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「後で写真見せるから、それで許して?」
「まぁ仕方ないよな。わかった。写真楽しみにしてる」
当日はひまわりの担任だけでの写真撮影も予定している。それで我慢してもらおう。
呑気にそう考えていると。
「じゃあ、袴姿は写真で我慢するから、代わりにしずくをちょうだい」
ひょい、と身体を横抱きにされて、そのまま冬馬は私を連れてリビングを出ていく。
「えっ、え?」
「ほら、ベッド行こ」
「ちょっと冬馬!?」
落ちないように条件反射でしがみつき見上げると、にやりとした視線が私を捉えた。
「同棲初日。しずくは片付けばっかで全然俺に構ってくれないからずっと待ち侘びてたんだ。しずくのこと早く食べたい」
「食べっ……」
「いいだろ?」
そう言ってベッドに置き、私の上に跨った冬馬はちゅ、ちゅ、と音を立てながら私の顔にキスを落とす。
頬、耳、目元、鼻、おでこ、そして唇。
柔らかい唇が触れる度、電気が走るかのように甘い刺激に身体が疼いた。
「で、でもまだ暗くないよ?」
段々日が伸びてきてまだ若干の明るさを残している窓の向こう。それを指差して申し訳程度の抵抗をしてみるものの、冬馬は全く気にしていない。それどころか恥ずかしげもなく
「だからいいんだろ?しずくの全部がよく見える」
なんて言うから私は顔を真っ赤にさせた。
「晩ごはんも食べてないのに……?」
「あとでデリバリーすればいいだろ?。つーかもう俺が限界。ちょっと黙れよ」
反論しようと声を出すものの、言葉を吸い取るかのようにキスが降ってくる。
「とっ……んぅ……」
すぐに私の服の中に侵入しようとする大きな手。それをどうにか一度抑えると、冬馬はムッとした表情になった。
「この手はなんですか。触れないんですけど」
私の手を指差しながら不満たっぷりな声色に、深呼吸をしてから
「せ、せめてシャワー入らせて……」
とその目を見上げて懇願した。
いくら数は少なかったとは言え、荷物も運んだし荷解きもした。
片付けの最中はあまり気にならなかったけどもしかしたら汗臭いかもしれないし、するならするで一旦シャワーに入りたい。
「だ、だめ……?」
「っ……」
確かに目が合ったはずなのにスルッと視線を逸らした冬馬の顔は真っ赤に染まっていて、私は首を傾げる。
「どうしたの?冬馬」
「……上目遣いは反則」
言うが早いか、首を元の位置に戻す間も無く唇が重なる。
言葉通り食べられてしまいそうなほどに激しいキスに翻弄されていると、ほんの少し離れた冬馬が、ふぅー……と長い息を吐いた。
「なんでそんな可愛いの」
「え……」
「まじで反則。理性保つのに必死なのに、そんな煽んなよ」
「煽ってるつもりなんか……」
「涙目で上目遣いしてくるのが煽りじゃなかったら、俺のこと試してる?」
言葉に詰まる私に、冬馬は「悪い。冗談」とぺろりと下唇を舐めた。
「……そんなにシャワー入りたいなら、一緒に入ろうか」
「っ、なんっ……」
「上がった頃には外は暗くなってるだろうし、俺はしずくが味わえればいいから風呂でもオッケー」
「……っ」
「もちろん上がった後はまたここに来るけど」
予想と違う展開に驚きを隠せずにいると、冬馬は
「いや?」
と聞いてくる。
「いや、じゃないけど……」
「ん。じゃあ決まり。行こ」
そのまま洗面所に連れて行かれ、キスをされながら服を脱がされる。
まさか初日から一緒にお風呂に入ることになるなんて……。
緊張で心臓が爆発してしまいそうだ。
冬馬の舌が私の口内を荒々しく這い回り、気が付けばお風呂に入る前に膝から崩れ落ちそうになる。
「ふっ……ほんと、かわいいなお前」
私を支えながら満足そうに笑った冬馬とのお風呂はとても甘く、きっかり二時間ほど入った後のぼせそうな頭の中で寝室に移動し、甘く激しい夜にほとんど寝かせてもらえなかったのだった。
「まぁ仕方ないよな。わかった。写真楽しみにしてる」
当日はひまわりの担任だけでの写真撮影も予定している。それで我慢してもらおう。
呑気にそう考えていると。
「じゃあ、袴姿は写真で我慢するから、代わりにしずくをちょうだい」
ひょい、と身体を横抱きにされて、そのまま冬馬は私を連れてリビングを出ていく。
「えっ、え?」
「ほら、ベッド行こ」
「ちょっと冬馬!?」
落ちないように条件反射でしがみつき見上げると、にやりとした視線が私を捉えた。
「同棲初日。しずくは片付けばっかで全然俺に構ってくれないからずっと待ち侘びてたんだ。しずくのこと早く食べたい」
「食べっ……」
「いいだろ?」
そう言ってベッドに置き、私の上に跨った冬馬はちゅ、ちゅ、と音を立てながら私の顔にキスを落とす。
頬、耳、目元、鼻、おでこ、そして唇。
柔らかい唇が触れる度、電気が走るかのように甘い刺激に身体が疼いた。
「で、でもまだ暗くないよ?」
段々日が伸びてきてまだ若干の明るさを残している窓の向こう。それを指差して申し訳程度の抵抗をしてみるものの、冬馬は全く気にしていない。それどころか恥ずかしげもなく
「だからいいんだろ?しずくの全部がよく見える」
なんて言うから私は顔を真っ赤にさせた。
「晩ごはんも食べてないのに……?」
「あとでデリバリーすればいいだろ?。つーかもう俺が限界。ちょっと黙れよ」
反論しようと声を出すものの、言葉を吸い取るかのようにキスが降ってくる。
「とっ……んぅ……」
すぐに私の服の中に侵入しようとする大きな手。それをどうにか一度抑えると、冬馬はムッとした表情になった。
「この手はなんですか。触れないんですけど」
私の手を指差しながら不満たっぷりな声色に、深呼吸をしてから
「せ、せめてシャワー入らせて……」
とその目を見上げて懇願した。
いくら数は少なかったとは言え、荷物も運んだし荷解きもした。
片付けの最中はあまり気にならなかったけどもしかしたら汗臭いかもしれないし、するならするで一旦シャワーに入りたい。
「だ、だめ……?」
「っ……」
確かに目が合ったはずなのにスルッと視線を逸らした冬馬の顔は真っ赤に染まっていて、私は首を傾げる。
「どうしたの?冬馬」
「……上目遣いは反則」
言うが早いか、首を元の位置に戻す間も無く唇が重なる。
言葉通り食べられてしまいそうなほどに激しいキスに翻弄されていると、ほんの少し離れた冬馬が、ふぅー……と長い息を吐いた。
「なんでそんな可愛いの」
「え……」
「まじで反則。理性保つのに必死なのに、そんな煽んなよ」
「煽ってるつもりなんか……」
「涙目で上目遣いしてくるのが煽りじゃなかったら、俺のこと試してる?」
言葉に詰まる私に、冬馬は「悪い。冗談」とぺろりと下唇を舐めた。
「……そんなにシャワー入りたいなら、一緒に入ろうか」
「っ、なんっ……」
「上がった頃には外は暗くなってるだろうし、俺はしずくが味わえればいいから風呂でもオッケー」
「……っ」
「もちろん上がった後はまたここに来るけど」
予想と違う展開に驚きを隠せずにいると、冬馬は
「いや?」
と聞いてくる。
「いや、じゃないけど……」
「ん。じゃあ決まり。行こ」
そのまま洗面所に連れて行かれ、キスをされながら服を脱がされる。
まさか初日から一緒にお風呂に入ることになるなんて……。
緊張で心臓が爆発してしまいそうだ。
冬馬の舌が私の口内を荒々しく這い回り、気が付けばお風呂に入る前に膝から崩れ落ちそうになる。
「ふっ……ほんと、かわいいなお前」
私を支えながら満足そうに笑った冬馬とのお風呂はとても甘く、きっかり二時間ほど入った後のぼせそうな頭の中で寝室に移動し、甘く激しい夜にほとんど寝かせてもらえなかったのだった。
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