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ファウルハーバー領編
第179話 説教
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「何があったの? つうかこの状況はなに?」
「ああ、それが……」
四人と二匹でこの場所に偵察に来た。しばらく様子を見ていたら、転がっている男たちに剣を突きつけられたり、鞭で打たれたりしながら畑の世話やご飯の用意をしていたのを目撃。
男たちはそれを下卑た顔で彼らが差し出した野菜や料理を貪り尽くし、彼らには水しか与えなかったらしい。さすがに様子がおかしいとエバが様子を見に行き、意思の疎通がままならないなりに村の様子を説明。
私とずっと一緒に行動してたもんなあ、二人は。それでなんとなくわかったんだろう。
で、その内容に激怒してエバと大人二人の制止を聞かず、ヤミンとヤナ、ジルが飛び出し、危険だからとエバと騎士たちも飛び出して戦闘になったんだと。まあ、力量が全く違うから、エバの雷を中心に魔法や剣で対処した結果、呆気なく戦闘は終了。
ヤミンが見つけた蔦で盗賊を簀巻きにし、理不尽な扱いを受けていた人や、囚われていた人を助け出したという。
どうやら盗賊たちに子どもや老人を人質にとられて言うことを聞かざるを得ず、村を乗っ取られていたそうだ。そのため盗賊たちはここを拠点にして、周囲を荒らしまわっていたらしい。
「なるほどね。村人たちの病気や怪我は?」
「怪我に関しては、私の風魔法で治療しました。病気に関しては力及ばず……」
「そっか。病気はノンがいるから大丈夫かな。とりあえず、盗賊たちをこの馬車に突っ込むのは確定として。ルードルフへの説明はどうする?」
「でしたら、俺が行ってくる。馬車でもここまで来れそうだし」
「わかった。ピオ、一緒についていって、ノンに説明してくれる?」
<おう>
ルードルフへの説明は一人の騎士が名乗り出て、彼のところへと行くことに。盗賊退治を始めて一時間近く経ってるし、心配させないためにも説明が必要だろう。
村人たちの対処はもう一人の騎士に任せ、私はリコを騎士につけたあと、少年二人と従魔二匹に説教をしようかね。
「ヤミン、ヤナ。そこに正座! ジルとエバも二人の横に並べ!」
「「<<はっ、はいっ!>>」」
今まで怒鳴ったことがない私による、本気の怒鳴り声。全員顔を青ざめさせている。
軽く叱ることはあっても、怒鳴ることはないもんなあ、私は。
ただね……従魔たちはともかく、ヤミンとヤナは未成年なわけだよ。しかも特殊な希少種族。
ここで釘を刺しておかないと、また捕まる可能性が高い。なので、説教であ~る。
「さて。どうして先に私に連絡しなかった?」
「「えっと……頭に血が上りました」」
「その気持ちはわかる。けど、もしエバとジルがいなかったら? 騎士たち大人がいなかったら? 盗賊がもっとたくさんいたら? 人質を取られた状態で動けた?」
「「……無理、です」」
「だよね」
青い顔をしつつ、しっかり反省をしているので、どうしてダメなのかこんこんと説明をした。感情を乗せることなく、平坦な声で。
仲良しでも、ジルとエバは彼らの従魔じゃない。私の従魔だ。
いくら従魔たちがそれをよしとしていても、勝手に使っていいわけではない。
中の人の年齢はともかく、現世では未だ未成年であることと、希少な種族であることを自覚させるのと同時に、以前捕まっていたダンジョンのことも思い出させた。
「大人たちに制止されたのなら、そこで止まりなさい。従魔たちの言ってることがなんとなくわかるからといって、その解釈が間違ってたらどうする。場合によっては取り返しのつかないことになるのよ?」
「「<<……>>」」
「某大型投稿サイトにある話の転生主人公みたいに、危険や状況を軽く考えて突っ込むような真似をするんじゃない!」
「「はい……。ごめんなさい。もうしません」」
「それからジルもエバも。偵察にと連れて行かれたなら、偵察に徹しなさい。私とリコ、ピオが来るまでじっとしてて」
<<はい……>>
今回はルードルフたちの護衛が仕事であって、盗賊の殲滅が仕事じゃないんだよ。たまたま遭遇したから捕縛したけれど、拠点となっている場所を見つけたのであれば、護衛対象であるルードルフの指示を仰がなければならない。
私たちパーティーだけで移動しているんじゃないんだから、お伺いは必須。
それらのことをきっちりと説明する。冒険者として護衛依頼を請けている以上、優先順位を間違えたらダメだとしっかりと言い聞かせたら、説教は終わり。
怒るのも疲れるんだよ~。SAN値とMPをゴリゴリ削られるんだよ~。
なので、しっかりと反省していただきたい。
説教を終えたあとは、村人の状況を確認。どれくらいの期間占領されていたのかわからないが、全員が痩せ細っている。
「ヤミン、ヤナ。ルードルフたちが来るのを待つ間に、炊き出しをしよう」
「そう、だね」
「何を作るんだ?」
「見た目はかなり痩せ細っているから、念のためまずはおかゆかな。ヤミンは米を洗ったらネギをみじん切りにして。ヤナはかつおぶしで出汁を取ってくれる?」
「「うん!」」
彼らに食材と道具を渡したあと、作業をしてもらっている間に騎士のところへと行く。炊き出しをすることと、簡易竈を作りたいから、どこに作ればいいのか村人に聞いてほしいとお願いをした。
私が聞くよりも、怪我を治した騎士に聞いてもらったほうがいいからね。さっそく聞いてもらったあとはその場所に竈を設置し、土鍋をいくつも出すと、その中に洗った米と出汁を入れてもらう。
米と出汁は1:2だ。
米が煮えるまで時間がかかるので、栄養を考えていろんな種類の野菜や果物をジュースにし、村人たちに配る。ビタミン欠乏症とか怖いし、風邪をひいているのか、咳込んでいる人もいたからだ。
ニンジン多めにしたからオレンジ色が強めに、ちょっと緑色が交じった状態。見た目は悪いが味がよかったようで、飲んだ村人たちの顔も綻ぶ。
そんなことをしているうちに、ルードルフ一行が到着。私たちの馬車は、ルードルフを迎えに行った騎士が自分の馬を繋ぎ、持ってきてくれた。
そしてルードルフは現状を見たあとで溜息をつくと、ヤミンとヤナを呼んで軽く説教した。
「アリサ、村の再建はできそうか?」
ルードルフの言葉に、村の状態を改めて眺める。家屋は建っているものの一部は壁に穴が開いていたり、窓や屋根が崩れているところがあった。
そして畑は野菜らしきものが芽吹き始めているが、相変わらず土が痩せ細っているようで、元気がない。
「周囲の魔物除けの柵、畑の状態、家屋の建て直しだけなら、五日もあればできる。家屋の修理を彼らの中にできる人がいるなら、もっと早いと思うよ。ただ……」
「問題は木材、そして今すぐに必要な食料か」
「ええ。あとは彼らの体力がどこまでもつか、ね」
「だろうな……」
私が出会った獣人たちは、みんな元気だった。だから、すぐに行動に移すことができた。
けれど、この村にいる獣人たちは痩せ細っている。どこまで動けるかわからないのだ。
ただ、こっちには切り札ともいえる神獣のノンがいるから、もしかしたらすぐに元気になるかもしれない。いざとなったら、スタミナポーションを錬金してもいいし。
彼らのやる気次第だから、こっちから提案することはないが。
「とりあえず、ご飯は用意しているわ。もし日程が厳しいのであれば、案がないわけじゃないから、そこだけは憶えておいて」
「わかった。長くても一週間だ。それ以上は彼ら次第だ」
「はいよー」
細かいことは、ご飯を食べながら彼らの話を聞いてから決めるとルードルフに言われ、頷く。盗賊どもを町に引き渡さないといけないし、さっさとご飯を作るか!
「ああ、それが……」
四人と二匹でこの場所に偵察に来た。しばらく様子を見ていたら、転がっている男たちに剣を突きつけられたり、鞭で打たれたりしながら畑の世話やご飯の用意をしていたのを目撃。
男たちはそれを下卑た顔で彼らが差し出した野菜や料理を貪り尽くし、彼らには水しか与えなかったらしい。さすがに様子がおかしいとエバが様子を見に行き、意思の疎通がままならないなりに村の様子を説明。
私とずっと一緒に行動してたもんなあ、二人は。それでなんとなくわかったんだろう。
で、その内容に激怒してエバと大人二人の制止を聞かず、ヤミンとヤナ、ジルが飛び出し、危険だからとエバと騎士たちも飛び出して戦闘になったんだと。まあ、力量が全く違うから、エバの雷を中心に魔法や剣で対処した結果、呆気なく戦闘は終了。
ヤミンが見つけた蔦で盗賊を簀巻きにし、理不尽な扱いを受けていた人や、囚われていた人を助け出したという。
どうやら盗賊たちに子どもや老人を人質にとられて言うことを聞かざるを得ず、村を乗っ取られていたそうだ。そのため盗賊たちはここを拠点にして、周囲を荒らしまわっていたらしい。
「なるほどね。村人たちの病気や怪我は?」
「怪我に関しては、私の風魔法で治療しました。病気に関しては力及ばず……」
「そっか。病気はノンがいるから大丈夫かな。とりあえず、盗賊たちをこの馬車に突っ込むのは確定として。ルードルフへの説明はどうする?」
「でしたら、俺が行ってくる。馬車でもここまで来れそうだし」
「わかった。ピオ、一緒についていって、ノンに説明してくれる?」
<おう>
ルードルフへの説明は一人の騎士が名乗り出て、彼のところへと行くことに。盗賊退治を始めて一時間近く経ってるし、心配させないためにも説明が必要だろう。
村人たちの対処はもう一人の騎士に任せ、私はリコを騎士につけたあと、少年二人と従魔二匹に説教をしようかね。
「ヤミン、ヤナ。そこに正座! ジルとエバも二人の横に並べ!」
「「<<はっ、はいっ!>>」」
今まで怒鳴ったことがない私による、本気の怒鳴り声。全員顔を青ざめさせている。
軽く叱ることはあっても、怒鳴ることはないもんなあ、私は。
ただね……従魔たちはともかく、ヤミンとヤナは未成年なわけだよ。しかも特殊な希少種族。
ここで釘を刺しておかないと、また捕まる可能性が高い。なので、説教であ~る。
「さて。どうして先に私に連絡しなかった?」
「「えっと……頭に血が上りました」」
「その気持ちはわかる。けど、もしエバとジルがいなかったら? 騎士たち大人がいなかったら? 盗賊がもっとたくさんいたら? 人質を取られた状態で動けた?」
「「……無理、です」」
「だよね」
青い顔をしつつ、しっかり反省をしているので、どうしてダメなのかこんこんと説明をした。感情を乗せることなく、平坦な声で。
仲良しでも、ジルとエバは彼らの従魔じゃない。私の従魔だ。
いくら従魔たちがそれをよしとしていても、勝手に使っていいわけではない。
中の人の年齢はともかく、現世では未だ未成年であることと、希少な種族であることを自覚させるのと同時に、以前捕まっていたダンジョンのことも思い出させた。
「大人たちに制止されたのなら、そこで止まりなさい。従魔たちの言ってることがなんとなくわかるからといって、その解釈が間違ってたらどうする。場合によっては取り返しのつかないことになるのよ?」
「「<<……>>」」
「某大型投稿サイトにある話の転生主人公みたいに、危険や状況を軽く考えて突っ込むような真似をするんじゃない!」
「「はい……。ごめんなさい。もうしません」」
「それからジルもエバも。偵察にと連れて行かれたなら、偵察に徹しなさい。私とリコ、ピオが来るまでじっとしてて」
<<はい……>>
今回はルードルフたちの護衛が仕事であって、盗賊の殲滅が仕事じゃないんだよ。たまたま遭遇したから捕縛したけれど、拠点となっている場所を見つけたのであれば、護衛対象であるルードルフの指示を仰がなければならない。
私たちパーティーだけで移動しているんじゃないんだから、お伺いは必須。
それらのことをきっちりと説明する。冒険者として護衛依頼を請けている以上、優先順位を間違えたらダメだとしっかりと言い聞かせたら、説教は終わり。
怒るのも疲れるんだよ~。SAN値とMPをゴリゴリ削られるんだよ~。
なので、しっかりと反省していただきたい。
説教を終えたあとは、村人の状況を確認。どれくらいの期間占領されていたのかわからないが、全員が痩せ細っている。
「ヤミン、ヤナ。ルードルフたちが来るのを待つ間に、炊き出しをしよう」
「そう、だね」
「何を作るんだ?」
「見た目はかなり痩せ細っているから、念のためまずはおかゆかな。ヤミンは米を洗ったらネギをみじん切りにして。ヤナはかつおぶしで出汁を取ってくれる?」
「「うん!」」
彼らに食材と道具を渡したあと、作業をしてもらっている間に騎士のところへと行く。炊き出しをすることと、簡易竈を作りたいから、どこに作ればいいのか村人に聞いてほしいとお願いをした。
私が聞くよりも、怪我を治した騎士に聞いてもらったほうがいいからね。さっそく聞いてもらったあとはその場所に竈を設置し、土鍋をいくつも出すと、その中に洗った米と出汁を入れてもらう。
米と出汁は1:2だ。
米が煮えるまで時間がかかるので、栄養を考えていろんな種類の野菜や果物をジュースにし、村人たちに配る。ビタミン欠乏症とか怖いし、風邪をひいているのか、咳込んでいる人もいたからだ。
ニンジン多めにしたからオレンジ色が強めに、ちょっと緑色が交じった状態。見た目は悪いが味がよかったようで、飲んだ村人たちの顔も綻ぶ。
そんなことをしているうちに、ルードルフ一行が到着。私たちの馬車は、ルードルフを迎えに行った騎士が自分の馬を繋ぎ、持ってきてくれた。
そしてルードルフは現状を見たあとで溜息をつくと、ヤミンとヤナを呼んで軽く説教した。
「アリサ、村の再建はできそうか?」
ルードルフの言葉に、村の状態を改めて眺める。家屋は建っているものの一部は壁に穴が開いていたり、窓や屋根が崩れているところがあった。
そして畑は野菜らしきものが芽吹き始めているが、相変わらず土が痩せ細っているようで、元気がない。
「周囲の魔物除けの柵、畑の状態、家屋の建て直しだけなら、五日もあればできる。家屋の修理を彼らの中にできる人がいるなら、もっと早いと思うよ。ただ……」
「問題は木材、そして今すぐに必要な食料か」
「ええ。あとは彼らの体力がどこまでもつか、ね」
「だろうな……」
私が出会った獣人たちは、みんな元気だった。だから、すぐに行動に移すことができた。
けれど、この村にいる獣人たちは痩せ細っている。どこまで動けるかわからないのだ。
ただ、こっちには切り札ともいえる神獣のノンがいるから、もしかしたらすぐに元気になるかもしれない。いざとなったら、スタミナポーションを錬金してもいいし。
彼らのやる気次第だから、こっちから提案することはないが。
「とりあえず、ご飯は用意しているわ。もし日程が厳しいのであれば、案がないわけじゃないから、そこだけは憶えておいて」
「わかった。長くても一週間だ。それ以上は彼ら次第だ」
「はいよー」
細かいことは、ご飯を食べながら彼らの話を聞いてから決めるとルードルフに言われ、頷く。盗賊どもを町に引き渡さないといけないし、さっさとご飯を作るか!
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