なぁ どうせ知らないんだろう? 俺の初恋──それが、いつだったのかを



「君のおかげで俺は、今日まで、無事に、死に損ないだ」


 ひとりぼっちの俺は

 記憶をなくして路頭に迷う

 ひとりの女の子に出会った。


 君は…熱い飲み物が苦手で

 車が嫌いで、木登りが好きだった。

 俺は君のことが苦手で

 周りの視線が嫌いで、孤独が好きだった。


 ……なぁ

 どうせ知らないんだろう?

 俺の初恋──それが、いつだったのかを。






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