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TICKTACK
ぶるるん待機
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今日もMGRで信之と一緒に朝ごはんを食べているけど、信之は仕事、私は成くんと遊ぶことになっている。
しかも最近は成くんがMGR集合にするから、ちょっと気まずい。
私は気まずい時間がまだやってきませんようにと願いながら、信之と一緒にピカイチサンドを食べているとあのエンジン音が店前に止まった。
浦田「ファンシーな店前に、白塗りの外車。金持ちだったら国産の軽買えばいいのに。」
と、浦田さんはあくまで店基準で車を合わせろと言う発言をした。
私はいつも通りの浦田さんの発言にちょっと同感していると成くんが信之の隣にやってきて私たちと同じピカイチサンドを頼んだ。
成「ちょっと寝坊して遅れちゃった。」
明人「もっと遅くてもよかったよ。」
成「えー?それはダメなの。」
明人「なんで?」
成「時間厳守なので!大人なので当然ですっ。」
大人なのに朝からコーラを飲むのは健康的にどうなのと私はいつも通りの成くんに首を傾げながら、あと少しで終わってしまう信之との時間を楽しむ。
信之「今日は花畑見に行くんだっけ?」
明人「うん。秋桜見てくる。」
信之「いっぱい明人と秋桜の写真撮ってきて。」
恥ずかしげもなく私も入れちゃう信之が好きです。
明人「うん。夜ごはんは何がいい?」
信之「んー…、安かったら秋刀魚がいいな。」
明人「分かった。大根おろしも乗っけよー。」
私は朝ごはんを食べながら信之との夜ごはんを考えてちょっとお腹が鳴りそうになると、雨瑞くんが成くん分のピカイチサンドを持ってやってきた。
成「あれー?綺咲さんは?」
雨瑞「買い付け行ってるよ。」
成「あらら、残念。綺咲さんの味付け好きなのに。」
そう言って成くんはピカイチサンドを食べ始めた。
雨瑞「味付け同じはずだよ?」
浦田「鮭の塩味の違いとか?」
成「レモンのソース多めにかけてくれるの。嫌がらせかもしれないけどこれが美味しいんだ。」
綺咲さんは私の知らないところで今でも成くんに壁を作っていたらしい。
そんなちょっとブラックな綺咲さんも好きだなと思っていると、信之がピカイチサンドセットを食べ終わってしまった。
明人「もう行っちゃう?」
信之「うん。ちょっと時間ギリギリだから。」
そう言って信之は私がプレゼントした腕時計を見せてあと20分で始まる始業時間を教えてくれた。
明人「…いってらっしゃい。」
信之「いってきます。」
少し焦る信之は私に行ってきますのキスをして、仕事に行ってしまった。
…信之がいないとつまんない。
だから大体お昼はつまらない考えをしてまた気分が落ち込んじゃう。
ずっと信之といたいけど、そんなこと出来ないが当たり前でこの間まで普通だったのにその普通が今の私は普通と思えなくなってきてしまった。
雨瑞「さっちゃん。」
と、信之がいなくなった瞬間、私がピカイチサンドを食べることをやめていると雨瑞くんが声をかけてくれた。
雨瑞「今度、お店1日休んでMGRのみんなで紅葉狩りしようかなって思ってるんだけどどう?」
明人「…そうなの?」
雨瑞「うん。まだ叶とちょっと話しただけでちゃんと決まってないことなんだけど、涼しいしお店は忙しくないからいいかなって思ってるんだ。」
成「俺も行きたいー。」
雨瑞「じゃあでかい車出して。」
成「OK。友達から借りてく。」
浦田「俺、遠出NGです。」
雨瑞「東京圏なので遠出じゃないです。みんなで紅葉狩りは叶さんの職権で決まってます。」
浦田「…パワハラだ。」
みんなして乗り気だけど、信之はどうなんだろう。
雨瑞くんが言うには“みんな”でになってるけど、ちゃんと信之も来てくれるかな?
雨瑞「かーくんもちゃんと誘うからさっちゃんも来てね。」
と、雨瑞くんは私の悩む顔を見て何かを察したのかそう言ってくれた。
明人「うん。楽しみにしてる。」
私は雨瑞くんの言葉に気分が救われて、ちょっと憂鬱だった成くんのお出かけも楽しむことが出来た。
…………
雨瑞くんはいつも私と信之のこと、繋げてくれる好きな人。
いつも、ありがとね。
…………
環流 虹向/エンディングノート
しかも最近は成くんがMGR集合にするから、ちょっと気まずい。
私は気まずい時間がまだやってきませんようにと願いながら、信之と一緒にピカイチサンドを食べているとあのエンジン音が店前に止まった。
浦田「ファンシーな店前に、白塗りの外車。金持ちだったら国産の軽買えばいいのに。」
と、浦田さんはあくまで店基準で車を合わせろと言う発言をした。
私はいつも通りの浦田さんの発言にちょっと同感していると成くんが信之の隣にやってきて私たちと同じピカイチサンドを頼んだ。
成「ちょっと寝坊して遅れちゃった。」
明人「もっと遅くてもよかったよ。」
成「えー?それはダメなの。」
明人「なんで?」
成「時間厳守なので!大人なので当然ですっ。」
大人なのに朝からコーラを飲むのは健康的にどうなのと私はいつも通りの成くんに首を傾げながら、あと少しで終わってしまう信之との時間を楽しむ。
信之「今日は花畑見に行くんだっけ?」
明人「うん。秋桜見てくる。」
信之「いっぱい明人と秋桜の写真撮ってきて。」
恥ずかしげもなく私も入れちゃう信之が好きです。
明人「うん。夜ごはんは何がいい?」
信之「んー…、安かったら秋刀魚がいいな。」
明人「分かった。大根おろしも乗っけよー。」
私は朝ごはんを食べながら信之との夜ごはんを考えてちょっとお腹が鳴りそうになると、雨瑞くんが成くん分のピカイチサンドを持ってやってきた。
成「あれー?綺咲さんは?」
雨瑞「買い付け行ってるよ。」
成「あらら、残念。綺咲さんの味付け好きなのに。」
そう言って成くんはピカイチサンドを食べ始めた。
雨瑞「味付け同じはずだよ?」
浦田「鮭の塩味の違いとか?」
成「レモンのソース多めにかけてくれるの。嫌がらせかもしれないけどこれが美味しいんだ。」
綺咲さんは私の知らないところで今でも成くんに壁を作っていたらしい。
そんなちょっとブラックな綺咲さんも好きだなと思っていると、信之がピカイチサンドセットを食べ終わってしまった。
明人「もう行っちゃう?」
信之「うん。ちょっと時間ギリギリだから。」
そう言って信之は私がプレゼントした腕時計を見せてあと20分で始まる始業時間を教えてくれた。
明人「…いってらっしゃい。」
信之「いってきます。」
少し焦る信之は私に行ってきますのキスをして、仕事に行ってしまった。
…信之がいないとつまんない。
だから大体お昼はつまらない考えをしてまた気分が落ち込んじゃう。
ずっと信之といたいけど、そんなこと出来ないが当たり前でこの間まで普通だったのにその普通が今の私は普通と思えなくなってきてしまった。
雨瑞「さっちゃん。」
と、信之がいなくなった瞬間、私がピカイチサンドを食べることをやめていると雨瑞くんが声をかけてくれた。
雨瑞「今度、お店1日休んでMGRのみんなで紅葉狩りしようかなって思ってるんだけどどう?」
明人「…そうなの?」
雨瑞「うん。まだ叶とちょっと話しただけでちゃんと決まってないことなんだけど、涼しいしお店は忙しくないからいいかなって思ってるんだ。」
成「俺も行きたいー。」
雨瑞「じゃあでかい車出して。」
成「OK。友達から借りてく。」
浦田「俺、遠出NGです。」
雨瑞「東京圏なので遠出じゃないです。みんなで紅葉狩りは叶さんの職権で決まってます。」
浦田「…パワハラだ。」
みんなして乗り気だけど、信之はどうなんだろう。
雨瑞くんが言うには“みんな”でになってるけど、ちゃんと信之も来てくれるかな?
雨瑞「かーくんもちゃんと誘うからさっちゃんも来てね。」
と、雨瑞くんは私の悩む顔を見て何かを察したのかそう言ってくれた。
明人「うん。楽しみにしてる。」
私は雨瑞くんの言葉に気分が救われて、ちょっと憂鬱だった成くんのお出かけも楽しむことが出来た。
…………
雨瑞くんはいつも私と信之のこと、繋げてくれる好きな人。
いつも、ありがとね。
…………
環流 虹向/エンディングノート
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