50 / 143
第八章
ウッダ村の民兵
しおりを挟む「お前さん《ギョルグ》だな?──ははっ、どおりでキレイな顔をしてやがる」
「…興味を持って頂けましたか?」
「いいぜ……仕事をやるよ」
「話が早くて助かりますね」
シアンは妖艶に微笑みながら男達に近付き、衣服の腰紐を解いて足下に落とした。
すかさず彼の身体に手が伸びる。ひとりでは無い。彼を取り囲んだ四人分の手だった。
「身体までおキレイなこった」
ある男がシアンの手首を取って頭上に上げ、さらけ出された二の腕の内側を別の手が撫でる。それぞれの脚もさっそく左右から捕らえられた。
彼等は思い思いにシアンの滑らかな肌の感触を味わいシアンの反応を愉しむ。
「…ぁ…、んっ…」
「この村にギョルグがまぎれてるなんてな。息抜きはひさびさだ」
「い~い肌だなぁ。触りごこちが最高だぜ?」
「どれ、こっちも……」
両の乳首には別々の男の口が食い付いた。
右の突起はちゅぱちゅぱと唇で吸引され、左のほうは舌先を使い転がされる。
シアンは目を閉じて息を吐く。
両の乳首を異なる緩急で責められ、炙られるような快感が身体の中を這った。
「ハァっ…‥ハァっ‥…」
シアンの脚を抱いた二人の男は、揺れ始めた彼の膝を押さえつけ、我先にと下着の布をほどいていく。
下生えの無い股間にぶら下がった男根が、締め付けから解放されて小さく脈打った。
「女みたいな顔して付いてるモンは付いてんだな……へへへ。厭らしい形してやがる」
「こっちの穴は掃除してんだろうな?」
「はぁっ、はぁっ、ッ………ご心配…なく…」
「ならぞんぶんに遊べる」
そう言って男は菊門の入口を親指の腹で弄りだし、前に回した指でふたつの双果を揉みしだいた。
その先の幹は別の男の手がにぎって、前後に扱き始める。
「あ、ぁぁ…ッ」
「…っどうだ?四人がかりで触られんのは。ハァハァ…ほら…先っぽも気持ちよくしよーな?」
菊門と双果を弄る男が、他方の手を先端の膨らみに伸ばした。まだ勃起途中のそれを挑発するように、こしょこしょと先っぽを掠める。
「あ//‥あ‥…ッ‥…そこ……//」
それぞれの男が好きなように彼の身体を味わうものだから、翻弄されるシアンの熱はあっという間に全身へと広がった。
まるで無数の虫に襲われているかのように舌と指が這い回る。
「おお良い声だすなぁお前さん、腰にくるぜ」
「…ッ…//‥ァッ」
「乳首とチンポどっちが好きなんだ?ほら、ハハッ」
「──ッッ…!! アッ!あああ」
「ハハハッ!跳ねる跳ねる!」
竿も鈴口も……一本の陰茎を二人がかりで弄ばれる。
反射的に悶える手足は四人の男にしっかりと抑えられていた。
食いつかれるまま胸を突き出して背をそらし、震える下半身を前へ投げ出した体勢だ。男達に支えられていなければとっくに床へ倒れている。
そうやって男達の興奮を全身へ浴び続け──抵抗できなくなった頃合いでひとりが背後に回り込んだ。
「はぁはぁっ…じゃあオレからいくぜぇ」
男は勃起した欲棒をシアンの孔に押し当てる。
すると指で入口を解されていた肉環が、そこだけ別の生き物かのように瞬時に口を開けた。
汁を垂らす男の先端をズブリと呑み込む。締まりの良い肉胴がようこそと迎え入れ
強烈な快感に男が呻いた──。
「うおおッ……す、げ…」
「そ、そんなにか?どういいんだ?」
「ナカめっちゃ動いて…ッ─キツくて、たまんねぇ…!!」
しかし優越感にひたる余裕はシアンに無い。何故ならいまも彼の男根は分厚い掌で扱かれ、蜜をまとった先端の溝をじっくりと撫でられているからだ。
撫でられる先端の孔から溢れた体液を指先で掬われ、それを滑りにさらに支柱を扱かれる。
「‥‥ふ‥…ッ‥‥ァ、‥‥ぁぁぁ‥…!!」
シアンが感じれば感じるだけ……肉胴も厭らしくうねり、後ろを犯す男を悦ばせた。
「ああっ、ハァ…──ッア//」
「ぐ…!ヤベぇ……はぁ、はぁ、すぐ、出る…!」
強く腰を打ち付けられ、濡れてもいないソコが引き裂かれたかのように蠢く。生まれる痛みは──もはやシアンにとって慣れすぎた感覚で、不快な異物感とともに快感を増幅させる引き金でしかなかった。
「アっ、アっ、…も、っと…‥ッ‥…おく」
「はぁはぁ…ぅ、出すぞ!──く、ぅ゛…!!」
「…ッ…ぁぁっ」
早速注がれた欲液は、残さず搾り取る。力任せに掘られた仕返しだと、腸壁が何度も収縮して男のモノに絡み付く。
恍惚としてみせたシアンに魅了され、我慢ならなかったひとりの男は勝手に自分の手で達き果てたらしく精液をシアンの太ももにぶちまけていた。
……ああ、勿体無い
「ソレっ…‥はや く‥…ちょうだイ ‥?」
「っ…!?」
今日は四人ぶんか
全ての精を抜き取るまで──せいぜい、頑張ってくださいね
「…次‥‥はやくッ‥…」
「は……ははは……ほんもンの変態だ……!!」
シアンの挑発に欲情を掻き立てられる四人組。
彼等はシアンの白い肌を舐り、蜜を流す弱点の竿を口に含んでさんざん鳴き声をあげさせた後、何かに追い立てられているかのように夢中で後孔を犯していた。
──…
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
くっころ勇者は魔王の子供を産むことになりました
あさきりゆうた
BL
BLで「最終決戦に負けた勇者」「くっころ」、「俺、この闘いが終わったら彼女と結婚するんだ」をやってみたかった。
一話でやりたいことをやりつくした感がありますが、時間があれば続きも書きたいと考えています。
21.03.10
ついHな気分になったので、加筆修正と新作を書きました。大体R18です。
21.05.06
なぜか性欲が唐突にたぎり久々に書きました。ちなみに作者人生初の触手プレイを書きました。そして小説タイトルも変更。
21.05.19
最終話を書きました。産卵プレイ、出産表現等、初めて表現しました。色々とマニアックなR18プレイになって読者ついていけねえよな(^_^;)と思いました。
最終回になりますが、補足エピソードネタ思いつけば番外編でまた書くかもしれません。
最後に魔王と勇者の幸せを祈ってもらえたらと思います。
23.08.16
適当な表紙をつけました
主神の祝福
かすがみずほ@11/15コミカライズ開始
BL
褐色の肌と琥珀色の瞳を持つ有能な兵士ヴィクトルは、王都を警備する神殿騎士団の一員だった。
神々に感謝を捧げる春祭りの日、美しい白髪の青年に出会ってから、彼の運命は一変し――。
ドSな触手男(一応、主神)に取り憑かれた強気な美青年の、悲喜こもごもの物語。
美麗な表紙は沢内サチヨ様に描いていただきました!!
https://www.pixiv.net/users/131210
https://mobile.twitter.com/sachiyo_happy
誠に有難うございました♡♡
本作は拙作「聖騎士の盾」シリーズの派生作品ですが、単品でも読めなくはないかと思います。
(「神々の祭日」で当て馬攻だったヴィクトルが受になっています)
脇カプの話が余りに長くなってしまったので申し訳ないのもあり、本編から独立しました。
冒頭に本編カプのラブシーンあり。
獅子帝の宦官長
ごいち
BL
皇帝ラシッドは体格も精力も人並外れているせいで、夜伽に呼ばれた側女たちが怯えて奉仕にならない。
苛立った皇帝に、宦官長のイルハリムは後宮の管理を怠った罰として閨の相手を命じられてしまう。
強面巨根で情愛深い攻×一途で大人しそうだけど隠れ淫乱な受
R18:レイプ・モブレ・SM的表現・暴力表現多少あります。
2022/12/23 エクレア文庫様より電子版・紙版の単行本発売されました
電子版 https://www.cmoa.jp/title/1101371573/
紙版 https://comicomi-studio.com/goods/detail?goodsCd=G0100914003000140675
単行本発売記念として、12/23に番外編SS2本を投稿しております
良かったら獅子帝の世界をお楽しみください
ありがとうございました!
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる