5 / 9
第一章『無自覚な天才』
第四話『骨董品店の店主』
しおりを挟む
・
話し合いが終わり、柿沼さんと一緒に店の戸締りをしてから骨董品店に顔を出すと、それ自体がアンティーク調のショーケースになっているカウンターの内側で、深い胡桃色した革張りの椅子に腰掛けて読書をしていた倉敷さんと目が合った。
煌びやかなアンティークシルバーや骨董的価値が実際高いのであろう食器などが整然と並べられている店内は、そこだけ時が止まってしまっているような独特の雰囲気がある。柿沼さんの判例を受け、おっかなびっくり入店をし終えると、年代物の柱時計がぼぉん、ぼぉん、と丁度良く正午を告げた。
そういえば、まだお昼ご飯を食べていない。倉敷さんとの話が終わったら、帰り道にある商店街で簡単に済ませてもいいかもしれないなと思いながら、何処にも何にも身体をぶつけない様に、倉敷さんの待つカウンターの前に向かって恐る恐る進んだ。
そういえば、この人のこと自体は話題に上るものの、まだ本人を相手どった自己紹介をきちんとしていない。こちらに微笑みかけてきた倉敷さんに向けて改めて挨拶と自己紹介をしてから、俺は、柿沼さんから自分と話がしてみたいと伺ったので来店したとの旨を倉敷さんに伝えた。
すると倉敷さんは、あぁやっぱり君が、と納得したようにしみじみと口にしてから、読んでいた本を閉じて、興味津々といった視線をこちらに向けた。
「噂は予々聞いているよ。君の作品も写真で見せて貰った。基本的には関わりはないのだけど、俺も一応、今回の件の出資者でもあるからね。君があの木をどう扱うのか凄く興味があって、一度話してみたかったんだ。しかし、こんなに若くて面構えの良い美丈夫だとは思わなかったよ。どうやら天は、君に二物も三物も与えたもうたようだね」
手放しに、しかし確実に上から目線の褒め言葉を殆ど面識の無い人から掛けられて、どんな反応を示したら良いのか分からず、俺は戸惑った。一応の返しとして、ありがとうございます、とか細い声で何とか絞り出すと、それを好意的に受け止めてくれたのか何なのか、倉敷さんはガラスを掌で擦ったような独特な響きの笑い声を上げてから、満足そうに頷いた。
「あの山桜はね、この敷地にある建物よりも先にこの土地にあって、先祖代々、大切に受け継がれてきた木なんだよ。本来なら正当な引き継ぎ手は本家の長女である俺の叔母だったのだけど、生憎と子宝に恵まれなくてね。妹の子供、つまり甥っ子である俺にお鉢が回ってきたというわけさ。俺の代でこんな目に遭わせてしまうのは本当に残念な事なのだけれど、柿沼君が見せてくれた君の作品を見て、君ならば任せてもいいと、そう思えた。だから自分自身が今回の件の出資者の一人になる事についても、なんの迷いも感じなかった。君は将来、きっと名のある名工になることだろう。俺はね、君のその第一歩を手助け出来ること自体にも、胸が躍っているんだよ」
俺はその、駆け出しの自分には過分すぎる言葉を、きちんとした形のまま胸に送り届けることが出来なかった。その原因には、恐らく俺が生来持ち合わせている卑屈さもあったのだろうけど、あまりにも過大な期待を掛けられてしまった事で怖気付いてしまったという、精神的な脆弱さも理由としてあったのだと思う。だから、俺は反射的に、謙遜とはまた似て非なる反応を示してしまった。
「そんな……お気持ちは本当に有り難いんですが、その、俺をあんまり買いかぶらないで下さい。俺なんて、掃いて捨てるほどいる木工家の端くれでしかありませんよ。柿沼さんや倉敷さんみたいな方のお眼鏡に叶ったのは、本当に奇跡みたいな出来事で。もっと、沢山の木工家に触れてみれば、俺がどれだけありふれた存在か、分かる日が来ると思います」
「おや、君は自分の腕に自信がないのかい?」
「と、いうよりも。何を持ってして、そこまで俺を買ってくれているのかが、分からないというか」
俺がぼそぼそとそう口にすると、倉敷さんは顎に手をやり、ふむ、と唸った。普通の人間であれば芝居がかった様な仕草にしか見えないが、彼に掛かれば舞台俳優のそれの様に俺の目に映った。
「成る程。つまり、柿沼君や俺が、今回君を抜擢した直接の理由が何なのか、君自身が分かっていないということかな?」
「そう……ですね。一体、俺の作品のどの部分を見て、俺にそこまでの過大な期待を掛けてくれたのかが、分からないんです。だから、あの山桜から、どんな作品を生み出したらいいのかも判然としなくて。イメージは湧くんですが、事実求められている作品と齟齬が生じてしまったら元も子もありませんから」
「柿沼君は、なんて?」
「貴方の思い描いた通りの作品を生み出してくれたら、それでいい、と。だから、俺、余計に分からなくなってしまって」
「何が分からないんだい?」
まるで、病院にかかる患者と医師や、カウンセラーと相談者の会話のような遣り取りになってしまった事に、しかし、不思議と違和感は感じなかった。倉敷さんが俺より幾分か年上という事もあるのかもしれないが、この人は相手の心の内を曝け出す事に長けた人物なのかもしれない。だから、俺の口は思っていたよりも数段滑らかに動いた。
「俺はいつも、素材である木材が目の前にあったら、それがどんな粗悪な状態であろうとも、きちんと手入れの行き届いた極上の代物であろうとも、『その子』が一体どんな姿になりたいのか、どんな姿に生まれ変わりたいのか『その子』自身と話し合ってから、制作に取り掛かります。そして、これからも使い手である人間と共に生きて行けるように、想像力を働かせて、手を加えるのではなく、手助けをしていくんです。そんな作り方しか出来ないから、自分自身が思い描いた作品を作った事は、ただの一度も無いんです。だから、柿沼さんの期待に応えるだけの作品を生み出せるか、不安で」
言葉に出来なかった、否、自分自身でも気が付かなかった自分の心の中にある澱の様な不安を曝け出すと、倉敷さんは、再び微かに唸ってから、暫く考え込むような素振りをした。
「目の前に、ベッドの上にしどけなく横たわった女性がいるとして。どんな風に一夜を共にしようかと考える男は、ごまんといるだろう。けれど、その女性がいま何故自分の目の前にいるのか、そして、何故自分に身体を開いてくれるに至ったのか、自分にいま一体何を求めているのか、彼女の背景を知り、彼女の本当に求める一夜を過ごす事にこそ徹底しようとする男はそういない。俺達はね、あの木をただの木材としてではなく、一人のレディのように扱ってくれる君のような男を、ずっと待っていたんだよ」
作品を生み出す工程を夜に例えられた事が無かったから、俺の胸は少しだけどきりとした。けれど倉敷さんは、そんな俺の胸中など構わず、表情をぴくりとも変えずに、すらすらと話を展開していった。
「君ならば、きっと一片たりとも『あの子』を無駄にはしないだろう。あの場所を去ったとしても、あの店で生き続ける存在に間違いなく昇華させる事が出来る。期待しているよ、小日向君」
話し合いが終わり、柿沼さんと一緒に店の戸締りをしてから骨董品店に顔を出すと、それ自体がアンティーク調のショーケースになっているカウンターの内側で、深い胡桃色した革張りの椅子に腰掛けて読書をしていた倉敷さんと目が合った。
煌びやかなアンティークシルバーや骨董的価値が実際高いのであろう食器などが整然と並べられている店内は、そこだけ時が止まってしまっているような独特の雰囲気がある。柿沼さんの判例を受け、おっかなびっくり入店をし終えると、年代物の柱時計がぼぉん、ぼぉん、と丁度良く正午を告げた。
そういえば、まだお昼ご飯を食べていない。倉敷さんとの話が終わったら、帰り道にある商店街で簡単に済ませてもいいかもしれないなと思いながら、何処にも何にも身体をぶつけない様に、倉敷さんの待つカウンターの前に向かって恐る恐る進んだ。
そういえば、この人のこと自体は話題に上るものの、まだ本人を相手どった自己紹介をきちんとしていない。こちらに微笑みかけてきた倉敷さんに向けて改めて挨拶と自己紹介をしてから、俺は、柿沼さんから自分と話がしてみたいと伺ったので来店したとの旨を倉敷さんに伝えた。
すると倉敷さんは、あぁやっぱり君が、と納得したようにしみじみと口にしてから、読んでいた本を閉じて、興味津々といった視線をこちらに向けた。
「噂は予々聞いているよ。君の作品も写真で見せて貰った。基本的には関わりはないのだけど、俺も一応、今回の件の出資者でもあるからね。君があの木をどう扱うのか凄く興味があって、一度話してみたかったんだ。しかし、こんなに若くて面構えの良い美丈夫だとは思わなかったよ。どうやら天は、君に二物も三物も与えたもうたようだね」
手放しに、しかし確実に上から目線の褒め言葉を殆ど面識の無い人から掛けられて、どんな反応を示したら良いのか分からず、俺は戸惑った。一応の返しとして、ありがとうございます、とか細い声で何とか絞り出すと、それを好意的に受け止めてくれたのか何なのか、倉敷さんはガラスを掌で擦ったような独特な響きの笑い声を上げてから、満足そうに頷いた。
「あの山桜はね、この敷地にある建物よりも先にこの土地にあって、先祖代々、大切に受け継がれてきた木なんだよ。本来なら正当な引き継ぎ手は本家の長女である俺の叔母だったのだけど、生憎と子宝に恵まれなくてね。妹の子供、つまり甥っ子である俺にお鉢が回ってきたというわけさ。俺の代でこんな目に遭わせてしまうのは本当に残念な事なのだけれど、柿沼君が見せてくれた君の作品を見て、君ならば任せてもいいと、そう思えた。だから自分自身が今回の件の出資者の一人になる事についても、なんの迷いも感じなかった。君は将来、きっと名のある名工になることだろう。俺はね、君のその第一歩を手助け出来ること自体にも、胸が躍っているんだよ」
俺はその、駆け出しの自分には過分すぎる言葉を、きちんとした形のまま胸に送り届けることが出来なかった。その原因には、恐らく俺が生来持ち合わせている卑屈さもあったのだろうけど、あまりにも過大な期待を掛けられてしまった事で怖気付いてしまったという、精神的な脆弱さも理由としてあったのだと思う。だから、俺は反射的に、謙遜とはまた似て非なる反応を示してしまった。
「そんな……お気持ちは本当に有り難いんですが、その、俺をあんまり買いかぶらないで下さい。俺なんて、掃いて捨てるほどいる木工家の端くれでしかありませんよ。柿沼さんや倉敷さんみたいな方のお眼鏡に叶ったのは、本当に奇跡みたいな出来事で。もっと、沢山の木工家に触れてみれば、俺がどれだけありふれた存在か、分かる日が来ると思います」
「おや、君は自分の腕に自信がないのかい?」
「と、いうよりも。何を持ってして、そこまで俺を買ってくれているのかが、分からないというか」
俺がぼそぼそとそう口にすると、倉敷さんは顎に手をやり、ふむ、と唸った。普通の人間であれば芝居がかった様な仕草にしか見えないが、彼に掛かれば舞台俳優のそれの様に俺の目に映った。
「成る程。つまり、柿沼君や俺が、今回君を抜擢した直接の理由が何なのか、君自身が分かっていないということかな?」
「そう……ですね。一体、俺の作品のどの部分を見て、俺にそこまでの過大な期待を掛けてくれたのかが、分からないんです。だから、あの山桜から、どんな作品を生み出したらいいのかも判然としなくて。イメージは湧くんですが、事実求められている作品と齟齬が生じてしまったら元も子もありませんから」
「柿沼君は、なんて?」
「貴方の思い描いた通りの作品を生み出してくれたら、それでいい、と。だから、俺、余計に分からなくなってしまって」
「何が分からないんだい?」
まるで、病院にかかる患者と医師や、カウンセラーと相談者の会話のような遣り取りになってしまった事に、しかし、不思議と違和感は感じなかった。倉敷さんが俺より幾分か年上という事もあるのかもしれないが、この人は相手の心の内を曝け出す事に長けた人物なのかもしれない。だから、俺の口は思っていたよりも数段滑らかに動いた。
「俺はいつも、素材である木材が目の前にあったら、それがどんな粗悪な状態であろうとも、きちんと手入れの行き届いた極上の代物であろうとも、『その子』が一体どんな姿になりたいのか、どんな姿に生まれ変わりたいのか『その子』自身と話し合ってから、制作に取り掛かります。そして、これからも使い手である人間と共に生きて行けるように、想像力を働かせて、手を加えるのではなく、手助けをしていくんです。そんな作り方しか出来ないから、自分自身が思い描いた作品を作った事は、ただの一度も無いんです。だから、柿沼さんの期待に応えるだけの作品を生み出せるか、不安で」
言葉に出来なかった、否、自分自身でも気が付かなかった自分の心の中にある澱の様な不安を曝け出すと、倉敷さんは、再び微かに唸ってから、暫く考え込むような素振りをした。
「目の前に、ベッドの上にしどけなく横たわった女性がいるとして。どんな風に一夜を共にしようかと考える男は、ごまんといるだろう。けれど、その女性がいま何故自分の目の前にいるのか、そして、何故自分に身体を開いてくれるに至ったのか、自分にいま一体何を求めているのか、彼女の背景を知り、彼女の本当に求める一夜を過ごす事にこそ徹底しようとする男はそういない。俺達はね、あの木をただの木材としてではなく、一人のレディのように扱ってくれる君のような男を、ずっと待っていたんだよ」
作品を生み出す工程を夜に例えられた事が無かったから、俺の胸は少しだけどきりとした。けれど倉敷さんは、そんな俺の胸中など構わず、表情をぴくりとも変えずに、すらすらと話を展開していった。
「君ならば、きっと一片たりとも『あの子』を無駄にはしないだろう。あの場所を去ったとしても、あの店で生き続ける存在に間違いなく昇華させる事が出来る。期待しているよ、小日向君」
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
宇宙航海士育成学校日誌
ジャン・幸田
キャラ文芸
第四次世界大戦集結から40年、月周回軌道から出発し一年間の実習航海に出発した一隻の宇宙船があった。
その宇宙船は宇宙航海士を育成するもので、生徒たちは自主的に計画するものであった。
しかも、生徒の中に監視と採点を行うロボットが潜入していた。その事は知らされていたが生徒たちは気づく事は出来なかった。なぜなら生徒全員も宇宙服いやロボットの姿であったためだ。
誰が人間で誰がロボットなのか分からなくなったコミュニティーに起きる珍道中物語である。
良い子【短編】
薄明 喰
BL
とある村に村人全員から嫌われ疎まれている子供が居た。
皆から頭の可笑しい奴だと嫌われ
両親からもどうして良い子になれないのかと毎日打たれ
子供は良い子になる為に自分を捨てる努力をした。
その努力の先にどんな結末があるのかも知らないで___
注意:残酷な描写があります。R18はそれ故に設定させていただいておりますのでご注意ください。
※短編の予定です。
もう1作の方をメインにつくっていくので、こちらの更新はのんびりの予定です。
【短編集】人間がロボットになるのも悪くないかも?
ジャン・幸田
大衆娯楽
人間を改造すればサイボーグになる作品とは違い、人間が機械服を着たり機械の中に閉じ込められることで、人間扱いされなくなる物語の作品集です。
【本編完結済み】朝を待っている
は
BL
幼い頃に父を亡くし、母子二人で暮らしていたオメガの太一。しかし最愛の母も中学生の頃に他界し、親戚の家で肩身狭く暮らしていた太一だったが、高校に入学したその日に運命の番いと出会ってしまう事に……。
淡々とゆっくり進む高校生同士のオメガバース話です。
*マークはほんの少しモブレ未遂の表現がございますのでご注意ください。
本編完結済み。
幼い少年が、盗賊の青年に身も心も囚われるお話
良音 夜代琴
BL
魔物に襲われたところを助けてくれた盗賊の青年の、空と森の色をした瞳に一目惚れした少年のお話です。
ショタ受け、無理矢理気味、痛覚変換(媚薬系)モブレと、なんでも許せる方向けです。
現代の文明が一度滅びた先の、ずっと未来の、ファンタジーな世界です。
食べ物、季節、時間や単位は現代とそう変わりません。
馬のかわりに大型の鳥に乗っています。
囚われの勇者シリーズ、次作は全年齢向け漫画です。
https://www.alphapolis.co.jp/manga/714939422/666546009
囚われの勇者のBLシリーズ次作はこちらですが、
■媚薬を盛られた青年主人を慰めるつもりが、逆に慰められる従者のお話
https://www.alphapolis.co.jp/novel/547033129/342551495
こちらは主従がメインなので、今作の二人の再会のお話が読みたい方は↓へどうぞ。
■腕を無くした元盗賊が勇者になった青年と再会するお話
https://www.alphapolis.co.jp/novel/547033129/316551868
あの頃少年を拾った盗賊と、勇者になった青年が偶然再会するお話。
あれから17年経過して、少年がすっかり青年(27歳)になっています。ご注意ください。
【完結】愛する人にはいつだって捨てられる運命だから
SKYTRICK
BL
凶悪自由人豪商攻め×苦労人猫化貧乏受け
※一言でも感想嬉しいです!
孤児のミカはヒルトマン男爵家のローレンツ子息に拾われ彼の使用人として十年を過ごしていた。ローレンツの愛を受け止め、秘密の恋人関係を結んだミカだが、十八歳の誕生日に彼に告げられる。
——「ルイーザと腹の子をお前は殺そうとしたのか?」
ローレンツの新しい恋人であるルイーザは妊娠していた上に、彼女を毒殺しようとした罪まで着せられてしまうミカ。愛した男に裏切られ、屋敷からも追い出されてしまうミカだが、行く当てはない。
ただの人間ではなく、弱ったら黒猫に変化する体質のミカは雪の吹き荒れる冬を駆けていく。狩猟区に迷い込んだ黒猫のミカに、突然矢が放たれる。
——あぁ、ここで死ぬんだ……。
——『黒猫、死ぬのか?』
安堵にも似た諦念に包まれながら意識を失いかけるミカを抱いたのは、凶悪と名高い豪商のライハルトだった。
☆3/10J庭で同人誌にしました。通販しています。
悲哀人形日記
龍賀ツルギ
BL
水樹ツカサ16歳の平凡な高校生だった。
自堕落な父親の残した借金返済の為に、学校も中退して、借金相手の稲垣家に奴隷奉公に上がる事にされた。
昼は奉公人としてこき使われ、夜には同じ奉公人仲間から性の慰み物にされる日々。
稲垣家には養子として和希と言う16歳のツカサと同じ年の美少年がいた。
和希は主の稲垣太蔵が常に慰み者にするために養子縁組されていた高校生。
ツカサと和希は互いの哀しい境遇を慰めあい、やがて愛しあう様になる。
稲垣太蔵と娘弥子。そして残忍な奉公人たちによって、二人は過酷なSM調教を受ける事になる。
長編では4作品め。
和希とツカサの調教される日々をツカサ目線で日記形式で書いていきます。
文章の事は全く知らない素人なので色々な形式にチャレンジして学んでいきたいですね😺
僕の今までの作品はマゾ調教されるキャラ達は皆、美少年なんですが、ツカサは童顔で平凡な顔立ちの男の子です。
和希は美少年なんですけどね。
僕の作品は複数の少年たちが緊縛されて辱められながら、互いを想い合いながら耐え忍んでいく話。
僕の作品ですからツカサは奉公人時はシャツ、ショートパンツ、白ハイソックスにエプロン。
和希も稲垣家では白シャツ、半ズボン、白ハイソックスです!😺
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる