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「なつい夏だね!」
と、1年生の時に校外学習で来たことを懐かしみながらくだらないギャグをかました明が先頭に商店街の飲食店を物色して昼飯候補を決めていく。
海斗は午前中だけ愛子ちゃんと周りたいと言っていたから、昼飯を食べる店が決まったら合流することになっているけどそのまま2人で食ってても俺たちは構わないのに。
そんなことを考えていると、明は目移りを極めて海鮮焼きや団子を食べ始めた。
一「昼飯入らないじゃん。」
明「美味いものは腹に入れとかないと!」
そう言って明はすぐそばにあったせんべい屋に目をつけて長蛇の列に並び始める。
奏「もう海斗と愛子ちゃんに店決めてもらった方がいいかも。」
将「そうだな。俺、電話しておく。」
と言って、将が巨大せんべいを食べる観光客たちの隣で海斗に電話し始めると明がその付近をじっと見つめる。
一「どうした?」
明「ん?将と半分こしようって言い忘れたなって思って。」
そんなこといつでも言えるだろと思ったが、明の食べ歩き別腹に限界がきたのかもしれないな。
しばらく並び明が注文する頃、将が電話を終えて明の隣に戻ってきた。
明「将、俺と半分しよ。」
将「いいぞー。明の好きなので俺は大丈夫。」
明「じゃあ、星屑しらすお願いします。」
奏「俺は、エビせんべいお願いします。」
と、奏がメニューのエビに惹かれたのか注文を足す。
一「エビには勝てないんだな。」
奏「人類はエビの甘味に勝てません。」
そうやって駄弁っていると、あっという間に巨大せんべいが出来上がり奏と明が目を輝かせて写真を撮り始める。
2人が一緒だと甘味屋はマストになるから何だかんだおやつの名前を覚えたなと思っていると、スタイルが良く目鼻立ちが整っている女2人が将の目の前に現れた。
「あの、もしかしてマリアさんじゃないですか?」
将「…え?」
「その手首にある5つのホクロ、SNSで写っていた写真にそっくりなんですよ。」
「さっき電話していた時にたまたま見つけてしまって…、ずっと前からファンなんです!」
と、女2人が溶ける花束というシリーズを描いてSNSで人気な画家の名前を出し、将に憧れの目を輝かせる。
けど、将はなんだか困っている様子で女たちの圧が将の苦笑いを生んでいた。
「もしよかったら今から私たちとデートしませんか?」
「マリアさんがこんな素敵な人って知ったら、このチャンス逃したくないです!」
と言って、女2人は将と両腕を組み歩き始めてしまう。
一「お、おい…」
俺が止めようと手を伸ばすよりも先に、俺より細身の腕が将のズボンのベルトをがっちりと掴み歩かせないようにする。
将「…明?」
将は混乱した顔で振り向き、明を心配そうな顔で見つめる。
明「俺とせんべい半分こする約束あるんで、その臭い腕離してください。」
おいおいおい!?
どうした、明?
俺と明のせんべいを持たされた奏はその発言に驚き、体も口も動かなくなる。
「…は?なに、男?」
「ってか、臭い腕ってなに?」
明「その趣味の悪い香水と根が腐ってるお前らの腕を離せって言ってるんだよ。」
と言って、明は自分よりも倍近く重い将を女2人から力強く引き離す。
将「…ど、どうした?」
明「お前らさっき、この人のこと盗撮してただろ。写真消せよ。お前らの腐った目でこの人のこと見られたくない。」
「撮った証拠ないけど。」
「自意識過剰過ぎ。」
明「だったら自信満々にフォルダ見せられるだろ。出せよ。」
そう言って、明は力強く将を掴んでいない方の手を出す。
「は?個人情報いっぱい入ってるから無理だし。」
「なんで赤の他人に見せないといけないの?」
明「お前らみたいな奴が人の人生、ゲーム感覚で弄ぶのがクソキモいから。」
「キモいのはあんたじゃん。」
「男なのにスカート履いてんじゃねーよ。」
明「テメェらみたいなファッションセンス皆無な奴に言われたくない。」
と、明は小綺麗な服を指し睨みつける。
「は?これ新作のワンピだし。」
「ブランドに難癖つけるオカマだるいわ。」
明「まず、お前。その新作のワンピース、Mamiko Kisaneのサマーニットワンピース9万8000円。」
「…え。」
明「そのワンピースにオープントゥのブラックパンプス。その組み合わせは1万歩譲って良し。けど、なんでMASH3万2000円のその靴選んだの?」
「…可愛いからじゃん。」
明「可愛いから…?Mamiko Kisaneのデザインを盗作したその靴が可愛いんだ?」
「そんなの、知らないし。」
明「無知晒して何も知ろうとしないバカがこの世の中で1番嫌い。そんでお前、マジで狙ってその香水使ってんの?」
と、明は隣にいる女を指す。
「C.M.Q.Hの新作の香水、全世界で有名なブランドにケチつけんの?」
明「その新作が問題になってんの知らないの?」
明はその香水をつけてる女をあざ笑うかように、鼻で笑った。
明「お前のつけてるその赤リップ、Maquislの新色で無香料だろ。」
「それが何?」
明「Maquislの社長はお前が今着てるORUMINNの新作スリッドスカートをデザインした社長の奥さんってことは知ってる?」
「は?知るわけないじゃん。」
明「だよな。そのC.M.Q.Hの新作つけてる時点でそう思った。」
「だから何なの?マジでイラつく。」
明「そのC.M.Q.Hのパフューマー兼CEOがORUMINNの社長と寝て編み出したのが、その新作の香水。お前らみたいに美人局してクセェ香水が作られたって訳。」
美人局…?
何の話してんだ?
明「お前ら、この人のこと騙そうとしただろ。俺、すごく耳がいいから全部聞いてた。」
「…証拠ないじゃん。」
明「お前らのフォルダと検索履歴が立派な証拠になるけど、赤の他人でオカマの俺に携帯触れられたくないなら今ここで写真消せよ。」
明がそう言うと2人は目を見合い、何かアイコンタクトをしようとしたけど明が怒鳴り声で止めた。
明「テメェらみたいなクズがゲーム感覚で金稼ぎしようとして、人の人生を数ある中の1Pと考えてるのが本当キモい。だからMaquisl史上最高に売れた8番のCitrus Amourが廃盤になったんだ。」
「そんなの私たちに…」
明「8番の赤リップはMaquislの社長とORUMINNの社長が初デートした時にキスした味なんだよ。それをMaquislの社長は廃盤にして、新色って言って8番のCitrus Amourの色と全く同じものを出した。バカにこの意味分かる?」
分かんねぇよなと明の口が最高潮に悪くなり、畳み掛ける。
明「利益のためだけに思い出を踏みにじられたことが分かって、Maquislの社長は無香料で8番と同じ色をしたリップを作って思い出を無いものにしようとしたんだ。」
明の知識に声が届く範囲の人たちが驚き黙り込んでしまい、明の声だけが周りにある店の壁を跳ねていく。
明「そのクソと同じ事をしてるテメェらにはケチャップでも、その薄汚ぇ口に乗せんのもったいねーよ。その口動かす前にさっさと枯れ枝みたいな指で写真消せ!」
明の怒号が商店街中に響き、何も知らない人までもこちらを向き野次馬に加わり始める。
将「…あ、あの。」
と、ずっと明の隣いて圧倒されていた将が口を開く。
将「俺、マリアって聖母の人しか知らないんで人間違えだと思うんです。写真消してもらっていいですか。」
「…すいません。」
と、1人の女が謝り、もう1人が写真アプリとバックアップデータのフォルダを見せて消したことを確認させてくれる。
将「俺こそすみません。早めに言えばよかった。」
将はそう言って笑い、まだ怒っている明の手を引いて走り出してしまう。
俺と奏は2人を見失わないよう、せんべいが割れないように走っていると商店街の出入口にあったベンチに2人がいるのを見つける。
一「大丈夫…」
将「付き合おう!」
と、将は明の両手を掴みそう言った。
明「…え?」
「「え?」」
3人で驚くが将は明しか見ていない。
将「それかデートしに行こう!毎日!」
明「…なんで?」
将「脇目も振らずに俺を助けてくれた明が好きだから。」
明「…なんで、俺?男だけど。」
将「男でも女でも揺るがない目を持つ人と付き合えってばあちゃんに言われた!しかも、可愛いときたもんだから最高にタイプ!」
将がそう言うと明が黙り込み、下を俯く。
将「…あの日、寝込み襲ってごめん。でも、泣いてる明を見たら放っておけなくて勝手に体動いちまった。」
明「…ファーストキスだったんだけど。」
将「うん!責任取る!」
明「…別れても仲良し?」
将「明が俺と一緒にいたいと望んでくれるなら俺は明から離れない。」
すると俯いた明の顔から汗が零れ落ちていく。
明「…このままの俺がいい?」
将「明がしたいようにしてるのを見るのが好き。」
将は明の顔を覗き込み、顔についた水滴を優しく拭き取る。
将「どんな姿をしていても明のこと、俺は好きだよ。俺が1番惚れてるのは明自心だから。」
明「…きぃ。」
将「ん?なに?」
明「将、好きぃ…。付き合うぅうう。」
明は涙いっぱいの顔を上げて倒れ込むように将に抱きつく。
将はそれがとても嬉しいのか幸せそうに明を優しく抱きしめる。
奏「…俺たち邪魔だよね?」
一「だな。去る?」
将「いや、去らないでいい。腹減ったから海斗たちと合流しよう。」
そう言って将は明を抱き上げてコアラの親子のように海斗たちがいる大橋を渡った先にある店に俺たちは向かった。
→ 花占い
と、1年生の時に校外学習で来たことを懐かしみながらくだらないギャグをかました明が先頭に商店街の飲食店を物色して昼飯候補を決めていく。
海斗は午前中だけ愛子ちゃんと周りたいと言っていたから、昼飯を食べる店が決まったら合流することになっているけどそのまま2人で食ってても俺たちは構わないのに。
そんなことを考えていると、明は目移りを極めて海鮮焼きや団子を食べ始めた。
一「昼飯入らないじゃん。」
明「美味いものは腹に入れとかないと!」
そう言って明はすぐそばにあったせんべい屋に目をつけて長蛇の列に並び始める。
奏「もう海斗と愛子ちゃんに店決めてもらった方がいいかも。」
将「そうだな。俺、電話しておく。」
と言って、将が巨大せんべいを食べる観光客たちの隣で海斗に電話し始めると明がその付近をじっと見つめる。
一「どうした?」
明「ん?将と半分こしようって言い忘れたなって思って。」
そんなこといつでも言えるだろと思ったが、明の食べ歩き別腹に限界がきたのかもしれないな。
しばらく並び明が注文する頃、将が電話を終えて明の隣に戻ってきた。
明「将、俺と半分しよ。」
将「いいぞー。明の好きなので俺は大丈夫。」
明「じゃあ、星屑しらすお願いします。」
奏「俺は、エビせんべいお願いします。」
と、奏がメニューのエビに惹かれたのか注文を足す。
一「エビには勝てないんだな。」
奏「人類はエビの甘味に勝てません。」
そうやって駄弁っていると、あっという間に巨大せんべいが出来上がり奏と明が目を輝かせて写真を撮り始める。
2人が一緒だと甘味屋はマストになるから何だかんだおやつの名前を覚えたなと思っていると、スタイルが良く目鼻立ちが整っている女2人が将の目の前に現れた。
「あの、もしかしてマリアさんじゃないですか?」
将「…え?」
「その手首にある5つのホクロ、SNSで写っていた写真にそっくりなんですよ。」
「さっき電話していた時にたまたま見つけてしまって…、ずっと前からファンなんです!」
と、女2人が溶ける花束というシリーズを描いてSNSで人気な画家の名前を出し、将に憧れの目を輝かせる。
けど、将はなんだか困っている様子で女たちの圧が将の苦笑いを生んでいた。
「もしよかったら今から私たちとデートしませんか?」
「マリアさんがこんな素敵な人って知ったら、このチャンス逃したくないです!」
と言って、女2人は将と両腕を組み歩き始めてしまう。
一「お、おい…」
俺が止めようと手を伸ばすよりも先に、俺より細身の腕が将のズボンのベルトをがっちりと掴み歩かせないようにする。
将「…明?」
将は混乱した顔で振り向き、明を心配そうな顔で見つめる。
明「俺とせんべい半分こする約束あるんで、その臭い腕離してください。」
おいおいおい!?
どうした、明?
俺と明のせんべいを持たされた奏はその発言に驚き、体も口も動かなくなる。
「…は?なに、男?」
「ってか、臭い腕ってなに?」
明「その趣味の悪い香水と根が腐ってるお前らの腕を離せって言ってるんだよ。」
と言って、明は自分よりも倍近く重い将を女2人から力強く引き離す。
将「…ど、どうした?」
明「お前らさっき、この人のこと盗撮してただろ。写真消せよ。お前らの腐った目でこの人のこと見られたくない。」
「撮った証拠ないけど。」
「自意識過剰過ぎ。」
明「だったら自信満々にフォルダ見せられるだろ。出せよ。」
そう言って、明は力強く将を掴んでいない方の手を出す。
「は?個人情報いっぱい入ってるから無理だし。」
「なんで赤の他人に見せないといけないの?」
明「お前らみたいな奴が人の人生、ゲーム感覚で弄ぶのがクソキモいから。」
「キモいのはあんたじゃん。」
「男なのにスカート履いてんじゃねーよ。」
明「テメェらみたいなファッションセンス皆無な奴に言われたくない。」
と、明は小綺麗な服を指し睨みつける。
「は?これ新作のワンピだし。」
「ブランドに難癖つけるオカマだるいわ。」
明「まず、お前。その新作のワンピース、Mamiko Kisaneのサマーニットワンピース9万8000円。」
「…え。」
明「そのワンピースにオープントゥのブラックパンプス。その組み合わせは1万歩譲って良し。けど、なんでMASH3万2000円のその靴選んだの?」
「…可愛いからじゃん。」
明「可愛いから…?Mamiko Kisaneのデザインを盗作したその靴が可愛いんだ?」
「そんなの、知らないし。」
明「無知晒して何も知ろうとしないバカがこの世の中で1番嫌い。そんでお前、マジで狙ってその香水使ってんの?」
と、明は隣にいる女を指す。
「C.M.Q.Hの新作の香水、全世界で有名なブランドにケチつけんの?」
明「その新作が問題になってんの知らないの?」
明はその香水をつけてる女をあざ笑うかように、鼻で笑った。
明「お前のつけてるその赤リップ、Maquislの新色で無香料だろ。」
「それが何?」
明「Maquislの社長はお前が今着てるORUMINNの新作スリッドスカートをデザインした社長の奥さんってことは知ってる?」
「は?知るわけないじゃん。」
明「だよな。そのC.M.Q.Hの新作つけてる時点でそう思った。」
「だから何なの?マジでイラつく。」
明「そのC.M.Q.Hのパフューマー兼CEOがORUMINNの社長と寝て編み出したのが、その新作の香水。お前らみたいに美人局してクセェ香水が作られたって訳。」
美人局…?
何の話してんだ?
明「お前ら、この人のこと騙そうとしただろ。俺、すごく耳がいいから全部聞いてた。」
「…証拠ないじゃん。」
明「お前らのフォルダと検索履歴が立派な証拠になるけど、赤の他人でオカマの俺に携帯触れられたくないなら今ここで写真消せよ。」
明がそう言うと2人は目を見合い、何かアイコンタクトをしようとしたけど明が怒鳴り声で止めた。
明「テメェらみたいなクズがゲーム感覚で金稼ぎしようとして、人の人生を数ある中の1Pと考えてるのが本当キモい。だからMaquisl史上最高に売れた8番のCitrus Amourが廃盤になったんだ。」
「そんなの私たちに…」
明「8番の赤リップはMaquislの社長とORUMINNの社長が初デートした時にキスした味なんだよ。それをMaquislの社長は廃盤にして、新色って言って8番のCitrus Amourの色と全く同じものを出した。バカにこの意味分かる?」
分かんねぇよなと明の口が最高潮に悪くなり、畳み掛ける。
明「利益のためだけに思い出を踏みにじられたことが分かって、Maquislの社長は無香料で8番と同じ色をしたリップを作って思い出を無いものにしようとしたんだ。」
明の知識に声が届く範囲の人たちが驚き黙り込んでしまい、明の声だけが周りにある店の壁を跳ねていく。
明「そのクソと同じ事をしてるテメェらにはケチャップでも、その薄汚ぇ口に乗せんのもったいねーよ。その口動かす前にさっさと枯れ枝みたいな指で写真消せ!」
明の怒号が商店街中に響き、何も知らない人までもこちらを向き野次馬に加わり始める。
将「…あ、あの。」
と、ずっと明の隣いて圧倒されていた将が口を開く。
将「俺、マリアって聖母の人しか知らないんで人間違えだと思うんです。写真消してもらっていいですか。」
「…すいません。」
と、1人の女が謝り、もう1人が写真アプリとバックアップデータのフォルダを見せて消したことを確認させてくれる。
将「俺こそすみません。早めに言えばよかった。」
将はそう言って笑い、まだ怒っている明の手を引いて走り出してしまう。
俺と奏は2人を見失わないよう、せんべいが割れないように走っていると商店街の出入口にあったベンチに2人がいるのを見つける。
一「大丈夫…」
将「付き合おう!」
と、将は明の両手を掴みそう言った。
明「…え?」
「「え?」」
3人で驚くが将は明しか見ていない。
将「それかデートしに行こう!毎日!」
明「…なんで?」
将「脇目も振らずに俺を助けてくれた明が好きだから。」
明「…なんで、俺?男だけど。」
将「男でも女でも揺るがない目を持つ人と付き合えってばあちゃんに言われた!しかも、可愛いときたもんだから最高にタイプ!」
将がそう言うと明が黙り込み、下を俯く。
将「…あの日、寝込み襲ってごめん。でも、泣いてる明を見たら放っておけなくて勝手に体動いちまった。」
明「…ファーストキスだったんだけど。」
将「うん!責任取る!」
明「…別れても仲良し?」
将「明が俺と一緒にいたいと望んでくれるなら俺は明から離れない。」
すると俯いた明の顔から汗が零れ落ちていく。
明「…このままの俺がいい?」
将「明がしたいようにしてるのを見るのが好き。」
将は明の顔を覗き込み、顔についた水滴を優しく拭き取る。
将「どんな姿をしていても明のこと、俺は好きだよ。俺が1番惚れてるのは明自心だから。」
明「…きぃ。」
将「ん?なに?」
明「将、好きぃ…。付き合うぅうう。」
明は涙いっぱいの顔を上げて倒れ込むように将に抱きつく。
将はそれがとても嬉しいのか幸せそうに明を優しく抱きしめる。
奏「…俺たち邪魔だよね?」
一「だな。去る?」
将「いや、去らないでいい。腹減ったから海斗たちと合流しよう。」
そう言って将は明を抱き上げてコアラの親子のように海斗たちがいる大橋を渡った先にある店に俺たちは向かった。
→ 花占い
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