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枯れたオヤジに捧げる愛

真由の場合 if ~相手がウィリアムだったら~

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 三人の素敵な小父様たちと出会って二週間が過ぎた。ガイ小父様とSPのレオン小父様はお仕事が忙しいらしくてなかなか会えないけど、ウィル小父様は「若者の教育がてら、わたくしの代わりに旦那様についていただいているのですよ」と言って、飽きもせず私と会って話をしてくれていた。

 ウィル小父様のお邪魔するのも悪いし、もう来るのを止めようと思い始めたそんなある日。

「ハーブティーを手に入れたのですが、茶葉ではなかったのですよ……。マユはこの使い方をご存知ですか?」

 お茶菓子にと持って来たクッキーを渡したら、ウィル小父様はなぜか困った顔をしていた。理由を聞くと何か持ってきて見せられたのは、箱に入ったティーバッグのハーブティーだった。

「あ、ティーバッグですね」
「ティーバッグ、ですか?」
「はい。淹れ方は茶葉とそれほど変わらないんですけど、カップにティーバッグを一つ入れてお湯を注ぐだけなんで、片付けるのが楽なんです」
「なるほど……それは楽でいいですね。では準備をして来ますから、わたくしの部屋で淹れ方を教えてくださいますか?」
「いいですよ」

 ウィル小父様の部屋で、ということにドキドキする。
 今までウィル小父様の部屋で過ごしたことはなかったし、ウィル小父様と一緒に過ごして小父様を知っていくうちに小父様を好きになってしまったから。でも小父様の邪魔をしたくないし、いつ「来るのを止めます」と言おうか悩んでいる。
 はあ、と小さく溜息をつくと、小父様がティーバッグとお湯とカップ、私が持って来たお菓子と見たことがないお菓子をトレーに乗せて戻って来た。それらをセットした小父様は、珍しく私の隣に座るとどうやるのか聞いて来た。
 それを教えて一緒に飲んだりお喋りしたりしながら、小父様に進められた見たことがないお菓子を食べる。

「とっても美味しいです!」
「それはようございました。そのお菓子はわたくしの国のお菓子で、特別製なのです。マユのためにご用意させていただきました」
「私の……?」
「ええ。実は……わたくしが作りました」
「うわあ、小父様の手作りなんですね! すっごく嬉しいです!」

 ウィル小父様が作ったというお菓子は、一口サイズのプチフールみたいな感じのお菓子だった。赤とオレンジのプチプチした食感の果物みたいなのが乗った甘酸っぱいタルトで 、見た目の形はモンブランみたいな感じだった。タルトの中には苺に似た味の別の果物が入っていて、それを生クリームで渦巻きにした感じ。
 ニコニコしながら一つ、二つと食べていたら、突然小父様がクスリと笑った。

「何ですか?」
「マユ、唇にクリームが残っていますよ?」
「え、どこですか?」
「ここです」

 自分で取ろうとしたら小父様に「取ってさしあげますよ」と言われて待っていると、手が伸びて来た。そのまま指で拭ってくれるのかと思っていたら両手で頬を挟まれ、唇を舐められた後でキスをされる。

「ん……んっ……、はぁ……小父、様……? どうしてキスを……」
「マユと口付けを……確かキス……でしたか? それをしたかったのです」
「だから、どうして……ですか?」
「……貴女を愛しているからですよ。今の仕事についてから女性に見向きもしなかったこのわたくしが、マユを愛してしまったのです」

 そう言った小父様は、自分の椅子を少し引くと私を目の前に立たせる。そのまま小父様に抱き締められ、胸に顔を埋められた。

「ウィル小父様……」
「若い頃は散々遊びましたが、マユのように愛せる女性は誰一人見つからなかったのです。ですが貴女と出会ってわかったのです……マユこそが運命の女性だと。だからこそマユをわたくしの妻にしたいのです」

 嬉しい反面、その言葉に驚く。小父様から見れば、私は小娘同然だったから。

「でも、私は……小父様から見れば娘みたいな歳で……」
「そんなことはありません。マユを娘みたいだと思ったことは一度もありませんよ? いつだってこうして貴女をわたくしの腕に閉じ込め、何度抱きたいと思ったことか……!」
「抱きたい……?」
「こういうことですよ」

 小父様が胸に顔を埋めて話しているせいか、胸元がくすぐったい。そんなことを考えているうちにいつの間にかブラのホックが外されていて、ブラウスのボタンも口で開けたのか肌をペロッと舐められた。

「あ……ウィル小父様……っ、んっ」
「マユ……わたくしのマユ……どうかこのままわたくしに抱かれ、妻となってください」
「ウィル、んっ、んん……っ」

 抱き締めていた腕が動いて、私の身体を撫でると同時にキスをする小父様。キスをされているだけなのに身体が熱いような疼くような感じがして、小父様にしがみつく。
 それを了承と取ったのか、小父様はキスをしながら私のブラウスのボタンを外すと、緩くなったブラも持ち上げて胸を掴み、揉み始めた。

「んん……っ、んぁ……っ、ん、あ……ん、小父様ぁ……っ」
「ああ……この世界の人は媚薬の効き目が早いと言っていましたが本当ですね……。ほら、マユの胸の先端が……確か乳首でしたか? わたくしが少し揉んだだけで、乳首が勃って硬くなっておりますよ? そんなにわたくしのキスと手が気持ち良かったのですか?」
「ひゃんっ、ああっ」

 最初のほうは声が小さすぎて、何を言っているのかわからなかった。でも乳首を摘ままれたらゾクリとした感じがして……気持ちいい感じがして、思わず小父様にしがみつく。

「やぁん、あんっ、小父様ぁ……っ、はぁ、あぁ……っ」
「ああ、マユ……可愛く啼きますねえ……。気持ち良いですか?」
「は、い……っ、気持ちいい、です、あっ、あんっ」
「素直でよろしいですね。では、もっと気持ちよくして差し上げましょう」

 そう言った小父様は私の首筋に顔を埋めて舐め、そのまま下に降りるように唇と舌を這わせて行く。それが気持ちよくて、小父様にしがみついたまま背中を反らせると、乳首を口に含まれ、吸われていた。

「おや、胸を突き出して……。わたくしに舐めてほしいのですか? わたくしも舐めたかったので丁度いいですね、マユ」
「ひゃんっ、あっ、ああんっ」
「ふふ……本当に可愛く啼きますね、マユは。その声をもっと聞かせてください」
「ああんっ、小父様ぁ、はぁ、あっ、あぁ……っ」
「おや、おねだりですか? いいでしょう……もっと揉んで吸って差し上げましょう」

 乳首を吸いながら舐められ、もう片方は乳首を指で挟んだのか揉まれながら一緒に捏ねられる。その気持ちよさに溺れているうちにいつの間にか着ていたものを脱がされ、全裸でベッドに寝かされていた。

「あぁ……っ、ん、あ……ん、あっ、ダメぇっ! ひゃあっ、ああんっ!」
「どうしてダメなのですか? マユのここは気持ちいいと主張しているのに? もっとしてほしいとねだったのはマユでしょう?」

 寝かされていた時には小父様も全裸で、足を曲げられ広げられて、ピチャピチャと音を立てながら私のアソコを指で弄ったり舐めたりしていた。

「あっ、やんっ! あっ、あああっ!」
「ああ、達したのですね。でも、まだまだこれからですよ、マユ……」
「あああっ! やっ、はぁ、あっ、あっ」

 アソコを舐めながら胸を揉み、乳首を弄るウィル小父様は、私が声を上げる度にそれがどんどん激しくなる。散々舐められ指でもイかされてぐったりしている時に、指なんか目じゃないほどの太さと熱さと硬いモノが、胎内に入って来た。

「痛ぁっ! 小父様ぁっ、あああっ!」
「ああ、血が……処女なのですね……嬉しいですよ、マユ……」
「ああっ、はあっ、ああんっ、あっ」
「ふふ……わたくしの腰の動きに合わせて啼くとは……可愛いですね。それにマユのナカは熱くて狭くて……わたくしも気持ちいいですよ……」

 最初は痛かったけど、胎内で小父様のモノが動いているうちにどんどん気持ちよくなっていった。
 小父様に「愛しています」と言われたことも、小父様に抱かれていることも、すごく嬉しくて。

「マユ……愛しています……」
「あっ、あっ、私も、小父様が、好き、です。愛して、ます……っ、ああんっ! あっ、ああんっ!」
「マユ……嬉しいですよ……。ですが、このような状態でわたくしを煽るとは……」

 悪い子ですね、と言った小父様にますます激しく奥まで突かれる。

「ああんっ! あっ、はうっ、あああ!」
「ふふ……本当にマユは可愛いですねえ……。早くわたくしの子を身篭ってください……それまで毎日、こうして抱いてあげましょう」

 艶やかな声でそう言った小父様に、夜中近くまで避妊せずに何度も何度も抱かれた。
 ベッドでコトが終わったあと、全く動けない私をお風呂に入れてくれた小父様は、私を貫いたまま身体を綺麗にしたあとで抱いた。ベッドに戻っても裸のまま一緒に布団に潜り込むと、私を抱き締めてキスをしながら私をまた貫くと、ゆるゆると動き始める。

「あんっ、はうっ、小父様ぁっ、もう、無理ぃ……っ」
「早くわたくしの子を身篭ってほしいですし、わたくしも止まりませんので無理です。マユが可愛く啼くのがいけないのですよ? それと、卒業式は、わたくしが一緒に行きましょう」
「んっ、あっ……いいんですか?」
「勿論ですとも。マユの婚約者として……いえ、夫として伺いますよ」
「ウィル小父様……っ、あんっ」
「家族になったのですから当然でしょう?」

 そう言われて思わず涙が溢れる。卒業式は独りだと思っていたから。

「う……れしい、です……っ」
「当日……いえ、明日からは『小父様』って言ったら駄目ですよ?」

 頭を撫でた小父様に頷いたら、小父様は嬉しそうに笑って私を激しく抱いた。疲れていつの間にか眠りに落ちたみたいだけど、起きたらまた小父様に抱かれてしまった。
 卒業式までの間、施設に帰ることも許されず、いつの間にか施設から私の荷物も持って来ていた小父様は、自分で言った通り学校に行く日以外は何度も小父様――ウィル様に抱かれた。そして迎えた卒業式。
 何をどうやったのか、ウィル様の外見は二十代位の姿で、服装はいつもの執事服だった。それもあってか、同級生やその母親、先生までもがウィル様に見惚れていて思わず嫉妬する。
 でも、ウィル様はそんなことは全く気にせず、寄って来る女性を冷たくあしらって私の側に来ると、私にしか見せない笑顔で腕を差し出した。

「ではマユ。帰りましょう」
「はい、ウィリアム様」

 『普段はウィル様でもいいですが、当日だけはウィリアム様と呼んでください』と言ったウィル様に従ってそう言えば、周りからは嫉妬の視線がビシバシ飛んで来る。

「私の旦那様なんだから、誰にも渡さないもん!」

 小さな声でそう言いながらウィル様に抱きつけば、やっぱり黄色い悲鳴と嫉妬の視線が飛んで来る。でもウィル様はそれが嬉しかったのか、或いは私の声が聞こえたのか、私にキスをしてからお姫様抱っこをする。

「わたくしの妻に手を出したら許しません」

 低い声でそう宣言したウィル様は、さっさと歩き出して学校をあとにした。後ろではやっぱり黄色い悲鳴が聞こえていた。


 ――ウィル様たちが異世界の人だとか、ガイ小父様がその国の王様だとか、一時的に若返る薬があるんだとかいろいろ聞いてびっくりするのは、その日の夕方だった。

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