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ドルト村の春編
第174話 元王子たちの処遇
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日光のいろは坂のように蛇行した道を走ること三十分。村に着いた。
直線距離だと十分もかからず着くんだけど、山道だからね。馬車が通る以上、危険は犯せない。
ロック鳥三羽に襲われた以外は特に何もなかったので、そこはスルー。
村に着いてからヘラルドの家に行き、そこで話し合い。宿がないから、どこに泊まるのかって話なんだけど、さすがに冒険者ギルド内の宿は、公爵夫妻と騎士たちだと狭いんだよね。
大部屋もあるけれど、彼らが納得するような調度品があるわけでもないし。……ベッドと布団は最上級に近いものではあるが。
で、結局宴会場にもなっている場所に泊まってもらうことに。
「アリサの家ではダメですの?」
「客室がないから無理。それに従魔たちが走り回ってるから、人を泊められる環境でもないし」
「そう……。残念ですわ」
泊まる気満々だったんかーい! いくら前世が知り合いだとしても、そこは却下させてもらうがな。
その分、料理のリクエストはできるだけ受け付けるとは言ったけれど……さて、どんなリクエストをされるんだか。
そこは横に置いておくとして。
まず、話ができなかった、愚か者の処罰について。
取り巻きの五人は一応貴族の子弟らしい。ただ、普段から素行が悪くてあまりいい噂を聞くことがなく、本人たちも仕事を見つけることなく家に入り浸っている状態だったから、実家も頭を悩ませていたらしい。
次男はスペア、三男以下は自分で職を探すくらいしかないらしいしね。
しかもいい噂を全く聞くことのない第三王子と一緒につるんでいたものだから、余計に評価が駄々下がり。二度ほどやらかしてしまい、叱って諫めたものの改心することもなく、三度目のやらかしで実家も彼らを見限った。
つまり、貴族籍剥奪のうえに家から追放され、平民になったのだ。それが五人の処罰。
甘いというなかれ。ここからが本題だったりする。
「兄上、いえ元第三王子は継承権も王族籍も剥奪。追放された五人と一緒に魔法が使えないよう宮廷魔導師に魔法封じの術を施されたうえで、平民となりました。ただ、そのまま放逐しただけだと平民が困ることになりますし、また問題を起こされても困ることから、国内にある鉱山に放り込む予定です」
「おや……。犯罪奴隷と同じ扱いですか」
「ええ。実際に犯罪を犯しましたしね。もっとも、六人でずっと一緒にいてよからぬことを企まれても困りますから、それぞれ別々の鉱山か坑道で採掘ですね。もちろん、部屋も別々です」
「食事はともかく、他は一人で何もかもしないといけませんしね。彼らにそれができるかどうか」
「できないでしょうね。ですから、それも罰として組み込まれています」
皇帝自ら裁いたので、本気で改心したとしても撤回はあり得ないと話すルードルフ。もちろん、魔法封じの術は一生解除されることはない。
武器や防具を取り上げられ、食事休憩と寝る以外は休むことなくずっと監視されて採掘させられるというんだから、出奔や謀反を企てる暇もないだろうとのこと。
寝る時間も五、六時間と短いらしい。すぐに眠れば、ギリギリ疲れがとれるくらいかな。しかも、休みは二ヶ月に一回あるかどうかという、ブラック企業も真っ青な待遇だった。
本来の犯罪奴隷はそこまでひどくも厳しくもないし、週に一度は必ず休みがあるという――早々に潰れてしまっては罰にならないから。もちろんそれは借金奴隷にもいえることで、借金の返済が終わるまでは生かすために絶妙な労働時間と休みがある。
が、元第三王子は牢屋内にいても反省しなかった。挙げ句、ずっと「俺が皇帝になるんだ」と喚いていた。
だから、功績になり得るもので何ができるのかと問えば、答えに窮して黙り込む。
剣術も魔術も中途半端だから騎士にも魔術師にもなれない、冒険者であっても新人に毛が生えた程度かやっと一人前になった程度の実力しかない。体力だけはあるからと、皇帝は一計を案じた。
それは、誰かと協力することなく一人で、しかも一ヶ月で、皇帝が決めた金属の量と宝石を採掘することだった。できなければその分期間が延び、できたらその分期間が短くなる。
それならばできると豪語した元第三王子と取り巻きたちは、鉱山に放り込まれることとなった。
――平民になっただけではなく、それすらも罰だと知らずに。
「陛下はその場で金属名や採掘する量と、宝石名を言わなかったのです。それに気づくことなく、確認することもせず、了承したと聞いています」
「……それは、おバカさんとしか言いようがないですね」
「でしょう? しかも、放り込むのは産出量が減ってきている、閉山間近の鉱山ですからね。陛下がどれほどの量を言い渡すのか知りませんが、確実に無理ではないかと」
あ~、それはおバカさんと言われてもしょうがない。スキルがない人間が、指定された金属を採掘するのは難しい。つうか、無理。
ずっと採掘していれば、いずれはスキルとして生えてくるだろう。けれど、それだって何度も採掘し、見た目だけでどんな金属かをきちんと把握できるようにならないと、スキルとして成り立たないという。
ただでさえ物覚えの悪い勉強嫌いな王子にそれができるとは思えないし、こらえ性もないから集まるとも思えない。それは取り巻きにも言えること。
なので、鉱山から出てくることはないだろうと、真っ黒い笑みを浮かべたルードルフが締めくくった。
えげつねえな、おい。
「許可もなくあの場所に来たうえ、護衛の近衛を怪我させている。しかも、今後帝国の特産物になる可能性のある植物を教えにきていた客人を無視した挙げ句、無許可で抜刀しましたからね。当然の結果です」
「側室はどうなりました?」
「特にお咎めはありませんね。ずっと陛下と一緒に諫めていましたし。勉強どころか王族の教育からも逃げたくせに、王位だけは欲しいだなんて通用しませんよ」
「確かに」
元王族同士、うんうんと頷き合っていた。
話が終わったあと、甜菜とビーツを植えた畑に行き、そこで作業していた担当の兄さんから説明を受ける公爵夫妻一行。そこから他の畑を見学し、一旦ヘラルドの家へと帰る。
私はそこで別れて自分の家へと戻った。
<<<アリサ、お帰り!>>>
「ただいま!」
村で待っていたノンとリコ、ピオが飛び込んでくる。それを受け止めて撫で回した。
その後は家中を掃除してからリュミエールにお供えし、囲炉裏で緑茶を飲んでまったりしていると、公爵夫妻が来たので囲炉裏に通す。
「囲炉裏か……。やっぱいいな」
「そうですわね」
この世界だと魔族くらいしかその文化を持ち合わせていないものね。こちらに転生して約二十年。そりゃあ懐かしかろう。
緑茶もまだ飲んでないようだしと二人に出すと、目を輝かせて啜る。
「そういえば昨日缶をいただいたけれど、緑茶もあったのね」
「ないよ? だから作った」
「「作った……」」
「私、錬金術が使えるからね。それで錬成したの。もっと欲しいなら渡すけど」
「お願いしますわ。できれば急須なども」
「わかった」
だよね~、そうなるよね~。
急須と湯飲みは彼らが帰ってから錬成すればいいとして。駄弁りながら従魔の紹介と、それに絡めて帝国に来ることになった経緯を話した。
ただ、ヤミンとヤナの秘密に関しては私のものではないので話していない。
「リクエストなのだが、梅干が食べたい。あと味噌汁も」
「梅酒もいいですわね。もちろん和菓子も。ケーキでもいいですわよ?」
「刺身も食べさせてくれるんだろう?」
「それでしたら、海鮮丼が食べたいですわ!」
「お、いいね!」
ついでにあれが食べたい、これが食べたいといろいろとリクエストしてくる公爵夫妻に、つい苦笑してしまう。王族と侯爵家のお嬢様だもんな。おいそれと口にできるものではないし、そんな料理もなかっただろうし。
「あんたら……。まあ、それくらいならいいよ。今日は宴会があるから、明日にしようか。しばらく滞在するんでしょ?」
「ああ」
「楽しみにしていますわ」
「はいはい」
その後、領地にある屋敷に囲炉裏を作ってほしいと言われたので、それも依頼してくれればやると頷く。この村には冒険者ギルドもあると伝えると、宴会までに案内してくれと頼まれた。
その時に、しばらく騎士たちを鍛えてほしいとお願いするんだと。
まあねえ……この村に滞在するのであれば、それなりに鍛えられるしね。傲慢な態度だった騎士たちへの罰でもあるそうだ。
とりあえず、手持ちの中にあった餅を焼いて磯辺にし、二人に食べてもらう。それ以上は宴会に響くからと渡さなかった。
夕方近くまで駄弁り、そろそろいい時間だからとギルドへ案内する。そこで私に対する指名依頼をお願いしたルードルフは、イイ笑顔で私を見た。
「アリサ、指名依頼よ」
「はいよー」
今回依頼したのは砂糖を作る工場と囲炉裏の設置。いつ彼らが領地に帰るかわからない状態なので期間は設けず、成功報酬のみ。
公爵夫妻が納得のいく出来だったら、上乗せもすると言っている。
まあ、前世ではお世話になったし、恩返しもできないまま死んでしまった。なのできっちり仕事するよ!
ギルドを出たあとはヘラルドの家へと向かう。私が二人を相手している間に、ある程度の料理を作ってくれていたのだ。
あとはコカトリスの肉を使った料理を提供するだけだ。
さて、宴会ですよ!
直線距離だと十分もかからず着くんだけど、山道だからね。馬車が通る以上、危険は犯せない。
ロック鳥三羽に襲われた以外は特に何もなかったので、そこはスルー。
村に着いてからヘラルドの家に行き、そこで話し合い。宿がないから、どこに泊まるのかって話なんだけど、さすがに冒険者ギルド内の宿は、公爵夫妻と騎士たちだと狭いんだよね。
大部屋もあるけれど、彼らが納得するような調度品があるわけでもないし。……ベッドと布団は最上級に近いものではあるが。
で、結局宴会場にもなっている場所に泊まってもらうことに。
「アリサの家ではダメですの?」
「客室がないから無理。それに従魔たちが走り回ってるから、人を泊められる環境でもないし」
「そう……。残念ですわ」
泊まる気満々だったんかーい! いくら前世が知り合いだとしても、そこは却下させてもらうがな。
その分、料理のリクエストはできるだけ受け付けるとは言ったけれど……さて、どんなリクエストをされるんだか。
そこは横に置いておくとして。
まず、話ができなかった、愚か者の処罰について。
取り巻きの五人は一応貴族の子弟らしい。ただ、普段から素行が悪くてあまりいい噂を聞くことがなく、本人たちも仕事を見つけることなく家に入り浸っている状態だったから、実家も頭を悩ませていたらしい。
次男はスペア、三男以下は自分で職を探すくらいしかないらしいしね。
しかもいい噂を全く聞くことのない第三王子と一緒につるんでいたものだから、余計に評価が駄々下がり。二度ほどやらかしてしまい、叱って諫めたものの改心することもなく、三度目のやらかしで実家も彼らを見限った。
つまり、貴族籍剥奪のうえに家から追放され、平民になったのだ。それが五人の処罰。
甘いというなかれ。ここからが本題だったりする。
「兄上、いえ元第三王子は継承権も王族籍も剥奪。追放された五人と一緒に魔法が使えないよう宮廷魔導師に魔法封じの術を施されたうえで、平民となりました。ただ、そのまま放逐しただけだと平民が困ることになりますし、また問題を起こされても困ることから、国内にある鉱山に放り込む予定です」
「おや……。犯罪奴隷と同じ扱いですか」
「ええ。実際に犯罪を犯しましたしね。もっとも、六人でずっと一緒にいてよからぬことを企まれても困りますから、それぞれ別々の鉱山か坑道で採掘ですね。もちろん、部屋も別々です」
「食事はともかく、他は一人で何もかもしないといけませんしね。彼らにそれができるかどうか」
「できないでしょうね。ですから、それも罰として組み込まれています」
皇帝自ら裁いたので、本気で改心したとしても撤回はあり得ないと話すルードルフ。もちろん、魔法封じの術は一生解除されることはない。
武器や防具を取り上げられ、食事休憩と寝る以外は休むことなくずっと監視されて採掘させられるというんだから、出奔や謀反を企てる暇もないだろうとのこと。
寝る時間も五、六時間と短いらしい。すぐに眠れば、ギリギリ疲れがとれるくらいかな。しかも、休みは二ヶ月に一回あるかどうかという、ブラック企業も真っ青な待遇だった。
本来の犯罪奴隷はそこまでひどくも厳しくもないし、週に一度は必ず休みがあるという――早々に潰れてしまっては罰にならないから。もちろんそれは借金奴隷にもいえることで、借金の返済が終わるまでは生かすために絶妙な労働時間と休みがある。
が、元第三王子は牢屋内にいても反省しなかった。挙げ句、ずっと「俺が皇帝になるんだ」と喚いていた。
だから、功績になり得るもので何ができるのかと問えば、答えに窮して黙り込む。
剣術も魔術も中途半端だから騎士にも魔術師にもなれない、冒険者であっても新人に毛が生えた程度かやっと一人前になった程度の実力しかない。体力だけはあるからと、皇帝は一計を案じた。
それは、誰かと協力することなく一人で、しかも一ヶ月で、皇帝が決めた金属の量と宝石を採掘することだった。できなければその分期間が延び、できたらその分期間が短くなる。
それならばできると豪語した元第三王子と取り巻きたちは、鉱山に放り込まれることとなった。
――平民になっただけではなく、それすらも罰だと知らずに。
「陛下はその場で金属名や採掘する量と、宝石名を言わなかったのです。それに気づくことなく、確認することもせず、了承したと聞いています」
「……それは、おバカさんとしか言いようがないですね」
「でしょう? しかも、放り込むのは産出量が減ってきている、閉山間近の鉱山ですからね。陛下がどれほどの量を言い渡すのか知りませんが、確実に無理ではないかと」
あ~、それはおバカさんと言われてもしょうがない。スキルがない人間が、指定された金属を採掘するのは難しい。つうか、無理。
ずっと採掘していれば、いずれはスキルとして生えてくるだろう。けれど、それだって何度も採掘し、見た目だけでどんな金属かをきちんと把握できるようにならないと、スキルとして成り立たないという。
ただでさえ物覚えの悪い勉強嫌いな王子にそれができるとは思えないし、こらえ性もないから集まるとも思えない。それは取り巻きにも言えること。
なので、鉱山から出てくることはないだろうと、真っ黒い笑みを浮かべたルードルフが締めくくった。
えげつねえな、おい。
「許可もなくあの場所に来たうえ、護衛の近衛を怪我させている。しかも、今後帝国の特産物になる可能性のある植物を教えにきていた客人を無視した挙げ句、無許可で抜刀しましたからね。当然の結果です」
「側室はどうなりました?」
「特にお咎めはありませんね。ずっと陛下と一緒に諫めていましたし。勉強どころか王族の教育からも逃げたくせに、王位だけは欲しいだなんて通用しませんよ」
「確かに」
元王族同士、うんうんと頷き合っていた。
話が終わったあと、甜菜とビーツを植えた畑に行き、そこで作業していた担当の兄さんから説明を受ける公爵夫妻一行。そこから他の畑を見学し、一旦ヘラルドの家へと帰る。
私はそこで別れて自分の家へと戻った。
<<<アリサ、お帰り!>>>
「ただいま!」
村で待っていたノンとリコ、ピオが飛び込んでくる。それを受け止めて撫で回した。
その後は家中を掃除してからリュミエールにお供えし、囲炉裏で緑茶を飲んでまったりしていると、公爵夫妻が来たので囲炉裏に通す。
「囲炉裏か……。やっぱいいな」
「そうですわね」
この世界だと魔族くらいしかその文化を持ち合わせていないものね。こちらに転生して約二十年。そりゃあ懐かしかろう。
緑茶もまだ飲んでないようだしと二人に出すと、目を輝かせて啜る。
「そういえば昨日缶をいただいたけれど、緑茶もあったのね」
「ないよ? だから作った」
「「作った……」」
「私、錬金術が使えるからね。それで錬成したの。もっと欲しいなら渡すけど」
「お願いしますわ。できれば急須なども」
「わかった」
だよね~、そうなるよね~。
急須と湯飲みは彼らが帰ってから錬成すればいいとして。駄弁りながら従魔の紹介と、それに絡めて帝国に来ることになった経緯を話した。
ただ、ヤミンとヤナの秘密に関しては私のものではないので話していない。
「リクエストなのだが、梅干が食べたい。あと味噌汁も」
「梅酒もいいですわね。もちろん和菓子も。ケーキでもいいですわよ?」
「刺身も食べさせてくれるんだろう?」
「それでしたら、海鮮丼が食べたいですわ!」
「お、いいね!」
ついでにあれが食べたい、これが食べたいといろいろとリクエストしてくる公爵夫妻に、つい苦笑してしまう。王族と侯爵家のお嬢様だもんな。おいそれと口にできるものではないし、そんな料理もなかっただろうし。
「あんたら……。まあ、それくらいならいいよ。今日は宴会があるから、明日にしようか。しばらく滞在するんでしょ?」
「ああ」
「楽しみにしていますわ」
「はいはい」
その後、領地にある屋敷に囲炉裏を作ってほしいと言われたので、それも依頼してくれればやると頷く。この村には冒険者ギルドもあると伝えると、宴会までに案内してくれと頼まれた。
その時に、しばらく騎士たちを鍛えてほしいとお願いするんだと。
まあねえ……この村に滞在するのであれば、それなりに鍛えられるしね。傲慢な態度だった騎士たちへの罰でもあるそうだ。
とりあえず、手持ちの中にあった餅を焼いて磯辺にし、二人に食べてもらう。それ以上は宴会に響くからと渡さなかった。
夕方近くまで駄弁り、そろそろいい時間だからとギルドへ案内する。そこで私に対する指名依頼をお願いしたルードルフは、イイ笑顔で私を見た。
「アリサ、指名依頼よ」
「はいよー」
今回依頼したのは砂糖を作る工場と囲炉裏の設置。いつ彼らが領地に帰るかわからない状態なので期間は設けず、成功報酬のみ。
公爵夫妻が納得のいく出来だったら、上乗せもすると言っている。
まあ、前世ではお世話になったし、恩返しもできないまま死んでしまった。なのできっちり仕事するよ!
ギルドを出たあとはヘラルドの家へと向かう。私が二人を相手している間に、ある程度の料理を作ってくれていたのだ。
あとはコカトリスの肉を使った料理を提供するだけだ。
さて、宴会ですよ!
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