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王太子、正妃を決める
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「父上~お時間よろしいでしょうかぁ?」
ひょっこりひょうたん島の様に陛下の執務室に顔を出す王太子殿下。
目に見えるところでは家電の見切りが下手な王子ですが、隠れた秘密に人妻が好きという変態です。
ですが、変態は変態でもトランスフォーメーションはしませんので危険性は薄いです。
先ほど、第二王子の家出宣言をされた陛下、少々ダメージを食らっているようです。
そこにやってきた王太子殿下が何の技を繰り出すのか心配でならない陛下。
まさかここで【→↓↘(前・下・斜め前)+パンチ で 昇竜拳 】とか連発されたら多分陛下倒れます。
え?変な→とかなんだ??えーっと…。コントローラーです。はい。
「父上、僕、ジョルジュ公爵家のハンナ嬢を正妃に迎えたいと思うんですよ」
陛下的には、ファイヤーマ●オになったか?いや、スター●リオか?無敵?俺無敵?のような一種の錯乱状態になっております。
「え?は?…はい‥‥よろしゅうおます」
「はい?何を言ってるんです?父上」
「いや、びっくりしたぁ…心臓がどきどきしちゃったよ」
「大丈夫ですよ。肝臓がどきどきするよりマシでしょう?」
「う、うん、そうだな。判った。ジョルジュ公爵には伝えておこう」
胸をなで下ろす陛下ですが、にこにこしている王太子殿下を見ると何故が冷や汗が流れます。
「それでですね」
(キター!!やっぱり??)
「なっ‥‥なんだ??血圧に負担のない話?」
「ないと思いますよ?ハンナ嬢を正妃に迎えたら…」
「ちょちょちょ‥‥ちょっと待ってくれ(ハァハァ…おかしい心不全か?)」
「どうされました?それでですね」
「まだまだ…ちょっと呼吸を落ち着ける。今、脾臓が暴れている」
「脾臓が?呼吸なら肺では?えら呼吸してみてはどうです?」
「えら??そんなものあったかな?」
「魚ならあると思いますよ?」
魚ではない陛下ですから、えらは持ち合わせておりません。呼吸を整えます。
すぅぅ~はぁぁ~すぅぅ~はぁぁ~
(気をしっかりもて!儂、出来る子!)
「そ、それでなんだ?」
「ハンナ嬢を正妃に迎えたら、エレインを側妃で召し上げます」
ポロっと持っていたペンが床に転がっていきます。
予想通り。どうしてこんなにわかりやすいんだ?儂、もしかして予知能力あるのか??
陛下の心の中では現在いろんなキャラが爆走中。湘南ではないのに爆走中。
ついでに湾岸も豆腐屋の車が攻めて行きます。
「フォォォォ!!」
「父上?どうしました?父上??」
「側妃ッ!側妃ッ!!」
「えぇ、エレインを側妃に。そうすれば‥‥監禁妻として…ふふっ」
「フゴォォォ!!」
明らかに様子がおかしい陛下ですが、王太子殿下はポヤポヤ系でもあるのできょとんとしております。
「父上、フゴフゴいってたらゴン●くんになってしまいます。僕はノ●ポさんかな。アハハ」
「ンゴンゴ…側妃…ンゴンゴ…」
「父上~?出来ますかぁ?グーにして?パーにして?出来るかな~??ハテサテホホー??」
「フガッフガッ…そんな…側妃…」
「父上、繰り返し言葉ですか?連想ゲームじゃないんですから」
「違っ…違っ…」
「好きだなぁ。ここには正解を鳴らすピンポンないんですよ?」
頭を抱えて机に何かを問いかける陛下。どうやら壊れたようです。
「だめだ‥‥赤も白も黒もダメだ…」
「え?レッド&ブラック?やだなぁ~プリンプリンですか?父上人形劇好きだからなぁ」
「違ョう!ちゅいがうっ!」
「シドロとモドロになってますよ」
ガっと突然王太子殿下の肩を掴む陛下。言葉が出なくてうんうんと頷いております。
それを了承だと受け取った王太子殿下はぱぁぁぁ!っと光る!光る●芝!!
「あ、あのな…その…エレインは…」
「判っていますよ。まだ人妻♡ですからね。手は出しませんよ」
「そ、そうではない。止めておけ‥‥」
「は?何言ってるんです?僕は正妃は別で迎えると譲歩したでしょう?」
「ひ、1人でいいじゃないか?な?妻は複数いるとケンカになる。な??」
「なりませんよ。エレインは完全に隔離して一歩も外に出しませんから」
口から泡を吹きそうな陛下の背中をトントンと叩いてスキップで出ていく王太子殿下。
もしかすると第二王子がマシなのか?それともリスクーパーを呼び戻した方がいいのか?
陛下の苦悩は今始まったばかりだった!!
ひょっこりひょうたん島の様に陛下の執務室に顔を出す王太子殿下。
目に見えるところでは家電の見切りが下手な王子ですが、隠れた秘密に人妻が好きという変態です。
ですが、変態は変態でもトランスフォーメーションはしませんので危険性は薄いです。
先ほど、第二王子の家出宣言をされた陛下、少々ダメージを食らっているようです。
そこにやってきた王太子殿下が何の技を繰り出すのか心配でならない陛下。
まさかここで【→↓↘(前・下・斜め前)+パンチ で 昇竜拳 】とか連発されたら多分陛下倒れます。
え?変な→とかなんだ??えーっと…。コントローラーです。はい。
「父上、僕、ジョルジュ公爵家のハンナ嬢を正妃に迎えたいと思うんですよ」
陛下的には、ファイヤーマ●オになったか?いや、スター●リオか?無敵?俺無敵?のような一種の錯乱状態になっております。
「え?は?…はい‥‥よろしゅうおます」
「はい?何を言ってるんです?父上」
「いや、びっくりしたぁ…心臓がどきどきしちゃったよ」
「大丈夫ですよ。肝臓がどきどきするよりマシでしょう?」
「う、うん、そうだな。判った。ジョルジュ公爵には伝えておこう」
胸をなで下ろす陛下ですが、にこにこしている王太子殿下を見ると何故が冷や汗が流れます。
「それでですね」
(キター!!やっぱり??)
「なっ‥‥なんだ??血圧に負担のない話?」
「ないと思いますよ?ハンナ嬢を正妃に迎えたら…」
「ちょちょちょ‥‥ちょっと待ってくれ(ハァハァ…おかしい心不全か?)」
「どうされました?それでですね」
「まだまだ…ちょっと呼吸を落ち着ける。今、脾臓が暴れている」
「脾臓が?呼吸なら肺では?えら呼吸してみてはどうです?」
「えら??そんなものあったかな?」
「魚ならあると思いますよ?」
魚ではない陛下ですから、えらは持ち合わせておりません。呼吸を整えます。
すぅぅ~はぁぁ~すぅぅ~はぁぁ~
(気をしっかりもて!儂、出来る子!)
「そ、それでなんだ?」
「ハンナ嬢を正妃に迎えたら、エレインを側妃で召し上げます」
ポロっと持っていたペンが床に転がっていきます。
予想通り。どうしてこんなにわかりやすいんだ?儂、もしかして予知能力あるのか??
陛下の心の中では現在いろんなキャラが爆走中。湘南ではないのに爆走中。
ついでに湾岸も豆腐屋の車が攻めて行きます。
「フォォォォ!!」
「父上?どうしました?父上??」
「側妃ッ!側妃ッ!!」
「えぇ、エレインを側妃に。そうすれば‥‥監禁妻として…ふふっ」
「フゴォォォ!!」
明らかに様子がおかしい陛下ですが、王太子殿下はポヤポヤ系でもあるのできょとんとしております。
「父上、フゴフゴいってたらゴン●くんになってしまいます。僕はノ●ポさんかな。アハハ」
「ンゴンゴ…側妃…ンゴンゴ…」
「父上~?出来ますかぁ?グーにして?パーにして?出来るかな~??ハテサテホホー??」
「フガッフガッ…そんな…側妃…」
「父上、繰り返し言葉ですか?連想ゲームじゃないんですから」
「違っ…違っ…」
「好きだなぁ。ここには正解を鳴らすピンポンないんですよ?」
頭を抱えて机に何かを問いかける陛下。どうやら壊れたようです。
「だめだ‥‥赤も白も黒もダメだ…」
「え?レッド&ブラック?やだなぁ~プリンプリンですか?父上人形劇好きだからなぁ」
「違ョう!ちゅいがうっ!」
「シドロとモドロになってますよ」
ガっと突然王太子殿下の肩を掴む陛下。言葉が出なくてうんうんと頷いております。
それを了承だと受け取った王太子殿下はぱぁぁぁ!っと光る!光る●芝!!
「あ、あのな…その…エレインは…」
「判っていますよ。まだ人妻♡ですからね。手は出しませんよ」
「そ、そうではない。止めておけ‥‥」
「は?何言ってるんです?僕は正妃は別で迎えると譲歩したでしょう?」
「ひ、1人でいいじゃないか?な?妻は複数いるとケンカになる。な??」
「なりませんよ。エレインは完全に隔離して一歩も外に出しませんから」
口から泡を吹きそうな陛下の背中をトントンと叩いてスキップで出ていく王太子殿下。
もしかすると第二王子がマシなのか?それともリスクーパーを呼び戻した方がいいのか?
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