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名刑事 黒濤琢也 VS 殺し屋 M 時計台殺人大作戦6
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黒濤の問いに、蘭は「ぇ、はい」と戸惑っている風を装いながら、応えた。黒濤は、本当の反応だと思ったのか、「…ごめんなさい…」と謝罪する。蘭は服を着ては、フッ、と笑いながら「……日本警察もその程度か」と聞こえるか聞こえないくらいかの声で呟いた。黒濤はハッ…と気づけば、蘭を猛ダッシュで追う。「やっぱり、!!!?」だが、蘭はいなかった。自分の技量の甘さで要人は守りきれないわ、犯人は逃がしてしまうわで散々な結果となった黒濤は、拳を握り締め、震わせた。「…美海野蘭は黒だ!!!!!!!」恨み節満々に呟く黒濤は、すぐさま日暮の場所に向かう。「美海野蘭は黒だ!!!警部!服のサイズ見せてください!!!!!」必死に黒濤が日暮に言うが、日暮は「?フードの服ならさっき蘭くんが回収してったぞ、鑑識が忘れてるから回した方がいいって」と応えた。「なんでですか!?あいつが、あいつがMなのに!!!!」と疑ってやまない黒濤は、日暮に叩かれる。「バカモン!!!!証拠の無い話をするな!!!」日暮の叫びに黒濤は、「あの服が証拠だったかもしれないんだ!!!!!!!!」と怒鳴った。「つっかえねぇ上司だな!!!!!!」とブチ切れた後、黒濤は報道陣がいる方に走っていく。「美海野……美海野は……」大衆を掻き分けるが、大衆の中に奴はもういなかった。「美海野……………!!!!!」大衆がすれ違う中、蘭に出会えなかった黒濤は、とうとう立ち尽くしてしまう。「…俺…ダメダメだ…」黒濤の呟きは、群衆の流れに消えていった。警察での美海野蘭の信頼は厚い。使えないと思われている巡査部長ごときの自分が覆せるようなものでは無かった。誰がなんといようと、持論は変えない。美海野蘭はMだ。黒濤は、固い意思を持ち、美海野蘭=M逮捕の為、全力で証拠探しをはじめることにした。そんな黒濤の背後に、髪を靡かせた一人の少年が現れた。「美海野蘭の逮捕…俺とくればそれは容易い。どうだ、来るか?」フッ、と微笑む少年に黒濤は振り返る。
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