79 / 104
第78話
しおりを挟む
『死人還り ーしびとがえりー』
それは、ストロノーヴァ先生が研究されているトルラキアの民間伝承のひとつ。
安定していない国内政情から生まれたのだと言われていた様な気がします。
かつてトルラキアが他国からの侵攻にさらされていた頃。
故郷から遠く離れた戦地で亡くなり、遺体になっても帰ることが出来なかった兵士達は、一度だけ生まれた日、生まれた場所へ還ってくる。
それは、トルラキアの人々が。
常に外敵との戦い続きで、心も身体も疲弊していたトルラキアの人々が。
すがった願いであり、ささやかな希望。
何処で、いつ亡くなったのか、命日さえはっきりしない我が子の死に目に会えなかった親達のよすがの願い。
それが長じて現在では、想いを残して死んでしまった者は、自分が生まれた日、生まれた場所へ還ってくる、と一部で信じられるようになった……
図書館で借りた歴史書には、簡単にそう記されているだけでした。
伝説伝承と分類されている書架に並べられた本にも、吸血鬼や悪魔、妖精の章に比べて内容的に薄かったし、死人還りを行うにはどうしたらいいのかと、具体的な記述は載っていませんでした。
「しびとがえり、ね……聞いた事あるかも知れないけど。
やっぱりわかんないなぁ」
頼りなるのはリーエだけだと、彼女に聞いたのに。
『そういう系統はよく知らないわ』と言われてしまいました。
恋のおまじないに詳しい彼女なら、知っているだろうと思っていたのに。
「どうしたの、何でそんなのを知りたいの?」
尋ねられましたが、もちろん正直に言うつもりはありません。
「以前話したでしょう?バロウズにいた先生。
私も同じ様にトルラキアの伝承民俗学を学びたいと思ってて……
ヴァンパイアは王国の成り立ちに絡めて皆様よく研究されているから、違うものをレポートにしたくて」
「じゃあ、その先生、こっちに帰ってきているなら聞きに行けば?」
「……先生はストロノーヴァだよ?」
「あぁ、そうだね、あの勇猛公のひとだったね。
ちょっと、簡単には聞きに行けないね……そうだなぁ」
リーエにも、ストロノーヴァの名前の特別感は浸透している様でした。
愛する息子ネルシュくんの柔らかな頬に、頬擦りしながらリーエはしばらく思案してくれていました。
「……トマシュのおばあちゃんなら、もしかしたら知ってるかも」
私は母と姉が亡くなった原因は、自分が呪ったからだ、と思い込んでいました。
あれは成功しなかった、完了しなかった。
だから呪いは成立していない。
そう思いながらも、呪おうとした事自体が許されない事だからと。
『君が呪いだと思い込んでいるのは違っていて、アンナリーエ夫人が教えたあれは恋のおまじないだった。
だからその呪いで、母上も姉上も亡くなったのではない』
『バージニアから命じられたローラ・グレイシーが脅すつもりで、馬車を煽って事故になったのだ』
その様にアシュフォード殿下から説明を受けても。
それでも、幾等かは私の責任も感じていました。
ただ眠っているだけの様に見える母と姉の遺体の側に並べられたふたりの持ち物。
それらは翌朝明るくなってから、出来るだけ綺麗にして届けられたのでした。
片方だけの手袋、留め金を失くした姉の小さなバッグ、ほつれたレース編みのショールは母が愛用していたものでした。
祖母から渡されたと思われる歪んでしまった宝石箱の中には、うちの騎士隊が苦労して探してくれた指輪やネックレスが2、3入っていて。
多分他は何処かへ飛んでいってしまって、それ以上は見つけられなかったのでしょう。
その隣には、中身はなかったのですが、泥にまみれていたのか、それを払った跡が付いた潰れた箱が置いてあって。
私が大好きなチョコレート専門店の箱でした。
この店のチョコレートが好きだった私の為に、お土産として帰りに寄ってくれたのでしょう。
『ローラ・グレイシーは待ち伏せていたのではなく、たまたま侯爵家の馬車を見かけて、後を付けた』
殿下からの説明では何処で見かけたのか、とは聞かされなかったのですが、あのチョコレートを買いに寄ったから見つかってしまったのだとわかったのです。
何処にも寄らず、そのまま帰宅していたらあの事故は起こらなかった、と思いました。
『アグネスのハンカチ』と『アグネスの好きなチョコレート』
……本当に、私には何の責任もないの?
◇◇◇
バロウズへは14歳だった去年の秋に一度、帰国しました。
私の旅券は留学用で2年に一度更新をしなくてはなりません。
それをクラリスの誕生日に合わせて戻りました。
帰国の前には、リーエに死人還りについて尋ねたかったのに、彼女はネルシュくんを身籠っていました。
妊婦に向かって『死人』等、口にするのも憚られて。
春にオルツォ様のデビュタントでお会いしたストロノーヴァ先生には、既にクラリスが亡くなった事を伝えていたので、うまく誤魔化す自信がなくて会いにも行けませんでした。
どうすればいいのか知識の無いまま、クラリスの誕生日に姉の部屋で過ごしました。
この家の、この部屋で。
18だった母は姉を産み、その部屋はそのまま姉の部屋になった。
それは祖母から聞いていました。
生まれた時間に待っていたら、姉は還ってくるかもと、その時間を尋ねても、祖母への連絡は生まれた翌日だったそうです。
父さえも登城していたからと、はっきりした時間は知りません。
唯一立ち会って、生まれた時間を知っているであろう先代の祖母とは、葬儀以来没交渉になっていました。
生まれた場所、それは私室だけではなく、この邸全体かも知れない。
姉がよく座っていたピアノの前。
庭園の四阿。
そして、殿下と会っていた温室。
姉に会いたくて、姉の面影を探して。
私は待っていたのに、姉は還ってきてはくれなかった。
死人還りは、亡くなってから7年の間に一度だけ発現すると言われていて。
トルラキアでは亡くなって7年経つと、その魂は浄化され天へ召されるのだと信じられているのです。
私は2年毎にしか帰国出来ない。
次は16歳、その次は18歳で、19歳の年が最後の機会です。
後3回、次はちゃんした遣り方を教えて貰って、正しい手順で行わないと。
『会いたい』だけでは、クラリスは還ってきてくれない。
来年1月のデビュタントで帰国して、秋には更新手続きで再び帰国する。
今度こそ、クラリスに会いたい。
トマシュさんのおばあ様、その方だけが今の頼りでした。
それは、ストロノーヴァ先生が研究されているトルラキアの民間伝承のひとつ。
安定していない国内政情から生まれたのだと言われていた様な気がします。
かつてトルラキアが他国からの侵攻にさらされていた頃。
故郷から遠く離れた戦地で亡くなり、遺体になっても帰ることが出来なかった兵士達は、一度だけ生まれた日、生まれた場所へ還ってくる。
それは、トルラキアの人々が。
常に外敵との戦い続きで、心も身体も疲弊していたトルラキアの人々が。
すがった願いであり、ささやかな希望。
何処で、いつ亡くなったのか、命日さえはっきりしない我が子の死に目に会えなかった親達のよすがの願い。
それが長じて現在では、想いを残して死んでしまった者は、自分が生まれた日、生まれた場所へ還ってくる、と一部で信じられるようになった……
図書館で借りた歴史書には、簡単にそう記されているだけでした。
伝説伝承と分類されている書架に並べられた本にも、吸血鬼や悪魔、妖精の章に比べて内容的に薄かったし、死人還りを行うにはどうしたらいいのかと、具体的な記述は載っていませんでした。
「しびとがえり、ね……聞いた事あるかも知れないけど。
やっぱりわかんないなぁ」
頼りなるのはリーエだけだと、彼女に聞いたのに。
『そういう系統はよく知らないわ』と言われてしまいました。
恋のおまじないに詳しい彼女なら、知っているだろうと思っていたのに。
「どうしたの、何でそんなのを知りたいの?」
尋ねられましたが、もちろん正直に言うつもりはありません。
「以前話したでしょう?バロウズにいた先生。
私も同じ様にトルラキアの伝承民俗学を学びたいと思ってて……
ヴァンパイアは王国の成り立ちに絡めて皆様よく研究されているから、違うものをレポートにしたくて」
「じゃあ、その先生、こっちに帰ってきているなら聞きに行けば?」
「……先生はストロノーヴァだよ?」
「あぁ、そうだね、あの勇猛公のひとだったね。
ちょっと、簡単には聞きに行けないね……そうだなぁ」
リーエにも、ストロノーヴァの名前の特別感は浸透している様でした。
愛する息子ネルシュくんの柔らかな頬に、頬擦りしながらリーエはしばらく思案してくれていました。
「……トマシュのおばあちゃんなら、もしかしたら知ってるかも」
私は母と姉が亡くなった原因は、自分が呪ったからだ、と思い込んでいました。
あれは成功しなかった、完了しなかった。
だから呪いは成立していない。
そう思いながらも、呪おうとした事自体が許されない事だからと。
『君が呪いだと思い込んでいるのは違っていて、アンナリーエ夫人が教えたあれは恋のおまじないだった。
だからその呪いで、母上も姉上も亡くなったのではない』
『バージニアから命じられたローラ・グレイシーが脅すつもりで、馬車を煽って事故になったのだ』
その様にアシュフォード殿下から説明を受けても。
それでも、幾等かは私の責任も感じていました。
ただ眠っているだけの様に見える母と姉の遺体の側に並べられたふたりの持ち物。
それらは翌朝明るくなってから、出来るだけ綺麗にして届けられたのでした。
片方だけの手袋、留め金を失くした姉の小さなバッグ、ほつれたレース編みのショールは母が愛用していたものでした。
祖母から渡されたと思われる歪んでしまった宝石箱の中には、うちの騎士隊が苦労して探してくれた指輪やネックレスが2、3入っていて。
多分他は何処かへ飛んでいってしまって、それ以上は見つけられなかったのでしょう。
その隣には、中身はなかったのですが、泥にまみれていたのか、それを払った跡が付いた潰れた箱が置いてあって。
私が大好きなチョコレート専門店の箱でした。
この店のチョコレートが好きだった私の為に、お土産として帰りに寄ってくれたのでしょう。
『ローラ・グレイシーは待ち伏せていたのではなく、たまたま侯爵家の馬車を見かけて、後を付けた』
殿下からの説明では何処で見かけたのか、とは聞かされなかったのですが、あのチョコレートを買いに寄ったから見つかってしまったのだとわかったのです。
何処にも寄らず、そのまま帰宅していたらあの事故は起こらなかった、と思いました。
『アグネスのハンカチ』と『アグネスの好きなチョコレート』
……本当に、私には何の責任もないの?
◇◇◇
バロウズへは14歳だった去年の秋に一度、帰国しました。
私の旅券は留学用で2年に一度更新をしなくてはなりません。
それをクラリスの誕生日に合わせて戻りました。
帰国の前には、リーエに死人還りについて尋ねたかったのに、彼女はネルシュくんを身籠っていました。
妊婦に向かって『死人』等、口にするのも憚られて。
春にオルツォ様のデビュタントでお会いしたストロノーヴァ先生には、既にクラリスが亡くなった事を伝えていたので、うまく誤魔化す自信がなくて会いにも行けませんでした。
どうすればいいのか知識の無いまま、クラリスの誕生日に姉の部屋で過ごしました。
この家の、この部屋で。
18だった母は姉を産み、その部屋はそのまま姉の部屋になった。
それは祖母から聞いていました。
生まれた時間に待っていたら、姉は還ってくるかもと、その時間を尋ねても、祖母への連絡は生まれた翌日だったそうです。
父さえも登城していたからと、はっきりした時間は知りません。
唯一立ち会って、生まれた時間を知っているであろう先代の祖母とは、葬儀以来没交渉になっていました。
生まれた場所、それは私室だけではなく、この邸全体かも知れない。
姉がよく座っていたピアノの前。
庭園の四阿。
そして、殿下と会っていた温室。
姉に会いたくて、姉の面影を探して。
私は待っていたのに、姉は還ってきてはくれなかった。
死人還りは、亡くなってから7年の間に一度だけ発現すると言われていて。
トルラキアでは亡くなって7年経つと、その魂は浄化され天へ召されるのだと信じられているのです。
私は2年毎にしか帰国出来ない。
次は16歳、その次は18歳で、19歳の年が最後の機会です。
後3回、次はちゃんした遣り方を教えて貰って、正しい手順で行わないと。
『会いたい』だけでは、クラリスは還ってきてくれない。
来年1月のデビュタントで帰国して、秋には更新手続きで再び帰国する。
今度こそ、クラリスに会いたい。
トマシュさんのおばあ様、その方だけが今の頼りでした。
26
お気に入りに追加
1,823
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄された悪役令嬢は、元婚約者を諦められない
きなこもち
恋愛
気が強く友達のいない令嬢クロエは、
幼馴染みでいつも優しく美麗な婚約者、アリオンに片想いしている。
クロエはアリオンを愛しすぎるあまり、平民出身の令嬢、セリーナを敵視している。
そんなクロエにとうとう愛想を尽かしてしまったアリオン。
「君との婚約を白紙に戻したい。。。」
最愛の人に別れを告げられた悪役令嬢の別れと再起の物語
探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?
雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。
最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。
ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。
もう限界です。
探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
政略結婚だけど溺愛されてます
紗夏
恋愛
隣国との同盟の証として、その国の王太子の元に嫁ぐことになったソフィア。
結婚して1年経っても未だ形ばかりの妻だ。
ソフィアは彼を愛しているのに…。
夫のセオドアはソフィアを大事にはしても、愛してはくれない。
だがこの結婚にはソフィアも知らない事情があって…?!
不器用夫婦のすれ違いストーリーです。
前世の旦那様、貴方とだけは結婚しません。
真咲
恋愛
全21話。他サイトでも掲載しています。
一度目の人生、愛した夫には他に想い人がいた。
侯爵令嬢リリア・エンダロインは幼い頃両親同士の取り決めで、幼馴染の公爵家の嫡男であるエスター・カンザスと婚約した。彼は学園時代のクラスメイトに恋をしていたけれど、リリアを優先し、リリアだけを大切にしてくれた。
二度目の人生。
リリアは、再びリリア・エンダロインとして生まれ変わっていた。
「次は、私がエスターを幸せにする」
自分が彼に幸せにしてもらったように。そのために、何がなんでも、エスターとだけは結婚しないと決めた。
【完結】名ばかり婚約者だった王子様、実は私の事を愛していたらしい ~全て奪われ何もかも失って死に戻ってみたら~
Rohdea
恋愛
───私は名前も居場所も全てを奪われ失い、そして、死んだはず……なのに!?
公爵令嬢のドロレスは、両親から愛され幸せな生活を送っていた。
そんなドロレスのたった一つの不満は婚約者の王子様。
王家と家の約束で生まれた時から婚約が決定していたその王子、アレクサンドルは、
人前にも現れない、ドロレスと会わない、何もしてくれない名ばかり婚約者となっていた。
そんなある日、両親が事故で帰らぬ人となり、
父の弟、叔父一家が公爵家にやって来た事でドロレスの生活は一変し、最期は殺されてしまう。
───しかし、死んだはずのドロレスが目を覚ますと、何故か殺される前の過去に戻っていた。
(残された時間は少ないけれど、今度は殺されたりなんかしない!)
過去に戻ったドロレスは、
両親が親しみを込めて呼んでくれていた愛称“ローラ”を名乗り、
未来を変えて今度は殺されたりしないよう生きていく事を決意する。
そして、そんなドロレス改め“ローラ”を助けてくれたのは、名ばかり婚約者だった王子アレクサンドル……!?
それは報われない恋のはずだった
ララ
恋愛
異母妹に全てを奪われた。‥‥ついには命までもーー。どうせ死ぬのなら最期くらい好きにしたっていいでしょう?
私には大好きな人がいる。幼いころの初恋。決して叶うことのない無謀な恋。
それはわかっていたから恐れ多くもこの気持ちを誰にも話すことはなかった。けれど‥‥死ぬと分かった今ならばもう何も怖いものなんてないわ。
忘れてくれたってかまわない。身勝手でしょう。でも許してね。これが最初で最後だから。あなたにこれ以上迷惑をかけることはないわ。
「幼き頃からあなたのことが好きでした。私の初恋です。本当に‥‥本当に大好きでした。ありがとう。そして‥‥さよなら。」
主人公 カミラ・フォーテール
異母妹 リリア・フォーテール
【完結】お荷物王女は婚約解消を願う
miniko
恋愛
王家の瞳と呼ばれる色を持たずに生まれて来た王女アンジェリーナは、一部の貴族から『お荷物王女』と蔑まれる存在だった。
それがエスカレートするのを危惧した国王は、アンジェリーナの後ろ楯を強くする為、彼女の従兄弟でもある筆頭公爵家次男との婚約を整える。
アンジェリーナは八歳年上の優しい婚約者が大好きだった。
今は妹扱いでも、自分が大人になれば年の差も気にならなくなり、少しづつ愛情が育つ事もあるだろうと思っていた。
だが、彼女はある日聞いてしまう。
「お役御免になる迄は、しっかりアンジーを守る」と言う彼の宣言を。
───そうか、彼は私を守る為に、一時的に婚約者になってくれただけなのね。
それなら出来るだけ早く、彼を解放してあげなくちゃ・・・・・・。
そして二人は盛大にすれ違って行くのだった。
※設定ユルユルですが、笑って許してくださると嬉しいです。
※感想欄、ネタバレ配慮しておりません。ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる