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第15話 ミセス・モローともろもろの衝撃
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青々とした髭の剃り痕に真っ赤な口紅。
女装癖があるのではなく、生物学上の分類が男で、体躯も男なのだが彼女の名前は「ミセス・モロー」
足を組んで座れば豊かに毛を蓄えた膝下に眩暈を覚えそうになる。
決して悩殺されている訳ではない。
「女に生まれて45年」と豪語するミセス・モロー。
「やだ、アタシとヴェッセルの仲を疑ってる?」
「全然」
「もう♡強がっちゃって。可愛い♡でも大丈夫。アタシのストライクはヴェッセルみたいな男じゃないの。もっとごつくてどっしりとした男がタイプなの」
身の丈190cm超え。自重は120kg超え。32歳まで外人部隊として傭兵で生計を立てていたミセス・モロー。
「あの頃は入れ食いだったわ」が、口癖らしいが何が入れ食いだったのかは想像するのを止めておこうとコルネリアは思った。
浮気を疑う余地はないが、妖艶な美女と浮気をされた方が心のダメージは少ないと感じる女性は多い事だろう。
「最近来てくれないからぁ」
「誤解を生むような発言をするなよ」
――違う方に誤解しそうですけどね――
「で?この頃はどうだ?」
「いい感じ。お得意様もついたし。あら!そう言えば貴女の帽子!早速付けてくれているのね」
「え?帽子?」
家に入る時には帽子は脱いで手で持っていたのだが、言われてみて気が付く。
緋色のリボンの周りには小さなビーズで編んだ人形が縫い付けられていた。
「ここは帽子とか女性の小物にオリジナリティを持たせるために1品物のビーズで作った人形を作っているんだ」
ミセス・モローが隣の部屋の扉を開ければ数人の女性が1つのテーブルを囲んで何かを作っていた。帽子は確かに昨日の帰り道に買ったが、ビーズで作った人形をヴェッセルが夜中に1つ1つ縫い付けたかと思うと心がほんわかと温かくなるのを感じた。
「彼女たちは10代の前半で親に娼館に売られてね。稼ぎ時を終えた年齢になると娼館も面倒をみられなくなって追い出すんだ。手に職でもあれば食うには困らないからこうやって仕事を手伝って貰っているんだ」
「そうなんですね…」
女性達の年齢は30代後半から50代。確かに娼婦としてはもう需要が無いとされたのだろう。
それに袖から出た手首の部分。手袋はしているけれど性病特有の症状がみられる。
長く娼婦をしていれば性病は避けては通れない。治療薬もなく末期の痛みを誤魔化すのは違法な薬物しかない。
「第3王子と相談をして終末医療を行う医院も開設するんだ」
第3王子は福祉に手厚い対応をしてくれることで有名だった。まだ12歳までと制限はあるが平民でも診療や投薬をしてくれる医療院が出来たのも第3王子の号令があったからと言われている。
底辺で生きる人間など捨てておけと誰もが言う。
ヴェッセルはそんな者に手を差し伸べて、生活基盤が出来るまで、そして一部の者は生涯を閉じるその日までを手助けしていたのだった。
ただ、場所が場所。娼婦としては売り物にならない女性や時に男娼を引き受けて面倒をみる。親に売られて逃げた者を匿う時もある。捨てられてしまった孤児もいれば、高齢になり面倒をみられないと子供に捨てられた親もいる。
隣接する建物にも行ってみればそこには犯罪に手を染める手前で保護された者達が学問を学んでいた。年齢もばらばら。背中に赤子を背負っている女性はとても若く「姉?」と思えば「母」だと言う。
「あの子は12歳で身籠り、13歳で出産したんだ」
「相手の方は?」
「逃げたそうだよ。幼馴染だったようだけど…副王都から王都にその男を探してやって来た時は臨月でね。保護した1週間後に出産したんだよ。実家は副王都でも大店の商家だが実持ちの悪い娘は娘じゃないと親子の縁を切られたんだ」
ここにもそんな訳アリの男女が僅かな賃金しか得られないが内職をしていた。
「あ、刺繍をしているのね」
「そうなんだよ。着飾っているご婦人方は知らないだろうが王家御用達の仕立て屋で売られているレース編みや刺繍はここに住む者達がやってるんだ。腕は確かなんだよ」
コルネリアも知らなかった。内職だろうとは思ったがお針子たちがやっているとばかり思っていた。
「見ての通りここは貧民窟。この国は生まれが貧しいだけだったり、一度転落をするともう浮上出来ない。でも何処に生まれるかなんで選んで生まれる訳じゃないし、人間は生きて行かなきゃいけない。多くの者は知らないけど食卓に肉が上がるだろう?」
「えぇ…食べるわね」
「肉は皿に盛られた状態で最初からある訳じゃない。そうなるまでに加工をしたりしているのもここの人間だよ。家を建てるのに石を使う。山から切り出した石を材料として使えるように粉塵に塗れて加工しているのもここの人間。ここは衣食住全てを支えているんだ。ただ、汚いし辛いし、手間もかかる仕事だから誰もやりたがらないし、そういう負の部分は見よう、やろうとする人間がいないからね」
最後に案内をされたのはこの近辺で一番綺麗な建物。中にいる者達の身なりは綺麗に整っていて、それまでの住人とは違っていた。
「彼らは見送り人の仕事してくれているんだ」
「見送り人?」
「解かりやすく言えば葬儀の手伝いかな。誰しも綺麗な状態で最期を迎えるとは限らない。埋葬する穴を掘ったりもするよ」
コルネリアは頭を思いっきり叩かれたくらい位の衝撃を受けた。
身の回りにあるもの、起こる事。全てがお膳立てされた世界に生きてきた事を知ったのである。
「殺生はいけないと言いながら肉や魚を食べる。嘘はいけないと言いながら底辺で生き、困窮する人間から目を背ける。俺にとってはそういう美辞麗句を並べる欺瞞野郎よりも、彼らが ”明日も頑張ろう” って思える日常を整備する事の方が大事だと思ってるんだ。だから妙な二つ名で呼ばれる事もあるけど他人の言葉は気にしないんだ」
口で言うほど簡単な事ではない。ヴェッセルはまだ23歳。その若さでよくシャウテン子爵が許したものだと思っていると「これは家の事業の一環でもあるから」と笑顔で答えてくれる。
「ごめんなさい。貴方の事を誤解していたわ」
見た目が良いのでてっきり噂通りの遊び人で女にだらしない男かと思っていたが全く違った。事実を知らない癖に噂を信じていた自分をコルネリアは恥ずかしく思った。
「いいんだよ。いきなりの初デートで連れてくるような場所じゃないのは俺も判ってる。でも…君には俺が何をしているのか知っておいて欲しかったんだ。これ以上のインパクトはないだろ?」
「ふふっ。本当に。色々と衝撃が大きすぎて混乱してるわ」
帰り道、ヴェッセルは両親に約束した通り16時前後になる様に送ってくれた。
その道すがらコルネリアはヴェッセルに頼みごとをした。
「また連れて来てほしいわ。でも明日、明後日は無理」
「連れてくるのはいいけど明日は観劇でも誘おうかなと思ったんだけどな」
「残念でした~。観劇よりもしたい事があるの。その準備に1週間はかかるわ」
「準備?1週間も?」
「そうよ。貴方の婚約者なんだもの。私は私に出来る事をしたいと思うの」
そう言ったコルネリアの後ろで小さくヴェッセルが「ありがとう」と言った気がした。
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足を組んで座れば豊かに毛を蓄えた膝下に眩暈を覚えそうになる。
決して悩殺されている訳ではない。
「女に生まれて45年」と豪語するミセス・モロー。
「やだ、アタシとヴェッセルの仲を疑ってる?」
「全然」
「もう♡強がっちゃって。可愛い♡でも大丈夫。アタシのストライクはヴェッセルみたいな男じゃないの。もっとごつくてどっしりとした男がタイプなの」
身の丈190cm超え。自重は120kg超え。32歳まで外人部隊として傭兵で生計を立てていたミセス・モロー。
「あの頃は入れ食いだったわ」が、口癖らしいが何が入れ食いだったのかは想像するのを止めておこうとコルネリアは思った。
浮気を疑う余地はないが、妖艶な美女と浮気をされた方が心のダメージは少ないと感じる女性は多い事だろう。
「最近来てくれないからぁ」
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「で?この頃はどうだ?」
「いい感じ。お得意様もついたし。あら!そう言えば貴女の帽子!早速付けてくれているのね」
「え?帽子?」
家に入る時には帽子は脱いで手で持っていたのだが、言われてみて気が付く。
緋色のリボンの周りには小さなビーズで編んだ人形が縫い付けられていた。
「ここは帽子とか女性の小物にオリジナリティを持たせるために1品物のビーズで作った人形を作っているんだ」
ミセス・モローが隣の部屋の扉を開ければ数人の女性が1つのテーブルを囲んで何かを作っていた。帽子は確かに昨日の帰り道に買ったが、ビーズで作った人形をヴェッセルが夜中に1つ1つ縫い付けたかと思うと心がほんわかと温かくなるのを感じた。
「彼女たちは10代の前半で親に娼館に売られてね。稼ぎ時を終えた年齢になると娼館も面倒をみられなくなって追い出すんだ。手に職でもあれば食うには困らないからこうやって仕事を手伝って貰っているんだ」
「そうなんですね…」
女性達の年齢は30代後半から50代。確かに娼婦としてはもう需要が無いとされたのだろう。
それに袖から出た手首の部分。手袋はしているけれど性病特有の症状がみられる。
長く娼婦をしていれば性病は避けては通れない。治療薬もなく末期の痛みを誤魔化すのは違法な薬物しかない。
「第3王子と相談をして終末医療を行う医院も開設するんだ」
第3王子は福祉に手厚い対応をしてくれることで有名だった。まだ12歳までと制限はあるが平民でも診療や投薬をしてくれる医療院が出来たのも第3王子の号令があったからと言われている。
底辺で生きる人間など捨てておけと誰もが言う。
ヴェッセルはそんな者に手を差し伸べて、生活基盤が出来るまで、そして一部の者は生涯を閉じるその日までを手助けしていたのだった。
ただ、場所が場所。娼婦としては売り物にならない女性や時に男娼を引き受けて面倒をみる。親に売られて逃げた者を匿う時もある。捨てられてしまった孤児もいれば、高齢になり面倒をみられないと子供に捨てられた親もいる。
隣接する建物にも行ってみればそこには犯罪に手を染める手前で保護された者達が学問を学んでいた。年齢もばらばら。背中に赤子を背負っている女性はとても若く「姉?」と思えば「母」だと言う。
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「相手の方は?」
「逃げたそうだよ。幼馴染だったようだけど…副王都から王都にその男を探してやって来た時は臨月でね。保護した1週間後に出産したんだよ。実家は副王都でも大店の商家だが実持ちの悪い娘は娘じゃないと親子の縁を切られたんだ」
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「あ、刺繍をしているのね」
「そうなんだよ。着飾っているご婦人方は知らないだろうが王家御用達の仕立て屋で売られているレース編みや刺繍はここに住む者達がやってるんだ。腕は確かなんだよ」
コルネリアも知らなかった。内職だろうとは思ったがお針子たちがやっているとばかり思っていた。
「見ての通りここは貧民窟。この国は生まれが貧しいだけだったり、一度転落をするともう浮上出来ない。でも何処に生まれるかなんで選んで生まれる訳じゃないし、人間は生きて行かなきゃいけない。多くの者は知らないけど食卓に肉が上がるだろう?」
「えぇ…食べるわね」
「肉は皿に盛られた状態で最初からある訳じゃない。そうなるまでに加工をしたりしているのもここの人間だよ。家を建てるのに石を使う。山から切り出した石を材料として使えるように粉塵に塗れて加工しているのもここの人間。ここは衣食住全てを支えているんだ。ただ、汚いし辛いし、手間もかかる仕事だから誰もやりたがらないし、そういう負の部分は見よう、やろうとする人間がいないからね」
最後に案内をされたのはこの近辺で一番綺麗な建物。中にいる者達の身なりは綺麗に整っていて、それまでの住人とは違っていた。
「彼らは見送り人の仕事してくれているんだ」
「見送り人?」
「解かりやすく言えば葬儀の手伝いかな。誰しも綺麗な状態で最期を迎えるとは限らない。埋葬する穴を掘ったりもするよ」
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「ごめんなさい。貴方の事を誤解していたわ」
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