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セガルラ国編
第48話 真珠を買いあさる
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全力ではなく、軽快な足取りで街道を進むリコ。昼になるにはまだ早いとはいえ、がっつり食べるには早すぎるし、そろそろ水分補給と休憩をさせたいところだ。
「リコ、この先に休憩所があるから、そこで休憩しようか」
<わかった>
マップの先に休憩所の印があり、そこには誰もいないようだ。これ幸いとそこで三十分ほど休憩を取り、次の町を目指す。
ここ、セガルラ国は海に面した土地が多いからなのか、港町が多い。その途中に小さな漁港や漁村があり、そこから内陸へ魚を運んでいるという。
魚を運ぶのも、インベントリになっているマジックバッグや、インベントリにした木箱を使って運んでいるからなのか、内陸でも新鮮な魚を食べることができるらしい。
近場ならば氷を詰めた木箱に入れて運んでいるそうだから、鮮度もそれなりにあるようだ。その知識も転移者や転生者が教えたみたい。
まあ、他国に運ぶことは滅多にないし、あっても干物にしてから運んでいることが多く、鮮魚のまま他国に運ぶことはないらしい。あっても国境に近い町か、お土産として王族に配るくらいだそうだ。
勿体ないなあとは思うものの、たくさんの魚が捕れるわけでも、馬車よりも早い車や飛行機のような乗り物もない。それに、パッと見た限り日本にあるような漁船ではないようで、遠洋漁業ができるような大きな船もないみたいだから、仕方がないのかもしれない。
なんせ海にも魔物がいるからね。それもあって、遠くに行くには小さな船だと危険なんだろう。
まあ、そんなこの国の事情はともかく。
一時間も走ると、そこそこ大きな漁港に着いた。今日はここで一泊し、朝市で魚を買い足そう。
そんな感じで毎回漁港や漁村に寄っては魚介類や真珠を購入していたものの、途中で面倒になってしまった。というか、転移があるんだから、それを使えばいいじゃない! な心境になったのだ。
どのみち月に一回は真珠を買いにあの漁港に行くわけだし、その時に買えばいいだけだ。そうと決まったら、漁港に寄らずに通り過ぎよう!
なーんて思っていたんだけれど、どの漁港に行っても真珠がゴミ扱いになっていたのよね。だったら、あの村の装飾品として真珠のアクセが有名になる前に、大量に仕入れておこうと考え、つい漁港や村に寄っては真珠を買いあさってしまった……。
大抵は親指の爪くらいの大きさに揃っているけれど粒が小さいものが多いし、それでもたまーに大きな粒もあるからね~。だからこそ、つい真珠を買ってしまうというのもあった。
あと、処理の仕方やその場所に流れる海流の問題もあるんだろうけれど、大抵がCかBランクのものが多いのも魅力的だった。その中でもたまーにAランクやSランクのものが混ざっているんだから、驚きを隠せない。
AやSランクなら貴族行きかなあ。CやBランクは実験をしてみないとわからないけれど、もし付与ができるのであれば、冒険者にも使ってもらえるかもしれない。
まあ、実験するにも、全部のランクに付与できるかどうかを調べるけれど。そのためにも、たくさんの真珠が必要なのだ。
小指の爪の半分ほどしかない小さな粒は、ビーズと一緒に混ぜるつもりだ。あとは透明な水晶も混ぜれば、ちょっとだけ豪華なブレスレットやネックレスが出来上がるかもしれないし。
ネックレスにするにしても、首に向かって粒を小さくしていけば、貴族が使うような豪華なものになると思うんだよね。もちろん、品質は揃えるが。
早くガート帝国に行きたいなあ。いろいろと作りたいものが多すぎる。料理も広めてくれってリュミエールから言われているし……そこはあの漁港や漁村のように、材料を見てからかな?
まあ、漁港や漁村に着くたびに、魚醤を使った煮魚や照り焼きを教えているから、そのうちこの国の特産料理になるだろう。
確か料理の神様がいたはずだから、そのうち海沿いの町にレシピが広がるだろうし……と、楽観的なことを考えていた。森が深いところなら、肉料理が広まればいいんだろうけれど……くそう、どこかに醤油や味噌がないかなあ。
ダンジョンでもいいし、木の実でもいい。とにかく醤油と味噌が欲しい。そうすれば、塩味だけのものがもっと広がるんだよね。
あとはトマトを使った料理かなあ。パンブロナ国ですら、トマトを煮込みに使うということをしていなかったし。
もしトマトがたくさん採れる土地に着いたら、広めてしまおう。あとは神様に丸投げだ。
そんな感じで街道沿いを二週間ほど行くと海が切れ、崖になってくる。そこから北東に道が曲がっているから、この先には漁港や漁村はないんだろう。
それならそのまま道なりに進み、街道を走る。徐々に海が遠くなって、草原が広がってきた。
遠くのほうが金色というか小麦色になっている場所があるから、ここでも麦を作っているんだろう。
途中にあった休憩所でお昼を取ることにして、休憩所に入る。冒険者だろうか……女性交じりで三組ほどいたので、彼らを気にすることなく、食事を取ることに。
「みんなは何が食べたい?」
<<<<肉! 魚は飽きた!>>>>
「ふふっ! そうね、ここ一ヶ月ほど、ずっと魚だったものね。何の肉がいい?」
<<<<ボア!>>>>
「了解」
ボアならたくさんあるからね~。まあ、他の肉もだけれど。さすがに塩味は飽きたから、醤油と酒、みりんを使ってタレを作るか。ボアと一緒にロック鳥も焼けば、焼き鳥っぽくなるかな?
そうと決まれば、さっそく一番小さな鍋を取り出し、その中に調味料と砂糖、塩と昆布を入れてタレを作る。酒精を飛ばすために一回沸かすと味を確かめ、足りないものを足して味を調える。
それが終わると、今度はボアとロック鳥の肉を出して一口大に切り、串に刺していく。竈を作って火を熾すと、錬金術で作った金網を乗せ、そこに刺した肉を載せて焼き始めた。
タレはどうしようかな……。焼きながら塗るか。だったら刷毛が必要かな?
刷毛にするにはちょっと勿体ないけれど、フォレストウルフの毛と小さな木材を使って刷毛にし、それを綺麗に洗ったあとでタレの鍋に突っ込む。それから肉に塗っていく。
タレが火に落ちると、醤油が焦げる独特の匂いがしてきて、周囲に漂う。その匂いを嗅いだ従魔たちがそわそわし始めた。
<<<<いい匂い! お腹がすく~!>>>>
「そうね。私もお腹がすいてきたわ。あと何回か塗って焼くから、もうちょっと待ってね」
早く早くと急かす従魔たちを落ち着かせつつ、なんとか串を焼き上げた。串から肉を外して四匹の前に置き、以前作って残っていたおにぎりも出していただきます!
う~ん、タレの甘さと照り、塩加減も、我ながらいい塩梅だ。従魔たちも気に入ったのか、勢いよく食べている。
これはもっと焼かないとダメかも……なんて思っていたら、遠慮がちに声がかけられた。
「な、なあ……肉は余っているか? もしあるなら、売って欲しいんだが……」
「いいわよ。どの肉が欲しいの?」
「どの、肉?」
「ボアとロック鳥、一角兎と二角兎、ベアにウルフ、ディアとオークもあるけど?」
「なんでそんなにあるんだよ!」
「私はAランク冒険者で、従魔たちのために、インベントリになっているマジックバッグを買ったの。それで溜め込んでいたら、かなりの数になっちゃって……」
「「「「ああ~、なるほど! 納得!」」」」
それで納得するのかよ。
声をかけてきた冒険者は、男女二人ずつのパーティーだ。彼らはBプラス冒険者で、ランクアップ試験の帰りだという。
討伐試験を与えられたけれど、最後の最後で食料が足りず、このあたりで肉や果物を確保しようにも何もないことから、水だけ飲んで近くの町に行くところだったそうだ。
何をやっているんだか。
「目測を誤ったのと、最初に料理を失敗したのよ」
「失敗したというか、鍋ごとこぼしちまったんだよ」
「それで食材が足りなくなって……」
「なるほど。それなら、一緒に食べない? 串焼きを手伝ってくれるなら、ご馳走するわ」
「いいのか⁉」
「ええ」
つい誘ってしまった。だって、匂いにつられたのか、グーグーお腹を鳴らしているんだもの……。リコに出会った時のことを思い出してしまって、可哀想になってしまったのだ。
肉の代金は払うというのでそれでいいと頷き、彼らを私たちの輪の中に加えた。
もしあくどいことをするような人たちなら、神獣であるノンが反応するからね。そのノンがまったく反応していないんだから、問題ないだろう。
そんなことはおくびに出さず、彼らに肉と串を渡して一緒に刺す。もちろん、焼けた分は彼らにも渡している。
他にも乾燥野菜を使ったスープやフライパンでパンを作り、四人と従魔たちに配る。
「このタレっていうやつ、美味しいな」
「ミショの実みたいね」
「ミショの実?」
「知らないのか?」
「他国から来たから。それに、私の故郷とこのあたりだと、同じ食材でも、呼び方が違うのがあるの」
「なるほどなあ。で。ミショの実ってこれなんだが……使い方を知らないか?」
「え……」
渡された木の実の大きさは、オレンジくらいのもの。表面はミカンやオレンジのように凸凹していて、醤油と味噌を足したような匂いがしている。
とても不思議な木の実だった。
「リコ、この先に休憩所があるから、そこで休憩しようか」
<わかった>
マップの先に休憩所の印があり、そこには誰もいないようだ。これ幸いとそこで三十分ほど休憩を取り、次の町を目指す。
ここ、セガルラ国は海に面した土地が多いからなのか、港町が多い。その途中に小さな漁港や漁村があり、そこから内陸へ魚を運んでいるという。
魚を運ぶのも、インベントリになっているマジックバッグや、インベントリにした木箱を使って運んでいるからなのか、内陸でも新鮮な魚を食べることができるらしい。
近場ならば氷を詰めた木箱に入れて運んでいるそうだから、鮮度もそれなりにあるようだ。その知識も転移者や転生者が教えたみたい。
まあ、他国に運ぶことは滅多にないし、あっても干物にしてから運んでいることが多く、鮮魚のまま他国に運ぶことはないらしい。あっても国境に近い町か、お土産として王族に配るくらいだそうだ。
勿体ないなあとは思うものの、たくさんの魚が捕れるわけでも、馬車よりも早い車や飛行機のような乗り物もない。それに、パッと見た限り日本にあるような漁船ではないようで、遠洋漁業ができるような大きな船もないみたいだから、仕方がないのかもしれない。
なんせ海にも魔物がいるからね。それもあって、遠くに行くには小さな船だと危険なんだろう。
まあ、そんなこの国の事情はともかく。
一時間も走ると、そこそこ大きな漁港に着いた。今日はここで一泊し、朝市で魚を買い足そう。
そんな感じで毎回漁港や漁村に寄っては魚介類や真珠を購入していたものの、途中で面倒になってしまった。というか、転移があるんだから、それを使えばいいじゃない! な心境になったのだ。
どのみち月に一回は真珠を買いにあの漁港に行くわけだし、その時に買えばいいだけだ。そうと決まったら、漁港に寄らずに通り過ぎよう!
なーんて思っていたんだけれど、どの漁港に行っても真珠がゴミ扱いになっていたのよね。だったら、あの村の装飾品として真珠のアクセが有名になる前に、大量に仕入れておこうと考え、つい漁港や村に寄っては真珠を買いあさってしまった……。
大抵は親指の爪くらいの大きさに揃っているけれど粒が小さいものが多いし、それでもたまーに大きな粒もあるからね~。だからこそ、つい真珠を買ってしまうというのもあった。
あと、処理の仕方やその場所に流れる海流の問題もあるんだろうけれど、大抵がCかBランクのものが多いのも魅力的だった。その中でもたまーにAランクやSランクのものが混ざっているんだから、驚きを隠せない。
AやSランクなら貴族行きかなあ。CやBランクは実験をしてみないとわからないけれど、もし付与ができるのであれば、冒険者にも使ってもらえるかもしれない。
まあ、実験するにも、全部のランクに付与できるかどうかを調べるけれど。そのためにも、たくさんの真珠が必要なのだ。
小指の爪の半分ほどしかない小さな粒は、ビーズと一緒に混ぜるつもりだ。あとは透明な水晶も混ぜれば、ちょっとだけ豪華なブレスレットやネックレスが出来上がるかもしれないし。
ネックレスにするにしても、首に向かって粒を小さくしていけば、貴族が使うような豪華なものになると思うんだよね。もちろん、品質は揃えるが。
早くガート帝国に行きたいなあ。いろいろと作りたいものが多すぎる。料理も広めてくれってリュミエールから言われているし……そこはあの漁港や漁村のように、材料を見てからかな?
まあ、漁港や漁村に着くたびに、魚醤を使った煮魚や照り焼きを教えているから、そのうちこの国の特産料理になるだろう。
確か料理の神様がいたはずだから、そのうち海沿いの町にレシピが広がるだろうし……と、楽観的なことを考えていた。森が深いところなら、肉料理が広まればいいんだろうけれど……くそう、どこかに醤油や味噌がないかなあ。
ダンジョンでもいいし、木の実でもいい。とにかく醤油と味噌が欲しい。そうすれば、塩味だけのものがもっと広がるんだよね。
あとはトマトを使った料理かなあ。パンブロナ国ですら、トマトを煮込みに使うということをしていなかったし。
もしトマトがたくさん採れる土地に着いたら、広めてしまおう。あとは神様に丸投げだ。
そんな感じで街道沿いを二週間ほど行くと海が切れ、崖になってくる。そこから北東に道が曲がっているから、この先には漁港や漁村はないんだろう。
それならそのまま道なりに進み、街道を走る。徐々に海が遠くなって、草原が広がってきた。
遠くのほうが金色というか小麦色になっている場所があるから、ここでも麦を作っているんだろう。
途中にあった休憩所でお昼を取ることにして、休憩所に入る。冒険者だろうか……女性交じりで三組ほどいたので、彼らを気にすることなく、食事を取ることに。
「みんなは何が食べたい?」
<<<<肉! 魚は飽きた!>>>>
「ふふっ! そうね、ここ一ヶ月ほど、ずっと魚だったものね。何の肉がいい?」
<<<<ボア!>>>>
「了解」
ボアならたくさんあるからね~。まあ、他の肉もだけれど。さすがに塩味は飽きたから、醤油と酒、みりんを使ってタレを作るか。ボアと一緒にロック鳥も焼けば、焼き鳥っぽくなるかな?
そうと決まれば、さっそく一番小さな鍋を取り出し、その中に調味料と砂糖、塩と昆布を入れてタレを作る。酒精を飛ばすために一回沸かすと味を確かめ、足りないものを足して味を調える。
それが終わると、今度はボアとロック鳥の肉を出して一口大に切り、串に刺していく。竈を作って火を熾すと、錬金術で作った金網を乗せ、そこに刺した肉を載せて焼き始めた。
タレはどうしようかな……。焼きながら塗るか。だったら刷毛が必要かな?
刷毛にするにはちょっと勿体ないけれど、フォレストウルフの毛と小さな木材を使って刷毛にし、それを綺麗に洗ったあとでタレの鍋に突っ込む。それから肉に塗っていく。
タレが火に落ちると、醤油が焦げる独特の匂いがしてきて、周囲に漂う。その匂いを嗅いだ従魔たちがそわそわし始めた。
<<<<いい匂い! お腹がすく~!>>>>
「そうね。私もお腹がすいてきたわ。あと何回か塗って焼くから、もうちょっと待ってね」
早く早くと急かす従魔たちを落ち着かせつつ、なんとか串を焼き上げた。串から肉を外して四匹の前に置き、以前作って残っていたおにぎりも出していただきます!
う~ん、タレの甘さと照り、塩加減も、我ながらいい塩梅だ。従魔たちも気に入ったのか、勢いよく食べている。
これはもっと焼かないとダメかも……なんて思っていたら、遠慮がちに声がかけられた。
「な、なあ……肉は余っているか? もしあるなら、売って欲しいんだが……」
「いいわよ。どの肉が欲しいの?」
「どの、肉?」
「ボアとロック鳥、一角兎と二角兎、ベアにウルフ、ディアとオークもあるけど?」
「なんでそんなにあるんだよ!」
「私はAランク冒険者で、従魔たちのために、インベントリになっているマジックバッグを買ったの。それで溜め込んでいたら、かなりの数になっちゃって……」
「「「「ああ~、なるほど! 納得!」」」」
それで納得するのかよ。
声をかけてきた冒険者は、男女二人ずつのパーティーだ。彼らはBプラス冒険者で、ランクアップ試験の帰りだという。
討伐試験を与えられたけれど、最後の最後で食料が足りず、このあたりで肉や果物を確保しようにも何もないことから、水だけ飲んで近くの町に行くところだったそうだ。
何をやっているんだか。
「目測を誤ったのと、最初に料理を失敗したのよ」
「失敗したというか、鍋ごとこぼしちまったんだよ」
「それで食材が足りなくなって……」
「なるほど。それなら、一緒に食べない? 串焼きを手伝ってくれるなら、ご馳走するわ」
「いいのか⁉」
「ええ」
つい誘ってしまった。だって、匂いにつられたのか、グーグーお腹を鳴らしているんだもの……。リコに出会った時のことを思い出してしまって、可哀想になってしまったのだ。
肉の代金は払うというのでそれでいいと頷き、彼らを私たちの輪の中に加えた。
もしあくどいことをするような人たちなら、神獣であるノンが反応するからね。そのノンがまったく反応していないんだから、問題ないだろう。
そんなことはおくびに出さず、彼らに肉と串を渡して一緒に刺す。もちろん、焼けた分は彼らにも渡している。
他にも乾燥野菜を使ったスープやフライパンでパンを作り、四人と従魔たちに配る。
「このタレっていうやつ、美味しいな」
「ミショの実みたいね」
「ミショの実?」
「知らないのか?」
「他国から来たから。それに、私の故郷とこのあたりだと、同じ食材でも、呼び方が違うのがあるの」
「なるほどなあ。で。ミショの実ってこれなんだが……使い方を知らないか?」
「え……」
渡された木の実の大きさは、オレンジくらいのもの。表面はミカンやオレンジのように凸凹していて、醤油と味噌を足したような匂いがしている。
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