49 / 190
ガート帝国編
第65話 森で山菜おこわ
しおりを挟む
リコを走らせること、一日。ご機嫌な様子でずっとトップスピードで走っていたリコは、なんと一日で国境に着いてしまった。
どんだけ~!
さすがに唖然としたよね……。
まあ、それは仕方がない。最初はのんびり走っていたんだけど、途中から私たちを追いかけるようにしてくっついて来た冒険者たちがいたのよね。最初はなんとも思わなかったんだけれど、ノンが警戒しまくってたからね~。
リコも警戒してすぐにスピードを上げると、ついに追いつけなくなった。あっちは普通の馬だったから、当然ではあるが。
それもあって一日で走破してしまったというわけ。
そのまま国境を越え、国境の町に泊まることにする。門番に従魔たちも泊まれるおすすめの宿を聞き、そこで一泊。夕飯はパンと肉、スープとサラダだったけれど、朝食にリゾットが出て感動した!
チーズリゾットで、とても美味しかったと言っておこう。
宿を出たあと、米がないかと市場を散策してみる。すると、新米があった。今は七月の下旬くらいなのに、だ。
あれ? 米って秋の収穫じゃなかったっけ? と思ったが、よくよく考えてみれば日本だって鹿児島や高知、沖縄で二期作をしていることを思い出す。きっとこのガート帝国も二期作なんだろう。
かなり広いからね~、ガート帝国は。国の大きさとしてはロシアくらいはあるだろうか。形としては、南北に長い楕円形といった感じの国であ~る。
この国境は東南だし、気温も九州や沖縄に近い感じなんだろう。
私たちはもう少し涼しいところで生活したいと決めているから、もっと北のほうに行くか、山に近いところで生活しようと思う。できれば水場が近いところがいいなあ。
米を自作したいしね。
ガート帝国で作っている米が陸稲なのか水稲なのかわからないけれど、個人的には水稲がいい。無理なら陸稲にしよう。
まあ、それはともかく。
新米があるなら、それなり買い込んでも問題ないだろうと、一俵分買ってしまった。種籾も売っていたけれど、それはおあずけだ。すぐに住める土地が見つかるとは限らないからね。定住したら買うつもりでいる。
そしてなんと、もち米も売っていたんだよ? これは買いでしょ! ってことで、もち米も三十キロほど買ってしまった。……買いすぎたかも?
「もち米が手に入ったから、おこわが作れるわ」
<<<<おこわってなあに?>>>>
「そうね……米ともち米を使って作った料理、かな。ノンが山菜をたくさん採ってくれているから、それでおこわにしようと思って」
<<<<おお~!>>>>
「だから、今日の夜は森で泊まることになるけど……いい?」
<<<<もちろん!>>>>
よし、従魔たちから許可が出た。
他には特に欲しいものもないからと国境の町を出て、そのままリコを走らせる。途中で北に向かう分岐があったのでそっちのほうに進んだ。
休憩所で休憩と食事を取り、街道をどんどん北上していく。ところどころに畑や水田があって、見ていて楽しい。てことは水稲なのか。これは育てるのが楽しみ!
水田は日本で見た光景と同じように、きちんと米を干していた。これから脱穀するんだろう。もしかしたらあの新米はここよりももっと南で作られたものかもしれない。
長閑な田園風景を見つつ、森を探す。マップ情報だとあと少しで森に近づきそうだ。もちろんピオとエバもそれを確認していて、誘導してくれるのは助かる。
三十分ほど走ったところで森の入口に着く。ちょっと先に町があるから、そこから森の恵みを採取しに来ている人がいるんだろう……しっかりと道ができていた。
一キロ先に川もあるし、そこでキャンプすることにした。
道に沿って川を目指し、リコを引いて歩く。ピオとエバが先行しているから魔物は特に問題ないし、ノンは採取をしてくれている。リコもきちんと警戒していて、時折耳を動かしていた。
特にこれといった問題もなく川に着くと、少しだけ高くなっている場所にテントを張る。念のためマップを見てみたが、遠くに青い点がふたつと赤い点が五つあるくらいで、特に問題なさそうだ。
ふたつの青い点はなんだろう? 冒険者か狩りを生業をしている人かもしれない。こっちに来る様子もないから放置しておくことにした。
<アリサ、魚を捕っていいか?>
<あたしも捕りたい>
「いいわよ。リコ、生簀を作ってあげてくれる?」
<ああ>
ピオとエバとリコは仲良く川の近くまで行き、ノンは自主的に薪になる枝を集めてきてくれる。それをもらって竈を作ると、薪を放り込んで燃やした。
「さて、蒸し器を作らないとね」
金属はどうしよう? 中華鍋にして蒸篭で蒸す? それとも蒸し器にする?
蒸篭のほうがいろいろ使い道があるからと、鉄の中華鍋を作る。竹はないからダンジョンで伐採した木を使って三段の蒸篭を作った。
それから中華鍋に水を張り、その上に蒸篭をセットする。今回は一段のままでいいだろう。そのうちシュウマイや小籠包、冬になったら肉まんも作りたいなあ。
そんなスローライフに夢を馳せながら、手は動かしていく。
「まずはもち米と米を合わせて洗って、ざるにあけて、っと」
ぶつぶつと独り言を言いながら米の準備をして、ノンが集めに集めた山菜を出すと下茹でしておく。筍はないけれど、笹筍があったので、それも入れている。
その中に、以前煮たこごみやわらびを切ってから洗った米に混ぜ、布巾を敷いた上に載せる。
蒸気が出てきたので布巾ごと蒸篭の中に入れ、蓋をして蒸しあがるのを待つ間に、おかずを作っておく。
「ノン、おかずは何が食べたい?」
<んー、ピオたちが捕った魚が食べたい!>
「わかった。じゃあ串を渡すから、串に刺してきてくれる?」
<うん!>
串を十本ほど渡すと、串を持って三匹の傍に行くノン。それを見送り、スープの用意。
魚がおかずなら、味噌汁がいいかな? 出汁は煮干しを使うか。煮干しならそのまま具材にしてしまえばいいし。
そうと決まれば煮干しの頭やはらわたを取り除き、水を入れた鍋に投入していく。もうひとつ竈を作るとそこに乗せ、火にかけた。転生者たちに振舞った大根が残っているからそれを千切りにして鍋の中に入れ、あくを取りながら煮ていく。
大根が透き通ったところで、ミショの実から取れた味噌を投入。うーん、野菜も欲しいからレタスときゅうり、トマトと自家製ツナを使ったサラダでいいかな?
ドレッシングはマヨネーズでいいか。
この世界のマヨネーズはレモンで作っているみたいで、知っている味とはかなり違う。どこかにお酢がないかなあ。お酢ってお酒の発行段階でできるんだっけ?
そのあたりの知識がまったくないから自信がない。
まあ、転生者がいることは確実にわかっているんだから、そのうちどっかで見つかるだろうと、淡い期待をしておく。
しまったなあ。レモンでポン酢を作ればよかったよ。まったく思いつかなかった。
そのうち、ポン酢の豚冷しゃぶサラダならぬ、オークの冷しゃぶサラダでも作ろう。
<アリサ、持ってきたのー>
「ありがとう、ノン。ピオとエバとリコもお疲れ様。ありがとう」
<<<どういたしまして>>>
ノンが串に刺した魚を持ってきたので、それを竈の近くに刺して焼く前に、しっかり塩をふっておく。竈の近くに刺したら、あとは焼きあがるのを待つだけだ。
そうこうするうちに空が暗くなり、蒸篭からいい匂いがしてくる。時間的にそろそろいいかも!
蒸篭の蓋を開けると、もわ~っと蒸気が上がる。
<<<<おお~!>>>>
「どれ……。うん、これなら大丈夫そうね。魚はどうかな?」
味見をしたら、しっかりと炊けていたので胸を撫で下ろす。蒸篭でやったことないから失敗しないか心配だったけれど、なんとかなった。
本来は一晩漬けておくんだっけ? 食べるだけなら三十分でよかったんだっけ? 今回はお試しだからよしとしよう。
それぞれの器に盛って、みんなの前に置く。
「熱いから火傷に気をつけてね」
<<<<はーい! いただきます!>>>>
「召し上がれ」
味噌汁はともかく、おこわは初めてだ。炊飯器なら味付けできたけれど、蒸しただけだからなあ。多少塩を振っているとはいえ、味気ない。
あちこちの町や村で炊飯器のような魔道具を探したけれど、なかったんだよね。今度は土鍋で炊いてみるか。土鍋ならなんとかなるっしょ。
炊飯器を錬成してもいいしね。とにかく、夢は広がるばかりだし、作りたいものもたくさんあってニマニマしてしまう。
従魔たちはといえば、笑顔を振りまいてご飯を食べている。気に入ったみたいでよかった!
どんだけ~!
さすがに唖然としたよね……。
まあ、それは仕方がない。最初はのんびり走っていたんだけど、途中から私たちを追いかけるようにしてくっついて来た冒険者たちがいたのよね。最初はなんとも思わなかったんだけれど、ノンが警戒しまくってたからね~。
リコも警戒してすぐにスピードを上げると、ついに追いつけなくなった。あっちは普通の馬だったから、当然ではあるが。
それもあって一日で走破してしまったというわけ。
そのまま国境を越え、国境の町に泊まることにする。門番に従魔たちも泊まれるおすすめの宿を聞き、そこで一泊。夕飯はパンと肉、スープとサラダだったけれど、朝食にリゾットが出て感動した!
チーズリゾットで、とても美味しかったと言っておこう。
宿を出たあと、米がないかと市場を散策してみる。すると、新米があった。今は七月の下旬くらいなのに、だ。
あれ? 米って秋の収穫じゃなかったっけ? と思ったが、よくよく考えてみれば日本だって鹿児島や高知、沖縄で二期作をしていることを思い出す。きっとこのガート帝国も二期作なんだろう。
かなり広いからね~、ガート帝国は。国の大きさとしてはロシアくらいはあるだろうか。形としては、南北に長い楕円形といった感じの国であ~る。
この国境は東南だし、気温も九州や沖縄に近い感じなんだろう。
私たちはもう少し涼しいところで生活したいと決めているから、もっと北のほうに行くか、山に近いところで生活しようと思う。できれば水場が近いところがいいなあ。
米を自作したいしね。
ガート帝国で作っている米が陸稲なのか水稲なのかわからないけれど、個人的には水稲がいい。無理なら陸稲にしよう。
まあ、それはともかく。
新米があるなら、それなり買い込んでも問題ないだろうと、一俵分買ってしまった。種籾も売っていたけれど、それはおあずけだ。すぐに住める土地が見つかるとは限らないからね。定住したら買うつもりでいる。
そしてなんと、もち米も売っていたんだよ? これは買いでしょ! ってことで、もち米も三十キロほど買ってしまった。……買いすぎたかも?
「もち米が手に入ったから、おこわが作れるわ」
<<<<おこわってなあに?>>>>
「そうね……米ともち米を使って作った料理、かな。ノンが山菜をたくさん採ってくれているから、それでおこわにしようと思って」
<<<<おお~!>>>>
「だから、今日の夜は森で泊まることになるけど……いい?」
<<<<もちろん!>>>>
よし、従魔たちから許可が出た。
他には特に欲しいものもないからと国境の町を出て、そのままリコを走らせる。途中で北に向かう分岐があったのでそっちのほうに進んだ。
休憩所で休憩と食事を取り、街道をどんどん北上していく。ところどころに畑や水田があって、見ていて楽しい。てことは水稲なのか。これは育てるのが楽しみ!
水田は日本で見た光景と同じように、きちんと米を干していた。これから脱穀するんだろう。もしかしたらあの新米はここよりももっと南で作られたものかもしれない。
長閑な田園風景を見つつ、森を探す。マップ情報だとあと少しで森に近づきそうだ。もちろんピオとエバもそれを確認していて、誘導してくれるのは助かる。
三十分ほど走ったところで森の入口に着く。ちょっと先に町があるから、そこから森の恵みを採取しに来ている人がいるんだろう……しっかりと道ができていた。
一キロ先に川もあるし、そこでキャンプすることにした。
道に沿って川を目指し、リコを引いて歩く。ピオとエバが先行しているから魔物は特に問題ないし、ノンは採取をしてくれている。リコもきちんと警戒していて、時折耳を動かしていた。
特にこれといった問題もなく川に着くと、少しだけ高くなっている場所にテントを張る。念のためマップを見てみたが、遠くに青い点がふたつと赤い点が五つあるくらいで、特に問題なさそうだ。
ふたつの青い点はなんだろう? 冒険者か狩りを生業をしている人かもしれない。こっちに来る様子もないから放置しておくことにした。
<アリサ、魚を捕っていいか?>
<あたしも捕りたい>
「いいわよ。リコ、生簀を作ってあげてくれる?」
<ああ>
ピオとエバとリコは仲良く川の近くまで行き、ノンは自主的に薪になる枝を集めてきてくれる。それをもらって竈を作ると、薪を放り込んで燃やした。
「さて、蒸し器を作らないとね」
金属はどうしよう? 中華鍋にして蒸篭で蒸す? それとも蒸し器にする?
蒸篭のほうがいろいろ使い道があるからと、鉄の中華鍋を作る。竹はないからダンジョンで伐採した木を使って三段の蒸篭を作った。
それから中華鍋に水を張り、その上に蒸篭をセットする。今回は一段のままでいいだろう。そのうちシュウマイや小籠包、冬になったら肉まんも作りたいなあ。
そんなスローライフに夢を馳せながら、手は動かしていく。
「まずはもち米と米を合わせて洗って、ざるにあけて、っと」
ぶつぶつと独り言を言いながら米の準備をして、ノンが集めに集めた山菜を出すと下茹でしておく。筍はないけれど、笹筍があったので、それも入れている。
その中に、以前煮たこごみやわらびを切ってから洗った米に混ぜ、布巾を敷いた上に載せる。
蒸気が出てきたので布巾ごと蒸篭の中に入れ、蓋をして蒸しあがるのを待つ間に、おかずを作っておく。
「ノン、おかずは何が食べたい?」
<んー、ピオたちが捕った魚が食べたい!>
「わかった。じゃあ串を渡すから、串に刺してきてくれる?」
<うん!>
串を十本ほど渡すと、串を持って三匹の傍に行くノン。それを見送り、スープの用意。
魚がおかずなら、味噌汁がいいかな? 出汁は煮干しを使うか。煮干しならそのまま具材にしてしまえばいいし。
そうと決まれば煮干しの頭やはらわたを取り除き、水を入れた鍋に投入していく。もうひとつ竈を作るとそこに乗せ、火にかけた。転生者たちに振舞った大根が残っているからそれを千切りにして鍋の中に入れ、あくを取りながら煮ていく。
大根が透き通ったところで、ミショの実から取れた味噌を投入。うーん、野菜も欲しいからレタスときゅうり、トマトと自家製ツナを使ったサラダでいいかな?
ドレッシングはマヨネーズでいいか。
この世界のマヨネーズはレモンで作っているみたいで、知っている味とはかなり違う。どこかにお酢がないかなあ。お酢ってお酒の発行段階でできるんだっけ?
そのあたりの知識がまったくないから自信がない。
まあ、転生者がいることは確実にわかっているんだから、そのうちどっかで見つかるだろうと、淡い期待をしておく。
しまったなあ。レモンでポン酢を作ればよかったよ。まったく思いつかなかった。
そのうち、ポン酢の豚冷しゃぶサラダならぬ、オークの冷しゃぶサラダでも作ろう。
<アリサ、持ってきたのー>
「ありがとう、ノン。ピオとエバとリコもお疲れ様。ありがとう」
<<<どういたしまして>>>
ノンが串に刺した魚を持ってきたので、それを竈の近くに刺して焼く前に、しっかり塩をふっておく。竈の近くに刺したら、あとは焼きあがるのを待つだけだ。
そうこうするうちに空が暗くなり、蒸篭からいい匂いがしてくる。時間的にそろそろいいかも!
蒸篭の蓋を開けると、もわ~っと蒸気が上がる。
<<<<おお~!>>>>
「どれ……。うん、これなら大丈夫そうね。魚はどうかな?」
味見をしたら、しっかりと炊けていたので胸を撫で下ろす。蒸篭でやったことないから失敗しないか心配だったけれど、なんとかなった。
本来は一晩漬けておくんだっけ? 食べるだけなら三十分でよかったんだっけ? 今回はお試しだからよしとしよう。
それぞれの器に盛って、みんなの前に置く。
「熱いから火傷に気をつけてね」
<<<<はーい! いただきます!>>>>
「召し上がれ」
味噌汁はともかく、おこわは初めてだ。炊飯器なら味付けできたけれど、蒸しただけだからなあ。多少塩を振っているとはいえ、味気ない。
あちこちの町や村で炊飯器のような魔道具を探したけれど、なかったんだよね。今度は土鍋で炊いてみるか。土鍋ならなんとかなるっしょ。
炊飯器を錬成してもいいしね。とにかく、夢は広がるばかりだし、作りたいものもたくさんあってニマニマしてしまう。
従魔たちはといえば、笑顔を振りまいてご飯を食べている。気に入ったみたいでよかった!
139
お気に入りに追加
8,858
あなたにおすすめの小説
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
出戻り巫女の日常
饕餮
ファンタジー
転生者であり、転生前にいた世界に巻き込まれ召喚されて逆戻りしてしまった主人公、黒木 桜。桜と呼べない皆の為にセレシェイラと名乗るも、前世である『リーチェ』の記憶があるからか、懐かしさ故か、それにひっついて歩く元騎士団長やら元騎士やら元神官長やら元侍女やら神殿関係者やらとの、「もしかして私、巻き込まれ体質……?」とぼやく日常と冒険。……になる予定。逆ハーではありません。
★本編完結済み。後日談を不定期更新。
転移先は薬師が少ない世界でした
饕餮
ファンタジー
★この作品は書籍化及びコミカライズしています。
神様のせいでこの世界に落ちてきてしまった私は、いろいろと話し合ったりしてこの世界に馴染むような格好と知識を授かり、危ないからと神様が目的地の手前まで送ってくれた。
職業は【薬師】。私がハーブなどの知識が多少あったことと、その世界と地球の名前が一緒だったこと、もともと数が少ないことから、職業は【薬師】にしてくれたらしい。
神様にもらったものを握り締め、ドキドキしながらも国境を無事に越え、街でひと悶着あったから買い物だけしてその街を出た。
街道を歩いている途中で、魔神族が治める国の王都に帰るという魔神族の騎士と出会い、それが縁で、王都に住むようになる。
薬を作ったり、ダンジョンに潜ったり、トラブルに巻き込まれたり、冒険者と仲良くなったりしながら、秘密があってそれを話せないヒロインと、ヒロインに一目惚れした騎士の恋愛話がたまーに入る、転移(転生)したヒロインのお話。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。