我が家の猫は王様である

饕餮

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いたずら その3

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 今はスマホも携帯も持っていないけど、当時は仕事に必要不可欠だったので携帯を持っていた。
 当時は婦人服卸の倉庫で働いていたので、仕事中は倉庫の電話だったり、繋がらないと携帯にかけて来たり、メールが来たりしていたわけだ。
 で、夕方帰ってくると、たまに本社の人から確認のメールや電話が来たりする。それに返事を書いたり電話に出たりすると、忍び寄る白い猫。
 滅多にないけど甘えてきた時は頭を撫でたり躰を撫でたりして構うんだけど、構えないこともある。そういう時こそ、龍のいたずらが発揮される。

 後ろからそーっと近寄って来て、背中をちょいちょいとつつく。後ろを振り向くとダッシュで逃げる。
 構ってほしいのかと思って玩具を出して左右に振るものの、全く反応なし。
 単に、突いて遊ぶということのようだった。

 反応すると逃げるので、わざと無視をすると、ずっとちょいちょい突いてくる。で、反応してその方向を見ると、ダーッ! と駆け抜けていき、しばらくするとまたちょいちょいつつく。
 用事が終わっても同じことをするので、最終的には捕まえたり、一緒に鬼ごっこしたりして遊ぶわけだけど、年取った今となっては、とても懐かしい思い出だ。

 もう13歳だもんなあ。

 最近はそういったいたずらはなくなったけど、じーーーーーっとこちらを見つめてくる目力がすごい(笑)


 こういう目をして要求してくるんです。これはご飯の催促です(笑)



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