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第八章

ウッダ村の民兵

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「お前さん《ギョルグ》だな?──ははっ、どおりでキレイな顔をしてやがる」

「…興味を持って頂けましたか?」

「いいぜ……仕事をやるよ」

「話が早くて助かりますね」

 シアンは妖艶に微笑みながら男達に近付き、衣服の腰紐を解いて足下に落とした。

 すかさず彼の身体に手が伸びる。ひとりでは無い。彼を取り囲んだ四人分の手だった。

「身体までおキレイなこった」

 ある男がシアンの手首を取って頭上に上げ、さらけ出された二の腕の内側を別の手が撫でる。それぞれの脚もさっそく左右から捕らえられた。

 彼等は思い思いにシアンの滑らかな肌の感触を味わいシアンの反応を愉しむ。

「…ぁ…、んっ…」

「この村にギョルグがまぎれてるなんてな。息抜きはひさびさだ」

「い~い肌だなぁ。触りごこちが最高だぜ?」

「どれ、こっちも……」

 両の乳首には別々の男の口が食い付いた。

 右の突起はちゅぱちゅぱと唇で吸引され、左のほうは舌先を使い転がされる。

 シアンは目を閉じて息を吐く。

 両の乳首を異なる緩急で責められ、炙られるような快感が身体の中を這った。

「ハァっ…‥ハァっ‥…」

 シアンの脚を抱いた二人の男は、揺れ始めた彼の膝を押さえつけ、我先にと下着の布をほどいていく。

 下生えの無い股間にぶら下がった男根が、締め付けから解放されて小さく脈打った。

「女みたいな顔して付いてるモンは付いてんだな……へへへ。厭らしい形してやがる」

「こっちの穴は掃除してんだろうな?」

「はぁっ、はぁっ、ッ………ご心配…なく…」

「ならぞんぶんに遊べる」

 そう言って男は菊門の入口を親指の腹で弄りだし、前に回した指でふたつの双果を揉みしだいた。

 その先の幹は別の男の手がにぎって、前後に扱き始める。

「あ、ぁぁ…ッ」

「…っどうだ?四人がかりで触られんのは。ハァハァ…ほら…先っぽも気持ちよくしよーな?」

 菊門と双果を弄る男が、他方の手を先端の膨らみに伸ばした。まだ勃起途中のそれを挑発するように、こしょこしょと先っぽを掠める。

「あ//‥あ‥…ッ‥…そこ……//」

 それぞれの男が好きなように彼の身体を味わうものだから、翻弄されるシアンの熱はあっという間に全身へと広がった。

 まるで無数の虫に襲われているかのように舌と指が這い回る。

「おお良い声だすなぁお前さん、腰にくるぜ」

「…ッ…//‥ァッ」

「乳首とチンポどっちが好きなんだ?ほら、ハハッ」

「──ッッ…!! アッ!あああ」

「ハハハッ!跳ねる跳ねる!」

 竿も鈴口も……一本の陰茎を二人がかりで弄ばれる。

 反射的に悶える手足は四人の男にしっかりと抑えられていた。

 食いつかれるまま胸を突き出して背をそらし、震える下半身を前へ投げ出した体勢だ。男達に支えられていなければとっくに床へ倒れている。

 そうやって男達の興奮を全身へ浴び続け──抵抗できなくなった頃合いでひとりが背後に回り込んだ。

「はぁはぁっ…じゃあオレからいくぜぇ」

 男は勃起した欲棒をシアンの孔に押し当てる。

 すると指で入口を解されていた肉環が、そこだけ別の生き物かのように瞬時に口を開けた。

 汁を垂らす男の先端をズブリと呑み込む。締まりの良い肉胴がようこそと迎え入れ

 強烈な快感に男が呻いた──。

「うおおッ……す、げ…」

「そ、そんなにか?どういいんだ?」

「ナカめっちゃ動いて…ッ─キツくて、たまんねぇ…!!」

 しかし優越感にひたる余裕はシアンに無い。何故ならいまも彼の男根は分厚い掌で扱かれ、蜜をまとった先端の溝をじっくりと撫でられているからだ。

 撫でられる先端の孔から溢れた体液を指先で掬われ、それを滑りにさらに支柱を扱かれる。

「‥‥ふ‥…ッ‥‥ァ、‥‥ぁぁぁ‥…!!」

 シアンが感じれば感じるだけ……肉胴も厭らしくうねり、後ろを犯す男を悦ばせた。

「ああっ、ハァ…──ッア//」

「ぐ…!ヤベぇ……はぁ、はぁ、すぐ、出る…!」

 強く腰を打ち付けられ、濡れてもいないソコが引き裂かれたかのように蠢く。生まれる痛みは──もはやシアンにとって慣れすぎた感覚で、不快な異物感とともに快感を増幅させる引き金トリガーでしかなかった。

「アっ、アっ、…も、っと…‥ッ‥…おく」

「はぁはぁ…ぅ、出すぞ!──く、ぅ゛…!!」

「…ッ…ぁぁっ」

 早速注がれた欲液は、残さず搾り取る。力任せに掘られた仕返しだと、腸壁が何度も収縮して男のモノに絡み付く。

 恍惚としてみせたシアンに魅了され、我慢ならなかったひとりの男は勝手に自分の手で達き果てたらしく精液をシアンの太ももにぶちまけていた。


 ……ああ、勿体無い


「ソレっ…‥はや く‥…ちょうだイ ‥?」

「っ…!?」


 今日は四人ぶんか

 全ての精を抜き取るまで──せいぜい、頑張ってくださいね


「…次‥‥はやくッ‥…」

「は……ははは……ほんもンの変態だ……!!」

 シアンの挑発に欲情を掻き立てられる四人組。

 彼等はシアンの白い肌をねぶり、蜜を流す弱点の竿を口に含んでさんざん鳴き声をあげさせた後、何かに追い立てられているかのように夢中で後孔を犯していた。







──…




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