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『編み物男子部』?ができるまで。
187 その頃二人は…… ☆1
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その頃二人は尋問を受けていた……
★坂口side vs 彼女
「日曜日はデートって決めてたよね?私より大切な用事って何だったの?」
二人、横並びに歩きながら目指しているのは喫茶店。
彼女の高校の校門で待ち合わせたのでその高校の近くの場所で。
ここいらの地図には疎いので、彼女が向かう場所へ歩いているところである。
顔を膨らまして上目使いで僕を見る彼女。
可愛いんだけど、それを見て楽しんでいる余裕はない。
「い、いえ……あの……ごめんね。高校に入って出来た友達との懇親会だっていったよね?」
呼び出されて……尋問、だよね?これって。
僕、なにか疑われるようなことをしたのかな?
「そのお友だちと私とどっちが大切なの?」
もちろん……鳴海君とは、言えない。
逆の立場だったら……君だってそうだろう?
僕たちを変えてくれた鳴海君が、中学時代心を閉ざしてしまった鳴海君が……少しずつ心を開いてくれて昔の鳴海君になっていきそうなんだよ?
まだ、君には言えないけど。
「あ、だからごめんって……」
どうやらかなりご立腹のようだ。
ドタキャンした訳ではなく、ちゃんと説明して断った筈だったのに……。
これじゃあ、鳴海君と会ってただなんて……絶対言えないよ……。
バレたらどうして連れていってくれなかったの?って避難されちゃうどころか……嫌われそう!
「お友だちとの懇親会なんか……普通しないよね?その懇親会って何人いたの?」
怒ってる口調もちょっとだけ吊眼にして怒りを表現している顔も全部可愛いんだけど、そう思えるほど余裕はなくって……。
「僕を入れて六人だよ。友達は四人なんだけどその家の友達の弟も参加したんだ」
「ふーん。何をしたの?」
「食事会。焼きそばを作ってみんなでいろんなお話をしながら食べたんだよ」
「ふーん。いいけど。じゃあ、今日はチョコパ奢ってくれる?そしたら……ゆるしてあ・げ・る・ね?」
少し前を歩いたかと思ったら、くるっと振り向いて僕にそういった彼女。そして、木目調が映えた可愛らしい感じの喫茶店に入っていった。
僕は完全に怪しまれているとは知らずに納得してくれた彼女に安堵していた……。
が、それで一日が終わる訳ではなく……。
彼女とお茶をして別れたあと、今度はファンクラブの友達二人に捕まってしまった。
そう……僕は彼女の高校の近くに来ていたので、その高校に通っているかつてのお仲間が僕と彼女がいるのを見てあとをつけて来ていたらしい。
僕はため息をついて観念した。
★坂口side vs 彼女
「日曜日はデートって決めてたよね?私より大切な用事って何だったの?」
二人、横並びに歩きながら目指しているのは喫茶店。
彼女の高校の校門で待ち合わせたのでその高校の近くの場所で。
ここいらの地図には疎いので、彼女が向かう場所へ歩いているところである。
顔を膨らまして上目使いで僕を見る彼女。
可愛いんだけど、それを見て楽しんでいる余裕はない。
「い、いえ……あの……ごめんね。高校に入って出来た友達との懇親会だっていったよね?」
呼び出されて……尋問、だよね?これって。
僕、なにか疑われるようなことをしたのかな?
「そのお友だちと私とどっちが大切なの?」
もちろん……鳴海君とは、言えない。
逆の立場だったら……君だってそうだろう?
僕たちを変えてくれた鳴海君が、中学時代心を閉ざしてしまった鳴海君が……少しずつ心を開いてくれて昔の鳴海君になっていきそうなんだよ?
まだ、君には言えないけど。
「あ、だからごめんって……」
どうやらかなりご立腹のようだ。
ドタキャンした訳ではなく、ちゃんと説明して断った筈だったのに……。
これじゃあ、鳴海君と会ってただなんて……絶対言えないよ……。
バレたらどうして連れていってくれなかったの?って避難されちゃうどころか……嫌われそう!
「お友だちとの懇親会なんか……普通しないよね?その懇親会って何人いたの?」
怒ってる口調もちょっとだけ吊眼にして怒りを表現している顔も全部可愛いんだけど、そう思えるほど余裕はなくって……。
「僕を入れて六人だよ。友達は四人なんだけどその家の友達の弟も参加したんだ」
「ふーん。何をしたの?」
「食事会。焼きそばを作ってみんなでいろんなお話をしながら食べたんだよ」
「ふーん。いいけど。じゃあ、今日はチョコパ奢ってくれる?そしたら……ゆるしてあ・げ・る・ね?」
少し前を歩いたかと思ったら、くるっと振り向いて僕にそういった彼女。そして、木目調が映えた可愛らしい感じの喫茶店に入っていった。
僕は完全に怪しまれているとは知らずに納得してくれた彼女に安堵していた……。
が、それで一日が終わる訳ではなく……。
彼女とお茶をして別れたあと、今度はファンクラブの友達二人に捕まってしまった。
そう……僕は彼女の高校の近くに来ていたので、その高校に通っているかつてのお仲間が僕と彼女がいるのを見てあとをつけて来ていたらしい。
僕はため息をついて観念した。
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