更新される景色 ~感情の無い僕と 僕を愛した君の物語~



 僕は人間ではない。

 僕は感情というものを持っていないから。

 けれど知能を持つ僕の中身は決して無ではなかった。自分で考え、判断し、人として擬態しながら、君との日常をおくっていた。

 君は僕を受け入れた。

 僕を愛した。僕との未来を望んで笑った。

 しかし……その日常は永遠ではない。

 そして僕は更新される──愛しい君を残して。




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