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6 貴方、不敬ですよ
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「ざまぁは、勿論ルーカスとミシェーラね?」
「他に対象は居ないか、直ぐに手配させて調べるわ」
おらワクワクすっぞ! の期待で、エリィの瞳がキラキラ輝いています。
そうなんです、このひとは。
常日頃から面白いことはないか、って口に出すひと、なんだから。
エリィのおウチは、大きな声では言えないけれど、王家の影を仕切っている公爵家なので、調査は任せて! なんですよ。
そして、翌日。
卒業式を明日に迎えた昨日。
学園での最後の授業(卒業式のリハーサルね) が午前中に終わって、私はエリィの馬車に同乗して、王城へと参ったのです。
そして、そのまま第3応接室へ。
第3応接室は主に第3王子殿下のテディが使用する為のお部屋です。
そこには一足先に帰宅した (王城だけどテディのおウチだから帰宅で合ってるよね?) テディと、既に側近として彼の執務室で働く私の兄アレンの姿がありました。
テディの執務室を使用しないのは、他の人達も出入りするから。
(様抜き) ライオネルとカイル、そしてルーカス本人もいつ来るか、わからないから。
「ライオネル様はともかく、カイルには絶対に知らせちゃダメ」
エリィさん、ライオネルには様付けて、どうしてカイルは呼び捨てなの笑
「そうだな、カイルはエヴァのことになると、平常心じゃいられないみたいだし」
テディがそう言うと、兄も頷いています。
もしかして……そうなの?
私も薄々は気付いていました。
カイルが私のこと、どう思っているのか……
彼が幼い頃から私を見るその視線、それは……
◇◇◇
「先程、お前達2人の家には連絡をした。
これから直ぐに迎えが来るだろう。
追って沙汰が下されるまで、自宅で謹慎するように」
「殿下!これはどういう事なのですか!
婚約破棄など個人的な事です!
どうして私達が皆の前で、こんな目に?
私は真実の愛に巡り会った。
偽りの結婚はしたくないから、この後マッカラム嬢には解消を伝えるつもりでした。
まだ婚約段階です、結婚してから不貞を行う夫より余程誠意があるでしょう!
追って沙汰など仰らずに、ここで詳しくお教えいただきたい!」
今の今まで主であり友人でもあると、信じていたテディに宣告されてルーカスは混乱しつつも怒りを隠せていません。
それに出席者全員の前で、自分有責の婚約破棄と言われたことで、プライドの高いルーカスは頭に血が上ったみたい。
こらこら、不敬ですぞ。
テディの後ろには国王陛下だって居るんだから。
テディに対しても口が達者なルーカスですが、隣にいるミシェーラはさすがに言葉もなくひれ伏して、ただ震えるばかり。
貴女、一昨日は図書室でルーカスに腰を抱かれて、私のことを憐れむように嗤っていたね。
このパーティーが始まってからも、周囲に対して得意そうに声高く笑い声あげてたね。
ひとりで出席した私を、何度も勝ち誇った目で見ていたね。
私は知っている。
貴女のその素敵な今夜のドレス。
貴女のお家じゃ買えなくて、ルーカスからのプレゼントでしょう?
彼の瞳の色をした淡いグリーンのドレス。
彼の髪色のゴールドのアクセサリー。
全部ルーカスからのプレゼントだよね?
それを受け取った自分の罪を、貴女はわかっている?
「ここで詳しく言え、と? 」
ルーカスに確認するように尋ねたテディは悲しげに見えました。
「他に対象は居ないか、直ぐに手配させて調べるわ」
おらワクワクすっぞ! の期待で、エリィの瞳がキラキラ輝いています。
そうなんです、このひとは。
常日頃から面白いことはないか、って口に出すひと、なんだから。
エリィのおウチは、大きな声では言えないけれど、王家の影を仕切っている公爵家なので、調査は任せて! なんですよ。
そして、翌日。
卒業式を明日に迎えた昨日。
学園での最後の授業(卒業式のリハーサルね) が午前中に終わって、私はエリィの馬車に同乗して、王城へと参ったのです。
そして、そのまま第3応接室へ。
第3応接室は主に第3王子殿下のテディが使用する為のお部屋です。
そこには一足先に帰宅した (王城だけどテディのおウチだから帰宅で合ってるよね?) テディと、既に側近として彼の執務室で働く私の兄アレンの姿がありました。
テディの執務室を使用しないのは、他の人達も出入りするから。
(様抜き) ライオネルとカイル、そしてルーカス本人もいつ来るか、わからないから。
「ライオネル様はともかく、カイルには絶対に知らせちゃダメ」
エリィさん、ライオネルには様付けて、どうしてカイルは呼び捨てなの笑
「そうだな、カイルはエヴァのことになると、平常心じゃいられないみたいだし」
テディがそう言うと、兄も頷いています。
もしかして……そうなの?
私も薄々は気付いていました。
カイルが私のこと、どう思っているのか……
彼が幼い頃から私を見るその視線、それは……
◇◇◇
「先程、お前達2人の家には連絡をした。
これから直ぐに迎えが来るだろう。
追って沙汰が下されるまで、自宅で謹慎するように」
「殿下!これはどういう事なのですか!
婚約破棄など個人的な事です!
どうして私達が皆の前で、こんな目に?
私は真実の愛に巡り会った。
偽りの結婚はしたくないから、この後マッカラム嬢には解消を伝えるつもりでした。
まだ婚約段階です、結婚してから不貞を行う夫より余程誠意があるでしょう!
追って沙汰など仰らずに、ここで詳しくお教えいただきたい!」
今の今まで主であり友人でもあると、信じていたテディに宣告されてルーカスは混乱しつつも怒りを隠せていません。
それに出席者全員の前で、自分有責の婚約破棄と言われたことで、プライドの高いルーカスは頭に血が上ったみたい。
こらこら、不敬ですぞ。
テディの後ろには国王陛下だって居るんだから。
テディに対しても口が達者なルーカスですが、隣にいるミシェーラはさすがに言葉もなくひれ伏して、ただ震えるばかり。
貴女、一昨日は図書室でルーカスに腰を抱かれて、私のことを憐れむように嗤っていたね。
このパーティーが始まってからも、周囲に対して得意そうに声高く笑い声あげてたね。
ひとりで出席した私を、何度も勝ち誇った目で見ていたね。
私は知っている。
貴女のその素敵な今夜のドレス。
貴女のお家じゃ買えなくて、ルーカスからのプレゼントでしょう?
彼の瞳の色をした淡いグリーンのドレス。
彼の髪色のゴールドのアクセサリー。
全部ルーカスからのプレゼントだよね?
それを受け取った自分の罪を、貴女はわかっている?
「ここで詳しく言え、と? 」
ルーカスに確認するように尋ねたテディは悲しげに見えました。
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