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ドルト村編
第110話 ふたつのギルドから依頼を請ける
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まだヴィンフリートの説教が続いているので、ランツに依頼をお願いする。特に指定はないが、できればロック鳥か、コカトリスなどの鳥肉と素材が欲しいとのことだった。
「ロック鳥はいいとして、この周辺にコカトリスなんているの?」
「あ、そっか。アリサはまだ北と西しか行ったことなかったわね」
「コカトリスは村の南にいるんだけど、ここからだと一時間くらい歩いたところにいるの」
「この村に来る最後の分岐あたりかしら」
「「せいかーい!」」
なるほどね。色は違えどロック鳥はどこにでもいるが、コカトリスはいる場所がある程度決まっているらしい。このあたりだと山道や街道に出て人を襲い、自分や子どもの餌にするんだとか。
こわっ!
「できそうですか?」
「んー、どうだろう。まだ一度も遭遇してないのよね。ロック鳥はあちこちに飛んでるからどうにもなるけど……」
「なら、遭遇したら持ってきてください。その時に依頼の受注と達成にしましょう」
「ありがとう。一応聞いておくけど、必要な数と期限は?」
「ロック鳥は五羽、コカトリスは一羽。それ以上なら金額を上乗せします。期間は五日でどうでしょう」
「それなら大丈夫そう」
コカトリスはわからないけれど、ロック鳥なら大丈夫ということで依頼を請けた。それでもまだ説教が終わらないことに苦笑しつつ、住む場所はどうするのか聞くと、しばらくはゲレオンの家に泊まらせてもらうとのこと。
あとから奥さんと息子さん夫婦が来る予定だから、それまでに家ができればいいとのこと。
「なら、さっさと建てたほうがいいね。そこは村長と相談して」
「わかりました」
「で、内装は?」
「は?」
「あれ? 聞いてない? この村の建物は全部私が新たに建てたんだけど」
「しかも、一軒建てるのに数時間しかかかってないんです」
「あれには驚いたわよねぇ」
「…………えーー⁉」
双子の言葉に一瞬固まったあと、ランツが叫ぶ。ま、まあ普通はそんなこと思わないよね。
もともとの家が豆腐建築だったと双子から聞いて、顔を引きつらせていた。
「基本的に二階建てで、お風呂とトイレ付、囲炉裏と掘り炬燵、調理場と地下に貯蔵庫付き。他にも欲しい部屋や魔道具があれば、図面に起こしたり書いたりしてね。夕方にでも作っちゃうから」
「わ、わかりました」
「もし、すぐに家族を迎えに行くのであれば、従魔に頼むけど、どうする?」
「そうですね……家を建ててから決めます。ヴィンも家族を呼ぶと聞いていますので」
「わかった」
おお、あっちのギルマスも家族を呼ぶのか。ますます賑やかになりそうだな。それはあとで本人に聞けばいいか。
魔族よりも大きいしね、竜人は。どのサイズの大きさになるかわかんないし。
やっとこ話が終わったみたいで、説教されていた二人は相変わらずどんよりしている。それを見たランツは、防音結界を解除した。
「おはよう、アリサ! いつ来たんだ?」
「二十分くらい前かな?」
「全然気づかなかったぞ!?」
「そりゃあ話の邪魔したら悪いからと、気配と足音を消してたし」
「森やダンジョンじゃねーんだ、そんなことすんな! 驚くわ!」
「今度は気をつけるわよ」
いやはや、豪快なおっさんだな、おい。竜人という種族にも関係しているんだろうけれど。初めて竜人と言葉を交わしたから、実際はどうなのかわからん。
「改めて。俺はヴィンフリートだ。今日からドルト村のギルマスになった」
「アリサよ。よろしく」
「で、今日はどうした?」
「依頼がないか確認に来たの。今、商業ギルドのを請けたばっかね」
「へえ! お前さんは商業のも持ってるのか!」
「まあね。一度、レシピを登録したことがあるから」
けん玉と数字パズルのレシピを登録したもんな。もう取り上げたから、レシピ自体は存在しないが。そしてレシピ登録で何か思い当たったのか、ランツが反応した。
「ああ、なるほど。どこかで聞いた名前だと思ったら。けん玉と数字パズルの作者でしたか! その説は他の職員が失礼しました」
「別にいいわよ。神を通しての契約だし、とっくに引き上げているし」
「そうですね。そのことで、あとでご相談があります」
「……面倒なことでなければ」
「大丈夫ですよ」
ほんとかよ? 元宰相様のお兄さんだもんな。めっちゃおっかねーんだが!
ま、まあそれはいいとして。ヴィンフリートさんや、いったい何を考えているんだい? なんか、脳筋的なことを考えてそうなんだが!
「ふむ……。アリサ、一戦交えねえか?」
「え、面倒」
「そう言うなって。本部から力量と技量を確かめろって言われてんだよ」
「従魔だけに戦わせて、私は一切手出ししてないって言われた?」
「……まあな。気配を消して足音を立てない時点で、力量も技量もわかってるつもりだが、一応な」
なるほど。従魔たちのランクが高すぎるもんな。しかも、私は魔法を一切使えないし。それで疑っている奴がいるんだろう……本当に本人も戦っているのか、と。
面倒だけれど、仕方がない。拒否したら、確実に従魔たちだけって言われるだろうしね。
あと、興味が湧いたって言ったらしいからね。そっちの意味もあるんだろう。
「はあ……わかった。その前に依頼を請けたいんだけど、ある?」
「おお、あるぞ! コカトリスの素材が欲しいんだよ。あと、ベア系の素材」
「またベア? 最近多くない?」
「冬に備えてなんだよ。この時期になると風邪としもやけ、熱病が流行るからな」
「この時期限定の常設依頼ってこと?」
「ああ」
ヴィンフリート曰く、ベア系の内臓は季節を問わず、どの薬を作るにしても必要な素材で、この季節ならではの病気である風邪と熱病にも必要なんだとか。しもやけもベアの血が必要だからこそ、ベア種全体の素材が欲しいらしい。
だから、この時期は熊肉がかなり安くなるんだとか。
他にもはちみつが必要だけれど、こっちは養蜂をしているから問題ないし、薬草は帝都周辺の草原や森、ダンジョンで採れるので問題ない。ダンジョンでもベア種は出るが、ドロップがランダムなので、どうしても血が足りなくなるんだとか。
つか、そんなに狩ってベア種は絶滅しないの? そんな疑問をぶつけてみると、この世界のベア種は年に二回恋の季節があって、出産までの期間も生まれてから育つのも早いから大丈夫らしい。
……イセカイッテフシギダナ。
「まあ、それは今月いっぱいだから、あと一週間ほどだな」
「なるほど。いいわ」
「助かる。期間は五日。その間に頼む」
「わかった」
先に処理をしてもらい、忘れたふりをして外に出ようとしたら、しっかり捕まった。残念、逃げられなかった!
この村のギルドには訓練場はない。冒険者が私しかいないからという理由で作らなかったのだ。
それもあり、臨時で倉庫を訓練場にしたらしい。
その倉庫のひとつに行くと、テーブルが隅っこに片付けられていた。隅っこに片付ければ打ち合いくらいならできるからね~。だから、二人もここで模擬戦をしたんだろう。
ルールは簡単。魔法を使わず、剣で打ちあうのみ! 脳筋か!
「手足を出していいのよね?」
「もちろん。体術が得意な冒険者もいるからな」
「武器はどうするの?」
「潰した刃の剣で打ち合うんだ」
「せめて木の剣くらい用意しなさいよ!」
ぶつぶつと文句を言いつつも木材を出し、ヴィンフリートの希望を聞くと大剣を使っているというので、実物を見せてもらいながら同じ形のものを錬成する。私も木刀を錬成したら、ヴィンフリートが目を丸くしていた。
そしてランツとサンチョとウィルフレッドも。双子は知っているから、ニコニコしているが。
つか、いつの間に来たんだよ、君たちは!
「よし! じゃあやるか!」
「やるかじゃねーよ、脳筋! 結界くらい張りなさいよ!」
「俺は使えねえぞ?」
「従魔に頼むからいいわ。ピオ、エバ。協力して、結界を二重に張って」
<<はーい>>
元気に返事をしたピオとエバは、私とヴィンフリートの周囲十五メートル四方の結界を張る。
「おお、すげえな!」
「二羽はカンストしてるからね」
「よし! 思いっきりやり合おうや!」
殺り合おうに聞こえたのは気のせいか?
「……面倒。お手柔らかに」
「ランツ、審判を頼む」
「わかりました」
ランツは魔族だもんな。しかも、冒険者ランクもSを持ってるっていうんだから驚きだ。
木の大剣を手に慣らすように素振りをするヴィンフリート。私も数回振って、重さを確かめる。
力量も技量もヴィンフリートのほうが上だし、師匠や兄弟子のような雰囲気も感じる。さて、私はどこまで喰らいつけばいいんだろう?
せめてボコボコにされない程度には頑張るか~と溜息をつくと呼吸を整え、ヴィンフリートと向かい合う。その顔は、めっちゃ楽しそうなんだけれど!
本当に面倒なだあ……と思いつつ、木刀を構える。もちろん、ヴィンフリートも。
「制限時間は五分です。――はじめ!」
ランツの声で、模擬戦が始まった。
「ロック鳥はいいとして、この周辺にコカトリスなんているの?」
「あ、そっか。アリサはまだ北と西しか行ったことなかったわね」
「コカトリスは村の南にいるんだけど、ここからだと一時間くらい歩いたところにいるの」
「この村に来る最後の分岐あたりかしら」
「「せいかーい!」」
なるほどね。色は違えどロック鳥はどこにでもいるが、コカトリスはいる場所がある程度決まっているらしい。このあたりだと山道や街道に出て人を襲い、自分や子どもの餌にするんだとか。
こわっ!
「できそうですか?」
「んー、どうだろう。まだ一度も遭遇してないのよね。ロック鳥はあちこちに飛んでるからどうにもなるけど……」
「なら、遭遇したら持ってきてください。その時に依頼の受注と達成にしましょう」
「ありがとう。一応聞いておくけど、必要な数と期限は?」
「ロック鳥は五羽、コカトリスは一羽。それ以上なら金額を上乗せします。期間は五日でどうでしょう」
「それなら大丈夫そう」
コカトリスはわからないけれど、ロック鳥なら大丈夫ということで依頼を請けた。それでもまだ説教が終わらないことに苦笑しつつ、住む場所はどうするのか聞くと、しばらくはゲレオンの家に泊まらせてもらうとのこと。
あとから奥さんと息子さん夫婦が来る予定だから、それまでに家ができればいいとのこと。
「なら、さっさと建てたほうがいいね。そこは村長と相談して」
「わかりました」
「で、内装は?」
「は?」
「あれ? 聞いてない? この村の建物は全部私が新たに建てたんだけど」
「しかも、一軒建てるのに数時間しかかかってないんです」
「あれには驚いたわよねぇ」
「…………えーー⁉」
双子の言葉に一瞬固まったあと、ランツが叫ぶ。ま、まあ普通はそんなこと思わないよね。
もともとの家が豆腐建築だったと双子から聞いて、顔を引きつらせていた。
「基本的に二階建てで、お風呂とトイレ付、囲炉裏と掘り炬燵、調理場と地下に貯蔵庫付き。他にも欲しい部屋や魔道具があれば、図面に起こしたり書いたりしてね。夕方にでも作っちゃうから」
「わ、わかりました」
「もし、すぐに家族を迎えに行くのであれば、従魔に頼むけど、どうする?」
「そうですね……家を建ててから決めます。ヴィンも家族を呼ぶと聞いていますので」
「わかった」
おお、あっちのギルマスも家族を呼ぶのか。ますます賑やかになりそうだな。それはあとで本人に聞けばいいか。
魔族よりも大きいしね、竜人は。どのサイズの大きさになるかわかんないし。
やっとこ話が終わったみたいで、説教されていた二人は相変わらずどんよりしている。それを見たランツは、防音結界を解除した。
「おはよう、アリサ! いつ来たんだ?」
「二十分くらい前かな?」
「全然気づかなかったぞ!?」
「そりゃあ話の邪魔したら悪いからと、気配と足音を消してたし」
「森やダンジョンじゃねーんだ、そんなことすんな! 驚くわ!」
「今度は気をつけるわよ」
いやはや、豪快なおっさんだな、おい。竜人という種族にも関係しているんだろうけれど。初めて竜人と言葉を交わしたから、実際はどうなのかわからん。
「改めて。俺はヴィンフリートだ。今日からドルト村のギルマスになった」
「アリサよ。よろしく」
「で、今日はどうした?」
「依頼がないか確認に来たの。今、商業ギルドのを請けたばっかね」
「へえ! お前さんは商業のも持ってるのか!」
「まあね。一度、レシピを登録したことがあるから」
けん玉と数字パズルのレシピを登録したもんな。もう取り上げたから、レシピ自体は存在しないが。そしてレシピ登録で何か思い当たったのか、ランツが反応した。
「ああ、なるほど。どこかで聞いた名前だと思ったら。けん玉と数字パズルの作者でしたか! その説は他の職員が失礼しました」
「別にいいわよ。神を通しての契約だし、とっくに引き上げているし」
「そうですね。そのことで、あとでご相談があります」
「……面倒なことでなければ」
「大丈夫ですよ」
ほんとかよ? 元宰相様のお兄さんだもんな。めっちゃおっかねーんだが!
ま、まあそれはいいとして。ヴィンフリートさんや、いったい何を考えているんだい? なんか、脳筋的なことを考えてそうなんだが!
「ふむ……。アリサ、一戦交えねえか?」
「え、面倒」
「そう言うなって。本部から力量と技量を確かめろって言われてんだよ」
「従魔だけに戦わせて、私は一切手出ししてないって言われた?」
「……まあな。気配を消して足音を立てない時点で、力量も技量もわかってるつもりだが、一応な」
なるほど。従魔たちのランクが高すぎるもんな。しかも、私は魔法を一切使えないし。それで疑っている奴がいるんだろう……本当に本人も戦っているのか、と。
面倒だけれど、仕方がない。拒否したら、確実に従魔たちだけって言われるだろうしね。
あと、興味が湧いたって言ったらしいからね。そっちの意味もあるんだろう。
「はあ……わかった。その前に依頼を請けたいんだけど、ある?」
「おお、あるぞ! コカトリスの素材が欲しいんだよ。あと、ベア系の素材」
「またベア? 最近多くない?」
「冬に備えてなんだよ。この時期になると風邪としもやけ、熱病が流行るからな」
「この時期限定の常設依頼ってこと?」
「ああ」
ヴィンフリート曰く、ベア系の内臓は季節を問わず、どの薬を作るにしても必要な素材で、この季節ならではの病気である風邪と熱病にも必要なんだとか。しもやけもベアの血が必要だからこそ、ベア種全体の素材が欲しいらしい。
だから、この時期は熊肉がかなり安くなるんだとか。
他にもはちみつが必要だけれど、こっちは養蜂をしているから問題ないし、薬草は帝都周辺の草原や森、ダンジョンで採れるので問題ない。ダンジョンでもベア種は出るが、ドロップがランダムなので、どうしても血が足りなくなるんだとか。
つか、そんなに狩ってベア種は絶滅しないの? そんな疑問をぶつけてみると、この世界のベア種は年に二回恋の季節があって、出産までの期間も生まれてから育つのも早いから大丈夫らしい。
……イセカイッテフシギダナ。
「まあ、それは今月いっぱいだから、あと一週間ほどだな」
「なるほど。いいわ」
「助かる。期間は五日。その間に頼む」
「わかった」
先に処理をしてもらい、忘れたふりをして外に出ようとしたら、しっかり捕まった。残念、逃げられなかった!
この村のギルドには訓練場はない。冒険者が私しかいないからという理由で作らなかったのだ。
それもあり、臨時で倉庫を訓練場にしたらしい。
その倉庫のひとつに行くと、テーブルが隅っこに片付けられていた。隅っこに片付ければ打ち合いくらいならできるからね~。だから、二人もここで模擬戦をしたんだろう。
ルールは簡単。魔法を使わず、剣で打ちあうのみ! 脳筋か!
「手足を出していいのよね?」
「もちろん。体術が得意な冒険者もいるからな」
「武器はどうするの?」
「潰した刃の剣で打ち合うんだ」
「せめて木の剣くらい用意しなさいよ!」
ぶつぶつと文句を言いつつも木材を出し、ヴィンフリートの希望を聞くと大剣を使っているというので、実物を見せてもらいながら同じ形のものを錬成する。私も木刀を錬成したら、ヴィンフリートが目を丸くしていた。
そしてランツとサンチョとウィルフレッドも。双子は知っているから、ニコニコしているが。
つか、いつの間に来たんだよ、君たちは!
「よし! じゃあやるか!」
「やるかじゃねーよ、脳筋! 結界くらい張りなさいよ!」
「俺は使えねえぞ?」
「従魔に頼むからいいわ。ピオ、エバ。協力して、結界を二重に張って」
<<はーい>>
元気に返事をしたピオとエバは、私とヴィンフリートの周囲十五メートル四方の結界を張る。
「おお、すげえな!」
「二羽はカンストしてるからね」
「よし! 思いっきりやり合おうや!」
殺り合おうに聞こえたのは気のせいか?
「……面倒。お手柔らかに」
「ランツ、審判を頼む」
「わかりました」
ランツは魔族だもんな。しかも、冒険者ランクもSを持ってるっていうんだから驚きだ。
木の大剣を手に慣らすように素振りをするヴィンフリート。私も数回振って、重さを確かめる。
力量も技量もヴィンフリートのほうが上だし、師匠や兄弟子のような雰囲気も感じる。さて、私はどこまで喰らいつけばいいんだろう?
せめてボコボコにされない程度には頑張るか~と溜息をつくと呼吸を整え、ヴィンフリートと向かい合う。その顔は、めっちゃ楽しそうなんだけれど!
本当に面倒なだあ……と思いつつ、木刀を構える。もちろん、ヴィンフリートも。
「制限時間は五分です。――はじめ!」
ランツの声で、模擬戦が始まった。
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