78 / 112
第2章 いつか、あなたに会う日まで
27
しおりを挟む
食後、祖父の書斎に通された。
寮の門限は親族と一緒の時に限り、21時まで延長されるが、あまりゆっくりもしていられない。
時間が惜しくて祖父に書斎で、とわたしから頼んだ。
こんな時、性格がせっかちと言われる祖父は話が早い。
前置きに時間をかけない。
「シドニーの本名は、サイモン・デイビス。
出身は南部のセントハーバーで、侯爵家のバーバラ夫人の遠縁の、遠縁の孫だ。
祖父の代で爵位を返上しているから、早い話が今は平民で、侯爵家の当主セドリックとは全く血の繋がりはない」
デイビス……金髪の人懐こい女の子の笑顔が思い浮かぶ。
『お兄ちゃんが迎えに来る』と教えてくれた、クララ・デイビス。
シドニーが大切にしていた、ガタガタの花が刺繍されていたハンカチ。
「エドワーズの次男の本物のシドニーは10歳前後で亡くなったが、その届けをセドリックは出さなかった。
この時点でハイパー家の財産は減り続けていて、シドニーの婚約者のヒルデ・フラウ・グーテンダルクの実家から多額の借金をしていたからだ。
貴族なんて大体は、次男は嫡男のスペアくらいにしか思っていない連中だから、きちんと弔わなくても心が痛まないんだろう。
遺体をどうしたかは、考えたくないな」
わたしも、考えたくない……
返済から逃れるために、息子の死を隠した侯爵夫妻はクズ中のクズだ。
「息子が死亡したことで婚約白紙となり、それまでの借金を返済しなくてはならないから、ですね?」
「息子と同じ年頃、同じ金髪碧眼のサイモンを探し当てたセドリックは、さすがに直ぐには引き取ることが出来ずに、息子は病気療養中だとして、婚約者の両親にはある程度の年齢、つまり本人の面影が曖昧になるまで会わせないように画策した」
「面影が曖昧に、ってそんなことが可能でしょうか?
それまでの初等学校の同級生はシドニーの顔を覚えていますよね?
療養なんて逃げても、婚約者ならいくらでも会いに行けるじゃないですか?」
「シドニーは病弱だったようで、初等には通学せずに家庭教師を雇っていた。
ヒルデの実家のフラウ家は、この国の貴族ではない。
だからこそ、没落しかけたエドワーズと、名門と言うだけで婚約が結ばれたのだ。
それに、このグーテンダルクの方も結構キナ臭い。
乞われるままに金を融通していたのには、何かしら裏があるだろうな。
だが、これ以上婚約について調べることは必要なしと判断した。
……火災によりフラウ家は全員死亡して、セドリックの悩みの種の借金は消えた」
「……」
「普通ならこれで、息子の偽者を引き取る理由は無くなるが、中等入学のタイミングで引き取ったサイモンは健康で、期待以上の容姿をしていた。
こいつは使えると判断したセドリックは次の寄生先を見つけるために、友人のゲインの息子に学院内での監視役をさせていたようだ」
「シドニー……、サイモンですね、彼の本当のご家族は?」
「両親は既に亡くなっていて年の離れた妹がひとり居るが、この妹は……
ジェリ、お前もう会ったか?」
また、表情に出ていたようだ。
「クララ・デイビスがサイモンの妹なら、会いました。
お兄ちゃんが迎えに来るのを待ってる、と言っていました」
「妹にとってはあいつはいい兄なんだな」
借金一掃の、火災による一家死亡は、侯爵が手を下したのに違いない。
どうしてこんな犯罪者が野放しになってるの!
「早く警察に……」
「今の時点で、逮捕はさせない」
耳を疑った。
セドリック・ハイパーは、悪魔のような男だ。
どうして祖父は警察に駆け込まないの?
「私は毒の出所の調べがつくまでは、と考えている」
「毒って、モニカの?」
「そうだ、領地に引きこもっていたあの女が、自力で毒を入手出来たはずはない。
セドリック自身もスペアで、侯爵家嫡男の兄は2ヶ月寝たきりになって死んでいる。
十中八九、兄に使った同じ毒をセドリックから渡されたサイモンが、8年間手元に置いていたのだと思う」
「……」
「ジェリが1年以上容態が安定していたのは、オル何とかが魔力を流し続けてくれていたお陰だ。
だが魔法庁のお偉いさん達が集まって1年以上かけても、お前を解毒出来なかった。
8年経っても不変の毒、考えられるのは黒魔法士が生成した毒だ」
黒魔法士は、魔法学院をドロップアウトした外れ者。
彼等はお金で、その魔力を売る。
侯爵家の借金の始まりは、ここからだろうか。
「お前は時戻しについて誰にも話してはならない、と制約を受けていない。
なら、話して貰った私もそうだろう?
これから、セドリックと黒魔法士の繋がりを暴いて、それを手土産に魔法庁と王城に食い込むつもりだ」
「やめてください!
あちらに黒い魔法士が付いてるなら、じぃじが心配だわ」
「心配するな、あいつらがクレイトンに乗り込むまで、後3年ある。
それに、お前の白魔法士の言葉を信じるなら、13年後にあいつらがどうなっているのかも知っている」
「それは、これからの……」
「これは有利にことが運べる。
こちらが先手を打てるんだぞ?
時代を無視して貴族を優遇する陛下に、腐りきった特権階級の現実を知っていただくいい機会だ。
何しろ、13年後も私が無事に生き延びている、と教えてくれたのはジェリだ」
「わたしが時戻しをした時点では、です!
経過が変わると、結果はどうなるか分からない、とオルは言っていました!
じぃじが変わらずに生きていても、リアンのように身体が不自由になってるかも知れないし、ヒルデの実家のようにホテルや店が放火でもされたら?」
あのシドニーが犯罪の片棒を担ぐなんて、信じたくない。
わたしは何て人を見る目が無かったんだろう。
あんな男に憧れていたなんて。
『避暑に行かせてくれないかな?』
『迷惑じゃなければ、ジェンの思い出話とか?
案内しながら教えてよ』
言われるままに、ノックスヒルに悪魔を招き入れたのはわたしだった。
クレイトンをあんな状態にするのはモニカではなくて、わたしだった。
寮の門限は親族と一緒の時に限り、21時まで延長されるが、あまりゆっくりもしていられない。
時間が惜しくて祖父に書斎で、とわたしから頼んだ。
こんな時、性格がせっかちと言われる祖父は話が早い。
前置きに時間をかけない。
「シドニーの本名は、サイモン・デイビス。
出身は南部のセントハーバーで、侯爵家のバーバラ夫人の遠縁の、遠縁の孫だ。
祖父の代で爵位を返上しているから、早い話が今は平民で、侯爵家の当主セドリックとは全く血の繋がりはない」
デイビス……金髪の人懐こい女の子の笑顔が思い浮かぶ。
『お兄ちゃんが迎えに来る』と教えてくれた、クララ・デイビス。
シドニーが大切にしていた、ガタガタの花が刺繍されていたハンカチ。
「エドワーズの次男の本物のシドニーは10歳前後で亡くなったが、その届けをセドリックは出さなかった。
この時点でハイパー家の財産は減り続けていて、シドニーの婚約者のヒルデ・フラウ・グーテンダルクの実家から多額の借金をしていたからだ。
貴族なんて大体は、次男は嫡男のスペアくらいにしか思っていない連中だから、きちんと弔わなくても心が痛まないんだろう。
遺体をどうしたかは、考えたくないな」
わたしも、考えたくない……
返済から逃れるために、息子の死を隠した侯爵夫妻はクズ中のクズだ。
「息子が死亡したことで婚約白紙となり、それまでの借金を返済しなくてはならないから、ですね?」
「息子と同じ年頃、同じ金髪碧眼のサイモンを探し当てたセドリックは、さすがに直ぐには引き取ることが出来ずに、息子は病気療養中だとして、婚約者の両親にはある程度の年齢、つまり本人の面影が曖昧になるまで会わせないように画策した」
「面影が曖昧に、ってそんなことが可能でしょうか?
それまでの初等学校の同級生はシドニーの顔を覚えていますよね?
療養なんて逃げても、婚約者ならいくらでも会いに行けるじゃないですか?」
「シドニーは病弱だったようで、初等には通学せずに家庭教師を雇っていた。
ヒルデの実家のフラウ家は、この国の貴族ではない。
だからこそ、没落しかけたエドワーズと、名門と言うだけで婚約が結ばれたのだ。
それに、このグーテンダルクの方も結構キナ臭い。
乞われるままに金を融通していたのには、何かしら裏があるだろうな。
だが、これ以上婚約について調べることは必要なしと判断した。
……火災によりフラウ家は全員死亡して、セドリックの悩みの種の借金は消えた」
「……」
「普通ならこれで、息子の偽者を引き取る理由は無くなるが、中等入学のタイミングで引き取ったサイモンは健康で、期待以上の容姿をしていた。
こいつは使えると判断したセドリックは次の寄生先を見つけるために、友人のゲインの息子に学院内での監視役をさせていたようだ」
「シドニー……、サイモンですね、彼の本当のご家族は?」
「両親は既に亡くなっていて年の離れた妹がひとり居るが、この妹は……
ジェリ、お前もう会ったか?」
また、表情に出ていたようだ。
「クララ・デイビスがサイモンの妹なら、会いました。
お兄ちゃんが迎えに来るのを待ってる、と言っていました」
「妹にとってはあいつはいい兄なんだな」
借金一掃の、火災による一家死亡は、侯爵が手を下したのに違いない。
どうしてこんな犯罪者が野放しになってるの!
「早く警察に……」
「今の時点で、逮捕はさせない」
耳を疑った。
セドリック・ハイパーは、悪魔のような男だ。
どうして祖父は警察に駆け込まないの?
「私は毒の出所の調べがつくまでは、と考えている」
「毒って、モニカの?」
「そうだ、領地に引きこもっていたあの女が、自力で毒を入手出来たはずはない。
セドリック自身もスペアで、侯爵家嫡男の兄は2ヶ月寝たきりになって死んでいる。
十中八九、兄に使った同じ毒をセドリックから渡されたサイモンが、8年間手元に置いていたのだと思う」
「……」
「ジェリが1年以上容態が安定していたのは、オル何とかが魔力を流し続けてくれていたお陰だ。
だが魔法庁のお偉いさん達が集まって1年以上かけても、お前を解毒出来なかった。
8年経っても不変の毒、考えられるのは黒魔法士が生成した毒だ」
黒魔法士は、魔法学院をドロップアウトした外れ者。
彼等はお金で、その魔力を売る。
侯爵家の借金の始まりは、ここからだろうか。
「お前は時戻しについて誰にも話してはならない、と制約を受けていない。
なら、話して貰った私もそうだろう?
これから、セドリックと黒魔法士の繋がりを暴いて、それを手土産に魔法庁と王城に食い込むつもりだ」
「やめてください!
あちらに黒い魔法士が付いてるなら、じぃじが心配だわ」
「心配するな、あいつらがクレイトンに乗り込むまで、後3年ある。
それに、お前の白魔法士の言葉を信じるなら、13年後にあいつらがどうなっているのかも知っている」
「それは、これからの……」
「これは有利にことが運べる。
こちらが先手を打てるんだぞ?
時代を無視して貴族を優遇する陛下に、腐りきった特権階級の現実を知っていただくいい機会だ。
何しろ、13年後も私が無事に生き延びている、と教えてくれたのはジェリだ」
「わたしが時戻しをした時点では、です!
経過が変わると、結果はどうなるか分からない、とオルは言っていました!
じぃじが変わらずに生きていても、リアンのように身体が不自由になってるかも知れないし、ヒルデの実家のようにホテルや店が放火でもされたら?」
あのシドニーが犯罪の片棒を担ぐなんて、信じたくない。
わたしは何て人を見る目が無かったんだろう。
あんな男に憧れていたなんて。
『避暑に行かせてくれないかな?』
『迷惑じゃなければ、ジェンの思い出話とか?
案内しながら教えてよ』
言われるままに、ノックスヒルに悪魔を招き入れたのはわたしだった。
クレイトンをあんな状態にするのはモニカではなくて、わたしだった。
11
お気に入りに追加
606
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました
黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました
乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。
これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。
もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。
魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。
私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
変態婚約者を無事妹に奪わせて婚約破棄されたので気ままな城下町ライフを送っていたらなぜだか王太子に溺愛されることになってしまいました?!
utsugi
恋愛
私、こんなにも婚約者として貴方に尽くしてまいりましたのにひどすぎますわ!(笑)
妹に婚約者を奪われ婚約破棄された令嬢マリアベルは悲しみのあまり(?)生家を抜け出し城下町で庶民として気ままな生活を送ることになった。身分を隠して自由に生きようと思っていたのにひょんなことから光魔法の能力が開花し半強制的に魔法学校に入学させられることに。そのうちなぜか王太子から溺愛されるようになったけれど王太子にはなにやら秘密がありそうで……?!
※適宜内容を修正する場合があります
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
黒の創造召喚師
幾威空
ファンタジー
※2021/04/12 お気に入り登録数5,000を達成しました!ありがとうございます!
※2021/02/28 続編の連載を開始しました。
■あらすじ■
佐伯継那(さえき つぐな)16歳。彼は偶然とも奇跡的ともいえる確率と原因により死亡してしまう。しかも、神様の「手違い」によって。
そんな継那は神様から転生の権利を得、地球とは異なる異世界で第二の人生を歩む。神様からの「お詫び」にもらった(というよりぶんどった)「創造召喚魔法」というオリジナルでユニーク過ぎる魔法を引っ提げて。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる