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『編み物男子部』?ができるまで。
55 決戦は金曜日? 2 ☆坂口side1
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坂口side
噂を聞いてからいてもたってもいられず、僕は休み時間もお昼休みもA組の鳴海君のところへいっている。何故か相沢も同じことをしている。
朔田君は好きではないけど、相沢の方がもっと嫌いだ。あからさまに鳴海君を狙ってるんだもん。朔田君は白々しく鳴海君の傍に行くけど。
二人とも気に入らないけど、今回ばかりは多目にみることにしたんだ。
僕だけでは鳴海君を守れない……そう判断したから。
移動授業や体育の授業の時は傍にいけないから、特に朔田君には頑張って貰わないといけない。
そして……今は昼休み。鳴海君の席の両隣、相沢と僕が机を借りて鳴海君の机にくっつけて座る。そこの座席の生徒には了解済みである。たぶん、相沢も。
鳴海君の前の席の机を百八十度動かして鳴海君の机にくっつけて座っていた朔田君。
その机にお弁当を置いた神崎川君が座ってる朔田君をまるで子供を扱うかのように両手で抱き上げて移動させ、その場所に自分が座って朔田君を再び抱き上げ自分の太股の上に乗せた。
わ、笑える。
朔田君って小さいと思っていたけど、小動物に見えるとまでは思わなかった。
僕だけじゃなく、相沢もツボに入って笑いを止めるのに必死みたいだ。
その上、とどめが鳴海君の言葉だよ。
「朔田君……可愛いね」
もう、堪えられないってば!
朔田君も何処までも赤いし、神崎川におさまってる姿は確かに……似合いすぎだよ。
最初に朔田君に会った時は、敵だと思った。
次に会った相沢の方が、敵だと察知した時点で朔田君は無害だと理解した。
お互い敵だと肌で感じているけど……今回ばかりは無言で協定を結んでるような居心地だ。僕も相沢も鳴海君が好きだということは一致している。
違うことがあるとすれば、僕は純粋に、相沢は邪な想いでだと思う。
でも、そんな壁すべて取り払って鳴海君のために傍にいるんだと……。
神崎川君が鳴海君のおにぎりをねだっている。
なんか……いつもの事のような雰囲気がほんわかしていていい感じなんだ。
写メしてみんなに見せたいような暖かくなる気持ちにさせる。
ドロッとした雰囲気がした午前中の休み時間に朔田君から事の真相を聞いた時には、苦しさと気持ち悪さでどうにかなりそうだった。
事実だとは思いたくないのに……。
噂は噂じゃないだなんて……。
あんな、訳のわからないサッカー部の奴に鳴海君はとられちゃっただなんて…!
哀しみと絶望に引き裂かれそうだった午前中だった。
噂を聞いてからいてもたってもいられず、僕は休み時間もお昼休みもA組の鳴海君のところへいっている。何故か相沢も同じことをしている。
朔田君は好きではないけど、相沢の方がもっと嫌いだ。あからさまに鳴海君を狙ってるんだもん。朔田君は白々しく鳴海君の傍に行くけど。
二人とも気に入らないけど、今回ばかりは多目にみることにしたんだ。
僕だけでは鳴海君を守れない……そう判断したから。
移動授業や体育の授業の時は傍にいけないから、特に朔田君には頑張って貰わないといけない。
そして……今は昼休み。鳴海君の席の両隣、相沢と僕が机を借りて鳴海君の机にくっつけて座る。そこの座席の生徒には了解済みである。たぶん、相沢も。
鳴海君の前の席の机を百八十度動かして鳴海君の机にくっつけて座っていた朔田君。
その机にお弁当を置いた神崎川君が座ってる朔田君をまるで子供を扱うかのように両手で抱き上げて移動させ、その場所に自分が座って朔田君を再び抱き上げ自分の太股の上に乗せた。
わ、笑える。
朔田君って小さいと思っていたけど、小動物に見えるとまでは思わなかった。
僕だけじゃなく、相沢もツボに入って笑いを止めるのに必死みたいだ。
その上、とどめが鳴海君の言葉だよ。
「朔田君……可愛いね」
もう、堪えられないってば!
朔田君も何処までも赤いし、神崎川におさまってる姿は確かに……似合いすぎだよ。
最初に朔田君に会った時は、敵だと思った。
次に会った相沢の方が、敵だと察知した時点で朔田君は無害だと理解した。
お互い敵だと肌で感じているけど……今回ばかりは無言で協定を結んでるような居心地だ。僕も相沢も鳴海君が好きだということは一致している。
違うことがあるとすれば、僕は純粋に、相沢は邪な想いでだと思う。
でも、そんな壁すべて取り払って鳴海君のために傍にいるんだと……。
神崎川君が鳴海君のおにぎりをねだっている。
なんか……いつもの事のような雰囲気がほんわかしていていい感じなんだ。
写メしてみんなに見せたいような暖かくなる気持ちにさせる。
ドロッとした雰囲気がした午前中の休み時間に朔田君から事の真相を聞いた時には、苦しさと気持ち悪さでどうにかなりそうだった。
事実だとは思いたくないのに……。
噂は噂じゃないだなんて……。
あんな、訳のわからないサッカー部の奴に鳴海君はとられちゃっただなんて…!
哀しみと絶望に引き裂かれそうだった午前中だった。
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