っては、各々、自室で着替えを済ませる。その後、再びロビーに集まっては、各々が食事までの暇潰しをする中、蘭が口を開いた。「これからの計画について詳しく話そう、」偉そうに組まれた蘭の脚を、奏が横から「足癖悪いで」と直した。「ようやくか」マイケルが口角を上げ笑った後、松田は「夕飯の役割分担か?」とすっとぼけた。蘭はその言葉を受け、「それもそうなんだが…」とキャンプ場の調理場を横目に見つつ、「まずは組織のこの先についてだ」と蘭は語りだした。「俺達組織は、日本の頂点に君臨する!!!!」蘭が言っては、マイケルは「またはじまった…」と呟き、井上は「蘭恒例の」と続ける。そして松田は最後に、「厨二病…」と呟き、見事な3連コンボが決まる中、奏は首を横に振りながら「やっぱ通常運転なんやなぁ、」とクスクスと笑った。「俺は至って本気だ、俺の父さんは死んだ、犯罪で被害者が増えるような事は外野が何を言おうが許されてはならない」蘭の言葉に、井上は「日本の頂点って簡単に言うけどどうやって行くのよ」と疑心暗鬼だ。マイケルも「具体的には何をするんだ、テロか。戦争か。」と蘭を問い詰める。奏は、「蘭くんが何するって言っても信じてついてく予定やけど、完遂できるんか。」と心配の表情を浮かべていた。蘭は「政党を作り議員選に出馬する。議席に潜り込めたら俺達は武力で国会議事堂を占拠する!!!」と宣言した。井上の祖父は言った。「それ、こっちが大罪じゃない?」蘭の言葉に首を傾げる井上の祖父に、蘭は続けた。「なんだっていいさ、俺は犯罪被害者のいない世の中を創る為なら唯一の罪人でもなってやる。これが俺の復讐だ」
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