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ドルト村編
第81話 村を大改造 2
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すぐにノンにお願いして村全体を浄化すると、村を中心にかなり離れたところまでキラキラした光が舞う。その光景を、キラキラした目で見つめる村の住人たち。
すぐにノンの姿を見つけると拝み始め、それに答えるようノンが触手を出して手を振るもんだから、余計に拝まれることになる。
そんな状態に内心溜息をつきつつ、村長の家に行く。村長の家とは思えないほど周囲の家と同じくらい小さく、豆腐建築でボロボロなのが泣けてくる。
中へと一緒に入って目的の部屋に着くと、真っ白な顔色をした女性がこっちを見た。目は綺麗な緑色でとても美人さんだが、如何せん顔色が悪すぎる。
それでも、ヘラルドを認識すると、嬉しそうに微笑みを浮かべた。
「まあ、ヘラルド。どうしたの? ディエゴさんが来ているんじゃないの? それに後ろにいる子は?」
「来ているが、今はみんなとやり取りをしているよ。レベッカ、この子はアリサで、Aランク冒険者だよ。この村に住むことになったんだ」
「まあ、そうなのね。はじめまして。わたしはヘラルドの妻で、レベッカよ」
「はじめまして、アリサよ。ノン、お願いね」
<はーい>
「まあ……黒いにゃんすら様を見たのは初めてだわ!」
ぴょんぴょんと跳ねてレベッカが寝ているベッドに近づくノンに、その姿を見て目を輝かせるレベッカ。その微笑みは巫女に相応しく、慈愛に満ちている。
ヘラルド同様に、彼女は祖母を彷彿とさせる微笑みだったから、本当に懐かしくなると同時に、切なくなる。
そんなことを考えているとノンが回復魔法を発動したようで、レベッカの体が淡く光る。その光が収まると、レベッカの顔色が明らかによくなった。
「あら……? にゃんすら様、何かなさったの? なんだか、体が軽く感じるわ」
「ああ……リュミエール様! にゃんすら様を遣わしていただき、ありがとうございます! にゃんすら様、ありがとうございます!」
<どういたしましてー♪>
お礼を言われ、誇らしげに胸を張るノン。その仕草が可愛かったようで、レベッカはキラキラとした目でノンを見つめている。
「にゃんすら様、撫でてもいいかしら」
<いいよー>
「ありがとう」
つるつるぷよぷよ尻尾もふだものね、ノンは。触ってみたいっていうのはとってもよくわかる。
レベッカをこっそり鑑定してみたけれど、特になんの問題もない。状態異常として栄養失調と出ているくらいか。あとは栄養のあるものを食べて体力をつければ、すぐに元に戻るだろう。
ノンに念話を送って戻って来てもらうと、夫婦水入らずで話をしているのを邪魔しないよう、そっと部屋から出て自分の家の建築予定地に戻る。先に基礎工事だけでもしておくかと、乾燥させた木材を板や柱にする。しまった、土台となる石がない。
土をガッチリ固めてもらおうと草を食んでいたリコに声をかけ、棒と市販の赤い糸で囲った範囲をガッチガチに固めてもらった。コンクリートの土台の代わりかな。しっかりと固めてもらったあと、土台になる部分を持ち上げ、家の外周を凸の形にしてもらう。
スキルを駆使して持ちあがった場所を木材で囲み、ある程度の目印として柱の位置に印をつけたり、周囲を板で囲った。中は空間拡張するつもりだから、そんなに大きくしていないのだ。
部屋割を頭で考えながら基礎工事をしていると、わざわざヘラルドが戻って来た。
「すみません、アリサ。放置してしまって。そして、妻を治してくれてありがとうございます」
「やることがあったから大丈夫よ。お礼はにゃんすらにどうぞ」
「たとえ治したのがにゃんすら様だとしても、主人はアリサだ。だからこそですよ」
「そんなもん? まあ、私はどっちでも構わないわ」
周囲を囲ったので、今日は一旦終わり。そろそろ日が暮れてくるから、ご飯の支度をしないといけない。
ディエゴも今日は泊まると言っていたし、面倒だから炊き出しにしてしまうか。
「村長。村のみんなが集まれるような広場はある?」
「ええ。何をするつもりですか?」
「炊き出しをしようと思って。食材はいっぱいあるし、レベッカには栄養のあるものが必要だから」
「いいのですか?」
「構わないわ」
この村の住人になるんだもの。いわばお近づきの印ですな。
そんなことを話すとすぐに案内してくれた。そこにはディエゴたちもいて、住人とあれこれ話をしながら、商品を売ったり買ったりしていた。まあ、そのほとんどが物々交換のようだが。
それを尻目に竈を三つほど作り、漁村でも活躍した大きな鍋や寸胴を出して乗せる。さて、何がいいかな。肉は道中で狩った、ブラックバイソンがいいかな。
ブラックバイソンはダッチオーブンを使ってローストビーフとステーキにしよう。たくさんおかわりしたとしてもここの住人の数からすると、肉は三日分くらいはあるからね~。
それくらい大きいんだよ、この山に棲息しているブラックバイソンは。ダンジョンでドロップした肉の比じゃないし、しっかりと骨もとっといてあるから、自宅ができたら牛骨でスープを作ろう。
レベッカには出汁が利いた卵がゆにネギを散らして、他はご飯を炊くか。ディエゴもいることだし、この村の人に醤油の味を知ってもらうためにも、炊き込みご飯がいいかもしれんが、それは明日以降にするとして。
「ピオ、エバ。この焚火に置いた薪を燃やして、炭にしてほしいの」
<<任せて!>>
火力の強い二羽に炭を作ってもらっている間に、寸胴に水を入れる。その中に干し肉と干しキノコ、ノンが採取してくれたキノコを数種類と乾燥野菜を入れた。
沸騰するまでは放置して、ローストビーフの下ごしらえを終えたタイミングで炭になったと教えてくれたので、先にダッチオーブンを温める。その中に肉を入れて焼き色をつけて一回取り出すと、じゃがいもや櫛形に切った玉ねぎ、にんじんを入れて肉を戻し、蓋をしてからその上に炭を載せていく。
これも出来上がるまで放置だ。
次に、バイソンの肉を2センチの厚さにスライスして筋切りをしていると、女性たちが集まって来た。
「村長に聞いたの。わたしたちのために用意してくれているんでしょう? 手伝いましょうか?」
「いいの? なら、このバイソンの肉をこれと同じ厚さに切って――」
寄ってきた女性に実践しながら筋切りを教え、一緒にいた女性にはサラダを作ってもらう。その後ろにいた二人のうち一人には野菜スープを見ててもらい、もう一人の女性には目玉焼きをお願いした。
その間に米を洗って土鍋に入れ、竈が足りないのであと三つ作ると、そこに土鍋をふたつセットして米を炊く。予備として持っていた粘土質の土を使い、一人前用の土鍋を錬金してからそこに小さくしたかつおぶしと水を入れ、洗った米を入れて火にかける。
かつおぶしごと食べてもらうつもり。
手が空いた人から肉に味付けしてもらったあと焼いてもらい、それだけでは足りないだろうからと、ディアを使った野菜炒めを教える。
しまった、これならバーベキューのほうがよかったかも。今さらだからいいか! バーベキューならいつでもできる!
嗅いだことがない匂いだからなのか、女性以外にも男性たちも集まってくる。醤油が焦げる香ばしい匂いが刺激となっているのか、あちこちからゴクリと喉が鳴る音やお腹が鳴る音が聞こえてきた。
小さな子どもはいないようで、姿を見かけない。寿命が長いから、子どもができにくいか、それぞれが大きくなっていて村を出たかのどちらかだろう。
ヘラルドは息子が時々帰ってくるって言っていたしね。
そうこうするうちにご飯も炊け、おかずも続々とできてくる。村の女性たちと手分けしてローストビーフをスライスしてもらってからグレイビーソースの作り方を教えたり、ご飯をおにぎりにしてもらったりした。
やっぱりご飯を炊くということは知らなかったようで、目を丸くしていた。
「そろそろできるから、テーブルや椅子をお願い」
『おう!』
うろちょろする男性たちに苦笑しつつも食事をする用意をお願いし、セッティングが終わったテーブルの上に料理とおにぎりを並べていく。そのころになると日もとっぷり暮れて、魔法を使ったのか光っている玉があちこちに浮かんでいた。
全部のセッティングが終わると全員席に着く。なぜか私はヘラルドとレベッカの間に座らされている。
「今日、新たに村の住人が増えることになったアリサだ。彼女はAランク冒険者だ。そしてアリサが連れているにゃんすら様により、レベッカの病が快癒した」
『おおおーーー! よかったな、レベッカ!』
「ありがとう」
「いろいろと話をしたいが、詳しい話はまた明日にしよう。命の糧と恵みに感謝しよう。いただきます!」
『いただきます!』
ヘラルドの挨拶とともに、食事が始まる。ひとつのテーブルに四、五人が座り、テーブルに置かれた料理を取り分けて食べている。
最初は恐る恐るといったふうに料理を口に運んでいたが、味がわかると笑みをこぼしてどんどん食べていく。口に合ったならよかった!
どっから引っ張りだして来たのか、いつの間にかエールやワインがテーブルに並び、次第に宴会へと発展してゆく。こういうところはどこも変わらないんだなあ……と、なんだか漁村の獣人たちが懐かしくなった。
すぐにノンの姿を見つけると拝み始め、それに答えるようノンが触手を出して手を振るもんだから、余計に拝まれることになる。
そんな状態に内心溜息をつきつつ、村長の家に行く。村長の家とは思えないほど周囲の家と同じくらい小さく、豆腐建築でボロボロなのが泣けてくる。
中へと一緒に入って目的の部屋に着くと、真っ白な顔色をした女性がこっちを見た。目は綺麗な緑色でとても美人さんだが、如何せん顔色が悪すぎる。
それでも、ヘラルドを認識すると、嬉しそうに微笑みを浮かべた。
「まあ、ヘラルド。どうしたの? ディエゴさんが来ているんじゃないの? それに後ろにいる子は?」
「来ているが、今はみんなとやり取りをしているよ。レベッカ、この子はアリサで、Aランク冒険者だよ。この村に住むことになったんだ」
「まあ、そうなのね。はじめまして。わたしはヘラルドの妻で、レベッカよ」
「はじめまして、アリサよ。ノン、お願いね」
<はーい>
「まあ……黒いにゃんすら様を見たのは初めてだわ!」
ぴょんぴょんと跳ねてレベッカが寝ているベッドに近づくノンに、その姿を見て目を輝かせるレベッカ。その微笑みは巫女に相応しく、慈愛に満ちている。
ヘラルド同様に、彼女は祖母を彷彿とさせる微笑みだったから、本当に懐かしくなると同時に、切なくなる。
そんなことを考えているとノンが回復魔法を発動したようで、レベッカの体が淡く光る。その光が収まると、レベッカの顔色が明らかによくなった。
「あら……? にゃんすら様、何かなさったの? なんだか、体が軽く感じるわ」
「ああ……リュミエール様! にゃんすら様を遣わしていただき、ありがとうございます! にゃんすら様、ありがとうございます!」
<どういたしましてー♪>
お礼を言われ、誇らしげに胸を張るノン。その仕草が可愛かったようで、レベッカはキラキラとした目でノンを見つめている。
「にゃんすら様、撫でてもいいかしら」
<いいよー>
「ありがとう」
つるつるぷよぷよ尻尾もふだものね、ノンは。触ってみたいっていうのはとってもよくわかる。
レベッカをこっそり鑑定してみたけれど、特になんの問題もない。状態異常として栄養失調と出ているくらいか。あとは栄養のあるものを食べて体力をつければ、すぐに元に戻るだろう。
ノンに念話を送って戻って来てもらうと、夫婦水入らずで話をしているのを邪魔しないよう、そっと部屋から出て自分の家の建築予定地に戻る。先に基礎工事だけでもしておくかと、乾燥させた木材を板や柱にする。しまった、土台となる石がない。
土をガッチリ固めてもらおうと草を食んでいたリコに声をかけ、棒と市販の赤い糸で囲った範囲をガッチガチに固めてもらった。コンクリートの土台の代わりかな。しっかりと固めてもらったあと、土台になる部分を持ち上げ、家の外周を凸の形にしてもらう。
スキルを駆使して持ちあがった場所を木材で囲み、ある程度の目印として柱の位置に印をつけたり、周囲を板で囲った。中は空間拡張するつもりだから、そんなに大きくしていないのだ。
部屋割を頭で考えながら基礎工事をしていると、わざわざヘラルドが戻って来た。
「すみません、アリサ。放置してしまって。そして、妻を治してくれてありがとうございます」
「やることがあったから大丈夫よ。お礼はにゃんすらにどうぞ」
「たとえ治したのがにゃんすら様だとしても、主人はアリサだ。だからこそですよ」
「そんなもん? まあ、私はどっちでも構わないわ」
周囲を囲ったので、今日は一旦終わり。そろそろ日が暮れてくるから、ご飯の支度をしないといけない。
ディエゴも今日は泊まると言っていたし、面倒だから炊き出しにしてしまうか。
「村長。村のみんなが集まれるような広場はある?」
「ええ。何をするつもりですか?」
「炊き出しをしようと思って。食材はいっぱいあるし、レベッカには栄養のあるものが必要だから」
「いいのですか?」
「構わないわ」
この村の住人になるんだもの。いわばお近づきの印ですな。
そんなことを話すとすぐに案内してくれた。そこにはディエゴたちもいて、住人とあれこれ話をしながら、商品を売ったり買ったりしていた。まあ、そのほとんどが物々交換のようだが。
それを尻目に竈を三つほど作り、漁村でも活躍した大きな鍋や寸胴を出して乗せる。さて、何がいいかな。肉は道中で狩った、ブラックバイソンがいいかな。
ブラックバイソンはダッチオーブンを使ってローストビーフとステーキにしよう。たくさんおかわりしたとしてもここの住人の数からすると、肉は三日分くらいはあるからね~。
それくらい大きいんだよ、この山に棲息しているブラックバイソンは。ダンジョンでドロップした肉の比じゃないし、しっかりと骨もとっといてあるから、自宅ができたら牛骨でスープを作ろう。
レベッカには出汁が利いた卵がゆにネギを散らして、他はご飯を炊くか。ディエゴもいることだし、この村の人に醤油の味を知ってもらうためにも、炊き込みご飯がいいかもしれんが、それは明日以降にするとして。
「ピオ、エバ。この焚火に置いた薪を燃やして、炭にしてほしいの」
<<任せて!>>
火力の強い二羽に炭を作ってもらっている間に、寸胴に水を入れる。その中に干し肉と干しキノコ、ノンが採取してくれたキノコを数種類と乾燥野菜を入れた。
沸騰するまでは放置して、ローストビーフの下ごしらえを終えたタイミングで炭になったと教えてくれたので、先にダッチオーブンを温める。その中に肉を入れて焼き色をつけて一回取り出すと、じゃがいもや櫛形に切った玉ねぎ、にんじんを入れて肉を戻し、蓋をしてからその上に炭を載せていく。
これも出来上がるまで放置だ。
次に、バイソンの肉を2センチの厚さにスライスして筋切りをしていると、女性たちが集まって来た。
「村長に聞いたの。わたしたちのために用意してくれているんでしょう? 手伝いましょうか?」
「いいの? なら、このバイソンの肉をこれと同じ厚さに切って――」
寄ってきた女性に実践しながら筋切りを教え、一緒にいた女性にはサラダを作ってもらう。その後ろにいた二人のうち一人には野菜スープを見ててもらい、もう一人の女性には目玉焼きをお願いした。
その間に米を洗って土鍋に入れ、竈が足りないのであと三つ作ると、そこに土鍋をふたつセットして米を炊く。予備として持っていた粘土質の土を使い、一人前用の土鍋を錬金してからそこに小さくしたかつおぶしと水を入れ、洗った米を入れて火にかける。
かつおぶしごと食べてもらうつもり。
手が空いた人から肉に味付けしてもらったあと焼いてもらい、それだけでは足りないだろうからと、ディアを使った野菜炒めを教える。
しまった、これならバーベキューのほうがよかったかも。今さらだからいいか! バーベキューならいつでもできる!
嗅いだことがない匂いだからなのか、女性以外にも男性たちも集まってくる。醤油が焦げる香ばしい匂いが刺激となっているのか、あちこちからゴクリと喉が鳴る音やお腹が鳴る音が聞こえてきた。
小さな子どもはいないようで、姿を見かけない。寿命が長いから、子どもができにくいか、それぞれが大きくなっていて村を出たかのどちらかだろう。
ヘラルドは息子が時々帰ってくるって言っていたしね。
そうこうするうちにご飯も炊け、おかずも続々とできてくる。村の女性たちと手分けしてローストビーフをスライスしてもらってからグレイビーソースの作り方を教えたり、ご飯をおにぎりにしてもらったりした。
やっぱりご飯を炊くということは知らなかったようで、目を丸くしていた。
「そろそろできるから、テーブルや椅子をお願い」
『おう!』
うろちょろする男性たちに苦笑しつつも食事をする用意をお願いし、セッティングが終わったテーブルの上に料理とおにぎりを並べていく。そのころになると日もとっぷり暮れて、魔法を使ったのか光っている玉があちこちに浮かんでいた。
全部のセッティングが終わると全員席に着く。なぜか私はヘラルドとレベッカの間に座らされている。
「今日、新たに村の住人が増えることになったアリサだ。彼女はAランク冒険者だ。そしてアリサが連れているにゃんすら様により、レベッカの病が快癒した」
『おおおーーー! よかったな、レベッカ!』
「ありがとう」
「いろいろと話をしたいが、詳しい話はまた明日にしよう。命の糧と恵みに感謝しよう。いただきます!」
『いただきます!』
ヘラルドの挨拶とともに、食事が始まる。ひとつのテーブルに四、五人が座り、テーブルに置かれた料理を取り分けて食べている。
最初は恐る恐るといったふうに料理を口に運んでいたが、味がわかると笑みをこぼしてどんどん食べていく。口に合ったならよかった!
どっから引っ張りだして来たのか、いつの間にかエールやワインがテーブルに並び、次第に宴会へと発展してゆく。こういうところはどこも変わらないんだなあ……と、なんだか漁村の獣人たちが懐かしくなった。
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