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第2章 パーティーなんて久しぶりです
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そうして同じように全員の遠慮無い攻撃を受けた魔物は煙になって消滅した。
中ボスは撃破された。
「ふい~、なんとか終わり!」
「お主、お師匠の盾にもなれぬのか、つかえないやっちゃのう~」
切り株に腰かけて俺を軽蔑の目で見るカリン。
視線は俺を見上げている筈なのに、馬鹿にされている感じが半端じゃない。
「うるせえ、あれはあいつがターゲットを変えたんだから仕方ないだろ!?
ほ、ほら、あの包帯野郎、頭は悪そうだったし、俺より強いヤツを狙うのもわかる気がする!」
「どちらにせよあんな知能の低い魔物にみくびられとるのではこの先が心配じゃ」
「うぐぐぐぐ……」
返す言葉が無かった。
「にしても疲れたぜ~」
俺は両手を挙げると、背中から倒れるようにして近くの倒木に腰かける。
すると、女性が斧を地面に置き、俺にならって腰かけようとした。
もちろん、俺と同じように両手を挙げて背中から倒れ込むようにしてだ。
しかし、彼女はそのまま倒木には座らずに背中を倒して寝転んだ。
地面に後頭部をつけ、逆「く」の字になって俺の方を覗きこんでいる。
やだ、なにこの人――!
とりあえず何か話さないと……ええと、適当に質問でも――
すかさず俺が口を開く。
「一人ですか?他に仲間は?」
「あなたはどうしてここへ?」
「なにゆえあのデカブツに謝っていたのじゃ?」
カブった。
「ふ、ふぇ???なんて?」
女性は上半身を起こして聞き返す。
全員に同時に言われ、うまく聞き取れなかったようだ。それにしても、ずいぶんぽやーっとしている人だな。
今の反応といい、さっきの行動といい、つかみどころが無さそうである。
「あ、被ったね。まずコーキくんの質問から――」
「そなた、見かけによらずずいぶんとパワフルじゃの~。
わしとたいして変わらぬくらいのおなごがそのような斧を軽く扱うのを見たのは初めてじゃ。
何か特別な訓練でも受けたのじゃろか?
わしはそなたのような、ほわほわで、ふはふは、なカワユイおなごがうらやま――」
「カリン、お前ちょっと黙れ」
改めて質問。
「他にパーティーの仲間はいないんですか?」
女性が答える。
女性は俺の顔をじっと見つめながら答えた。
「はい、あの、いつもは同じダンジョンに行く予定の方々を見つけてパーティーを組むのですが、今日はどうしても誰も見つからなくて、仕方なく……」
「なるほど……?
って、ちょっと待ってください――」
彼女の言葉に引っ掛かることがあった。
「いつも」このダンジョンに行く、ということ、それから、誰も見つからなくて一人で行くことになった、という流れの二つだ。
「いつも行くって言いましたけど、このダンジョンに何度も訪れる用事が?」
「はい、それはその何と言いますか、えっと……うーん……」
なんだか言葉に詰まったぞ。
「じゃあ質問変えます。
それは、たとえ一人でも行かなければならないほど大切な用事なんですか?」
「え?は、はい!そうですそうです!」
「……具体的には?」
「えーと……どこから話せばいいのかな……?」
なんだかめんどくさい人だな。
「もしかして、どこか行きたい場所が?」
「……小屋です。」
「こや?」
「えっとえっと私、とある冒険者の方に頼まれてて、ここを抜けた先にある小屋、と言いますか、空き家に行かなければならないんです。」
「ん、空き家、ですか?それはまた……」
一人で行く危険の割に合わないんじゃないか?
「その頼まれた冒険者が、そこの持ち主……?」
アイザックさんが口を挟んだ。
「師匠、コーキが終わるまで、質問は禁止じゃ。
混乱するといかんて」
カリンは質問のルールを勝手に決めていたみたいだ。
「いえ、違います。正確には、その方の家族です。」
「家族?」
「お墓参りなんです」
「お墓があるんですか?それにしたって――」
「私、結構しっかりした報酬も貰ってしまったので、
ちゃんと欠かさずに行かないと、お墓の持ち主にも、その冒険者の方にも申し訳無いと言いますか……」
まだ質問のできない二人が、「ああ」と納得したように言った。
彼女は続ける。
「私が、どうしても行きたい理由はもうひとつあって……
その、えっと、……亡くなりました。」
「え」
「この前、その冒険者の方も、亡くなりました。」
「亡くなったってどうして?」
「魔物に、無謀な戦いを挑んで……
すみませんこれ以上は……。」
無謀な戦いだって?
その冒険者に、いったいどんな経緯があったのだろう。俺は色々と想像を巡らせながらも、適当な相づちを打つ。
「そうだったんですか……」
「でも――ひとつだけ。
その方は、自然死でした。」
「……?それが、何か変わったことでも?」
つまり、魔物と戦った傷がもとで死んだわけではない、ということか?
彼女がわざわざ自然死と言った意味が理解できない。
「……いえ、すみません……」
彼女は俺の問いに、否定とも拒絶ともとれるような感じで首を降った。
「はぁ……」
なんだか気になる言い方だ。
俺はそれらのことをもっと深く聞いてみたくなったが、彼女がそのまま口を閉じ、下を向いてしまったのでうやむやになった。
しっかし、さっき俺の方をじっと見ていた割りには、なんだか頼りなさげだなあ。思いきって聞いてみる。
「あの、さっき、どうして俺の方を熱心に見ていたので……?」
「え?だって、集団の中でまっさきに声をかけられた相手と、一番親しくなりたいのは当然の理ですよ……ね?」
「それ、なんか違います。」
それはたぶん鳥のヒナが生まれた直後に見た動くものを親として刷り込まれる的な話の間違いじゃないのかなあ。
ますます、雲よりも掴めない人だ。
と、隣から手が挙がる。
「はいはいはい、はぁーい!
質問も済んだみたいだし、カリンちゃんからもお話いいかな~?のじゃ。」
コイツまた取って付けやがったのじゃ。
しかもカリンはいつもより甘ったるくて高めの声だった。
この女の人のマネだろうか。
てかこの人そんなぶりっこっぽい言い方じゃねえし。
「コーキが大半のことは聞いちゃったのじゃ~
わしからは二つだけ質問がある。
ひとつ目、そちの力の秘訣が知りたい!」
「そんな話かよ!」
まあ俺が重要そうなことは大体聞き出しちゃったし。
「お黙り!もうお主のターンは終いじゃ!」
謎ルール続いてたし。
「チ、ちからですか?えっと、――それはもう、鍛練あるのみ、です!」
いや鍛練にしたってあなた……
「特殊能力の『馬鹿力』だろうね、女性でもたまにいるんだよ、こういう人が」
アイザックさんが俺にそっと小声で言った。
「こんな、きゃしゃな人でも……?」
俺は耳打ちを返す。
先ほど軽々と斧を扱っていたのを目の当たりにしても、なんだか信じられないし、あまり信じたくない。
「もうひとつは、名前じゃ!まだお主のなんたるかを聞いとらん!
ついでにわしらのことも教えておくから、よーく耳かっぽじって聞くのじゃよ!」
「なんで偉そうなんだよ」
カリンがいると、つっこみが冴える。
「そうだ、私はまだ名前を言っていませんでしたね。皆さんのお名前も知ることが出来たら嬉しいですが。」
前置きしてから彼女は言った。
「私は、カティアと言います。見ての通り、冒険者で戦士です。どうぞよろしくお願いいたします。」
彼女、カティアさんはそういって深々と頭を下げた。
――「冒険者」。
俺はその単語に思わず顔をひきつらせた。
慌てて顔を掻くふりをしてごまかす。
「カティアじゃな!よーく耳に刻んどいたぞよ!」
カリンが言った。
それからは順番に自己紹介をする流れになった。
「私はカリンじゃ!」
「アイザックと申します。いちおう研究者やってます。」
「コーキです。よろしくお願いします。」
「カリンさんにアイザックさん、そしてコーキさんですね。ふむふむ。」
カティアさんがそれぞれの名前を確認する。
「みなさん、さきほどからずいぶんと親しげのようですが、どういった関係でいらっしゃるのですか?」
彼女は俺たちの関係性に興味津々のようだ。
輝かせた目がくりくりしていて、ガラス玉を思わせた。
「あ、じゃあ、説明は俺が!
えっと俺たちは――、」
慌てて俺が三人の関連性を説明する。
その間、彼女はしきりに頷いたり「そうなんですか~」などと相づちを打ったりしていた。
それに残りの二人が補足をするが、俺は二人から「毒手」という言葉が出そうになるとその度に慌てて彼らが言おうとするのを遮ったり話題を変えてごまかしたりした。
俺の様子に、アイザックさんは何かを察したように黙ったし、カリンは不満そうな顔をしていた。
「なるほど、学者に助手に弟子、という感じですか。
ずいぶんアカデミックなパーティーなんですね」
アカデミックかどうかは分からないが、そういえばやけに統一感のある組み合わせではないだろうか。
でも肉体派がいないパーティーはバランスが悪いよな。
そんなことを思っていると、
「ちょっとちょっと」
アイザックさんがおもむろに俺の肩を軽く抱き寄せ、後ろを向かせた。
俺が困惑してカリンの方を見ると、彼女も何か言いたげな顔をしていた。
アイザックさんは、カティアさんに聞こえないようにささやく。
「毒手のこと、言わなくていいのかい?」
「……」
中ボスは撃破された。
「ふい~、なんとか終わり!」
「お主、お師匠の盾にもなれぬのか、つかえないやっちゃのう~」
切り株に腰かけて俺を軽蔑の目で見るカリン。
視線は俺を見上げている筈なのに、馬鹿にされている感じが半端じゃない。
「うるせえ、あれはあいつがターゲットを変えたんだから仕方ないだろ!?
ほ、ほら、あの包帯野郎、頭は悪そうだったし、俺より強いヤツを狙うのもわかる気がする!」
「どちらにせよあんな知能の低い魔物にみくびられとるのではこの先が心配じゃ」
「うぐぐぐぐ……」
返す言葉が無かった。
「にしても疲れたぜ~」
俺は両手を挙げると、背中から倒れるようにして近くの倒木に腰かける。
すると、女性が斧を地面に置き、俺にならって腰かけようとした。
もちろん、俺と同じように両手を挙げて背中から倒れ込むようにしてだ。
しかし、彼女はそのまま倒木には座らずに背中を倒して寝転んだ。
地面に後頭部をつけ、逆「く」の字になって俺の方を覗きこんでいる。
やだ、なにこの人――!
とりあえず何か話さないと……ええと、適当に質問でも――
すかさず俺が口を開く。
「一人ですか?他に仲間は?」
「あなたはどうしてここへ?」
「なにゆえあのデカブツに謝っていたのじゃ?」
カブった。
「ふ、ふぇ???なんて?」
女性は上半身を起こして聞き返す。
全員に同時に言われ、うまく聞き取れなかったようだ。それにしても、ずいぶんぽやーっとしている人だな。
今の反応といい、さっきの行動といい、つかみどころが無さそうである。
「あ、被ったね。まずコーキくんの質問から――」
「そなた、見かけによらずずいぶんとパワフルじゃの~。
わしとたいして変わらぬくらいのおなごがそのような斧を軽く扱うのを見たのは初めてじゃ。
何か特別な訓練でも受けたのじゃろか?
わしはそなたのような、ほわほわで、ふはふは、なカワユイおなごがうらやま――」
「カリン、お前ちょっと黙れ」
改めて質問。
「他にパーティーの仲間はいないんですか?」
女性が答える。
女性は俺の顔をじっと見つめながら答えた。
「はい、あの、いつもは同じダンジョンに行く予定の方々を見つけてパーティーを組むのですが、今日はどうしても誰も見つからなくて、仕方なく……」
「なるほど……?
って、ちょっと待ってください――」
彼女の言葉に引っ掛かることがあった。
「いつも」このダンジョンに行く、ということ、それから、誰も見つからなくて一人で行くことになった、という流れの二つだ。
「いつも行くって言いましたけど、このダンジョンに何度も訪れる用事が?」
「はい、それはその何と言いますか、えっと……うーん……」
なんだか言葉に詰まったぞ。
「じゃあ質問変えます。
それは、たとえ一人でも行かなければならないほど大切な用事なんですか?」
「え?は、はい!そうですそうです!」
「……具体的には?」
「えーと……どこから話せばいいのかな……?」
なんだかめんどくさい人だな。
「もしかして、どこか行きたい場所が?」
「……小屋です。」
「こや?」
「えっとえっと私、とある冒険者の方に頼まれてて、ここを抜けた先にある小屋、と言いますか、空き家に行かなければならないんです。」
「ん、空き家、ですか?それはまた……」
一人で行く危険の割に合わないんじゃないか?
「その頼まれた冒険者が、そこの持ち主……?」
アイザックさんが口を挟んだ。
「師匠、コーキが終わるまで、質問は禁止じゃ。
混乱するといかんて」
カリンは質問のルールを勝手に決めていたみたいだ。
「いえ、違います。正確には、その方の家族です。」
「家族?」
「お墓参りなんです」
「お墓があるんですか?それにしたって――」
「私、結構しっかりした報酬も貰ってしまったので、
ちゃんと欠かさずに行かないと、お墓の持ち主にも、その冒険者の方にも申し訳無いと言いますか……」
まだ質問のできない二人が、「ああ」と納得したように言った。
彼女は続ける。
「私が、どうしても行きたい理由はもうひとつあって……
その、えっと、……亡くなりました。」
「え」
「この前、その冒険者の方も、亡くなりました。」
「亡くなったってどうして?」
「魔物に、無謀な戦いを挑んで……
すみませんこれ以上は……。」
無謀な戦いだって?
その冒険者に、いったいどんな経緯があったのだろう。俺は色々と想像を巡らせながらも、適当な相づちを打つ。
「そうだったんですか……」
「でも――ひとつだけ。
その方は、自然死でした。」
「……?それが、何か変わったことでも?」
つまり、魔物と戦った傷がもとで死んだわけではない、ということか?
彼女がわざわざ自然死と言った意味が理解できない。
「……いえ、すみません……」
彼女は俺の問いに、否定とも拒絶ともとれるような感じで首を降った。
「はぁ……」
なんだか気になる言い方だ。
俺はそれらのことをもっと深く聞いてみたくなったが、彼女がそのまま口を閉じ、下を向いてしまったのでうやむやになった。
しっかし、さっき俺の方をじっと見ていた割りには、なんだか頼りなさげだなあ。思いきって聞いてみる。
「あの、さっき、どうして俺の方を熱心に見ていたので……?」
「え?だって、集団の中でまっさきに声をかけられた相手と、一番親しくなりたいのは当然の理ですよ……ね?」
「それ、なんか違います。」
それはたぶん鳥のヒナが生まれた直後に見た動くものを親として刷り込まれる的な話の間違いじゃないのかなあ。
ますます、雲よりも掴めない人だ。
と、隣から手が挙がる。
「はいはいはい、はぁーい!
質問も済んだみたいだし、カリンちゃんからもお話いいかな~?のじゃ。」
コイツまた取って付けやがったのじゃ。
しかもカリンはいつもより甘ったるくて高めの声だった。
この女の人のマネだろうか。
てかこの人そんなぶりっこっぽい言い方じゃねえし。
「コーキが大半のことは聞いちゃったのじゃ~
わしからは二つだけ質問がある。
ひとつ目、そちの力の秘訣が知りたい!」
「そんな話かよ!」
まあ俺が重要そうなことは大体聞き出しちゃったし。
「お黙り!もうお主のターンは終いじゃ!」
謎ルール続いてたし。
「チ、ちからですか?えっと、――それはもう、鍛練あるのみ、です!」
いや鍛練にしたってあなた……
「特殊能力の『馬鹿力』だろうね、女性でもたまにいるんだよ、こういう人が」
アイザックさんが俺にそっと小声で言った。
「こんな、きゃしゃな人でも……?」
俺は耳打ちを返す。
先ほど軽々と斧を扱っていたのを目の当たりにしても、なんだか信じられないし、あまり信じたくない。
「もうひとつは、名前じゃ!まだお主のなんたるかを聞いとらん!
ついでにわしらのことも教えておくから、よーく耳かっぽじって聞くのじゃよ!」
「なんで偉そうなんだよ」
カリンがいると、つっこみが冴える。
「そうだ、私はまだ名前を言っていませんでしたね。皆さんのお名前も知ることが出来たら嬉しいですが。」
前置きしてから彼女は言った。
「私は、カティアと言います。見ての通り、冒険者で戦士です。どうぞよろしくお願いいたします。」
彼女、カティアさんはそういって深々と頭を下げた。
――「冒険者」。
俺はその単語に思わず顔をひきつらせた。
慌てて顔を掻くふりをしてごまかす。
「カティアじゃな!よーく耳に刻んどいたぞよ!」
カリンが言った。
それからは順番に自己紹介をする流れになった。
「私はカリンじゃ!」
「アイザックと申します。いちおう研究者やってます。」
「コーキです。よろしくお願いします。」
「カリンさんにアイザックさん、そしてコーキさんですね。ふむふむ。」
カティアさんがそれぞれの名前を確認する。
「みなさん、さきほどからずいぶんと親しげのようですが、どういった関係でいらっしゃるのですか?」
彼女は俺たちの関係性に興味津々のようだ。
輝かせた目がくりくりしていて、ガラス玉を思わせた。
「あ、じゃあ、説明は俺が!
えっと俺たちは――、」
慌てて俺が三人の関連性を説明する。
その間、彼女はしきりに頷いたり「そうなんですか~」などと相づちを打ったりしていた。
それに残りの二人が補足をするが、俺は二人から「毒手」という言葉が出そうになるとその度に慌てて彼らが言おうとするのを遮ったり話題を変えてごまかしたりした。
俺の様子に、アイザックさんは何かを察したように黙ったし、カリンは不満そうな顔をしていた。
「なるほど、学者に助手に弟子、という感じですか。
ずいぶんアカデミックなパーティーなんですね」
アカデミックかどうかは分からないが、そういえばやけに統一感のある組み合わせではないだろうか。
でも肉体派がいないパーティーはバランスが悪いよな。
そんなことを思っていると、
「ちょっとちょっと」
アイザックさんがおもむろに俺の肩を軽く抱き寄せ、後ろを向かせた。
俺が困惑してカリンの方を見ると、彼女も何か言いたげな顔をしていた。
アイザックさんは、カティアさんに聞こえないようにささやく。
「毒手のこと、言わなくていいのかい?」
「……」
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