5 / 97
SUPERMARKET
ぬとぬと塩飴
しおりを挟む
口の中でまだ塩飴の味がする…。
私は帰りのバスでミントタブレット3つを口に入れて、簡易歯ブラシをする。
けど今日はまだいつもより早いし、カールも思ったより崩れなかった。
やっぱりあのヘアスプレーは優秀だなぁと思いながら、バスから降りて予定通りスーパーに行く。
そして今日は惣菜コーナーじゃなくて、野菜コーナーから回れるので気分は主婦。
けど、口の中は売春婦みたいなもんなので若干気分に波がありながらも、昨日作った買い物リストの物をいつものようにカートを使い楽をしてレジに向かう。
「次の方、どうぞ。」
と、店員さんに促されてカートからカゴを取り出そうとすると思ってたよりも重くなったことに驚く。
買い物バックは持ってきたけど、調味料と瓶ものが多いから私の肩が外れそうだ。
「6854円です。」
おお…。一人暮らしにしてはだいぶいったな。
私はお酒を買いすぎたことに今更後悔しながら会計を済ませて、買い物バックに商品を詰め込み、また出入り口まで楽をするために買い物バックをカートに乗せて持っていく。
そういえば今日はあの警備員さんに会わなかったなとふと思い出し、コンビニで会った警備員さんの私服とギャップがあり過ぎる制服姿を思い浮かべながら荷物を手に持ってカートを返そうとした直前、その警備員さんが私の目の前に現れて驚く。
警備員「ご利用ありがとうございます。」
と、警備員さんは私のカートを優しく手で掴み、そのままカートを元の場所に返すと颯爽と去っていった。
やっぱり制服って人の印象を変えるものなんだなぁと、自分の仕事のことも通してそう思いながら警備員さんの背中を横目で軽く追っていると、おじいちゃん警備員がその人の事を名前で呼んだ。
『ノブユキ』
私はおじいちゃん警備員のおかげで優しい警備員さんの名前が知れたのと、ストレス発散がある程度出来て体も気持ちもなんだかふわふわして、作り置きをするのは2日後の休みにすることに決め、今日は酒盛りだけをすることにした。
とりあえず、酒盛りの前に自分の家にあるちゃんとした歯磨き粉でげろまずの塩飴を洗い落とし、お風呂にも入って髪についたワックスとメイクを洗い落としてから私の夜が始まる。
今日はハーフボトルのスパークリングワインをのんびりと飲んで、お昼に飲めなかった分の寝酒を嗜む。
本当は普通のサイズ1本と言いたいけれど、明日は仕事だし、急なアル中でぶっ倒れて死ぬのも怖いから1人で飲むときはハーフボトル。
それでもシャンパンを本当は呑みたいけど、太るし高いから友達と自分の誕生日と年末年始、奢られた時にしか呑まないようにしている。
これでもまあまあ呑んでない方なのにお金が思ったよりなくなってるのはなんでなんだろうなと思いつつ、明日の仕事に備えてからベッドタイムに入った。
…………
夜・スパークリングワイン
警備員さんの名前を知れた。
感謝!おじいちゃん!
おやすみ、明人
…………
環流 虹向/エンディングノート
私は帰りのバスでミントタブレット3つを口に入れて、簡易歯ブラシをする。
けど今日はまだいつもより早いし、カールも思ったより崩れなかった。
やっぱりあのヘアスプレーは優秀だなぁと思いながら、バスから降りて予定通りスーパーに行く。
そして今日は惣菜コーナーじゃなくて、野菜コーナーから回れるので気分は主婦。
けど、口の中は売春婦みたいなもんなので若干気分に波がありながらも、昨日作った買い物リストの物をいつものようにカートを使い楽をしてレジに向かう。
「次の方、どうぞ。」
と、店員さんに促されてカートからカゴを取り出そうとすると思ってたよりも重くなったことに驚く。
買い物バックは持ってきたけど、調味料と瓶ものが多いから私の肩が外れそうだ。
「6854円です。」
おお…。一人暮らしにしてはだいぶいったな。
私はお酒を買いすぎたことに今更後悔しながら会計を済ませて、買い物バックに商品を詰め込み、また出入り口まで楽をするために買い物バックをカートに乗せて持っていく。
そういえば今日はあの警備員さんに会わなかったなとふと思い出し、コンビニで会った警備員さんの私服とギャップがあり過ぎる制服姿を思い浮かべながら荷物を手に持ってカートを返そうとした直前、その警備員さんが私の目の前に現れて驚く。
警備員「ご利用ありがとうございます。」
と、警備員さんは私のカートを優しく手で掴み、そのままカートを元の場所に返すと颯爽と去っていった。
やっぱり制服って人の印象を変えるものなんだなぁと、自分の仕事のことも通してそう思いながら警備員さんの背中を横目で軽く追っていると、おじいちゃん警備員がその人の事を名前で呼んだ。
『ノブユキ』
私はおじいちゃん警備員のおかげで優しい警備員さんの名前が知れたのと、ストレス発散がある程度出来て体も気持ちもなんだかふわふわして、作り置きをするのは2日後の休みにすることに決め、今日は酒盛りだけをすることにした。
とりあえず、酒盛りの前に自分の家にあるちゃんとした歯磨き粉でげろまずの塩飴を洗い落とし、お風呂にも入って髪についたワックスとメイクを洗い落としてから私の夜が始まる。
今日はハーフボトルのスパークリングワインをのんびりと飲んで、お昼に飲めなかった分の寝酒を嗜む。
本当は普通のサイズ1本と言いたいけれど、明日は仕事だし、急なアル中でぶっ倒れて死ぬのも怖いから1人で飲むときはハーフボトル。
それでもシャンパンを本当は呑みたいけど、太るし高いから友達と自分の誕生日と年末年始、奢られた時にしか呑まないようにしている。
これでもまあまあ呑んでない方なのにお金が思ったよりなくなってるのはなんでなんだろうなと思いつつ、明日の仕事に備えてからベッドタイムに入った。
…………
夜・スパークリングワイン
警備員さんの名前を知れた。
感謝!おじいちゃん!
おやすみ、明人
…………
環流 虹向/エンディングノート
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【R18】優しい嘘と甘い枷~もう一度あなたと~
イチニ
恋愛
高校三年生の冬。『お嬢様』だった波奈の日常は、両親の死により一変する。
幼なじみで婚約者の彩人と別れなければならなくなった波奈は、どうしても別れる前に、一度だけ想い出が欲しくて、嘘を吐き、彼を騙して一夜をともにする。
六年後、波奈は彩人と再会するのだが……。
※別サイトに投稿していたものに性描写を入れ、ストーリーを少し改変したものになります。性描写のある話には◆マークをつけてます。
十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。
職場で知り合った上司とのスピード婚。
ワケアリなので結婚式はナシ。
けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。
物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。
どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。
その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」
春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。
「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」
お願い。
今、そんなことを言わないで。
決心が鈍ってしまうから。
私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる