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天使の花嫁
後編
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いつもどこかが欠けていた。神を愛し愛されながらも、いつも何かが欠けていた。
掴めそうで掴めない、届きそうで届かない感覚が常にあった。その頃は私だけを見てくれない神あの方に対する気持ちだと思っていた……その少女を見るまでは。
それは偶然だった。『門』から地上に落ちてしまった雛を探しに出かけ、少女を見かけたのだ。少女の掌には、件の雛。
人間には見えないはずの雛を掌に乗せ、少女は雛に話かけていた。
それに興味を示して近付くと、少女がパッと顔を上げて「あ……てんしさまだ」と呟いたのだ。私はそれに驚いた。
今や羽が見える人間など、ほとんど見かけなくなっていたから。
「君は?」
「すみか。ごさいだよ。すんだかおりってかくんだよ、ってママがいってた。すんだかおりって、どんななのかな……? てんしさまのおなまえは?」
そう聞かれたが、笑って誤魔化して「私の羽が見えるんだね」と彼女に聞いた。
「うん。……だれもしんじてくれないけど。このこは、てんしさまの?」
「そうだよ。間違って地上に落ちてしまったんだ。この世界では生きられない子だから、私に返してくれないかな?」
「うん、いいよ。むかえがきてくれてよかったね」
はい、と言われて手を出すと、少女は雛を私の手に乗せる。
「もうおちちゃだめだよ」
そう言い、バイバイと手を振って走ってどこかへ行ってしまった少女。その光景に唖然としつつも、指を鳴らして今見たことを少女の記憶から消す。
雛が弱り始めたために慌てて『門』を開き、その時はそのまま帰った。だが、なぜか彼女が気になって仕方がなかった。
最初は、見守るだけのつもりだった。見守るにつけ……彼女を知るにつけ、彼女は私に欠けているものを埋めて行く。
それを認めた時、欠けていたものが何かを悟り、見つけた瞬間でもあった。
夢に潜り混んで少女が大人になるまで見守り続けた。人間にとっては何十年という刻。
だが私にとってはほんの数日、あるいは数時間。
そして大人になった時、夢の中で愛撫を施し彼女を抱いた。彼女にとって夢ではあるが、私にとっては夢ではない。
花嫁として迎えるための儀式の最初の段階である彼女に目印を刻んだ……彼女を私の花嫁として、必ず迎えに行くために。
***
眠りながらも、私の羽や胸を弄る手の感触にビクビクと身体を震わせながら、小さく喘ぎ声を漏らす彼女。一旦彼女を抱き上げて鎖骨の中心のすぐ下、心臓に近い鳩尾のすぐ上、子宮がある辺りにキスを落とす。
彼女の小ぶりの胸の頂に吸い付きたいが、今はまだ許されない。秘された場所に指を這わせると夢の中と同様に蜜が出始め、濡れ始めていた。
私の手や羽に弄られ、感じていることが嬉しい。
「もうすぐ……いや、やっと本物の君を抱けるよ、澄香……私の花嫁」
唇にキスを落とすと、私の花嫁の証の聖痕が早くも先ほどキスした場所にあらわれる。
「こんなに早く……。ふふ……本当に君は良い子だね、澄香。……すぐに君を抱きたいという私の願いを叶えてくれる。……あの方に許されれば、すぐに婚儀が挙げられるよ」
そう囁いて澄香の身体を元の位置に戻す。聖痕だけが見えるようにそれ以外の場所を全て羽で覆い隠すと、部下が戻る気配がした。
「おや、早かったね。君たちの花嫁は見つかったかい?」
部下にそう声をかけると姿を表す。二人の部下の腕の中には、それぞれの花嫁がいて頷く。
「なら帰ろうか」
そう声をかけて頭上に『門』を開けると、自分の住みかに戻る。目の前には神。
「ルシフェルか……花嫁を見つけたのだな。ほう……見事な聖痕だ。……出るのが少々早い気もするが?」
「私も驚いております」
「恐らく花嫁もそなたを愛しているのだろう。でなければ、そんなに早く聖痕が顕れるはずがない」
「……だとよろしいのですが」
神が彼女に両手を伸ばして来たので、神だけに彼女の身体が見えるように羽を広げると目を細めて聖痕や彼女の身体を触って行く。
「ふむ……大丈夫だよ、ルシフェル。花嫁からルシフェルへの愛を感じる。儀式は終わった。……婚儀を許そう」
その言葉に礼をしてからもう一度彼女を羽で隠してその場を後にし、家に戻ると彼女をベッドへ下ろして額にキスを落とす。
「儀式は終わったよ、澄香。……起きて」
「ん……」
目を開けた彼女の目は、黒い瞳。花嫁を……彼女を抱くごとに、精を放つ毎に私と同じ天色い瞳になって行く。それが今から楽しみで仕方がない。
「セフィロス……? ここは……?」
「私の家だ。儀式は終わった。……今から婚儀だ」
「婚儀……結婚? 誰と誰が?」
「私と君が。君は私の花嫁になる」
「え? 花嫁?! ……っ、ああっ」
先ほど弄って起った乳首を摘まみ、コリコリと弄る。
「やっと、夢ではない君を……本物の君を抱ける」
「あっ、セフィロス、やめ……あっ」
「ふふ……夢と同じように……いや、夢以上に愛してあげるよ」
彼女に覆い被さり、深くキスをする。ビクビク震える彼女の身体に手と羽を這わせる。
「んんっ、んあ、セ、フィロス、待って……あっ」
「待てない」
「聞きたいことが……あっ」
「ふむ……では、手を動かしたままで、ね。なにかな?」
身体を起こして座ると、羽で彼女の身体を越して支えながら、両手で彼女の胸を弛く揉む。
「あ……ん……婚儀の儀式、って、なに……? あっ」
「うーん、そればかりは教えてあげられない。儀式自体を語ることは私でも許されていないんだ。それに、君に見られることも許されていない。だから眠ってもらったんだ。もう一つ儀式があるけれど、それは後でわかるから今はそれも秘密」
「じゃあ、天使がエロくなる、特定の人物って……? やっ、あんっ」
「自分の花嫁に対して、だな。私の場合だと君だよ、澄香」
「あ……っ、あ、たし……? んっ」
鎖骨の下にある聖痕に唇を当てて吸ってから息を吹き掛けると聖痕が光り始める。
「あっ、ああっ」
「さっきよりも起って来たね。……下を見てごらん?」
乳首を指で挟んで擦り、擦りながら胸を揉む。手を動かしながらそう彼女に言うと、彼女は下を見てから目を見開いた。
「羽の……翼の形をした、聖痕……」
「そう。それが私の花嫁であることの証。天使にはそれぞれ異なる聖痕を与えられていてね。一目で誰の花嫁かわかるようになっている。私の聖痕は見ての通りだ。そして聖痕はその天使が花嫁に直に触れ、愛撫し、聖痕の位置にキスをして初めてその姿を顕す」
その前に夢に潜り混んで目印を付けるが、とは言わないでおく。起こしていた彼女の身体をまたベッドに沈め、彼女の胸を揉みながら首筋に顔を埋めて唇を這わせる。
「あっ、ああっ、セフィロス、あたし……っ」
「話は終わり。続きはまたあとで」
心臓の近くと子宮に付けた聖痕にも鎖骨と同じようにキスを落とす。
「さあ……婚儀を始めよう」
起っている乳首を口に含み、ちゅうっと吸い上げて舌で転がし、舐める。もう片方の乳首も同じことをしたあとで、羽で乳首を擦ると「やあっ、ああっ」と啼く彼女の身体が微かに震える。
「あっ、ああっ」
「ふふ……本当に敏感だね。こっちはどうかな?」
足を少し広げて秘された場所を触ると、地上で触った時よりも蜜が出ていたため、蜜を指に絡めて秘唇をなぞり、突起をクリクリと弄る。
「やあっ、やめ……っ、ああっ」
腰を掴んで持ち上げると彼女の秘された場所に顔を埋めて秘唇を舐め、突起を吸い上げて舐め回し、また秘唇を舐めて蜜壺に舌を入れて突起を弄る。
「あんっ、ああっ、ああんっ」
「ああ……想像以上に甘いね、君の蜜は」
音を立てて蜜を吸い上げ、突起を弄りながら彼女の身体に手と羽を這わせる。胸を揉み、乳首を捏ね回し、蜜壺に舌を出し入れする。
「あっ、ああっ、セフィロス……っ」
「なにかな?」
「熱い……熱いの……っ! ああんっ」
「何が?」
「身体が……っ、ああっ、はうんっ」
私の手と羽の愛撫にビクビク震える彼女の身体は今や朱に染まり、背中を反らして喘いでいる。
「ふふ……」
「あっ、ああっ!」
口を開けて上唇で突起を刺激し、舌で蜜壺と秘唇を舐め回し、両手で胸を揉む。羽に乳首を弄られ、頬や首筋を撫でられ、身体中を撫でられている彼女の声は甘く欲情し、喘ぎ、啼いている。
「熱い……っ、ああっ、身体が変……っ、はうっ」
「どんな風に?」
「手が……あんっ」
「手が、どうしたのかな?」
「たくさんの手に、あっ、触られてる、みたい……っ、あっ、あうっ」
「おや、そんな風に触ってほしいのかい? いいだろう……叶えてあげよう」
「ちが……っ、ああっ、はうっ、ああっ!」
胸から手を離して一対の羽を手に変えると、その手で胸を揉みしだき、乳首を擦る。彼女の秘唇から口を離して腰を降ろすと、片手は濡れそぼった蜜壺に指を入れ片手は突起を弄る。
「やあっ! ああんっ!」
「凄いな……蜜が溢れてる……私の舌と手に感じているんだな」
「あんっ、ああっ、セフィ、っ、ひゃっ、ああっ!」
「おや……ここ? ……見つけた」
指を増やして蜜壺の中をかき回し、内壁をあちこち擦るとある場所で彼女が一際高く啼いた。指を出し入れしながらその場所を擦りながら突起も弄り、太股を羽で持ち上げて唇を這わせると彼女がビクビク震え、身体が跳ね、更に背中を反らして首を振る。
「だめっ! ああんっ! 変! 変になっちゃうっ! やっ! ああっ!」
「もっと乱れたところを私に見せて」
「やあっ! ああんっ!」
羽で彼女の身体を抱き起こして引き寄せ、一組の手で胸を揉みながら乳首を吸い上げて舌で舐め、秘部を弄る。人間の男だったらあり得ない私の愛撫に、ただひたすらサラサラとした肩までしかない濡れ羽色の髪を振り乱し、喘ぎ、甘く啼く彼女。
そんな彼女が愛しくて、可愛くて仕方がない。
途切れ途切れに「熱い身体を何とかしてほしい」と言った彼女にどうしてほしいか聞くと、「セフィロスの好きなようにして」と言ったため、言葉通りに好きにすることにした。だがその前に、最後の儀式をやらなければならない。
一旦愛撫を止めてローブを脱ぎ、彼女の蜜壺に先走りが出ている肉竿の先端を宛がう。
「挿れるよ」
そう声をかけて一気に中に押し込む。
「痛、い……っ! やっ、あああっ!」
「ああ……挿れただけなのにイったね……私も精を放とう……く……っ」
肉竿に内壁を絡め、精を絞り取るかのように蠢く彼女の蜜壺に逆らわずに儀式のための精を放つと、一旦彼女の蜜壺から肉竿を抜く。
「あっ、ああっ、セフィロス、あっ」
「そんな顔をするな、澄香。またすぐに抱いてあげよう。……これからもう一つの儀式をする。それまでの我慢だ」
そう声をかけて手を蜜壺に這わせると、蜜壺からは彼女の純血の証の血と私の精と蜜が溢れ出る。それを掬って彼女の両乳首に塗りたくると、彼女を後ろから抱き締めて肉竿をもう一度蜜壺に押し込み、指に残っていたものを舐める。
……甘い。正に甘露だった。
すぐにでも秘部を舐め回したいが、今は儀式が先だ。
「やっ! ああっ!」
ビクビク震える彼女の身体を支えながら、聖痕と胸だけをあらわにしてその他は全て隠すと、儀式をする者を呼ぶ。
「随分と待たせたね。さあ、二人で彼女の胸に吸い付きなさい」
おずおずと伸ばされた手は彼女の胸に宛てられ、赤子が母乳を飲むが如く二人が彼女の乳首に吸い付き、舐める。
「やあっ、やめっ、あっ、あっ、ああっ、あんっ」
それと同時に、腰をゆっくりと動かし始める。二人が乳首を舐めたり吸ったりする度に彼女の内壁が私の肉竿を締め付ける。
今は人の形を取らせてはいるが、二人は元々一つの魂で、彼女が少女の時に拾ってくれた雛だった。本来ならそのまま成長するはずが、人間の彼女が雛に触ってしまったために魂が歪み、二つに裂けてしまったのだ。
雛をもう一度一つに戻すには、私の精と彼女の純血の証と蜜が必要だと教えられた。もしくは彼女を天に召して魂と血を分け与えるしか、二人は元には戻らないと。
彼女を天に召すなど考えられなかった。やっと見つけた、私の欠けていた部分を埋めてくれる存在だったから。
「もうすぐだよ……」
ピルル、と二人が鳴くと同時に、二人だった雛の輪郭が溶けて混じり始め、一つの形を成して行く。
『ルシフェル様……ありがとうございます』
「いや……私が悪かったんだ。元に戻れて良かったよ。さあ、神木を集めて産まれ変わっておいで。今度は落ちたら駄目だよ」
もう一度ピルル、と鳴いた雛……鳳凰は羽を広げて飛び上がると、私の頭上を旋回してどこかへ飛び去って行った。
「さあ、待たせたね。続きをしよう」
もう一度蜜壺から肉竿を抜いて彼女を横たえ、甘露を吸い上げて綺麗に舐め取ると、足を抱えて蜜壺に肉竿を押し込む。
「ああんっ! やあっ、セフィロス……っ! あっ、ああっ、はうっ、あっ、あんっ!」
「ああ……澄香……っ」
腰をゆっくりと打ち付け、中をかき回し、見つけたスポットを擦り上げる。
「あ……っ? あっ、あっ、ひゃっ! やっ、あああっ!」
「ふ……っ、ここも、か?」
「ああっ、ああんっ! やっ、あっ、ひゃうっ! 駄目っ! あああっ!」
「どうして? 好きにしていいと言ったのは君だよ? 澄香」
腰を穿ちながら乳首を捏ね回すとビクビクと身体を震わせて私の肉竿を締め付ける。
「ふふ……、またイったね。たが、私を置いてイった罰だよ」
「やっ、あっ、またっ、ああっ! ああんっ!」
羽で足を抱えて腰を振るスピードを上げ、突起を弄り、胸を揉みながら乳首を擦り、捏ね回す。羽で彼女の身体を支え、全ての性感帯を刺激する。
「澄香……、澄香……っ、私の花嫁……」
「ああっ、ああんっ! セフィロス……っ」
「さあ、私と一緒に……っ、登りつめよう」
「あっ、ああっ、ああんっ、あああ!」
ビクビクと身体を震わせてイった彼女と同時に、私も彼女の中に精を解き放つ。肉竿に絡み付く内壁が、更に奥へと誘いざなうように蠢く。
「澄香……、そんなに締め付けるな。慌てずとも、時間はたっぷりとある」
「あっ、やんっ、ああっ!」
それに誘われるように、胸を揉みながら腰を弛く動かすと、頭を仰のけ反らせる。
「駄目っ! ああっ!」
「なぜ? ……ああ、快感が……刺激が強すぎるのか。だが、天使に……私に抱かれるということは、そういうことだよ? それに、私はもう少し胸が大きいほうが好みだ。そのほうがお互いに気持ちがいいだろう?」
しばらく揉んであげよう……そう言って彼女の胸を揉みながら腰を動かし、羽を動かして抱き寄せては乳首を吸い、舌で転がし、甘噛みをする。
「はっ、あっ、はあっ、ね……セ、フィロス、あんっ」
「なにかな?」
「あたし、貴方を残して、先に死ぬ、よね?」
人間だから。そう言った彼女の目尻から涙がひとしずく零れ落ちたため、びっくりして全ての動きを止めてしまった。
その瞳の色は未だ黒。だが、輪郭が薄く天色になり始めている。
(何かと思えば……)
ふっと息をついて、そう言えば人間と天使の婚儀の話を伝えていないことに思い当たり、彼女にそのことを話す。
「それはないな。よほどのことがない限り……私が死なない限り、君はずっと私の花嫁であり続けるし、死ぬこともない。もちろん逆のことも言える。君が死ねば、私も死ぬ」
「え……?」
「聖痕は、私の花嫁の証であると同時に、私と君を繋ぐもの。一心同体と言ったところかな。ほら……わかるかい?」
羽で髪を持ち上げ、髪を彼女に見せる。私の髪は、既に一房分が彼女と同じ濡れ羽色に染まっている。
「髪の一部が君と同じ髪の色に染まって来ているだろう?」
「うん」
「君を抱き、君の蜜を身体に取り込む度に、私の髪は君と同じ髪の色に変わる。そして君は私に抱かれ、私の精を受ける度に私と同じ瞳の色に変わる。……お互いの色の一部分が、相手の色を帯びる」
チュッ、と軽く唇にキスを落とすと、止めていた手や羽を動かし始める。
「あっ、セ、フィロス……あたし……あたしは……っ」
「澄香……?」
泣き出した彼女の涙を吸ってから彼女の身体なかから肉竿を抜くと、彼女の蜜を舐めるべく腰を高く抱え直す。
「天使を……、あっ、やんっ」
残っていた純血の証と一緒に、蜜を舐め上げ、啜る。
「はんっ、貴方を、好きになっても……愛してもいいの? ……あっ、んんっ! やんっ!」
「澄香……」
「貴方が好き、なの…っ、あんっ、平凡、でっ、あっ、綺麗じゃない、けど、でも……っ、ああっ!」
秘部から唇を離して腰を下ろすと、秘部に肉竿を押し込んで擦り上げ、乳首に吸い付く。
「君がいい」
「ああっ、セフィロス……っ、あんっ!」
「いや、君でなければ、私は欲情……いや、「エロ」くならない。君だけが、私を「エロ」くする……私だけの花嫁だよ、君は」
「あっ、はあっ、セフィロス……っ」
私の頭を掴んだかと思うと、彼女が私の頭にキスを落とす。
「あっ、やんっ、貴方を愛してる……っ! あ、たしの、天使……っ、あたしの、あたしだけの王、セフィ、ロスっ、ああっ!」
「……いきなり、そんなことを言うもんじゃない。だが、嬉しいよ、澄香……私も君を愛している。さて……どんなに嫌がっても、もう止められないよ? 煽ったのは君だ」
「あっ、セフィロス、ああっ! ああんっ!」
「蜜月の間中、君を愛し、抱き続けてあげよう」
今は、ただひたすらに、花嫁を腕に抱き寄せ、愛し続ける。
そして、私と君が、お互いの色に染まった後も、ずっと。
掴めそうで掴めない、届きそうで届かない感覚が常にあった。その頃は私だけを見てくれない神あの方に対する気持ちだと思っていた……その少女を見るまでは。
それは偶然だった。『門』から地上に落ちてしまった雛を探しに出かけ、少女を見かけたのだ。少女の掌には、件の雛。
人間には見えないはずの雛を掌に乗せ、少女は雛に話かけていた。
それに興味を示して近付くと、少女がパッと顔を上げて「あ……てんしさまだ」と呟いたのだ。私はそれに驚いた。
今や羽が見える人間など、ほとんど見かけなくなっていたから。
「君は?」
「すみか。ごさいだよ。すんだかおりってかくんだよ、ってママがいってた。すんだかおりって、どんななのかな……? てんしさまのおなまえは?」
そう聞かれたが、笑って誤魔化して「私の羽が見えるんだね」と彼女に聞いた。
「うん。……だれもしんじてくれないけど。このこは、てんしさまの?」
「そうだよ。間違って地上に落ちてしまったんだ。この世界では生きられない子だから、私に返してくれないかな?」
「うん、いいよ。むかえがきてくれてよかったね」
はい、と言われて手を出すと、少女は雛を私の手に乗せる。
「もうおちちゃだめだよ」
そう言い、バイバイと手を振って走ってどこかへ行ってしまった少女。その光景に唖然としつつも、指を鳴らして今見たことを少女の記憶から消す。
雛が弱り始めたために慌てて『門』を開き、その時はそのまま帰った。だが、なぜか彼女が気になって仕方がなかった。
最初は、見守るだけのつもりだった。見守るにつけ……彼女を知るにつけ、彼女は私に欠けているものを埋めて行く。
それを認めた時、欠けていたものが何かを悟り、見つけた瞬間でもあった。
夢に潜り混んで少女が大人になるまで見守り続けた。人間にとっては何十年という刻。
だが私にとってはほんの数日、あるいは数時間。
そして大人になった時、夢の中で愛撫を施し彼女を抱いた。彼女にとって夢ではあるが、私にとっては夢ではない。
花嫁として迎えるための儀式の最初の段階である彼女に目印を刻んだ……彼女を私の花嫁として、必ず迎えに行くために。
***
眠りながらも、私の羽や胸を弄る手の感触にビクビクと身体を震わせながら、小さく喘ぎ声を漏らす彼女。一旦彼女を抱き上げて鎖骨の中心のすぐ下、心臓に近い鳩尾のすぐ上、子宮がある辺りにキスを落とす。
彼女の小ぶりの胸の頂に吸い付きたいが、今はまだ許されない。秘された場所に指を這わせると夢の中と同様に蜜が出始め、濡れ始めていた。
私の手や羽に弄られ、感じていることが嬉しい。
「もうすぐ……いや、やっと本物の君を抱けるよ、澄香……私の花嫁」
唇にキスを落とすと、私の花嫁の証の聖痕が早くも先ほどキスした場所にあらわれる。
「こんなに早く……。ふふ……本当に君は良い子だね、澄香。……すぐに君を抱きたいという私の願いを叶えてくれる。……あの方に許されれば、すぐに婚儀が挙げられるよ」
そう囁いて澄香の身体を元の位置に戻す。聖痕だけが見えるようにそれ以外の場所を全て羽で覆い隠すと、部下が戻る気配がした。
「おや、早かったね。君たちの花嫁は見つかったかい?」
部下にそう声をかけると姿を表す。二人の部下の腕の中には、それぞれの花嫁がいて頷く。
「なら帰ろうか」
そう声をかけて頭上に『門』を開けると、自分の住みかに戻る。目の前には神。
「ルシフェルか……花嫁を見つけたのだな。ほう……見事な聖痕だ。……出るのが少々早い気もするが?」
「私も驚いております」
「恐らく花嫁もそなたを愛しているのだろう。でなければ、そんなに早く聖痕が顕れるはずがない」
「……だとよろしいのですが」
神が彼女に両手を伸ばして来たので、神だけに彼女の身体が見えるように羽を広げると目を細めて聖痕や彼女の身体を触って行く。
「ふむ……大丈夫だよ、ルシフェル。花嫁からルシフェルへの愛を感じる。儀式は終わった。……婚儀を許そう」
その言葉に礼をしてからもう一度彼女を羽で隠してその場を後にし、家に戻ると彼女をベッドへ下ろして額にキスを落とす。
「儀式は終わったよ、澄香。……起きて」
「ん……」
目を開けた彼女の目は、黒い瞳。花嫁を……彼女を抱くごとに、精を放つ毎に私と同じ天色い瞳になって行く。それが今から楽しみで仕方がない。
「セフィロス……? ここは……?」
「私の家だ。儀式は終わった。……今から婚儀だ」
「婚儀……結婚? 誰と誰が?」
「私と君が。君は私の花嫁になる」
「え? 花嫁?! ……っ、ああっ」
先ほど弄って起った乳首を摘まみ、コリコリと弄る。
「やっと、夢ではない君を……本物の君を抱ける」
「あっ、セフィロス、やめ……あっ」
「ふふ……夢と同じように……いや、夢以上に愛してあげるよ」
彼女に覆い被さり、深くキスをする。ビクビク震える彼女の身体に手と羽を這わせる。
「んんっ、んあ、セ、フィロス、待って……あっ」
「待てない」
「聞きたいことが……あっ」
「ふむ……では、手を動かしたままで、ね。なにかな?」
身体を起こして座ると、羽で彼女の身体を越して支えながら、両手で彼女の胸を弛く揉む。
「あ……ん……婚儀の儀式、って、なに……? あっ」
「うーん、そればかりは教えてあげられない。儀式自体を語ることは私でも許されていないんだ。それに、君に見られることも許されていない。だから眠ってもらったんだ。もう一つ儀式があるけれど、それは後でわかるから今はそれも秘密」
「じゃあ、天使がエロくなる、特定の人物って……? やっ、あんっ」
「自分の花嫁に対して、だな。私の場合だと君だよ、澄香」
「あ……っ、あ、たし……? んっ」
鎖骨の下にある聖痕に唇を当てて吸ってから息を吹き掛けると聖痕が光り始める。
「あっ、ああっ」
「さっきよりも起って来たね。……下を見てごらん?」
乳首を指で挟んで擦り、擦りながら胸を揉む。手を動かしながらそう彼女に言うと、彼女は下を見てから目を見開いた。
「羽の……翼の形をした、聖痕……」
「そう。それが私の花嫁であることの証。天使にはそれぞれ異なる聖痕を与えられていてね。一目で誰の花嫁かわかるようになっている。私の聖痕は見ての通りだ。そして聖痕はその天使が花嫁に直に触れ、愛撫し、聖痕の位置にキスをして初めてその姿を顕す」
その前に夢に潜り混んで目印を付けるが、とは言わないでおく。起こしていた彼女の身体をまたベッドに沈め、彼女の胸を揉みながら首筋に顔を埋めて唇を這わせる。
「あっ、ああっ、セフィロス、あたし……っ」
「話は終わり。続きはまたあとで」
心臓の近くと子宮に付けた聖痕にも鎖骨と同じようにキスを落とす。
「さあ……婚儀を始めよう」
起っている乳首を口に含み、ちゅうっと吸い上げて舌で転がし、舐める。もう片方の乳首も同じことをしたあとで、羽で乳首を擦ると「やあっ、ああっ」と啼く彼女の身体が微かに震える。
「あっ、ああっ」
「ふふ……本当に敏感だね。こっちはどうかな?」
足を少し広げて秘された場所を触ると、地上で触った時よりも蜜が出ていたため、蜜を指に絡めて秘唇をなぞり、突起をクリクリと弄る。
「やあっ、やめ……っ、ああっ」
腰を掴んで持ち上げると彼女の秘された場所に顔を埋めて秘唇を舐め、突起を吸い上げて舐め回し、また秘唇を舐めて蜜壺に舌を入れて突起を弄る。
「あんっ、ああっ、ああんっ」
「ああ……想像以上に甘いね、君の蜜は」
音を立てて蜜を吸い上げ、突起を弄りながら彼女の身体に手と羽を這わせる。胸を揉み、乳首を捏ね回し、蜜壺に舌を出し入れする。
「あっ、ああっ、セフィロス……っ」
「なにかな?」
「熱い……熱いの……っ! ああんっ」
「何が?」
「身体が……っ、ああっ、はうんっ」
私の手と羽の愛撫にビクビク震える彼女の身体は今や朱に染まり、背中を反らして喘いでいる。
「ふふ……」
「あっ、ああっ!」
口を開けて上唇で突起を刺激し、舌で蜜壺と秘唇を舐め回し、両手で胸を揉む。羽に乳首を弄られ、頬や首筋を撫でられ、身体中を撫でられている彼女の声は甘く欲情し、喘ぎ、啼いている。
「熱い……っ、ああっ、身体が変……っ、はうっ」
「どんな風に?」
「手が……あんっ」
「手が、どうしたのかな?」
「たくさんの手に、あっ、触られてる、みたい……っ、あっ、あうっ」
「おや、そんな風に触ってほしいのかい? いいだろう……叶えてあげよう」
「ちが……っ、ああっ、はうっ、ああっ!」
胸から手を離して一対の羽を手に変えると、その手で胸を揉みしだき、乳首を擦る。彼女の秘唇から口を離して腰を降ろすと、片手は濡れそぼった蜜壺に指を入れ片手は突起を弄る。
「やあっ! ああんっ!」
「凄いな……蜜が溢れてる……私の舌と手に感じているんだな」
「あんっ、ああっ、セフィ、っ、ひゃっ、ああっ!」
「おや……ここ? ……見つけた」
指を増やして蜜壺の中をかき回し、内壁をあちこち擦るとある場所で彼女が一際高く啼いた。指を出し入れしながらその場所を擦りながら突起も弄り、太股を羽で持ち上げて唇を這わせると彼女がビクビク震え、身体が跳ね、更に背中を反らして首を振る。
「だめっ! ああんっ! 変! 変になっちゃうっ! やっ! ああっ!」
「もっと乱れたところを私に見せて」
「やあっ! ああんっ!」
羽で彼女の身体を抱き起こして引き寄せ、一組の手で胸を揉みながら乳首を吸い上げて舌で舐め、秘部を弄る。人間の男だったらあり得ない私の愛撫に、ただひたすらサラサラとした肩までしかない濡れ羽色の髪を振り乱し、喘ぎ、甘く啼く彼女。
そんな彼女が愛しくて、可愛くて仕方がない。
途切れ途切れに「熱い身体を何とかしてほしい」と言った彼女にどうしてほしいか聞くと、「セフィロスの好きなようにして」と言ったため、言葉通りに好きにすることにした。だがその前に、最後の儀式をやらなければならない。
一旦愛撫を止めてローブを脱ぎ、彼女の蜜壺に先走りが出ている肉竿の先端を宛がう。
「挿れるよ」
そう声をかけて一気に中に押し込む。
「痛、い……っ! やっ、あああっ!」
「ああ……挿れただけなのにイったね……私も精を放とう……く……っ」
肉竿に内壁を絡め、精を絞り取るかのように蠢く彼女の蜜壺に逆らわずに儀式のための精を放つと、一旦彼女の蜜壺から肉竿を抜く。
「あっ、ああっ、セフィロス、あっ」
「そんな顔をするな、澄香。またすぐに抱いてあげよう。……これからもう一つの儀式をする。それまでの我慢だ」
そう声をかけて手を蜜壺に這わせると、蜜壺からは彼女の純血の証の血と私の精と蜜が溢れ出る。それを掬って彼女の両乳首に塗りたくると、彼女を後ろから抱き締めて肉竿をもう一度蜜壺に押し込み、指に残っていたものを舐める。
……甘い。正に甘露だった。
すぐにでも秘部を舐め回したいが、今は儀式が先だ。
「やっ! ああっ!」
ビクビク震える彼女の身体を支えながら、聖痕と胸だけをあらわにしてその他は全て隠すと、儀式をする者を呼ぶ。
「随分と待たせたね。さあ、二人で彼女の胸に吸い付きなさい」
おずおずと伸ばされた手は彼女の胸に宛てられ、赤子が母乳を飲むが如く二人が彼女の乳首に吸い付き、舐める。
「やあっ、やめっ、あっ、あっ、ああっ、あんっ」
それと同時に、腰をゆっくりと動かし始める。二人が乳首を舐めたり吸ったりする度に彼女の内壁が私の肉竿を締め付ける。
今は人の形を取らせてはいるが、二人は元々一つの魂で、彼女が少女の時に拾ってくれた雛だった。本来ならそのまま成長するはずが、人間の彼女が雛に触ってしまったために魂が歪み、二つに裂けてしまったのだ。
雛をもう一度一つに戻すには、私の精と彼女の純血の証と蜜が必要だと教えられた。もしくは彼女を天に召して魂と血を分け与えるしか、二人は元には戻らないと。
彼女を天に召すなど考えられなかった。やっと見つけた、私の欠けていた部分を埋めてくれる存在だったから。
「もうすぐだよ……」
ピルル、と二人が鳴くと同時に、二人だった雛の輪郭が溶けて混じり始め、一つの形を成して行く。
『ルシフェル様……ありがとうございます』
「いや……私が悪かったんだ。元に戻れて良かったよ。さあ、神木を集めて産まれ変わっておいで。今度は落ちたら駄目だよ」
もう一度ピルル、と鳴いた雛……鳳凰は羽を広げて飛び上がると、私の頭上を旋回してどこかへ飛び去って行った。
「さあ、待たせたね。続きをしよう」
もう一度蜜壺から肉竿を抜いて彼女を横たえ、甘露を吸い上げて綺麗に舐め取ると、足を抱えて蜜壺に肉竿を押し込む。
「ああんっ! やあっ、セフィロス……っ! あっ、ああっ、はうっ、あっ、あんっ!」
「ああ……澄香……っ」
腰をゆっくりと打ち付け、中をかき回し、見つけたスポットを擦り上げる。
「あ……っ? あっ、あっ、ひゃっ! やっ、あああっ!」
「ふ……っ、ここも、か?」
「ああっ、ああんっ! やっ、あっ、ひゃうっ! 駄目っ! あああっ!」
「どうして? 好きにしていいと言ったのは君だよ? 澄香」
腰を穿ちながら乳首を捏ね回すとビクビクと身体を震わせて私の肉竿を締め付ける。
「ふふ……、またイったね。たが、私を置いてイった罰だよ」
「やっ、あっ、またっ、ああっ! ああんっ!」
羽で足を抱えて腰を振るスピードを上げ、突起を弄り、胸を揉みながら乳首を擦り、捏ね回す。羽で彼女の身体を支え、全ての性感帯を刺激する。
「澄香……、澄香……っ、私の花嫁……」
「ああっ、ああんっ! セフィロス……っ」
「さあ、私と一緒に……っ、登りつめよう」
「あっ、ああっ、ああんっ、あああ!」
ビクビクと身体を震わせてイった彼女と同時に、私も彼女の中に精を解き放つ。肉竿に絡み付く内壁が、更に奥へと誘いざなうように蠢く。
「澄香……、そんなに締め付けるな。慌てずとも、時間はたっぷりとある」
「あっ、やんっ、ああっ!」
それに誘われるように、胸を揉みながら腰を弛く動かすと、頭を仰のけ反らせる。
「駄目っ! ああっ!」
「なぜ? ……ああ、快感が……刺激が強すぎるのか。だが、天使に……私に抱かれるということは、そういうことだよ? それに、私はもう少し胸が大きいほうが好みだ。そのほうがお互いに気持ちがいいだろう?」
しばらく揉んであげよう……そう言って彼女の胸を揉みながら腰を動かし、羽を動かして抱き寄せては乳首を吸い、舌で転がし、甘噛みをする。
「はっ、あっ、はあっ、ね……セ、フィロス、あんっ」
「なにかな?」
「あたし、貴方を残して、先に死ぬ、よね?」
人間だから。そう言った彼女の目尻から涙がひとしずく零れ落ちたため、びっくりして全ての動きを止めてしまった。
その瞳の色は未だ黒。だが、輪郭が薄く天色になり始めている。
(何かと思えば……)
ふっと息をついて、そう言えば人間と天使の婚儀の話を伝えていないことに思い当たり、彼女にそのことを話す。
「それはないな。よほどのことがない限り……私が死なない限り、君はずっと私の花嫁であり続けるし、死ぬこともない。もちろん逆のことも言える。君が死ねば、私も死ぬ」
「え……?」
「聖痕は、私の花嫁の証であると同時に、私と君を繋ぐもの。一心同体と言ったところかな。ほら……わかるかい?」
羽で髪を持ち上げ、髪を彼女に見せる。私の髪は、既に一房分が彼女と同じ濡れ羽色に染まっている。
「髪の一部が君と同じ髪の色に染まって来ているだろう?」
「うん」
「君を抱き、君の蜜を身体に取り込む度に、私の髪は君と同じ髪の色に変わる。そして君は私に抱かれ、私の精を受ける度に私と同じ瞳の色に変わる。……お互いの色の一部分が、相手の色を帯びる」
チュッ、と軽く唇にキスを落とすと、止めていた手や羽を動かし始める。
「あっ、セ、フィロス……あたし……あたしは……っ」
「澄香……?」
泣き出した彼女の涙を吸ってから彼女の身体なかから肉竿を抜くと、彼女の蜜を舐めるべく腰を高く抱え直す。
「天使を……、あっ、やんっ」
残っていた純血の証と一緒に、蜜を舐め上げ、啜る。
「はんっ、貴方を、好きになっても……愛してもいいの? ……あっ、んんっ! やんっ!」
「澄香……」
「貴方が好き、なの…っ、あんっ、平凡、でっ、あっ、綺麗じゃない、けど、でも……っ、ああっ!」
秘部から唇を離して腰を下ろすと、秘部に肉竿を押し込んで擦り上げ、乳首に吸い付く。
「君がいい」
「ああっ、セフィロス……っ、あんっ!」
「いや、君でなければ、私は欲情……いや、「エロ」くならない。君だけが、私を「エロ」くする……私だけの花嫁だよ、君は」
「あっ、はあっ、セフィロス……っ」
私の頭を掴んだかと思うと、彼女が私の頭にキスを落とす。
「あっ、やんっ、貴方を愛してる……っ! あ、たしの、天使……っ、あたしの、あたしだけの王、セフィ、ロスっ、ああっ!」
「……いきなり、そんなことを言うもんじゃない。だが、嬉しいよ、澄香……私も君を愛している。さて……どんなに嫌がっても、もう止められないよ? 煽ったのは君だ」
「あっ、セフィロス、ああっ! ああんっ!」
「蜜月の間中、君を愛し、抱き続けてあげよう」
今は、ただひたすらに、花嫁を腕に抱き寄せ、愛し続ける。
そして、私と君が、お互いの色に染まった後も、ずっと。
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