161 / 190
ファウルハーバー領編
第177話 村から出発
しおりを挟む
三日ほど村に滞在した公爵一行だが、今日村から出発する。案の定領地まで護衛依頼を請けたとも。
もちろん私たちパーティーに対する護衛依頼なので、従魔は当然としてヤミンとヤナも同行する。
食料については一度帝都に寄り、そこで買い物をする予定。その時に、ルードルフが皇帝にあとをつけられたことを手紙に書いて出すと言っている。
「側近がしっかり家紋を見てるからな。家名もバッチリだ」
「ちなみに、それだけで処罰ってできるもんなの?」
「捜査と調査次第かな」
「捜査と調査……」
「元とはいえ王子と、皇帝と宰相の友人のあとをつけたんだ。しかも家紋までわかっている。それを進言したらどうなると思う?」
くくく……と低い声で、尚且つ真っ黒い笑みを浮かべて笑うルードルフ。ほんっとにこえーよ、お貴族様は! この手のタイプは、絶対に敵に回したらあかんというのがよーくわかるってもんだ。
とりあえず家紋を見ただけじゃなく、その映像も保存してあるから、それも一緒に皇帝に送ったうえで「ストーカーされたよ、父ちゃん。怖いし、砂糖作りを横取り&邪魔されると困るから、調べてね☆(意訳)」的な内容の手紙を添えるという。
……終わったな、その貴族は。どのみち真っ黒い噂しか聞かない家らしいので、その内容次第では逮捕、じゃなくて捕縛されるだろうとのこと。
「そのまま芋蔓式に別の連中を捕縛できれば、御の字だな」
「中には幼子の人身売買もありましたもの。できれば捕縛していただきたいですわ」
「そうだな」
おいおい、子どもの人身売買かよ! どう考えてもアウトでしょ!
絶対に狙ってるだろ、ルードルフ。国の中枢なんて清だけでは立ち行かないしね。清濁併せ持ってないと無理。
正義だけでは国も領地も治められないとは、ルードルフの弁だ。
「もちろん悪事に手を出すつもりはないが、正義感だけで領地なんて治められない。どこかで切り捨てる必要も出てくる」
「主に税金ですわ」
「なるほど。場合によっては上げざると得ないってことね」
「ああ。災害に備えてできるだけ備蓄などを用意し、資産を増やして貯金していたとしても、その規模によっては赤字になる場合がある。その時は数年は税を軽くするが、その後は税を上げざるを得なくなる」
「とはいえ、上げたとしても数年ですわ。その見極めを間違うと、ずっと重税に喘ぐ領地が出てしまいますもの」
「なるほどね」
その采配がとても難しいと話す公爵夫妻。税を上げるか増やすかするしかないが、一歩間違うと悪徳領主になってしまうってことか。
そんな話を聞いていると、私には確実に無理だとわかる。書類整理くらいはできるけれど、それ以上の采配などは確実に無理!
教育を受けた貴族は怖いと同時に凄いって思った。
そんな話をしていると準備が整う。公爵夫妻一行待ちだったんだよね。
私たちは自分たちが使う馬車にリコを繋ぎ、いつものポジでスタンバイ済みだったのだ。
「じゃあ、アリサ、頼む。出立する」
「はっ!」
「はいよー」
村人たちに見送られ、馬車が走り出す。来た時同様に休憩所まで行ったあと、転移で下まで行くのだ。
その後帝都まで行って買い物をしたあと、領地に向かう予定。
てなわけで予定通りに行動し、帝都を出たのは昼過ぎだった。買い物と、ついでに食事をして出て来た。
ルードルフたちの領に向かう途中にいつも行く牧場があったので寄ってもらい、卵と肉類を購入した。なくなったら襲ってきた魔物肉を食べる予定。
途中休憩を挟み、夕方まで移動。泊まる予定の町に着いたものの、珍しく宿が全滅だったので、町を出て少し先にある休憩所に移動中だ。
とはいえ、公爵夫妻一行の馬たちはスレイプニルだったので、ちょっとスピードを上げてもらうと、すぐに休憩所に着いた。さっさとテントと結界を張り、ピオに雷を這わせてもらうと、一行の顔が引きつった。
「凶悪ですわね……」
「そうは言うけど、休憩所といえど安全じゃないの。特にこっちは女がいるんだから、自衛は大事よ」
「確かに」
「よからぬ視線も感じますしね」
「でしょ?」
休憩所に着いてすぐ、気持ち悪い視線が飛んできた。そのこにいたのは冒険者が複数組と、商人一行だ。
どこから飛んできたのかわからないが、先客が野郎どもしかいないことを考えると、警戒し自衛するのは当然。怖いのは魔物よりも人間だからね。
なので、しっかりと結界を張ったうえでの雷付き。
明日の朝はどうなってるかな♪ 楽しみだな♪
「結界も三重になってるから、見張りも必要ないわよ」
「わかった。ゆっくりと寝かせてもらうことにするよ」
着いたばかりだからと一行全員に紅茶を配り、まったりしててもらう。その間にヤミンとヤナと一緒に、ご飯作り。
貴族だからといって豪華な食事にはしないぞ? そういうのは町で食べればいいんだよ。
とはいえ、デザートは食べたいとロジーネたち女性陣に言われているから、一品ずつだすつもりではいる。もちろん、男性陣も食べる気満々だ。
領地の特産品となり得るものだからね~。そこは男性陣も真剣に吟味するだろう。
まずはデザートよりも晩ご飯。春になったとはいえ、夜はまだまだ寒い。なのでスープは必須。
「アリサ、キノコたっぷりな野菜スープでいい?」
「いいわよ」
「俺は肉を串に刺すのを手伝うぜ」
「よし。じゃあ、一緒にやろうか」
「手が空いたらボクも手伝うね」
「ありがとう」
スープはヤミンが作ってくれるというのでお願いし、その間に微妙に残っているボア肉とディア肉を一口大にカット。それをヤナが串に刺し、焚火の周囲に刺していくという流れだ。
引っくり返すのは騎士たちがやると言ってくれたのでお願いする。ある程度カットしたらパンを用意して温め始めた。
「手際がいいな」
「そりゃあ冒険者稼業には必須だしね。冒険者によっては干し肉と硬い黒パンで済ませる人もいるけど、栄養面を考えるとねぇ」
「確かに」
ルードルフを含めた騎士たちが頷いている。
「最近は、冒険者も料理するようになったよ、アリサ」
「ああ。といっても野菜が入ったスープだけとかな」
「それでも、野菜が入ったスープがあるだけで、栄養面は安心よね。あとはそこに加工肉を入れたり、干し肉を入れたり、魔物肉を入れるだけで立派な一品になるし」
「アリサ殿、もし休憩所での食事になるようであれば、我らにも教えていただきたい」
「簡単だし、いいわよ」
私たちの話を聞いて何やら考えていた騎士の側近が、教えてくれと言ってきた。たぶん、村でもヴィンあたりに何か言われたんだろう。
向上心が出てきてるから、村での訓練はいい経験になったんだろうね。
他にも簡単な料理を教えてほしいというので、まずは何を作れるか聞いてからと提案すると、騎士たち全員が頷いた。その間も串を引っくり返している。
そうこうするうちに一人三本は食べられる量の肉が焼けたし、スープもパンも出来上がった。串焼きが足りないのであれば、自分で焼いてほしいと話し、ご飯開始。
「美味しいです! ディアは滅多に食べられませんし」
「ボアもだよな」
「領地だとホーンラビットぐらいだもんな」
「あとはダンジョンから出るオークか」
「へ~、ダンジョンもあるんだ」
和気藹々と話が弾む。ダンジョンがあるとは聞いてないぞ、ルードルフ!
「ああ。初級がふたつと中級がひとつある。ただ、どれも階層が深くてな」
「何階まであるの?」
「初級が三十と五十だが、中級は不明だ。三十のほうは攻略済みで、五十のほうが四十まで行ってる。中級はまだまだだな」
「そうなの?」
「発見されたばかりなんだ。だから、攻略が始まったばかりさ」
なるほど。騎士たちによると、オークはその中級ダンジョンに出るという。ワンフロアがかなり広いらしく、五階までしか攻略が済んでいないらしい。
ただ、その情報は帝都に来る前の話なので、もしかしたら帰るころにはもっと攻略が進んでいる可能性があるんだとか。進んでいれば、肉の種類がもっと増えると喜んでいる騎士たち。
そうかい……やっぱ肉が好きなんかい……。
今は領の騎士と冒険者が手を組んでダンジョンに挑んでいるが、もっと冒険者の数が増えたら、彼らに一任するつもりだという。
領主になるとあれこれ考えないといけないから、大変そうだ。それでも、ルードルフもロジーネも、愚痴を言わずに楽しそうにしているのが印象的。
部下にはならんけど、手伝いはするから頑張れよー。
なんなことを考えつつ、ご飯を食べたのだった。
もちろん私たちパーティーに対する護衛依頼なので、従魔は当然としてヤミンとヤナも同行する。
食料については一度帝都に寄り、そこで買い物をする予定。その時に、ルードルフが皇帝にあとをつけられたことを手紙に書いて出すと言っている。
「側近がしっかり家紋を見てるからな。家名もバッチリだ」
「ちなみに、それだけで処罰ってできるもんなの?」
「捜査と調査次第かな」
「捜査と調査……」
「元とはいえ王子と、皇帝と宰相の友人のあとをつけたんだ。しかも家紋までわかっている。それを進言したらどうなると思う?」
くくく……と低い声で、尚且つ真っ黒い笑みを浮かべて笑うルードルフ。ほんっとにこえーよ、お貴族様は! この手のタイプは、絶対に敵に回したらあかんというのがよーくわかるってもんだ。
とりあえず家紋を見ただけじゃなく、その映像も保存してあるから、それも一緒に皇帝に送ったうえで「ストーカーされたよ、父ちゃん。怖いし、砂糖作りを横取り&邪魔されると困るから、調べてね☆(意訳)」的な内容の手紙を添えるという。
……終わったな、その貴族は。どのみち真っ黒い噂しか聞かない家らしいので、その内容次第では逮捕、じゃなくて捕縛されるだろうとのこと。
「そのまま芋蔓式に別の連中を捕縛できれば、御の字だな」
「中には幼子の人身売買もありましたもの。できれば捕縛していただきたいですわ」
「そうだな」
おいおい、子どもの人身売買かよ! どう考えてもアウトでしょ!
絶対に狙ってるだろ、ルードルフ。国の中枢なんて清だけでは立ち行かないしね。清濁併せ持ってないと無理。
正義だけでは国も領地も治められないとは、ルードルフの弁だ。
「もちろん悪事に手を出すつもりはないが、正義感だけで領地なんて治められない。どこかで切り捨てる必要も出てくる」
「主に税金ですわ」
「なるほど。場合によっては上げざると得ないってことね」
「ああ。災害に備えてできるだけ備蓄などを用意し、資産を増やして貯金していたとしても、その規模によっては赤字になる場合がある。その時は数年は税を軽くするが、その後は税を上げざるを得なくなる」
「とはいえ、上げたとしても数年ですわ。その見極めを間違うと、ずっと重税に喘ぐ領地が出てしまいますもの」
「なるほどね」
その采配がとても難しいと話す公爵夫妻。税を上げるか増やすかするしかないが、一歩間違うと悪徳領主になってしまうってことか。
そんな話を聞いていると、私には確実に無理だとわかる。書類整理くらいはできるけれど、それ以上の采配などは確実に無理!
教育を受けた貴族は怖いと同時に凄いって思った。
そんな話をしていると準備が整う。公爵夫妻一行待ちだったんだよね。
私たちは自分たちが使う馬車にリコを繋ぎ、いつものポジでスタンバイ済みだったのだ。
「じゃあ、アリサ、頼む。出立する」
「はっ!」
「はいよー」
村人たちに見送られ、馬車が走り出す。来た時同様に休憩所まで行ったあと、転移で下まで行くのだ。
その後帝都まで行って買い物をしたあと、領地に向かう予定。
てなわけで予定通りに行動し、帝都を出たのは昼過ぎだった。買い物と、ついでに食事をして出て来た。
ルードルフたちの領に向かう途中にいつも行く牧場があったので寄ってもらい、卵と肉類を購入した。なくなったら襲ってきた魔物肉を食べる予定。
途中休憩を挟み、夕方まで移動。泊まる予定の町に着いたものの、珍しく宿が全滅だったので、町を出て少し先にある休憩所に移動中だ。
とはいえ、公爵夫妻一行の馬たちはスレイプニルだったので、ちょっとスピードを上げてもらうと、すぐに休憩所に着いた。さっさとテントと結界を張り、ピオに雷を這わせてもらうと、一行の顔が引きつった。
「凶悪ですわね……」
「そうは言うけど、休憩所といえど安全じゃないの。特にこっちは女がいるんだから、自衛は大事よ」
「確かに」
「よからぬ視線も感じますしね」
「でしょ?」
休憩所に着いてすぐ、気持ち悪い視線が飛んできた。そのこにいたのは冒険者が複数組と、商人一行だ。
どこから飛んできたのかわからないが、先客が野郎どもしかいないことを考えると、警戒し自衛するのは当然。怖いのは魔物よりも人間だからね。
なので、しっかりと結界を張ったうえでの雷付き。
明日の朝はどうなってるかな♪ 楽しみだな♪
「結界も三重になってるから、見張りも必要ないわよ」
「わかった。ゆっくりと寝かせてもらうことにするよ」
着いたばかりだからと一行全員に紅茶を配り、まったりしててもらう。その間にヤミンとヤナと一緒に、ご飯作り。
貴族だからといって豪華な食事にはしないぞ? そういうのは町で食べればいいんだよ。
とはいえ、デザートは食べたいとロジーネたち女性陣に言われているから、一品ずつだすつもりではいる。もちろん、男性陣も食べる気満々だ。
領地の特産品となり得るものだからね~。そこは男性陣も真剣に吟味するだろう。
まずはデザートよりも晩ご飯。春になったとはいえ、夜はまだまだ寒い。なのでスープは必須。
「アリサ、キノコたっぷりな野菜スープでいい?」
「いいわよ」
「俺は肉を串に刺すのを手伝うぜ」
「よし。じゃあ、一緒にやろうか」
「手が空いたらボクも手伝うね」
「ありがとう」
スープはヤミンが作ってくれるというのでお願いし、その間に微妙に残っているボア肉とディア肉を一口大にカット。それをヤナが串に刺し、焚火の周囲に刺していくという流れだ。
引っくり返すのは騎士たちがやると言ってくれたのでお願いする。ある程度カットしたらパンを用意して温め始めた。
「手際がいいな」
「そりゃあ冒険者稼業には必須だしね。冒険者によっては干し肉と硬い黒パンで済ませる人もいるけど、栄養面を考えるとねぇ」
「確かに」
ルードルフを含めた騎士たちが頷いている。
「最近は、冒険者も料理するようになったよ、アリサ」
「ああ。といっても野菜が入ったスープだけとかな」
「それでも、野菜が入ったスープがあるだけで、栄養面は安心よね。あとはそこに加工肉を入れたり、干し肉を入れたり、魔物肉を入れるだけで立派な一品になるし」
「アリサ殿、もし休憩所での食事になるようであれば、我らにも教えていただきたい」
「簡単だし、いいわよ」
私たちの話を聞いて何やら考えていた騎士の側近が、教えてくれと言ってきた。たぶん、村でもヴィンあたりに何か言われたんだろう。
向上心が出てきてるから、村での訓練はいい経験になったんだろうね。
他にも簡単な料理を教えてほしいというので、まずは何を作れるか聞いてからと提案すると、騎士たち全員が頷いた。その間も串を引っくり返している。
そうこうするうちに一人三本は食べられる量の肉が焼けたし、スープもパンも出来上がった。串焼きが足りないのであれば、自分で焼いてほしいと話し、ご飯開始。
「美味しいです! ディアは滅多に食べられませんし」
「ボアもだよな」
「領地だとホーンラビットぐらいだもんな」
「あとはダンジョンから出るオークか」
「へ~、ダンジョンもあるんだ」
和気藹々と話が弾む。ダンジョンがあるとは聞いてないぞ、ルードルフ!
「ああ。初級がふたつと中級がひとつある。ただ、どれも階層が深くてな」
「何階まであるの?」
「初級が三十と五十だが、中級は不明だ。三十のほうは攻略済みで、五十のほうが四十まで行ってる。中級はまだまだだな」
「そうなの?」
「発見されたばかりなんだ。だから、攻略が始まったばかりさ」
なるほど。騎士たちによると、オークはその中級ダンジョンに出るという。ワンフロアがかなり広いらしく、五階までしか攻略が済んでいないらしい。
ただ、その情報は帝都に来る前の話なので、もしかしたら帰るころにはもっと攻略が進んでいる可能性があるんだとか。進んでいれば、肉の種類がもっと増えると喜んでいる騎士たち。
そうかい……やっぱ肉が好きなんかい……。
今は領の騎士と冒険者が手を組んでダンジョンに挑んでいるが、もっと冒険者の数が増えたら、彼らに一任するつもりだという。
領主になるとあれこれ考えないといけないから、大変そうだ。それでも、ルードルフもロジーネも、愚痴を言わずに楽しそうにしているのが印象的。
部下にはならんけど、手伝いはするから頑張れよー。
なんなことを考えつつ、ご飯を食べたのだった。
83
お気に入りに追加
8,833
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
転移先は薬師が少ない世界でした
饕餮
ファンタジー
★この作品は書籍化及びコミカライズしています。
神様のせいでこの世界に落ちてきてしまった私は、いろいろと話し合ったりしてこの世界に馴染むような格好と知識を授かり、危ないからと神様が目的地の手前まで送ってくれた。
職業は【薬師】。私がハーブなどの知識が多少あったことと、その世界と地球の名前が一緒だったこと、もともと数が少ないことから、職業は【薬師】にしてくれたらしい。
神様にもらったものを握り締め、ドキドキしながらも国境を無事に越え、街でひと悶着あったから買い物だけしてその街を出た。
街道を歩いている途中で、魔神族が治める国の王都に帰るという魔神族の騎士と出会い、それが縁で、王都に住むようになる。
薬を作ったり、ダンジョンに潜ったり、トラブルに巻き込まれたり、冒険者と仲良くなったりしながら、秘密があってそれを話せないヒロインと、ヒロインに一目惚れした騎士の恋愛話がたまーに入る、転移(転生)したヒロインのお話。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
【短編】冤罪が判明した令嬢は
砂礫レキ
ファンタジー
王太子エルシドの婚約者として有名な公爵令嬢ジュスティーヌ。彼女はある日王太子の姉シルヴィアに冤罪で陥れられた。彼女と二人きりのお茶会、その密室空間の中でシルヴィアは突然フォークで自らを傷つけたのだ。そしてそれをジュスティーヌにやられたと大騒ぎした。ろくな調査もされず自白を強要されたジュスティーヌは実家に幽閉されることになった。彼女を公爵家の恥晒しと憎む父によって地下牢に監禁され暴行を受ける日々。しかしそれは二年後終わりを告げる、第一王女シルヴィアが嘘だと自白したのだ。けれど彼女はジュスティーヌがそれを知る頃には亡くなっていた。王家は醜聞を上書きする為再度ジュスティーヌを王太子の婚約者へ強引に戻す。
そして一年後、王太子とジュスティーヌの結婚式が盛大に行われた。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。