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ファウルハーバー領編
第187話 馬車の改造は一瞬
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翌朝、朝食を食べたあと、出発がてら朝市を覗きつつ、商店をあちこち回る。食材はもちろんだが、布も何種類か購入した。
これらはドルト村の女性たちのお土産にしようと思う。
シルクだというのもあるが、とても肌触りがいいからね。服にしろ下着や肌着にしろ、いいものが出来上がるんじゃなかろうか。
食材自体は野菜が多いものの、中には魔物の肉やサケマスもある。あとは見たことがない巻貝があるから、それは川で獲れるものなんだろう。
明日あたり漁港に行くつもりでいるから、買うようなことはしなかった。
ルードルフたちもそれなりにお金を落としたようで、馬車に戻り始める。その途中でも私は目に着いた布をいくつも買っていたら、とうとうロジーネに呆れられてしまった。
いいじゃないか。私も使うけれど、村の女性たちへのお土産でもあるんだから。
そんなことを言ったら、溜息をつかれた。解せぬ。
そんな話をしていると馬車停めに着いたので、それぞれ乗り込むと、町の外へと走らせた。旅立つ人でごった返していたけれど、徒歩と馬車では出入口が違うので、早めに脱出することができた。
まあ、馬車には思いっきり公爵家の紋章が描かれているから、すんなり通れたともいう。
そんなわけで、一路街道を南に向け、ひた走る。若干ペースが速く感じるが、それは想定内だ。
今日も休憩所に寄ることなく別の町に辿り着き、そこでお昼。買い物してから町を出ると、次の町を目指した。
そこで一泊する。
翌朝は先に朝市を見てくるとルードルフに断ってから宿を出て、朝市を見て回る。特に必要なものはなかったので人気のない路地裏に入ると、いつも行く漁港に転移した。
そこで春に獲れる魚や貝を大量に買い、来月また来るからと約束して町に戻り、宿に帰ってルードルフと合流すると、ご飯を食べた。そして今日もルードルフたちは何かしらの買い物をしたあと、町を出発。
そんなことを三日ほど繰り返すと町と町の感覚が遠くなり、休憩所が増えてきた。途中で騎士たちにスープとステーキを教えたり、一緒に作ったりして料理を覚えてもらったりして過ごした、三日後。
やっと誰もいない休憩所を発見。ちょうどお昼時だし、時間はたっぷりある。少年たちと騎士たちがお昼を作りたいというので任せ、その間に馬車の改造をすることにした。
「ルードルフ、念のため確認。改造していいのね?」
「ああ。快適になるんだろう? 頼む。できれば中で眠れるようになればいいが、さすがにな……」
「え? できるけど」
「は?」
「だから、できるってば」
できるときっぱりと告げると、ルードルフの両手が伸び、私の肩をガシっと掴む。
「ぜひ頼む! もちろん、報酬を出す!」
「……まあ、いいけど。先に足回りや馬車をやっちゃうから。その間に、中をどれくらいの広さにするのか決めて」
「ああ!」
嬉しそうだなあ、ルードルフとロジーネ。今までも休憩所や獣人の村で寝泊まりした時は、女性たちを馬車の中に入れて、ルードルフを含めた男たちはテントで寝てたもんな。しかも、一般的なテントだったからか、かなり狭かったらしい。
お貴族様がそれでいいのかよ!
とはいえ、さっさとやっちゃうか。
神鋼を出せば目を剥き、ダンジョン産の木材を出せば口を開けて驚愕し、それらを使って錬成及び強化、重量軽減と状態維持をかければ、もはや言葉もなく呆然としていた。錬金術を舐めたらあかんで~?
と、似非関西弁で突っ込みを入れ、中の広さをどうするのか聞く。
「あ~、え~……」
「もう、ルーったら。そうね……。結界を張る前提でいいのであれば、馬車の中で全員が寝られるようにしていただけないかしら」
「いいわよ。衝立もあったほうがいい? それとも、別の部屋をつけるような形にする?」
「できるのであれば、わたくしたち夫婦と女性たち用で一部屋ずつ、男性たち用の部屋を二部屋、お願いしたいわ」
「はいよー」
ドルト村でも似たようなことをしているから、それくらいは簡単だ。ただ、馬車だから増築するのが面倒なだけで。
まあ、そこは村でやったようにDIYスキルと錬金術を同時発動させて、パパっと作ったけどな!
あとは、残った木材で人数分のベッドを作り、先日買ったクロウラーシルクと大量にあるロック鳥のダウンとフェザーを使い、混合羽毛布団と枕を作り上げる。毛布は手持ちのものを使ってもらおう。
そこまでの量の綿と羊毛がないのだよ。
とはいえ、騎士たちも側近たちも貴族だと聞いているので、毛布といえどもいい素材のものを使っているだろう。……という希望的観測で作らなかった。
「はい、終わり!」
「…………本当に、規格外ですわねぇ、アリサは」
「誉め言葉として受け取るよ。中を確認してもらえる?」
「ええ!」
ここまで来るのに、約三十分。いや、そこまでかかってないかな?
出来上がった馬車を見たロジーネが喜々として中へと入り、溜息をついてから苦笑したルードルフもあとへと続く。その途端に「広いわ! 凄ーい!」という、ロジーネの声が聞こえた。
そうだよねぇ……と思いつつ、ルードルフのあとに続いて中に入らせてもらい、各部屋にベッドと布団、枕を置いていく。夫婦の寝室だけはキングサイズのベッドで、他はセミダブルからダブルの中間サイズのベッドと布団だ。
何せ、この世界の人たちは欧米人並みに身長が高いし、それなりに体格もいい。特に鍛えている騎士や冒険者は、更に体格がいいのだ。
そんな人たちにシングルベッド? ないわー。足が飛び出るわー。
なので、ベッドもシングルとはいえ比較的大きめのサイズにした。もちろん、地球企画のサイズよりも長いけどね!
そんなベッドと布団を設置すれば、ロジーネが目を輝かせる。
「ありがとうございます、アリサ!」
「どういたしまして。各部屋には防音も施してあるから、ヤっても声が聞こえないわよ?」
「え、あ、いえ、その……っ!」
若い夫婦だからと夜のことでからかえば、ロジーネが真っ赤になって言葉を失った。もちろんそれはルードルフにも言えるわけで。
まあ、声は洩れなくても、場合によっては馬車が動くからね? そこはできるだけ自重していただこう。
てなことを二人に言ってからかったら、二人とも真っ赤な顔をして絶句した。
うふふ……これで少しは今までの意趣返しができただろうか。
そうこうするうちに、ご飯ができたと側近の一人が呼びに来たので、馬車から出る。あとで中を見るといいと話し、全員そろったところでいただきます。
パンは町で買ったものだそうだが、他は自前だ。今のところ魔物に襲われたりはしていないからか、ヤミンかヤナが持っていた肉を提供してご飯を作ったと思われる。
肉はウルフ種のものだったけれど、ファウルハーバー領には森がない。だからウルフ自体がいないらしい。
あっても林程度なので広いわけじゃないし、そこに住むのは一角兎とスライム。だから、ダンジョンで肉がドロップするとわかった時、喜んだという。
隊商にしろ行商にしろ、あちこち売り買いしながら移動しているわけだから、そこまで大量の肉を持ち合わせているわけじゃないしね。なので、帝都や多国、他の領地では庶民が食べるウルフ肉といえど、ルードルフたちにとっては滅多に食べられない肉のひとつだそうだ。
貴族なのに……哀れ!
どうせなら、おとなしいホワイトカウあたりを飼えばいいのにとは思う。けれど、もともと野菜と果物を中心に発展してきた領だそうなので、そういったノウハウ自体もないんだろう。
まあ、これから甜菜とビーツを扱うようになる以上、そっちに人手を取られるだろうし、肉が出るダンジョンが見つかったんだから、そこから流出し始めるのも早いだろうしね。
ルードルフがどう考えているかわからないし、そういうのを考えるのも彼の仕事だ。なので私は黙っていよう。
食事も終わり、お腹を落ち着かせるために休憩。その時に馬車の中を見たらしく、公爵夫妻以外の人たちは興奮していた。
宿の部屋が空いてなければここに泊まることになるものね。気に入ったのならよかった。
彼らの興奮が収まったところで、休憩所から出る。馬車が軽くなったからなのか、引いている馬もご機嫌で、<ありがとう!>とお礼を言われた。
軽いほうが楽だもんな。だけど無理はすんなよ~。
軽快な音を立てて走る馬車を見ながら、そんなことを思った。
これらはドルト村の女性たちのお土産にしようと思う。
シルクだというのもあるが、とても肌触りがいいからね。服にしろ下着や肌着にしろ、いいものが出来上がるんじゃなかろうか。
食材自体は野菜が多いものの、中には魔物の肉やサケマスもある。あとは見たことがない巻貝があるから、それは川で獲れるものなんだろう。
明日あたり漁港に行くつもりでいるから、買うようなことはしなかった。
ルードルフたちもそれなりにお金を落としたようで、馬車に戻り始める。その途中でも私は目に着いた布をいくつも買っていたら、とうとうロジーネに呆れられてしまった。
いいじゃないか。私も使うけれど、村の女性たちへのお土産でもあるんだから。
そんなことを言ったら、溜息をつかれた。解せぬ。
そんな話をしていると馬車停めに着いたので、それぞれ乗り込むと、町の外へと走らせた。旅立つ人でごった返していたけれど、徒歩と馬車では出入口が違うので、早めに脱出することができた。
まあ、馬車には思いっきり公爵家の紋章が描かれているから、すんなり通れたともいう。
そんなわけで、一路街道を南に向け、ひた走る。若干ペースが速く感じるが、それは想定内だ。
今日も休憩所に寄ることなく別の町に辿り着き、そこでお昼。買い物してから町を出ると、次の町を目指した。
そこで一泊する。
翌朝は先に朝市を見てくるとルードルフに断ってから宿を出て、朝市を見て回る。特に必要なものはなかったので人気のない路地裏に入ると、いつも行く漁港に転移した。
そこで春に獲れる魚や貝を大量に買い、来月また来るからと約束して町に戻り、宿に帰ってルードルフと合流すると、ご飯を食べた。そして今日もルードルフたちは何かしらの買い物をしたあと、町を出発。
そんなことを三日ほど繰り返すと町と町の感覚が遠くなり、休憩所が増えてきた。途中で騎士たちにスープとステーキを教えたり、一緒に作ったりして料理を覚えてもらったりして過ごした、三日後。
やっと誰もいない休憩所を発見。ちょうどお昼時だし、時間はたっぷりある。少年たちと騎士たちがお昼を作りたいというので任せ、その間に馬車の改造をすることにした。
「ルードルフ、念のため確認。改造していいのね?」
「ああ。快適になるんだろう? 頼む。できれば中で眠れるようになればいいが、さすがにな……」
「え? できるけど」
「は?」
「だから、できるってば」
できるときっぱりと告げると、ルードルフの両手が伸び、私の肩をガシっと掴む。
「ぜひ頼む! もちろん、報酬を出す!」
「……まあ、いいけど。先に足回りや馬車をやっちゃうから。その間に、中をどれくらいの広さにするのか決めて」
「ああ!」
嬉しそうだなあ、ルードルフとロジーネ。今までも休憩所や獣人の村で寝泊まりした時は、女性たちを馬車の中に入れて、ルードルフを含めた男たちはテントで寝てたもんな。しかも、一般的なテントだったからか、かなり狭かったらしい。
お貴族様がそれでいいのかよ!
とはいえ、さっさとやっちゃうか。
神鋼を出せば目を剥き、ダンジョン産の木材を出せば口を開けて驚愕し、それらを使って錬成及び強化、重量軽減と状態維持をかければ、もはや言葉もなく呆然としていた。錬金術を舐めたらあかんで~?
と、似非関西弁で突っ込みを入れ、中の広さをどうするのか聞く。
「あ~、え~……」
「もう、ルーったら。そうね……。結界を張る前提でいいのであれば、馬車の中で全員が寝られるようにしていただけないかしら」
「いいわよ。衝立もあったほうがいい? それとも、別の部屋をつけるような形にする?」
「できるのであれば、わたくしたち夫婦と女性たち用で一部屋ずつ、男性たち用の部屋を二部屋、お願いしたいわ」
「はいよー」
ドルト村でも似たようなことをしているから、それくらいは簡単だ。ただ、馬車だから増築するのが面倒なだけで。
まあ、そこは村でやったようにDIYスキルと錬金術を同時発動させて、パパっと作ったけどな!
あとは、残った木材で人数分のベッドを作り、先日買ったクロウラーシルクと大量にあるロック鳥のダウンとフェザーを使い、混合羽毛布団と枕を作り上げる。毛布は手持ちのものを使ってもらおう。
そこまでの量の綿と羊毛がないのだよ。
とはいえ、騎士たちも側近たちも貴族だと聞いているので、毛布といえどもいい素材のものを使っているだろう。……という希望的観測で作らなかった。
「はい、終わり!」
「…………本当に、規格外ですわねぇ、アリサは」
「誉め言葉として受け取るよ。中を確認してもらえる?」
「ええ!」
ここまで来るのに、約三十分。いや、そこまでかかってないかな?
出来上がった馬車を見たロジーネが喜々として中へと入り、溜息をついてから苦笑したルードルフもあとへと続く。その途端に「広いわ! 凄ーい!」という、ロジーネの声が聞こえた。
そうだよねぇ……と思いつつ、ルードルフのあとに続いて中に入らせてもらい、各部屋にベッドと布団、枕を置いていく。夫婦の寝室だけはキングサイズのベッドで、他はセミダブルからダブルの中間サイズのベッドと布団だ。
何せ、この世界の人たちは欧米人並みに身長が高いし、それなりに体格もいい。特に鍛えている騎士や冒険者は、更に体格がいいのだ。
そんな人たちにシングルベッド? ないわー。足が飛び出るわー。
なので、ベッドもシングルとはいえ比較的大きめのサイズにした。もちろん、地球企画のサイズよりも長いけどね!
そんなベッドと布団を設置すれば、ロジーネが目を輝かせる。
「ありがとうございます、アリサ!」
「どういたしまして。各部屋には防音も施してあるから、ヤっても声が聞こえないわよ?」
「え、あ、いえ、その……っ!」
若い夫婦だからと夜のことでからかえば、ロジーネが真っ赤になって言葉を失った。もちろんそれはルードルフにも言えるわけで。
まあ、声は洩れなくても、場合によっては馬車が動くからね? そこはできるだけ自重していただこう。
てなことを二人に言ってからかったら、二人とも真っ赤な顔をして絶句した。
うふふ……これで少しは今までの意趣返しができただろうか。
そうこうするうちに、ご飯ができたと側近の一人が呼びに来たので、馬車から出る。あとで中を見るといいと話し、全員そろったところでいただきます。
パンは町で買ったものだそうだが、他は自前だ。今のところ魔物に襲われたりはしていないからか、ヤミンかヤナが持っていた肉を提供してご飯を作ったと思われる。
肉はウルフ種のものだったけれど、ファウルハーバー領には森がない。だからウルフ自体がいないらしい。
あっても林程度なので広いわけじゃないし、そこに住むのは一角兎とスライム。だから、ダンジョンで肉がドロップするとわかった時、喜んだという。
隊商にしろ行商にしろ、あちこち売り買いしながら移動しているわけだから、そこまで大量の肉を持ち合わせているわけじゃないしね。なので、帝都や多国、他の領地では庶民が食べるウルフ肉といえど、ルードルフたちにとっては滅多に食べられない肉のひとつだそうだ。
貴族なのに……哀れ!
どうせなら、おとなしいホワイトカウあたりを飼えばいいのにとは思う。けれど、もともと野菜と果物を中心に発展してきた領だそうなので、そういったノウハウ自体もないんだろう。
まあ、これから甜菜とビーツを扱うようになる以上、そっちに人手を取られるだろうし、肉が出るダンジョンが見つかったんだから、そこから流出し始めるのも早いだろうしね。
ルードルフがどう考えているかわからないし、そういうのを考えるのも彼の仕事だ。なので私は黙っていよう。
食事も終わり、お腹を落ち着かせるために休憩。その時に馬車の中を見たらしく、公爵夫妻以外の人たちは興奮していた。
宿の部屋が空いてなければここに泊まることになるものね。気に入ったのならよかった。
彼らの興奮が収まったところで、休憩所から出る。馬車が軽くなったからなのか、引いている馬もご機嫌で、<ありがとう!>とお礼を言われた。
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