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宝物殿
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「まぁっ!エトランゼちゃん!よく来てくれたわ。嬉しいッ!」
「お義母様、ご挨拶が遅くなり申し訳ございません」
「いいのよ。そんな事は。この子が出て行ってくれてスッキリよ」
お伺いしてみるとお二人とも最近長年の悩みが解消されたご様子ですこぶる体調が良いとの事。
ご健康なのが何よりです。お薬の量も半分以上減ったとの事で何よりでございます。
しかし、何がそんなにお二人を悩ませていたのでしょう。
そう言えばアルベルト様のお荷物がまだあると言っておりました。
大きなお屋敷も頂いておりますし、私服などであれば衣替えも必要ですから早急に手配せねばなりません。
温かくなって来た頃にまた衣類だけと手間を取らせるわけには参りませんし。
「アルベルト様のお荷物があると伺ったのですが」
途端にお二人の表情に陰りが見えます。どうされたのでしょう。
あっ…別居になったとは言えやはりお子様ですし、全部持って行ってしまうとお寂しいのかも。
わたくしったら…お心に添うべきでした。
「いえ、良いんです。お義父様もお義母様も気にされないでくださいませ」
「あの…エトランゼちゃん…あの子の私物なんだけど…聞いてる?」
「いえ、まだあるとは聞いておりますが…あっ!わたくしの似顔絵と言いますか絵姿が残っておりましたら処分したいのですが…御座いますでしょうか」
その言葉を聞いてぱぁぁ!っと明るくなったお二人。
「知っているのね。良かった。あれは説明のしようがないの」
「うむ。知らなかったらあれは心臓に悪いからな」
――まぁ…心臓に悪いなんて。デフォルメした絵姿なのかしら――
隣でムスっとしたお顔になられておりますが、絵姿は処分するお約束です。
わたくしとしてもまだ残っているのは心残りですので年末に向かってスッキリしたいですわ。
「では、アル様。お部屋はどちらに?」
「見たいか?」
「そうですね。アル様の育ったお部屋を見てみたいです」
何故か少し考えられたご様子でしたが、案内をして頂きました。
3階にあるとの事でしたが、3階が全てアルベルト様がご使用されているという事で今は誰も使われていないようです。ご長男様もお子様が生まれますし部屋数は確保したいところで御座いますよね。
早々に絵姿など片付けてお部屋を空けなければなりません。
「ここだ」
扉を開けて頂くと、想像通りわたくしの絵姿が至る所に飾られております。
使用人さんに頼んで絵姿を処分してもらうように外して頂きました。
アルベルト様はその中でも得意そうに寝台の真上。天井に張られたわたくしの絵姿にウットリされておられますが、絵姿は廃棄のお約束。守って頂きます。ビリリと剥がすと項垂れておられましたので頬にキスをすると我を取り戻されました。
少しだけですが‥‥天井の等身大絵姿を見てアルベルト様の事を変態?と疑問を抱いてしまいました。だってコレクションにしては行き過ぎている気がしたのです。
部屋の中は色々な御座いましたが、既視感のあるものが多く、時折何故?と言う品物も大事にケースに入っておりました。その中の1つが数段ガラスケースに入っている土で御座います。
「アル様、この土は何かを研究されておられましたの?」
「違う。それはエトランゼが踏んだ土だ」
わたくしの踏んだ土?ちょっと理解が追いつかないので、侍女さんを見ると目を逸らされてしまいました。どうしたものかと棚を見ますと瓶に入った‥‥毛?
「あの、アル様、これはなんですの?」
「エトランゼの抜け毛だ。緑のリボンは高等部の教室内で抜けたもの。赤いリボンは化粧台にある櫛についていたものだ。黄色いリボンは馬車の中に落ちていたものだ」
さらりと言われておりますが‥‥どうやってそれを入手されたのでしょう?
「その様なものをどうやって?」
「簡単だ。掃除夫の見習いのバイトに行ったり、ゴミ袋を漁れば出てくる。魔力をあてれば誰のだが判る」
――えっ?ゴミを漁られましたの?――
「あ、あの…ではこの一番小さな2つの色のついた瓶は…」
「日に当てると劣化するからな。コルク栓の方はエトランゼの爪だ。金属の蓋のほうは乳歯だ」
思わすヒュっと息を飲んでしまいました。
乳歯‥‥そう言えば上の歯が抜ければ庭に。下の歯が抜ければ屋根に投げましたが・・・。
拾われたという事ですの?
「あの、この沢山のミニミルク瓶に入った液体は何ですの?」
「エトランゼが湯あみした後の残り湯だ。残念だがフルコンプは出来ていない」
――残り湯はフルコンプするようなものだったの?――
そしてその中でも目に付くフタに数字の書かれた瓶が数本。
心なしか沈殿物があるような気がします。
「あの、この数字が入った瓶は何ですの?」
「エトランゼが歯磨きをしてうがいをした水だ。残念ながら10年間で14回しか奪取に成功しなかった」
――うがいした水って‥‥奪取しなくてはいけないものだったの?――
まさかと思いますが…怖いですが聞かねばなりません。
あんな物が取り置かれていれば一大事です。
「まさかと思いますが‥‥御小水など…」
「すまない、それは手に入らなかった」
――謝らないでくださいませ!!――
「この食べかけの食材はなんですの?」
「エトランゼが夜会とかで食べきれなかったものだ。ちゃんと保存魔法をかけてある」
「この棚の食器類はなんですの?」
「エトランゼが使用した食器だ。危うく洗われるところだった」
「この本は…図書館の本ではありませんの?」
「エトランゼが借りた本だ。ちゃんと新品と交換してある」
「この埃のようなものは何ですの?」
「ハハハ。埃じゃないぞ。エトランゼの使った消しゴムのカスだ」
もう勢いで御座います。クローゼットを開いてみました。
そこには幼児用から成人用までのドレスやワンピース、下着類がピシっと揃えられております。
――女装癖がおありだったの?男色のネコはアルベルト様?!――
しかしそれはまたしてもわたくしの早とちり。
アルベルト様がちゃんと説明をしてくださいました。
「それは全部エトランゼが教会や孤児院、婦人部のバザーに提供したものだ」
「何故…どなたかに差し上げるおつもりでしたの?」
「いや、匂いを堪能しただけだ。使用済みを手に入れるのは苦労した」
確かにアルベルト様はわたくしの匂いを良くクンクンと嗅がれております。
ですが、下着類はこんなに汚れてはいなかったと思うのです。
いつもアルワナたちが真っ白に洗濯をしてくれていましたし、手にしてみると固まった部分もあります。
「本当に…匂いを…」
「すまない…少し嘘があった。下着類はおかずだ」
等身大絵姿で抱いた【変態ではないか?】という疑問は払拭されました。
【疑問形】ではなく【確定】したのです。
全てを速やかに廃棄処分。わたくしはアルベルト様にお願いをいたしました。
【お聞き届け頂かねば、離縁致します】と。
「お義母様、ご挨拶が遅くなり申し訳ございません」
「いいのよ。そんな事は。この子が出て行ってくれてスッキリよ」
お伺いしてみるとお二人とも最近長年の悩みが解消されたご様子ですこぶる体調が良いとの事。
ご健康なのが何よりです。お薬の量も半分以上減ったとの事で何よりでございます。
しかし、何がそんなにお二人を悩ませていたのでしょう。
そう言えばアルベルト様のお荷物がまだあると言っておりました。
大きなお屋敷も頂いておりますし、私服などであれば衣替えも必要ですから早急に手配せねばなりません。
温かくなって来た頃にまた衣類だけと手間を取らせるわけには参りませんし。
「アルベルト様のお荷物があると伺ったのですが」
途端にお二人の表情に陰りが見えます。どうされたのでしょう。
あっ…別居になったとは言えやはりお子様ですし、全部持って行ってしまうとお寂しいのかも。
わたくしったら…お心に添うべきでした。
「いえ、良いんです。お義父様もお義母様も気にされないでくださいませ」
「あの…エトランゼちゃん…あの子の私物なんだけど…聞いてる?」
「いえ、まだあるとは聞いておりますが…あっ!わたくしの似顔絵と言いますか絵姿が残っておりましたら処分したいのですが…御座いますでしょうか」
その言葉を聞いてぱぁぁ!っと明るくなったお二人。
「知っているのね。良かった。あれは説明のしようがないの」
「うむ。知らなかったらあれは心臓に悪いからな」
――まぁ…心臓に悪いなんて。デフォルメした絵姿なのかしら――
隣でムスっとしたお顔になられておりますが、絵姿は処分するお約束です。
わたくしとしてもまだ残っているのは心残りですので年末に向かってスッキリしたいですわ。
「では、アル様。お部屋はどちらに?」
「見たいか?」
「そうですね。アル様の育ったお部屋を見てみたいです」
何故か少し考えられたご様子でしたが、案内をして頂きました。
3階にあるとの事でしたが、3階が全てアルベルト様がご使用されているという事で今は誰も使われていないようです。ご長男様もお子様が生まれますし部屋数は確保したいところで御座いますよね。
早々に絵姿など片付けてお部屋を空けなければなりません。
「ここだ」
扉を開けて頂くと、想像通りわたくしの絵姿が至る所に飾られております。
使用人さんに頼んで絵姿を処分してもらうように外して頂きました。
アルベルト様はその中でも得意そうに寝台の真上。天井に張られたわたくしの絵姿にウットリされておられますが、絵姿は廃棄のお約束。守って頂きます。ビリリと剥がすと項垂れておられましたので頬にキスをすると我を取り戻されました。
少しだけですが‥‥天井の等身大絵姿を見てアルベルト様の事を変態?と疑問を抱いてしまいました。だってコレクションにしては行き過ぎている気がしたのです。
部屋の中は色々な御座いましたが、既視感のあるものが多く、時折何故?と言う品物も大事にケースに入っておりました。その中の1つが数段ガラスケースに入っている土で御座います。
「アル様、この土は何かを研究されておられましたの?」
「違う。それはエトランゼが踏んだ土だ」
わたくしの踏んだ土?ちょっと理解が追いつかないので、侍女さんを見ると目を逸らされてしまいました。どうしたものかと棚を見ますと瓶に入った‥‥毛?
「あの、アル様、これはなんですの?」
「エトランゼの抜け毛だ。緑のリボンは高等部の教室内で抜けたもの。赤いリボンは化粧台にある櫛についていたものだ。黄色いリボンは馬車の中に落ちていたものだ」
さらりと言われておりますが‥‥どうやってそれを入手されたのでしょう?
「その様なものをどうやって?」
「簡単だ。掃除夫の見習いのバイトに行ったり、ゴミ袋を漁れば出てくる。魔力をあてれば誰のだが判る」
――えっ?ゴミを漁られましたの?――
「あ、あの…ではこの一番小さな2つの色のついた瓶は…」
「日に当てると劣化するからな。コルク栓の方はエトランゼの爪だ。金属の蓋のほうは乳歯だ」
思わすヒュっと息を飲んでしまいました。
乳歯‥‥そう言えば上の歯が抜ければ庭に。下の歯が抜ければ屋根に投げましたが・・・。
拾われたという事ですの?
「あの、この沢山のミニミルク瓶に入った液体は何ですの?」
「エトランゼが湯あみした後の残り湯だ。残念だがフルコンプは出来ていない」
――残り湯はフルコンプするようなものだったの?――
そしてその中でも目に付くフタに数字の書かれた瓶が数本。
心なしか沈殿物があるような気がします。
「あの、この数字が入った瓶は何ですの?」
「エトランゼが歯磨きをしてうがいをした水だ。残念ながら10年間で14回しか奪取に成功しなかった」
――うがいした水って‥‥奪取しなくてはいけないものだったの?――
まさかと思いますが…怖いですが聞かねばなりません。
あんな物が取り置かれていれば一大事です。
「まさかと思いますが‥‥御小水など…」
「すまない、それは手に入らなかった」
――謝らないでくださいませ!!――
「この食べかけの食材はなんですの?」
「エトランゼが夜会とかで食べきれなかったものだ。ちゃんと保存魔法をかけてある」
「この棚の食器類はなんですの?」
「エトランゼが使用した食器だ。危うく洗われるところだった」
「この本は…図書館の本ではありませんの?」
「エトランゼが借りた本だ。ちゃんと新品と交換してある」
「この埃のようなものは何ですの?」
「ハハハ。埃じゃないぞ。エトランゼの使った消しゴムのカスだ」
もう勢いで御座います。クローゼットを開いてみました。
そこには幼児用から成人用までのドレスやワンピース、下着類がピシっと揃えられております。
――女装癖がおありだったの?男色のネコはアルベルト様?!――
しかしそれはまたしてもわたくしの早とちり。
アルベルト様がちゃんと説明をしてくださいました。
「それは全部エトランゼが教会や孤児院、婦人部のバザーに提供したものだ」
「何故…どなたかに差し上げるおつもりでしたの?」
「いや、匂いを堪能しただけだ。使用済みを手に入れるのは苦労した」
確かにアルベルト様はわたくしの匂いを良くクンクンと嗅がれております。
ですが、下着類はこんなに汚れてはいなかったと思うのです。
いつもアルワナたちが真っ白に洗濯をしてくれていましたし、手にしてみると固まった部分もあります。
「本当に…匂いを…」
「すまない…少し嘘があった。下着類はおかずだ」
等身大絵姿で抱いた【変態ではないか?】という疑問は払拭されました。
【疑問形】ではなく【確定】したのです。
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