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MTG
かちこち針進
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夜にエステに行く予定だった成くんと仕事終わりの信之と軽く呑んで家に帰ってきた。
もう今日はドタバタ過ぎて仕事の日よりも予定と脚がパンパンだなと思いながら、いつも信之が出してくれる家の鍵を自分が先に出して家に入り、私はごはんを温めるフリをして先に部屋へ入っていく信之の背中を横目で追う。
信之「成紀さんってお酒飲まない人だと思っ…」
信之が私に話しかけながら部屋を暖めるために照明をつけた瞬間、私は食器が入っている戸棚に隠しておいたプレゼントを取り、信之の背中に飛びつく。
明人「誕生日おめでとう…?」
私はニアピン誕生日に若干戸惑いのあるお祝いの言葉を言うと、抱きついた私の腕を信之が力強く握った。
信之「今日じゃないって…、言ったのに…。」
明人「そうなんだけど、1年経っても分からなかったから1番惜しかった今日をもう1回誕生日させてもらったの。…ダメだったかな。」
信之「ダメじゃないけど、ダメなことなんてないけど…」
明人「私の誕生日はちゃんとお祝いしてもらったのに、信之の誕生日はちゃんとお祝いできなくてごめんね。」
信之「…ううん。ありがとう。」
信之は私の想像よりも驚いてくれて、今日のニアピン誕生日会を喜んでくれた。
私はプレゼントと買ってきたケーキを信之に渡そうとしたけど、信之はそのまま私をベッドに寝かせて思いのままに愛をいっぱい伝えてくれた。
そんな愛溢れる信之が好きで感情が溢れる信之がやっぱり好きだから、今年こそちゃんと誕生日を当てようと思った。
明人「ケーキとプレゼント、どっち先にする?」
信之「明人だけで十分。」
と、信之は温かい肌で私をずっと包んで離してくれない。
明人「嬉しい…、けど…。ケーキは今日までだから一緒に食べよう?」
信之「…分かった。服着よっか。」
明人「うん。食べた後、またしよ。」
信之「うん。」
今日はいつも以上に甘々な信之に嬉しすぎて叫び出しそうな好きをたくさん貰いつつ、スエットを着て冷蔵庫からケーキ取りコタツで待ってる信之の隣に座る。
信之「散歩はケーキ買いに行ってたの?」
明人「う、うん。ちょうど買った後すぐに電話来たから焦っちゃった。」
信之「成紀さんとの呑み会は嘘…?」
明人「…うん。帰るまでに時間かかっちゃうから。」
私はおつまみとお酒0だった成くんの家で呑み会をするのは失敗だったなと反省しながら箱を開けて信之にケーキを渡す。
信之「…え?これ、買いに行ってたの?」
明人「うん。信之がピカイチだって言ってたし、私も食べたかったから。」
そう言うと信之は私を折るくらいきつく抱きしめて泣きそうなほど喜んでくれる。
信之「初めてこんなにお祝いされた。」
明人「…そうなの?」
信之「うん。友達もいないし、家族もイベントごと大切にする人たちじゃなかったから。」
イベントごとって…。
誕生日はちゃんとお祝いするもんだと思うんだけど、信之の家族は違ったのかな…。
信之のイベントごとの疎さは家族の価値観で成り立ったものとは理解出来たけど、友達は雨瑞くんとか違うのかな。
明人「雨瑞くんは友達じゃない…?」
信之「…ううん。仕事仲間。知り合いみたいなもの。」
…なんだか、その言い方寂しいかも。
3年近くも一緒に働いてて、自分の恋愛事情も相手のことも知っててそんなことあるのかな。
明人「成紀くんは?」
信之「成紀さんは明人の友達だから。俺は知り合い。」
明人「…私は?」
信之「…今は彼女。」
聞いちゃダメだったな…。
信之の誕生日祝いにこの悲しい感情は起こしたくなかった。
明人「これからも彼女だから。毎年ちゃんと誕生日のお祝い一緒にしようね。」
信之「…ありがとう。」
そう言って信之は私に優しくキスをしてくれたけど、『うん。』とは言ってくれなかった。
私たちは温かい部屋でちょっと温もりが欠けてしまった心を埋めるようにケーキを食べ、私は信之に誕生日プレゼントを渡す。
明人「誕生日おめでとう。31歳?」
信之「うん。はぁ…、おじさんだ。」
明人「信之は23歳って言ってもいけるよ。」
信之「そう?」
明人「うん。肌綺麗だし、シワもあんまりないし、ちょっとお腹割れてるからまだ若いよ。」
信之「よかった。明人の彼氏でいるならおじさんじゃいられないからね。」
信之はお礼を言いながら私があげたプレゼントを開けた。
信之「…かっこいい時計だね。」
と、信之は新しいおもちゃをもらえて感激している子どものように目を輝かせてプレゼントの腕時計に見入る。
明人「サービスで刻印もしてくれたから信之の名前、彫ってもらったよ。」
私はそっと腕時計を箱から取り、ベルト裏に刻まれた名前を見せる。
信之「すごい…。手彫り?」
明人「うん。機械でピピピだと思ったら、その場でビーってやってた。」
私は彫ってるところを動画に撮っていたので信之に見せるとそれにも目を輝かせて見入っていた。
信之「ありがとう。ずっと大切に使う。」
明人「うん!自動巻きだから電池切れの心配もないよ。」
信之「ズボラだから助かる。ありがとう。」
信之はいっぱい私に感謝を伝えて涙いっぱいの顔で私にいっぱいキスをしてくれた。
今日がずっと続けばいいのにって思っちゃうけれど、そうなると草津に温泉も梅祭りにも行けないジレンマが出来て私の中でとてももどかしい。
けど、信之がこんなにも今日のサプライズに喜んでくれたことはずっと私の中で残り続けるから、また次の誕生日もサプライズ満タンでお祝いしよう。
私は信之の誕生日をまだ知らなかったけれど、信之の喜ぶ顔が見れただけで満足になってしまい、本当の誕生日をまた聞きそびれてしまった。
…………
昼・ピカイチケーキのお店のサンドイッチ
夜・ちらし寿司 信之の好きなお味噌汁 ピカイチケーキ
信之、誕生日おめでとう。
サプライズちょっと失敗したけど、次の誕生日はちゃんと成功させるね。
おやすみ、信之・明人
…………
環流 虹向/エンディングノート
もう今日はドタバタ過ぎて仕事の日よりも予定と脚がパンパンだなと思いながら、いつも信之が出してくれる家の鍵を自分が先に出して家に入り、私はごはんを温めるフリをして先に部屋へ入っていく信之の背中を横目で追う。
信之「成紀さんってお酒飲まない人だと思っ…」
信之が私に話しかけながら部屋を暖めるために照明をつけた瞬間、私は食器が入っている戸棚に隠しておいたプレゼントを取り、信之の背中に飛びつく。
明人「誕生日おめでとう…?」
私はニアピン誕生日に若干戸惑いのあるお祝いの言葉を言うと、抱きついた私の腕を信之が力強く握った。
信之「今日じゃないって…、言ったのに…。」
明人「そうなんだけど、1年経っても分からなかったから1番惜しかった今日をもう1回誕生日させてもらったの。…ダメだったかな。」
信之「ダメじゃないけど、ダメなことなんてないけど…」
明人「私の誕生日はちゃんとお祝いしてもらったのに、信之の誕生日はちゃんとお祝いできなくてごめんね。」
信之「…ううん。ありがとう。」
信之は私の想像よりも驚いてくれて、今日のニアピン誕生日会を喜んでくれた。
私はプレゼントと買ってきたケーキを信之に渡そうとしたけど、信之はそのまま私をベッドに寝かせて思いのままに愛をいっぱい伝えてくれた。
そんな愛溢れる信之が好きで感情が溢れる信之がやっぱり好きだから、今年こそちゃんと誕生日を当てようと思った。
明人「ケーキとプレゼント、どっち先にする?」
信之「明人だけで十分。」
と、信之は温かい肌で私をずっと包んで離してくれない。
明人「嬉しい…、けど…。ケーキは今日までだから一緒に食べよう?」
信之「…分かった。服着よっか。」
明人「うん。食べた後、またしよ。」
信之「うん。」
今日はいつも以上に甘々な信之に嬉しすぎて叫び出しそうな好きをたくさん貰いつつ、スエットを着て冷蔵庫からケーキ取りコタツで待ってる信之の隣に座る。
信之「散歩はケーキ買いに行ってたの?」
明人「う、うん。ちょうど買った後すぐに電話来たから焦っちゃった。」
信之「成紀さんとの呑み会は嘘…?」
明人「…うん。帰るまでに時間かかっちゃうから。」
私はおつまみとお酒0だった成くんの家で呑み会をするのは失敗だったなと反省しながら箱を開けて信之にケーキを渡す。
信之「…え?これ、買いに行ってたの?」
明人「うん。信之がピカイチだって言ってたし、私も食べたかったから。」
そう言うと信之は私を折るくらいきつく抱きしめて泣きそうなほど喜んでくれる。
信之「初めてこんなにお祝いされた。」
明人「…そうなの?」
信之「うん。友達もいないし、家族もイベントごと大切にする人たちじゃなかったから。」
イベントごとって…。
誕生日はちゃんとお祝いするもんだと思うんだけど、信之の家族は違ったのかな…。
信之のイベントごとの疎さは家族の価値観で成り立ったものとは理解出来たけど、友達は雨瑞くんとか違うのかな。
明人「雨瑞くんは友達じゃない…?」
信之「…ううん。仕事仲間。知り合いみたいなもの。」
…なんだか、その言い方寂しいかも。
3年近くも一緒に働いてて、自分の恋愛事情も相手のことも知っててそんなことあるのかな。
明人「成紀くんは?」
信之「成紀さんは明人の友達だから。俺は知り合い。」
明人「…私は?」
信之「…今は彼女。」
聞いちゃダメだったな…。
信之の誕生日祝いにこの悲しい感情は起こしたくなかった。
明人「これからも彼女だから。毎年ちゃんと誕生日のお祝い一緒にしようね。」
信之「…ありがとう。」
そう言って信之は私に優しくキスをしてくれたけど、『うん。』とは言ってくれなかった。
私たちは温かい部屋でちょっと温もりが欠けてしまった心を埋めるようにケーキを食べ、私は信之に誕生日プレゼントを渡す。
明人「誕生日おめでとう。31歳?」
信之「うん。はぁ…、おじさんだ。」
明人「信之は23歳って言ってもいけるよ。」
信之「そう?」
明人「うん。肌綺麗だし、シワもあんまりないし、ちょっとお腹割れてるからまだ若いよ。」
信之「よかった。明人の彼氏でいるならおじさんじゃいられないからね。」
信之はお礼を言いながら私があげたプレゼントを開けた。
信之「…かっこいい時計だね。」
と、信之は新しいおもちゃをもらえて感激している子どものように目を輝かせてプレゼントの腕時計に見入る。
明人「サービスで刻印もしてくれたから信之の名前、彫ってもらったよ。」
私はそっと腕時計を箱から取り、ベルト裏に刻まれた名前を見せる。
信之「すごい…。手彫り?」
明人「うん。機械でピピピだと思ったら、その場でビーってやってた。」
私は彫ってるところを動画に撮っていたので信之に見せるとそれにも目を輝かせて見入っていた。
信之「ありがとう。ずっと大切に使う。」
明人「うん!自動巻きだから電池切れの心配もないよ。」
信之「ズボラだから助かる。ありがとう。」
信之はいっぱい私に感謝を伝えて涙いっぱいの顔で私にいっぱいキスをしてくれた。
今日がずっと続けばいいのにって思っちゃうけれど、そうなると草津に温泉も梅祭りにも行けないジレンマが出来て私の中でとてももどかしい。
けど、信之がこんなにも今日のサプライズに喜んでくれたことはずっと私の中で残り続けるから、また次の誕生日もサプライズ満タンでお祝いしよう。
私は信之の誕生日をまだ知らなかったけれど、信之の喜ぶ顔が見れただけで満足になってしまい、本当の誕生日をまた聞きそびれてしまった。
…………
昼・ピカイチケーキのお店のサンドイッチ
夜・ちらし寿司 信之の好きなお味噌汁 ピカイチケーキ
信之、誕生日おめでとう。
サプライズちょっと失敗したけど、次の誕生日はちゃんと成功させるね。
おやすみ、信之・明人
…………
環流 虹向/エンディングノート
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