57 / 58
第56話
しおりを挟む
「イッ、アーン、さまーっ!」
新緑のウィンガムの丘を、メラニーが駆け下りてくる。
手を大きく振るその姿が目に入り、イアンは跨がっていた愛馬から降りた。
彼ひとりがマーチ邸を訪れる時は王都から騎馬で来ることが、お馴染みになっている。
「あぁ、メル、そんなに勢い付けて走ったら、転ぶぞ。
また背が伸びた?」
「はい!この前より3センチ伸びました!
今日お出でになると、ミリーお姉様から聞いて。
わたしが1番に、お祝いを言いたくて待ってました!」
イアンが約5ヶ月振りに会った6歳のメラニー・フェルドンは、もう自分のことをメルとは言わなくなっている。
彼女は今では、ミルドレッドのことを『ミリーお姉様』、ジャーヴィスのことは『おぉじちゃま』ではなく『ヴィス様』と呼ぶようになっていた。
その変化を、ジャーヴィスは『ヴィスおじ様』と呼んでくれない彼女に、「もう、俺はおじ様以下の存在か」と淋しく思っていて、王子様への6歳の少女の淡い憧れには全く気付いていなかった。
「男爵様になったんですよね。
おめでとうございます!」
「ありがとう……それでさっきイアン様なんて言ってたの?
君も大人になったね」
年末には『イアン兄たん』だったのに。
あぁ、あの呼び名が懐かしい……
ミルドレッドからの手紙にはメラニーの近況等も綴られていて嘆くジャーヴィスの様子を知り、その時は笑って読んでいたのだが、こうして実際にそれに触れると。
メラニーの著しい成長は喜ばしいことだが、ジャーヴィスの哀しみがイアンにもよく分かる。
「大人ですよ? もう直ぐ7歳になるんですもん。
ミリーお姉様は、マナー教室の準備で一緒に行けないんだけど、この夏はヴィス様が外国に連れていってくれるので、お姉様から言葉と、レディとしてのた……しなみ?を習っています」
まだ7歳になるまで半年以上ある6歳のメラニーは、丁寧に長く話すのは、上手ではないが。
ミルドレッドから習っている外国語で、簡単な自己紹介を始めた彼女が話すのは、フェルナンド公が住む国の言語だ。
レイウッドから戻る馬車の中でイアンが言った「人生は短い」が、ジャーヴィスを動かしたのかもしれないが、翌年彼はフェルナンに会いに行った。
ジャーヴィスとフェルナンの関係が、現在どうなっているのかは知らないが。
2ヶ国に分かれたままのふたりだが、その心は。
3席間を取っていたあの頃より、近くに並んでいるのであろうことは、想像出来た。
「お姉様は、朝から厨房に居ますよ。
この前からアナ姉様に特訓を受けてて……いらっしゃってて?」
何だか嬉しくて、つい余計なことまで話してしまうメラニーだ。
ミリーお姉様から学ぶレディとしての嗜みは、今は彼女の頭の中から消えているようだ。
「何の特訓を受けてるの?
アップルパイは攻略出来たように、手紙には書かれていたけど?」
怖いエリンが居ないと、つい未だに『けど』と言ってしまうイアンだが、最近ではミルドレッドと頻繁に手紙のやり取りしていた。
「本番は半年後くらいじゃないかな……」
半年後とは、秋か冬のことか。
彼女は、メラニーの誕生日ケーキを作る気なのかもしれない。
俺はその時には、ここに来れるのだろうか。
イアンの心中を、苦いものが浸していく。
ミルドレッドに今日断られたら、もう二度と会わないつもりだ。
そこまで話して、自分がしゃべり過ぎてしまったことに、ようやく気が付いたメラニーは、イアンの前から撤収することにして。
今度はマーチ邸に帰る為、丘を駆け上がった。
「邸まで、前に乗っていきな」と馬に乗せてくれると言うイアンの言葉には、激しく心を惹かれるが。
「後は、自分で聞いてくださーい」の言葉を残して。
◇◇◇
兄からイアンの気持ちを聞かされてから。
ミルドレッドは何度も何度も考えた。
心の中には未だに、スチュワートが居るが。
今、側に居てくれるのは、イアンだ。
彼からのプロポーズを断れば、イアンならもう二度と会いに来ることはないだろう。
今では年越しの恒例になってしまった花火を見ながらの彼との語らいも、もう今年から無くなってしまうのだ。
いつからか……彼が王都へ戻ってしまうと、次はいつ来るのか、心待ちにしている自分に気付いた。
何となく筆を取り、ウィンガムでの出来事を知らせる手紙のやり取りが、今では普通になっていた。
スチュワートとイアン。
イアンとスチュワート。
比べることは出来ないふたり。
どちらも、自分にとって掛け替えのないふたり。
今もまだ、ミルドレッドの手元には、あの年に発行された貴族名鑑がある。
この年のレイウッド伯爵家の当主の欄には、スチュワート・アダムスの名が。
その隣には一回り小さくミルドレッドの名前も記されている。
アダムスの当主夫妻として名鑑にその肩書きで掲載されたのは、この年のみ。
あれから新たに2回発行されたが、今も側に置いて眺めるのは、この3年前の名鑑だ。
正直、今日でイアンとの縁が切れるのが怖い。
それは誰かに側に居て欲しいと言う打算なのか、彼への愛なのか、ミルドレッドには判断がつかない。
だから隠さずに、その気持ちも伝えようと思う。
それで、イアンが『冗談じゃない』と怒るのなら。
ならば仕方がないとも諦めている。
今から思えば、ジャーヴィスの余計な真似が良かったのかもしれない。
本当に時間をかけて、イアンとのことを考えることが出来た。
彼を愛した時と、彼を失った時。
そのどちらをも、想像して。
3年ぶりに明るい色のドレスを身に付け、名鑑の表紙を撫で。
ミルドレッドは、決めた。
新緑のウィンガムの丘を、メラニーが駆け下りてくる。
手を大きく振るその姿が目に入り、イアンは跨がっていた愛馬から降りた。
彼ひとりがマーチ邸を訪れる時は王都から騎馬で来ることが、お馴染みになっている。
「あぁ、メル、そんなに勢い付けて走ったら、転ぶぞ。
また背が伸びた?」
「はい!この前より3センチ伸びました!
今日お出でになると、ミリーお姉様から聞いて。
わたしが1番に、お祝いを言いたくて待ってました!」
イアンが約5ヶ月振りに会った6歳のメラニー・フェルドンは、もう自分のことをメルとは言わなくなっている。
彼女は今では、ミルドレッドのことを『ミリーお姉様』、ジャーヴィスのことは『おぉじちゃま』ではなく『ヴィス様』と呼ぶようになっていた。
その変化を、ジャーヴィスは『ヴィスおじ様』と呼んでくれない彼女に、「もう、俺はおじ様以下の存在か」と淋しく思っていて、王子様への6歳の少女の淡い憧れには全く気付いていなかった。
「男爵様になったんですよね。
おめでとうございます!」
「ありがとう……それでさっきイアン様なんて言ってたの?
君も大人になったね」
年末には『イアン兄たん』だったのに。
あぁ、あの呼び名が懐かしい……
ミルドレッドからの手紙にはメラニーの近況等も綴られていて嘆くジャーヴィスの様子を知り、その時は笑って読んでいたのだが、こうして実際にそれに触れると。
メラニーの著しい成長は喜ばしいことだが、ジャーヴィスの哀しみがイアンにもよく分かる。
「大人ですよ? もう直ぐ7歳になるんですもん。
ミリーお姉様は、マナー教室の準備で一緒に行けないんだけど、この夏はヴィス様が外国に連れていってくれるので、お姉様から言葉と、レディとしてのた……しなみ?を習っています」
まだ7歳になるまで半年以上ある6歳のメラニーは、丁寧に長く話すのは、上手ではないが。
ミルドレッドから習っている外国語で、簡単な自己紹介を始めた彼女が話すのは、フェルナンド公が住む国の言語だ。
レイウッドから戻る馬車の中でイアンが言った「人生は短い」が、ジャーヴィスを動かしたのかもしれないが、翌年彼はフェルナンに会いに行った。
ジャーヴィスとフェルナンの関係が、現在どうなっているのかは知らないが。
2ヶ国に分かれたままのふたりだが、その心は。
3席間を取っていたあの頃より、近くに並んでいるのであろうことは、想像出来た。
「お姉様は、朝から厨房に居ますよ。
この前からアナ姉様に特訓を受けてて……いらっしゃってて?」
何だか嬉しくて、つい余計なことまで話してしまうメラニーだ。
ミリーお姉様から学ぶレディとしての嗜みは、今は彼女の頭の中から消えているようだ。
「何の特訓を受けてるの?
アップルパイは攻略出来たように、手紙には書かれていたけど?」
怖いエリンが居ないと、つい未だに『けど』と言ってしまうイアンだが、最近ではミルドレッドと頻繁に手紙のやり取りしていた。
「本番は半年後くらいじゃないかな……」
半年後とは、秋か冬のことか。
彼女は、メラニーの誕生日ケーキを作る気なのかもしれない。
俺はその時には、ここに来れるのだろうか。
イアンの心中を、苦いものが浸していく。
ミルドレッドに今日断られたら、もう二度と会わないつもりだ。
そこまで話して、自分がしゃべり過ぎてしまったことに、ようやく気が付いたメラニーは、イアンの前から撤収することにして。
今度はマーチ邸に帰る為、丘を駆け上がった。
「邸まで、前に乗っていきな」と馬に乗せてくれると言うイアンの言葉には、激しく心を惹かれるが。
「後は、自分で聞いてくださーい」の言葉を残して。
◇◇◇
兄からイアンの気持ちを聞かされてから。
ミルドレッドは何度も何度も考えた。
心の中には未だに、スチュワートが居るが。
今、側に居てくれるのは、イアンだ。
彼からのプロポーズを断れば、イアンならもう二度と会いに来ることはないだろう。
今では年越しの恒例になってしまった花火を見ながらの彼との語らいも、もう今年から無くなってしまうのだ。
いつからか……彼が王都へ戻ってしまうと、次はいつ来るのか、心待ちにしている自分に気付いた。
何となく筆を取り、ウィンガムでの出来事を知らせる手紙のやり取りが、今では普通になっていた。
スチュワートとイアン。
イアンとスチュワート。
比べることは出来ないふたり。
どちらも、自分にとって掛け替えのないふたり。
今もまだ、ミルドレッドの手元には、あの年に発行された貴族名鑑がある。
この年のレイウッド伯爵家の当主の欄には、スチュワート・アダムスの名が。
その隣には一回り小さくミルドレッドの名前も記されている。
アダムスの当主夫妻として名鑑にその肩書きで掲載されたのは、この年のみ。
あれから新たに2回発行されたが、今も側に置いて眺めるのは、この3年前の名鑑だ。
正直、今日でイアンとの縁が切れるのが怖い。
それは誰かに側に居て欲しいと言う打算なのか、彼への愛なのか、ミルドレッドには判断がつかない。
だから隠さずに、その気持ちも伝えようと思う。
それで、イアンが『冗談じゃない』と怒るのなら。
ならば仕方がないとも諦めている。
今から思えば、ジャーヴィスの余計な真似が良かったのかもしれない。
本当に時間をかけて、イアンとのことを考えることが出来た。
彼を愛した時と、彼を失った時。
そのどちらをも、想像して。
3年ぶりに明るい色のドレスを身に付け、名鑑の表紙を撫で。
ミルドレッドは、決めた。
439
お気に入りに追加
878
あなたにおすすめの小説
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
稚拙ながらも投稿初日(11/21)から📝HOTランキングに入れて頂き、本当にありがとうございます🤗 今回初めてHOTランキングの5位(11/23)を頂き感無量です🥲 そうは言いつつも間違ってランキング入りしてしまった感が否めないのも確かです💦 それでも目に留めてくれた読者様には感謝致します✨
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
婚約破棄のその後に
ゆーぞー
恋愛
「ライラ、婚約は破棄させてもらおう」
来月結婚するはずだった婚約者のレナード・アイザックス様に王宮の夜会で言われてしまった。しかもレナード様の隣には侯爵家のご令嬢メリア・リオンヌ様。
「あなた程度の人が彼と結婚できると本気で考えていたの?」
一方的に言われ混乱している最中、王妃様が現れて。
見たことも聞いたこともない人と結婚することになってしまった。
【完結】さようなら、婚約者様。私を騙していたあなたの顔など二度と見たくありません
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
婚約者とその家族に虐げられる日々を送っていたアイリーンは、赤ん坊の頃に森に捨てられていたところを、貧乏なのに拾って育ててくれた家族のために、つらい毎日を耐える日々を送っていた。
そんなアイリーンには、密かな夢があった。それは、世界的に有名な魔法学園に入学して勉強をし、宮廷魔術師になり、両親を楽させてあげたいというものだった。
婚約を結ぶ際に、両親を支援する約束をしていたアイリーンだったが、夢自体は諦めきれずに過ごしていたある日、別の女性と恋に落ちていた婚約者は、アイリーンなど体のいい使用人程度にしか思っておらず、支援も行っていないことを知る。
どういうことか問い詰めると、お前とは婚約破棄をすると言われてしまったアイリーンは、ついに我慢の限界に達し、婚約者に別れを告げてから婚約者の家を飛び出した。
実家に帰ってきたアイリーンは、唯一の知人で特別な男性であるエルヴィンから、とあることを提案される。
それは、特待生として魔法学園の編入試験を受けてみないかというものだった。
これは一人の少女が、夢を掴むために奮闘し、時には婚約者達の妨害に立ち向かいながら、幸せを手に入れる物語。
☆すでに最終話まで執筆、予約投稿済みの作品となっております☆
牢で死ぬはずだった公爵令嬢
鈴元 香奈
恋愛
婚約していた王子に裏切られ無実の罪で牢に入れられてしまった公爵令嬢リーゼは、牢番に助け出されて見知らぬ男に託された。
表紙女性イラストはしろ様(SKIMA)、背景はくらうど職人様(イラストAC)、馬上の人物はシルエットACさんよりお借りしています。
小説家になろうさんにも投稿しています。
【完結】愛してるなんて言うから
空原海
恋愛
「メアリー、俺はこの婚約を破棄したい」
婚約が決まって、三年が経とうかという頃に切り出された婚約破棄。
婚約の理由は、アラン様のお父様とわたしのお母様が、昔恋人同士だったから。
――なんだそれ。ふざけてんのか。
わたし達は婚約解消を前提とした婚約を、互いに了承し合った。
第1部が恋物語。
第2部は裏事情の暴露大会。親世代の愛憎確執バトル、スタートッ!
※ 一話のみ挿絵があります。サブタイトルに(※挿絵あり)と表記しております。
苦手な方、ごめんなさい。挿絵の箇所は、するーっと流してくださると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる