我が家の猫は王様である

饕餮

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VS掃除機

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 寝ていた龍が起きてきたので、掃除機をかけようと掃除機を出した。初めて見たものだからなのか、しきりに匂いを嗅いでいたなあ。
 普段は押入れにしまって、悪戯されないようにしてたからね。倒れて怪我されても困るので。

 で、一頻り匂いを嗅いで満足したのか、いつものように探検を開始。今日は床の間が気になるのか、そこを探検したあと、ごろんと横になってた。
 そこならば安全だろうと、掃除機をかけはじめる。音が気になってるようで、ちらちらとこっちを見てた。
 前後に動かしていたからなのか何かの遊びだと思ったらしく、近寄ってきたのはいいんだけど……。

「フーッ!!」

 掃除機のヘッドの部分を近づけたら、怖かったのか突然臨戦態勢(笑)
 躰全体の毛を逆立て、尻尾はピンッ! と立っていて、いつもの三倍に膨れ上がってる。
 ヘッドを近づけると猫パンチ!

 パシパシッ! と軽快な音をさせて攻撃するも、生き物じゃないから降参なんてない。

 可愛いぞ、と思いつつ掃除をしてるけど、攻撃は止まず。
 きっと、「なんだコイツ」とか思ってるんだろうなあ、と思いつつ、掃除が終わったので電源をオフにし、コードを収納してると、さっきの威嚇はなんだったのかというくらい、今度はそれに飛びついてじゃれはじめる。

「おーい、紐じゃないぞ? 危ないから駄目だよ」

 コンセントを噛まれて駄目にされても困るので、一旦そこから離してお気に入りの紐や玩具を持ってくると、遊びながらコンセントをしまったのであった。

 13歳になった今は全く反応しなくなったけど、5歳くらいまではずっとそんな状態でした(笑)


5歳、今の家に越してきてから。
今も昔も、押入れ大好きです(笑)



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