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第2章~2回目の小学生~
第15話Part.6~飯を食いに行こうぜ!~
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「ファンデーン!!来たぞ~!」
「ギャアアアアアッ。」
寂しさと戸惑いとそしてワクワクした気持ちと色々な思いに耽っていた時、俺の部屋が突如開かれた。そして部屋に響き渡る大声。俺は思わず叫んだ。
「な、なんだよぉファンデン。驚かすなよぉ……。」
「お、驚かしたのはお前だ。」
「ビビったな。」
「そりゃあ驚くだろ……。」
部屋をいきなり開けて入ってきたのはヨーゼフとフリオだった。そういえばこの2人も俺と同じ二等級男子寮だった。しかしこの2人、全く悪びれている様子が無い。ノックもしないで人の部屋を勝手に開けるのはやめて欲しいものだ。
「まあいいや。それで何か用か?」
「お前が来たのが見えたからこうして来たんじゃないか!」
「そうだ。」
「それはありがたいんだが、ドアをいきなり開けないでくれ……。」
「鍵をしていないお前が悪い。」
フリオの言も一理あるとは思うが、やっぱりいきなりドアを開けてきたヨーゼフが悪くないか?と思ったが、たしかに一理はあることは間違いないので「ぐぬぬ……。」と何も返せなかった。それにまあ見かけてわざわざ来てくれたのは純粋にうれしかったというのもある。
「まあいいや。それで挨拶だけで来たわけじゃないんだろう?」
「ああ!飯行こうぜ!飯!」
「そういうことだ。学校が始まってからは寮で夕食が出るが、休校期間は出ないからお前を誘いに来たんだ。」
「それは知らなかった。助かったぜ。知らずに居たら飲まず食わずで飢え死にしたかもしれん。」
「いや、そうはならんだろう……。」
フリオの言葉によると休校期間は寮でご飯が出ないらしく、俺より先行して来ていたためそれを聞いていた2人がわざわざご飯に誘いにきてくれたようだ。時間ももう夕方に入ろうかというような時間。昼食は一応取ったが、軽い物しか食べていない為腹ペコだ。俺は2人に素直に感謝して、一緒に夕ご飯を食べに行くことにした。
「それでセリオスたちはもう着いてるかは聞いてる?」
「セリオスは1回来たよ!ルークとダニーは分かんない!」
「なるほど。じゃあ1回行ってみるか?セリオスが三等、ダニーが四等、それでルークが一等だったよな?」
「まずはセリオスを誘うか?」
「セリオスはこっちに居るのは分かってるからね。そうしよう。」
まずは既にこちらに来ていることが分かっているセリオスを夕食に誘うため、三等男子寮に向かうことにした。三等男子寮は俺たちが入っている二等男子寮からほど近い場所にある。見た目は大きく変わらないものの、調度品や部屋の広さなどといった部分が少しグレードダウンしたという感じになっている。
三等男子寮の守衛に学生証を提示して、この寮に入っているセリオスに会いに来たことを伝えると使用人が取り次いでくれる形になっている。セリオスは部屋に居るようだ。そして偶然にもセリオスの部屋にはダニーの姿もあるらしい。俺たちは通してもらい、セリオスの部屋を尋ねた。
「よ!ヨーゼフにフリオ!それにファンデンも着いたんだな。」
「やあ、僕もやっとついたところだよぉ。」
「久しぶりだなあセリオスにダニー。」
「ダニーも居てくれるとはちょうどよかったぜ!飯行こうぜ!飯!」
「誘いに来た。あとは一等にいるルークだけだ。」
俺たちはセリオスとダニーを食事に誘う。2人もちょうど俺たちの男子寮に誘いに行こうと考えていたようで当然快諾だった。あとはこちらに着いているかも分かっていない状態のルーク。とりあえずは彼の入っている一等男子寮に向かってみることにした。
「ギャアアアアアッ。」
寂しさと戸惑いとそしてワクワクした気持ちと色々な思いに耽っていた時、俺の部屋が突如開かれた。そして部屋に響き渡る大声。俺は思わず叫んだ。
「な、なんだよぉファンデン。驚かすなよぉ……。」
「お、驚かしたのはお前だ。」
「ビビったな。」
「そりゃあ驚くだろ……。」
部屋をいきなり開けて入ってきたのはヨーゼフとフリオだった。そういえばこの2人も俺と同じ二等級男子寮だった。しかしこの2人、全く悪びれている様子が無い。ノックもしないで人の部屋を勝手に開けるのはやめて欲しいものだ。
「まあいいや。それで何か用か?」
「お前が来たのが見えたからこうして来たんじゃないか!」
「そうだ。」
「それはありがたいんだが、ドアをいきなり開けないでくれ……。」
「鍵をしていないお前が悪い。」
フリオの言も一理あるとは思うが、やっぱりいきなりドアを開けてきたヨーゼフが悪くないか?と思ったが、たしかに一理はあることは間違いないので「ぐぬぬ……。」と何も返せなかった。それにまあ見かけてわざわざ来てくれたのは純粋にうれしかったというのもある。
「まあいいや。それで挨拶だけで来たわけじゃないんだろう?」
「ああ!飯行こうぜ!飯!」
「そういうことだ。学校が始まってからは寮で夕食が出るが、休校期間は出ないからお前を誘いに来たんだ。」
「それは知らなかった。助かったぜ。知らずに居たら飲まず食わずで飢え死にしたかもしれん。」
「いや、そうはならんだろう……。」
フリオの言葉によると休校期間は寮でご飯が出ないらしく、俺より先行して来ていたためそれを聞いていた2人がわざわざご飯に誘いにきてくれたようだ。時間ももう夕方に入ろうかというような時間。昼食は一応取ったが、軽い物しか食べていない為腹ペコだ。俺は2人に素直に感謝して、一緒に夕ご飯を食べに行くことにした。
「それでセリオスたちはもう着いてるかは聞いてる?」
「セリオスは1回来たよ!ルークとダニーは分かんない!」
「なるほど。じゃあ1回行ってみるか?セリオスが三等、ダニーが四等、それでルークが一等だったよな?」
「まずはセリオスを誘うか?」
「セリオスはこっちに居るのは分かってるからね。そうしよう。」
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三等男子寮の守衛に学生証を提示して、この寮に入っているセリオスに会いに来たことを伝えると使用人が取り次いでくれる形になっている。セリオスは部屋に居るようだ。そして偶然にもセリオスの部屋にはダニーの姿もあるらしい。俺たちは通してもらい、セリオスの部屋を尋ねた。
「よ!ヨーゼフにフリオ!それにファンデンも着いたんだな。」
「やあ、僕もやっとついたところだよぉ。」
「久しぶりだなあセリオスにダニー。」
「ダニーも居てくれるとはちょうどよかったぜ!飯行こうぜ!飯!」
「誘いに来た。あとは一等にいるルークだけだ。」
俺たちはセリオスとダニーを食事に誘う。2人もちょうど俺たちの男子寮に誘いに行こうと考えていたようで当然快諾だった。あとはこちらに着いているかも分かっていない状態のルーク。とりあえずは彼の入っている一等男子寮に向かってみることにした。
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