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雲の上に
057:23:54
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会えなかった時間を埋めるようにお互いの体を密着させて冷房がまともに作動していない部屋で少し額に汗をかきながら体温を高めあっていると、時音の携帯が鳴った。
幸来未「…出ないと。」
時音「僕だけ感じて。」
そう言って時音は腰を掴んでいた手を私の耳に置き、音を遮断させてキスの音しか聞こえなくさせる。
それを感じて私も虫刺されみたいな跡が4つあった背中から手を離し、時音の汗ばんだ顔を拭いていると時音は何かを呟いた。
幸来未「…なに…ぃっ?」
私はずっと耳を押さえたままで腰を振る時音に聞き直すけれど、時音はずっと耳に手を置いたままで声を聞かせてくれない。
そんな意地悪な時音の耳を私も押さえてずっと伝えたかったことを言ってみる。
幸来未「付き合お…。」
そう言ってみたけれど時音は分かってないのか、さっきから繰り返し言っていた言葉を続ける。
けど、全く分からなくて私も何度も同じことを伝えていると、時音のエクレアが1番大きく感じて口を動かす余裕がなくなり言葉を余らせた舌を口から少し漏らしてしまうとその舌を時音が吸い取るようにキスをした。
それに全部の気持ちが持ってかれて、飛びすぎないようにしていた腰が勝手に動き出し時音と一緒に動いてしまう。
すると時音が私の耳から手を離して背中に腕を通し、強く抱きしめながら落とした奥を何度も突く。
時音「……んはぁ、幸来未の中…だめ…っ。」
と、キスを休憩した時音はぎゅうぅっと奥の子供部屋を一度ノックしたイチゴをさらに押し付けてきた。
その刺激に私は脳も腰も心も溶かされて、口に出したい言葉がうまく口に出せなくて悔しくなる。
時音「幸来未…、僕のこと好き…?」
幸来未「ぅ…きぃ、……ぃくっ。」
私の中で時音のエクレアがジリジリとお腹を押し上げてくるのに体が正直に反応してしまい、まともに時音の質問を答えられない。
時音「…僕は好きだよ。」
そう言って時音は限界に膨れ上がったエクレアを取り出して、私のマカロンにクリームをぶちまけた。
幸来未「そうじ…。」
私はティッシュを取ろうとする時音の腰を捕まえてエクレアのクリームを舐めとっていると、また携帯が鳴った。
時音「行かなきゃ。」
幸来未「…また来る?」
時音「ラジオの後、SNS用の動画撮影して終わりだから迎えに来る。」
幸来未「何時くらい?」
時音「んー…、多分5時6時くらいかな。」
…そんなに忙しいんだ。
もし、一緒に暮らせたとして時音の物がいっぱいある部屋で1人だけの時間を耐えられるかな。
幸来未「いってらっしゃい。」
時間稼ぎをしていた私は時音のエクレアから離れて時音の味を共有するようにキスをすると、時音は私の頭に抱きついてキスを仕返してきた。
時音「…もう1回したくなってきた。」
幸来未「ダメだよ。さすがにもう行かないと。」
私は24:10と出ている時計を指し、タイムリミットが過ぎようとしている時間を教える。
時音「…っ、早く終わらせられるように頑張るね。」
幸来未「うん、待ってるね。」
少し悔しげな時音は前よりも早くなった着替えをして、部屋を急いで出て行ってしまった。
ひとりになった私は久しぶりに時音の背中を見てしまってあの映画を思い出し、ラジオが始まるまでの寂しい時間を埋めるように見ることにした。
環流 虹向/23:48
幸来未「…出ないと。」
時音「僕だけ感じて。」
そう言って時音は腰を掴んでいた手を私の耳に置き、音を遮断させてキスの音しか聞こえなくさせる。
それを感じて私も虫刺されみたいな跡が4つあった背中から手を離し、時音の汗ばんだ顔を拭いていると時音は何かを呟いた。
幸来未「…なに…ぃっ?」
私はずっと耳を押さえたままで腰を振る時音に聞き直すけれど、時音はずっと耳に手を置いたままで声を聞かせてくれない。
そんな意地悪な時音の耳を私も押さえてずっと伝えたかったことを言ってみる。
幸来未「付き合お…。」
そう言ってみたけれど時音は分かってないのか、さっきから繰り返し言っていた言葉を続ける。
けど、全く分からなくて私も何度も同じことを伝えていると、時音のエクレアが1番大きく感じて口を動かす余裕がなくなり言葉を余らせた舌を口から少し漏らしてしまうとその舌を時音が吸い取るようにキスをした。
それに全部の気持ちが持ってかれて、飛びすぎないようにしていた腰が勝手に動き出し時音と一緒に動いてしまう。
すると時音が私の耳から手を離して背中に腕を通し、強く抱きしめながら落とした奥を何度も突く。
時音「……んはぁ、幸来未の中…だめ…っ。」
と、キスを休憩した時音はぎゅうぅっと奥の子供部屋を一度ノックしたイチゴをさらに押し付けてきた。
その刺激に私は脳も腰も心も溶かされて、口に出したい言葉がうまく口に出せなくて悔しくなる。
時音「幸来未…、僕のこと好き…?」
幸来未「ぅ…きぃ、……ぃくっ。」
私の中で時音のエクレアがジリジリとお腹を押し上げてくるのに体が正直に反応してしまい、まともに時音の質問を答えられない。
時音「…僕は好きだよ。」
そう言って時音は限界に膨れ上がったエクレアを取り出して、私のマカロンにクリームをぶちまけた。
幸来未「そうじ…。」
私はティッシュを取ろうとする時音の腰を捕まえてエクレアのクリームを舐めとっていると、また携帯が鳴った。
時音「行かなきゃ。」
幸来未「…また来る?」
時音「ラジオの後、SNS用の動画撮影して終わりだから迎えに来る。」
幸来未「何時くらい?」
時音「んー…、多分5時6時くらいかな。」
…そんなに忙しいんだ。
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時音「…もう1回したくなってきた。」
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少し悔しげな時音は前よりも早くなった着替えをして、部屋を急いで出て行ってしまった。
ひとりになった私は久しぶりに時音の背中を見てしまってあの映画を思い出し、ラジオが始まるまでの寂しい時間を埋めるように見ることにした。
環流 虹向/23:48
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