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『編み物男子部』?ができるまで。
191 その頃二人は…… ☆3ー3
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流石に僕は固まってしまった。
それをまぎらわせたくて、一気にコーラをストローで飲み干した。
確かに僕も彼女も鳴海君が大好きだ。
だけど……大好きの意味が僕と違うなんて考えたことはないんだ。
「そんなこと……ないよ」
「あるって!何人かの女子が受験する高校の山が外れたって泣いてたもん」
「僕もそれ、見たことがあるよ」
「別に自分が希望する高校のランクを下げたりはしてないと思うけど」
「それはちょっと……僕らも鳴海君なら此処かな?って浮き浮きしてたけど……はずしちゃったし」
「……皆、そんなこと考えてたんだ」
「遠くからでも見ていたかったんだよな……」
「僕らにとって鳴海君は特別だったもん」
「うん、僕もそうだよ……だから同じ高校になるかどうかは入学するまでは信じられなかったけどね」
「だよね……だって、部活以外全然やる気がなくってさぁ……成績も下から数えた方が早かったし……」
「あ、そうそう!聞いたことがあるんだけど、一度全教科白紙で提出したって先生方が大騒ぎしてたことあるって……」
「あ、僕それ知ってる!その時同じクラスだったよ。翌日生活指導室へ担任に連行されたの、クラスの生徒全員見てたもん……」
「だからさぁ……鳴海君が県立トップの高校を受験するなんて誰も思わなかったんだよね……」
「うん……」
「だよね……」
僕たちは思わず黙りこくってしまった。
それをまぎらわせたくて、一気にコーラをストローで飲み干した。
確かに僕も彼女も鳴海君が大好きだ。
だけど……大好きの意味が僕と違うなんて考えたことはないんだ。
「そんなこと……ないよ」
「あるって!何人かの女子が受験する高校の山が外れたって泣いてたもん」
「僕もそれ、見たことがあるよ」
「別に自分が希望する高校のランクを下げたりはしてないと思うけど」
「それはちょっと……僕らも鳴海君なら此処かな?って浮き浮きしてたけど……はずしちゃったし」
「……皆、そんなこと考えてたんだ」
「遠くからでも見ていたかったんだよな……」
「僕らにとって鳴海君は特別だったもん」
「うん、僕もそうだよ……だから同じ高校になるかどうかは入学するまでは信じられなかったけどね」
「だよね……だって、部活以外全然やる気がなくってさぁ……成績も下から数えた方が早かったし……」
「あ、そうそう!聞いたことがあるんだけど、一度全教科白紙で提出したって先生方が大騒ぎしてたことあるって……」
「あ、僕それ知ってる!その時同じクラスだったよ。翌日生活指導室へ担任に連行されたの、クラスの生徒全員見てたもん……」
「だからさぁ……鳴海君が県立トップの高校を受験するなんて誰も思わなかったんだよね……」
「うん……」
「だよね……」
僕たちは思わず黙りこくってしまった。
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