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第二章
第二話
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俺の鼻血を吸った野花のハンカチは、洗って返すよと口約束を取り付けはしたものの、結局少女の手元に戻ることはなかった。理由は単純明快。両親の離婚を機に、突然転校を余儀なくされてしまったからだった。引越しのどさくさに紛れてハンカチの存在は、すっかり頭の隅に追いやられてしまっていて、気が付いた時には新しく身を寄せたアパートで母親と一緒に荷解きをしていた。そしてその野花の刺繍が施されたハンカチは、段ボールに雑然と詰められた洗い晒しの靴下と靴下の間から発掘された。
俺は野花のハンカチを貸してくれた少女に少なからず憧れを覚えていたから、子供の気持ちを顧みない親の行いにショックを受けた。けれど、父親の不倫の発覚によって離婚を余儀なくされた傷心中の母親にそれを問い正すような真似は出来なくて。胸に寄せた悲しみや侘しさは、そのハンカチを握りしめながら声を殺して泣く事でグッと堪えた。
自己満足でしかないけれど、せめてもの罪の償いになればいいと思い、新しく通い始めた小学校に隣接している公民館内にある図書室で刺繍の本を借りて、独学で刺繍を習い始めた。そして、少女から借り受けたハンカチとそっくりなハンカチを作り、普段使いしている鞄にひっそりと忍ばせるようになった。いつか、もしどこかであの少女に再び出会えたならば。あの時はありがとう、と言ってそのハンカチを返す事が出来るかもしれない。そんな機会、そうそう巡ってこないかも知れないけれど。何もせずに、のんべんだらりとしているよりは、ずっといいと思った。
刺繍は始めてみると俺の一点集中型の性質に合っていたようで、日に日に上達していった。そして、新しく転向した学校のクラスになかなか馴染めなかった俺の心を、随分と慰めてくれた。けれど、その刺繍が、俺の人生における二度目の転機を呼び寄せてしまった。
夏休みの自由研究で、俺は刺繍の歴史を紹介するレポートと一緒に、自分の作品を提出したのだけど、それがきっかけとなって、クラスの女子の間で注目の的になってしまったのだ。担任である教師もすっかりと感心して、自由研究発表会におけるクラス代表に推挙するほど、俺を褒め称えた。その後、クラス内において誰をクラス代表にするのか集計を取った時にも、女子の満場一致で俺がクラス代表の座を射止めてしまった。俺は突如として注目を集めてしまった事に驚いてばかりで、兎に角慌てふためいた。しかし、その挙動不審でありながら驕らない態度が逆に女子達の好感を呼び、悠人君可愛い、などと言って、俺はクラスの女子の間でマスコット的な扱いを受けるようになっていった。しかし、この状況を、快く思わない人間達がいた。それが、おなじクラスの男子達だった。
中途半端な時期に転向して来た地味で目立たない奴が、夏休み明けになって突然クラスの女子の注目の的になってしまったのだから、当然の反応と言えば当然なのかも知れない。初めはごくありきたりな悪戯の様なものから始まった。授業中に背中に向かって消しゴムの欠けらを投げつけられたり。一番後ろの席だった為に最後までプリントを回して貰えなかったり。俺にだけ授業中に行われる秘密の文通で爪弾きにされたり。最初のうちは、いじめというよりは、他愛も無い揶揄いの混じった反応だったから、俺は暫くすれば熱りが覚めるだろうと高を括っていたのだけど。自由研究発表会で俺が優秀賞を獲得したことによって、その風向きは一気に変わってしまった。クラス内での可愛がりが、他のクラスにも波及していったのだ。
俺は女子からの注目を浴びるかわりに悪目立ちしてしまい、学年全体の男子の反感をかってしまった。優秀賞を取った作品として、俺の刺繍が施されたブランケットは校長室にも程近い昇降口近くに飾られていたのだけど、それにも悪戯をされてしまった。カッターナイフの様な物でびりびりに引き裂かれ、見るも無残な惨状となって、ボロ布の様な代物に様変わりした状態で、その作品だった物は俺の手元に戻ってきたのだった。
それにより、俺に対するいじめが改めて顕在化。俺を持て囃していた女子も、あまりの出来事に潮が引くように俺の周りから失せていった。自分達の影響で俺がこうなってしまったとは、まるで考えていないらしく、彼女達も、暗い、男子の癖に刺繍が趣味なんて気持ち悪いと、次第に俺の陰口を叩くようになっていった。
それからというもの、俺への風当たりは徐々にではなく、急激にエスカレート。上履きが紛失したと思ったら、上級生が使う女子トイレのサニタリーボックスに無理矢理突っ込んであったり、自分の席が無いと思ったら、焼却炉の目の前に椅子ごと放置され、その上に水仙の花が手向けてあったりと、いじめの段階が明らかに一段も二段も上のステージ上がったと証明できる出来事が頻発していった。
水仙の花言葉は、自惚れ。こんなに凝った真似が出来るなら、自分達の事に時間を使えばいいのに。そんな感想を胸に抱きながら、誰も歓迎してくれる者のいない教室に向かって机を運び入れる日々が続いた。
いよいよ精神的に追い詰められた俺は、自分がいじめを受けているという事を担任に相談した。しかし、その教師から返ってきた言葉は、お前にも悪い部分があるんじゃないか?という最低の反応のみだった。自分の発した無責任な一言により、俺がクラス内において俄かに祭り上げられ、この状況を呼び込んでしまったという自覚がまるでないのだろう事を知った俺は、その瞬間、このクラスに、否、この学校に自分の居場所など一欠片として無いのだと確信した。
自分を引き取ってくれた母親に相談するべきなのではないかと頭を過った事もあった。けれど、子供が博物館に行き、動物の剥製を目にするというだけで烈火の如く怒り狂っていた過保護過ぎる母親にだけは相談できないと思い、家にいる時は何の問題もなく通学しているという仮面を被り続けた。友達付き合いも問題ないという格好を取り続けていたため、土日のどちらかは当てもなく近所を彷徨う様になっていった。公園にいけば自分をいじめているクラスの男子達と鉢合わせてしまうから、俺は次第に、あまり子供達に人気のない公民館の中にある図書室に再び通う事で時間を潰すようになった。図書室に通ううちに、そこに蔵書されている刺繍の本を全て読み終えてしまった俺は、次に何を読むべきか悩むようになっていった。小学校が隣接している事から、子供に人気のある蔵書も確かにあるにはあったのだけど、俺が次に目を付けたのは、あまり子供には人気の高くない、様々な昆虫がカラー写真付きで載っている硬い印象のある昆虫図鑑だった。
俺は、あの遠足で訪れた動物園にあった昆虫館で見た蒼い蝶が、どうしても忘れられなかった。
卵殻を己が力で破り、這い出て。誰に教え導かれた訳でもなく、餌を追い求め、彷徨い。
幼虫から蛹になり。羽化し。羽ばたき。捕まり。殺され。美しいままに保存された、あの蒼い蝶一匹一匹が。忘れようと思っても、頭から離れなかったのだ。
人間は死ねば腐り、骨となる。蝶や他の昆虫のように、死してなお美しさを保ち続ける事は出来ない。そしてその人間の美しさが保たれている時間は、その天寿を全うする中でも、あまりにも儚い期間でしかない。人は、昆虫のように、死してもその輝き保ち続ける事は出来ないのだ。
俺は、あの蒼い蝶の事を知りたくて堪らなかった。そして、あの蒼く哀しい羽ばたきを、再びこの目に映してみたかった。そして、自分の、人間としてこの世に生まれ落ちてしまった人生の不遇と運命を嘆き。
号泣したかった。
俺は、俺の脳内に強烈にインプットされたその蝶の姿形を頼りに、公民館の図書室にある全ての昆虫図鑑を読み漁り続けた。そして、陽が落ち始め、橙色の夕陽が頬を照らす頃、ある一匹の蝶の写真に行き当たった。
その蝶の名前は、『モルフォチョウ』
その蝶の蒼は、俺の心を再び捉えて離さなかった。
俺は野花のハンカチを貸してくれた少女に少なからず憧れを覚えていたから、子供の気持ちを顧みない親の行いにショックを受けた。けれど、父親の不倫の発覚によって離婚を余儀なくされた傷心中の母親にそれを問い正すような真似は出来なくて。胸に寄せた悲しみや侘しさは、そのハンカチを握りしめながら声を殺して泣く事でグッと堪えた。
自己満足でしかないけれど、せめてもの罪の償いになればいいと思い、新しく通い始めた小学校に隣接している公民館内にある図書室で刺繍の本を借りて、独学で刺繍を習い始めた。そして、少女から借り受けたハンカチとそっくりなハンカチを作り、普段使いしている鞄にひっそりと忍ばせるようになった。いつか、もしどこかであの少女に再び出会えたならば。あの時はありがとう、と言ってそのハンカチを返す事が出来るかもしれない。そんな機会、そうそう巡ってこないかも知れないけれど。何もせずに、のんべんだらりとしているよりは、ずっといいと思った。
刺繍は始めてみると俺の一点集中型の性質に合っていたようで、日に日に上達していった。そして、新しく転向した学校のクラスになかなか馴染めなかった俺の心を、随分と慰めてくれた。けれど、その刺繍が、俺の人生における二度目の転機を呼び寄せてしまった。
夏休みの自由研究で、俺は刺繍の歴史を紹介するレポートと一緒に、自分の作品を提出したのだけど、それがきっかけとなって、クラスの女子の間で注目の的になってしまったのだ。担任である教師もすっかりと感心して、自由研究発表会におけるクラス代表に推挙するほど、俺を褒め称えた。その後、クラス内において誰をクラス代表にするのか集計を取った時にも、女子の満場一致で俺がクラス代表の座を射止めてしまった。俺は突如として注目を集めてしまった事に驚いてばかりで、兎に角慌てふためいた。しかし、その挙動不審でありながら驕らない態度が逆に女子達の好感を呼び、悠人君可愛い、などと言って、俺はクラスの女子の間でマスコット的な扱いを受けるようになっていった。しかし、この状況を、快く思わない人間達がいた。それが、おなじクラスの男子達だった。
中途半端な時期に転向して来た地味で目立たない奴が、夏休み明けになって突然クラスの女子の注目の的になってしまったのだから、当然の反応と言えば当然なのかも知れない。初めはごくありきたりな悪戯の様なものから始まった。授業中に背中に向かって消しゴムの欠けらを投げつけられたり。一番後ろの席だった為に最後までプリントを回して貰えなかったり。俺にだけ授業中に行われる秘密の文通で爪弾きにされたり。最初のうちは、いじめというよりは、他愛も無い揶揄いの混じった反応だったから、俺は暫くすれば熱りが覚めるだろうと高を括っていたのだけど。自由研究発表会で俺が優秀賞を獲得したことによって、その風向きは一気に変わってしまった。クラス内での可愛がりが、他のクラスにも波及していったのだ。
俺は女子からの注目を浴びるかわりに悪目立ちしてしまい、学年全体の男子の反感をかってしまった。優秀賞を取った作品として、俺の刺繍が施されたブランケットは校長室にも程近い昇降口近くに飾られていたのだけど、それにも悪戯をされてしまった。カッターナイフの様な物でびりびりに引き裂かれ、見るも無残な惨状となって、ボロ布の様な代物に様変わりした状態で、その作品だった物は俺の手元に戻ってきたのだった。
それにより、俺に対するいじめが改めて顕在化。俺を持て囃していた女子も、あまりの出来事に潮が引くように俺の周りから失せていった。自分達の影響で俺がこうなってしまったとは、まるで考えていないらしく、彼女達も、暗い、男子の癖に刺繍が趣味なんて気持ち悪いと、次第に俺の陰口を叩くようになっていった。
それからというもの、俺への風当たりは徐々にではなく、急激にエスカレート。上履きが紛失したと思ったら、上級生が使う女子トイレのサニタリーボックスに無理矢理突っ込んであったり、自分の席が無いと思ったら、焼却炉の目の前に椅子ごと放置され、その上に水仙の花が手向けてあったりと、いじめの段階が明らかに一段も二段も上のステージ上がったと証明できる出来事が頻発していった。
水仙の花言葉は、自惚れ。こんなに凝った真似が出来るなら、自分達の事に時間を使えばいいのに。そんな感想を胸に抱きながら、誰も歓迎してくれる者のいない教室に向かって机を運び入れる日々が続いた。
いよいよ精神的に追い詰められた俺は、自分がいじめを受けているという事を担任に相談した。しかし、その教師から返ってきた言葉は、お前にも悪い部分があるんじゃないか?という最低の反応のみだった。自分の発した無責任な一言により、俺がクラス内において俄かに祭り上げられ、この状況を呼び込んでしまったという自覚がまるでないのだろう事を知った俺は、その瞬間、このクラスに、否、この学校に自分の居場所など一欠片として無いのだと確信した。
自分を引き取ってくれた母親に相談するべきなのではないかと頭を過った事もあった。けれど、子供が博物館に行き、動物の剥製を目にするというだけで烈火の如く怒り狂っていた過保護過ぎる母親にだけは相談できないと思い、家にいる時は何の問題もなく通学しているという仮面を被り続けた。友達付き合いも問題ないという格好を取り続けていたため、土日のどちらかは当てもなく近所を彷徨う様になっていった。公園にいけば自分をいじめているクラスの男子達と鉢合わせてしまうから、俺は次第に、あまり子供達に人気のない公民館の中にある図書室に再び通う事で時間を潰すようになった。図書室に通ううちに、そこに蔵書されている刺繍の本を全て読み終えてしまった俺は、次に何を読むべきか悩むようになっていった。小学校が隣接している事から、子供に人気のある蔵書も確かにあるにはあったのだけど、俺が次に目を付けたのは、あまり子供には人気の高くない、様々な昆虫がカラー写真付きで載っている硬い印象のある昆虫図鑑だった。
俺は、あの遠足で訪れた動物園にあった昆虫館で見た蒼い蝶が、どうしても忘れられなかった。
卵殻を己が力で破り、這い出て。誰に教え導かれた訳でもなく、餌を追い求め、彷徨い。
幼虫から蛹になり。羽化し。羽ばたき。捕まり。殺され。美しいままに保存された、あの蒼い蝶一匹一匹が。忘れようと思っても、頭から離れなかったのだ。
人間は死ねば腐り、骨となる。蝶や他の昆虫のように、死してなお美しさを保ち続ける事は出来ない。そしてその人間の美しさが保たれている時間は、その天寿を全うする中でも、あまりにも儚い期間でしかない。人は、昆虫のように、死してもその輝き保ち続ける事は出来ないのだ。
俺は、あの蒼い蝶の事を知りたくて堪らなかった。そして、あの蒼く哀しい羽ばたきを、再びこの目に映してみたかった。そして、自分の、人間としてこの世に生まれ落ちてしまった人生の不遇と運命を嘆き。
号泣したかった。
俺は、俺の脳内に強烈にインプットされたその蝶の姿形を頼りに、公民館の図書室にある全ての昆虫図鑑を読み漁り続けた。そして、陽が落ち始め、橙色の夕陽が頬を照らす頃、ある一匹の蝶の写真に行き当たった。
その蝶の名前は、『モルフォチョウ』
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