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女人禁制の☆あみだん☆開始!
24 自己紹介 1
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「えっと、俺……じゃない。私は鳴海翔琉、1年A組です。『あ・み・だ・ん』の同好会、部長……ホントに俺でいいのかな?不安いっぱいだけどみんなに支えて貰いながら頑張っていきたいと思います。みんなで楽しく編み物をしようね!」
「なーなー、自己紹介なんだから、誕生日とか教えてくんね?あ、そうそう!マフラー編んだ数とか教えてくれたじゃん?そういうエピった話も聞きてー!」
あわわわ……
俺は突然の相沢君の言葉に思わず全身が仰け反ってしまった。一度からだを元に戻して小さい吐息をついた。
何て無茶振りするの?相沢君って……もう!
普通にいこうよ、普通に……ね?
そう思って気を取り直そうと姿勢を正して握り拳をし、気合いを入れ直した。そんな俺をズッコケさすようにそれに乗っかった声が聞こえた。
「それ、いいよねいいよね!僕も相沢君に賛成だよー!どんなものを編みたいか知りたいな。僕はマフラーだけど」
珍しく相沢君の肩を持つのは坂口君だ。坂口君と相沢君は水と油みたいな?いっつも言い合いしてるイメージだけどそんな雰囲気でも仲がよく見えちゃうほど呼吸が合ってる、そんな二人。
「ぼ、僕も……初心者だから……いろいろ知りたいし……。み、みんなと……もっと、なかよく、な……りたいかな?えへへ」
照れながらも朔田君が意見を出す。その言葉だって相沢君を後押ししてる。
あ、逃げ場ないみたい……
それ以上の事をいとも簡単に言ってのけるのは生徒会会長の戸神さんだった。
「ねぇねぇ、どうせなら恋人がいるかどうかの話もしない?片想いとかでもいいし……そういうのって、編み物に関連するでしょ?」
その笑み……やめて欲しいんですけど?
俺は……そんなので落ちませんから!
「それはちょっと……」
「おおー!それいいな!さすがエロ魔神!」
「こらこら!お前、那瑠樹の顔見て言ったなー?締めてやるからこっち来な!」
「目くじら立てなくていいよ。小者はほっときなよ」
「那瑠樹がそう言うんなら、那瑠樹に免じて許す!」
「はぁああ?テメーに免じられたくねぇ!で。俺は小者じゃねーし。ふっざけんなーーー!」
あ。
また始まった……
「相沢君、落ち着いて。いちいち突っ掛からないで、ね?お願いだから……」
もう……本当に申し訳ないんだけど相沢君に哀願した。
口が悪いのは直ぐには直らないだろうし、それを煽ってる上級生の戸神さんと田岡さんもかなりの意地の悪さだ。わざととしか言いようがない。
「わ……わかった。すまんな……鳴海……」
シュンとしてる相沢君ってちょっと可愛いんだよね。
俺の事を気にしてしょげてるのはわかるんだけど……まずは口の聞き方をなんとかしよう、ね?なんて思いながら、俺は上級生の二人にもモノを申した。
「戸神さん田岡さんも上級生なんだから相沢君を煽るような言葉は言わないで下さいね!相沢君はちょっと……口が悪いだけですから……」
「鳴海……それ、俺のフォローに全然なってねーし?」
「あ、ご、ごめん!」
思わず笑ってしまった。相沢君がそんな事を言いながら顔が穏やかだったから。
俺は改めて姿勢を正してみんなの方を見た。
「なーなー、自己紹介なんだから、誕生日とか教えてくんね?あ、そうそう!マフラー編んだ数とか教えてくれたじゃん?そういうエピった話も聞きてー!」
あわわわ……
俺は突然の相沢君の言葉に思わず全身が仰け反ってしまった。一度からだを元に戻して小さい吐息をついた。
何て無茶振りするの?相沢君って……もう!
普通にいこうよ、普通に……ね?
そう思って気を取り直そうと姿勢を正して握り拳をし、気合いを入れ直した。そんな俺をズッコケさすようにそれに乗っかった声が聞こえた。
「それ、いいよねいいよね!僕も相沢君に賛成だよー!どんなものを編みたいか知りたいな。僕はマフラーだけど」
珍しく相沢君の肩を持つのは坂口君だ。坂口君と相沢君は水と油みたいな?いっつも言い合いしてるイメージだけどそんな雰囲気でも仲がよく見えちゃうほど呼吸が合ってる、そんな二人。
「ぼ、僕も……初心者だから……いろいろ知りたいし……。み、みんなと……もっと、なかよく、な……りたいかな?えへへ」
照れながらも朔田君が意見を出す。その言葉だって相沢君を後押ししてる。
あ、逃げ場ないみたい……
それ以上の事をいとも簡単に言ってのけるのは生徒会会長の戸神さんだった。
「ねぇねぇ、どうせなら恋人がいるかどうかの話もしない?片想いとかでもいいし……そういうのって、編み物に関連するでしょ?」
その笑み……やめて欲しいんですけど?
俺は……そんなので落ちませんから!
「それはちょっと……」
「おおー!それいいな!さすがエロ魔神!」
「こらこら!お前、那瑠樹の顔見て言ったなー?締めてやるからこっち来な!」
「目くじら立てなくていいよ。小者はほっときなよ」
「那瑠樹がそう言うんなら、那瑠樹に免じて許す!」
「はぁああ?テメーに免じられたくねぇ!で。俺は小者じゃねーし。ふっざけんなーーー!」
あ。
また始まった……
「相沢君、落ち着いて。いちいち突っ掛からないで、ね?お願いだから……」
もう……本当に申し訳ないんだけど相沢君に哀願した。
口が悪いのは直ぐには直らないだろうし、それを煽ってる上級生の戸神さんと田岡さんもかなりの意地の悪さだ。わざととしか言いようがない。
「わ……わかった。すまんな……鳴海……」
シュンとしてる相沢君ってちょっと可愛いんだよね。
俺の事を気にしてしょげてるのはわかるんだけど……まずは口の聞き方をなんとかしよう、ね?なんて思いながら、俺は上級生の二人にもモノを申した。
「戸神さん田岡さんも上級生なんだから相沢君を煽るような言葉は言わないで下さいね!相沢君はちょっと……口が悪いだけですから……」
「鳴海……それ、俺のフォローに全然なってねーし?」
「あ、ご、ごめん!」
思わず笑ってしまった。相沢君がそんな事を言いながら顔が穏やかだったから。
俺は改めて姿勢を正してみんなの方を見た。
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