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『編み物男子部』?ができるまで。
100 『俺』が『僕』になる時… 1
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僕は授業が終わってすぐ階段をかけ上がった。
一年生は二階。二年生は三階。三年生は不可侵領域の最上階……。
目指すはその四階。脇目も振らずにかけ上がった。
四階に到着してすぐ目にした上級生に声をかけた。
「すみません、サッカー部のキャプテンの教室はどこか教えていただけますか?」
「あ、君って……あの噂の……」
それを見ていた男子生徒にすぐ声をかけられた。
「智ならここだよ」
階段から上がってすぐの教室……そこは三年A組だった。
教えてくれた上級生に深く礼をして一呼吸置く。
扉を軽く二度叩いてから扉を開けた。
「失礼します!」
僕の声に一斉に視線を集めてしまう。
緊張しつつも言葉を続けようとしたら、その前に言葉が返ってきた。
目線が合う。
「か、翔琉?」
「智さん、お話があります」
「ど、どうしたの?こんなところまで……」
全く動こうともせずに、ニヤニヤしながら言ってくる。
僕が何をしに来たのか、全然気づいていないみたいだ。
あったまにきた!
「智!……すぐに来るよね?」
僕は無駄な笑顔で名前だけ強めに、あとは出来るだけ優しく言い放つ。
智さんは一瞬目を見張った。
教室の空気が震える。
上級生の教室だからって、僕には関係なかった。
一年生は二階。二年生は三階。三年生は不可侵領域の最上階……。
目指すはその四階。脇目も振らずにかけ上がった。
四階に到着してすぐ目にした上級生に声をかけた。
「すみません、サッカー部のキャプテンの教室はどこか教えていただけますか?」
「あ、君って……あの噂の……」
それを見ていた男子生徒にすぐ声をかけられた。
「智ならここだよ」
階段から上がってすぐの教室……そこは三年A組だった。
教えてくれた上級生に深く礼をして一呼吸置く。
扉を軽く二度叩いてから扉を開けた。
「失礼します!」
僕の声に一斉に視線を集めてしまう。
緊張しつつも言葉を続けようとしたら、その前に言葉が返ってきた。
目線が合う。
「か、翔琉?」
「智さん、お話があります」
「ど、どうしたの?こんなところまで……」
全く動こうともせずに、ニヤニヤしながら言ってくる。
僕が何をしに来たのか、全然気づいていないみたいだ。
あったまにきた!
「智!……すぐに来るよね?」
僕は無駄な笑顔で名前だけ強めに、あとは出来るだけ優しく言い放つ。
智さんは一瞬目を見張った。
教室の空気が震える。
上級生の教室だからって、僕には関係なかった。
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