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カリメルラの憎悪

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珍しく従者が話し掛けた。

最初は誰に何を言っているかわからず、カリメルラは娘のと手遊びをしていた。

「ジゼル?お手手を開いて~ぎゅっ♡」
「妃殿下、聞こえていらっしゃいますか?」
「え?私?‥‥私?」
「妃殿下はこの部屋に貴女様だけで御座います。それから…何度も申し上げておりますがジゼルでは御座いません。ブリジッタ様で御座います」


アベラルドからだと言われ、娘の名前は【ブリジッタ】と告げられてもカリメルラは受け入れられなかった。勝手につけておいて一度も会いに来ない。

話しかけもしなければ、抱かれた事もなく、名も呼ばれた事はない。
生まれてからもう1年8カ月。1人で歩くようになり、母音が主体にはなっているが「あぅ」「ぶぅぅぅ」っと話をするような仕草もする。

――父親だなんて絶対に認めないんだから――


話しかけた侍女は『アベラルドが部屋を訪れる』とカリメルラに告げた。
カリメルラはに渡そうとした「おきあがりこぼし」を握ったまま動かない。

『あーた、あーた』がカリメルラの手から「おきあがりこぼし」を取り上げ、転がせ始めた。







どれくらい前だっただろうか。が寝返りを打ち出した頃だったか。「第二子はまだか」と急かしに来たゲール公爵夫妻を手当たり次第モノを投げて追い返した日、ジージルの死を知った。

カリメルラは一人で暫く泣き、食事も喉を通らなかった。
半狂乱になったカリメルラの近くに置いておけば全く第二王子アベラルドに似ていないと言っても認知はされているため、使用人達はカリメルラからブリジッタを引き離した。


本当に1人になったカリメルラだったが、子供と引き離した事で暴れる事をやめた。
大人しくなったカリメルラの部屋の扉を開けた使用人は驚いた。
カリメルラの髪の色が真っ白になっていたからだ。

その日からカリメルラはアベラルドに何かを求めるのは止めた。
数日おきに面会をと侍女やメイドに伝えていたが、ピタリと止めた。

ジージルは突然いなくなったカリメルラを探して、当初は王都の街のあちこちを探し回ったと言う。「王宮からの帰りに何かあったに違いないんだ」そう言って毎日仕事の前と、仕事が終わった後は探し回った。
酒場にも行き、娼館にも行き、果ては女性の足でなんとか歩いて行ける近隣の街まで足を伸ばしてカリメルラを探し回った。

いる筈のないカリメルラを探して数か月たった頃。
カリメルラの懐妊が判明し、安定期に入った頃のこと。ゲール公爵夫妻はそれまでカリメルラに酷い仕打ちをしていたにも関わらず、祝杯をあげほろろに酔っていた。

その日は、公爵家の使用人や出入り業者に小麦や肉など祝いの品のお裾分けがあった。
執事や侍女頭などには金一封も出た。
ジージルも下男ではあったが、自分の給金数か月でも買えない上質な綿のシーツと綿のシャツ数枚、1か月分のパンを焼いても余る量の小麦、木箱から溢れるくらいの野菜に肉が渡された。

「なんのお祝いです??」
「お嬢さんの妊娠がわかったんだ」
「へぇ…高齢出産ってやつになるのか…大変だな。でもまぁありがたいな」

ジージルはゲール公爵の伯爵家に嫁いだ娘の妊娠がわかったのだと勘違いをした。
両手で抱えた木箱の野菜はどれも新鮮で、使用人の中でも重労働なのに給金が一番安いジージルはこれでカリメルラが帰ってきたら何か作ってやれると微笑んだのだが、ふと首を傾げた。

「あれ?でもお嬢様は先々月、ご出産されたんじゃないか?」
「そうだよ。あ、違う違う。お嬢様違いだよ。伯爵家に嫁に行った本家お嬢様じゃなくて、旦那様が拾ってきた場末のお嬢様のほうだ」

カリメルラはマナーも出来ていないし、所作も最悪。文字の読み書きは使用人以下だったため、公爵家の使用人達からは「場末のお嬢様」と揶揄されていた。
名前は口にしなくてもその呼び名でジージルはカリメルラがいなくなった理由を知った。

「やっぱりさ、なんだかんだ言っても女は肩書ってやつにコロっと行くんだな。ま、美人だったしな。出る所も出てて…あぁ王子様が羨ましィィッ!」

両手の指が昆虫のように淫靡に動き、卑猥な想像をして恍惚な表情を浮かべる使用人にジージルは持っていた箱を落としてしまった。転がっていくカボチャが他の使用人のつま先に当たって止まる。

「妊娠って…本当か…」
「あぁ。安定期に入ったってよ。あんなに虐めてたのに掌返しって凄いな。まぁ第二王子でも王子妃には変わりないし、これでこの公爵家も『王家の覚え目出度く』って感じなんだろうな。侍女頭なんか2か月分の給金以上の金一封だったってよ。ケェェ~羨ましィィィッ」

それまで仕事を黙って休んだりした事の無かったジージルは仕事に来なくなった。怪我をしても適当な手当をして仕事をしていたし、熱があっても雨の中屋根の修理をずぶ濡れになってしていたくらいなのに、仕事に来ないジージルを心配して他の使用人がジージルの部屋を訪れたが、もぬけの殻だった。

住み込みだったジージルは行く当てもないはずだ。
いなくなって5日後。ジージルは王都を流れる川に流れに逆らう事無く浮いていた。

ゲール公爵はカリメルラに言ったのだ。

『下男が1人身投げをしたおかげで小遣いから罰金を払う羽目になった。住み込みで雇ってやったのに恩を仇で返されたよ。悪い運気をあの男が全部持って川に流してくれたと思えばいいかと教会の隅に埋葬してやったが…善い行いは返って来るもんだなぁ。教会から帰ったらお前の懐妊の知らせが届き、私も屋根のある部屋に移れたんだ』


ジージルは我が子を抱く事もなく天に召された。
いや…自分の子だとは思わず、アベラルドの子だと思いカリメルラに裏切られたと思ったまま死んだのだ。
後日詳細を公爵家の使用人が【公爵が渡せなかった土産】を持って訪れた時に聞いたカリメルラは虚ろな表情でその話を聞いた。





何度も、何度も、何度も!本当の事を伝えるためにが生まれる前も生まれた後も【話がしたい】と申し出たのにずっと蔑ろにされてきた。

――どうして今頃?!なんでジージルが生きている時に来てくれなかったの――

アベラルドがもっと早くに来ていれば、ジージルは死なずに済んだかもしれない。

――謝罪の機会を早くに与えてくれなかったくせに!――
――こんな所に私を押し込んだくせに――
――ジージルはこの子の事を知らずに死んでいったのに――

【今更父親、夫づらしても、認めないし許さないんだから!!】


カリメルラの怒りはステファニアにも向いていた。
ハルメル王国に嫁いだとは言え、2年間幸せにやっているのならその場を譲ってやった自分に礼の一つでも言ったらどうなのか。カリメルラはジージルの死で自分だけが不幸のどん底に突き落とされ遠く離れた地にいるステファニアがその姿を見て高笑いしているような錯覚さえ覚えた。

カリメルラが候補になっていた事などステファニアが知るよしもない。
何故こうなったのかもカリメルラには関係がない。

【私は、1人何度も神に謝った。今の不幸は私のせいじゃない】

反省を1人繰り返したカリメルラの中で、罪はももう消えたのだ。





そしてカリメルラの部屋の扉が開いた。

「アベラルド殿下。お久しぶりで御座います」

カリメルラはカーテシーも取らず、アベラルドを睨みつけた。





「今更のこのこと…なんですか?」

カリメルラも決して心地よい毎日を過ごしているとは言い難い。
食べるものはある。菓子が良いと言えばプディングでも焼き菓子でも何でも作ってもらえる。ドレスが欲しいと思えば仕立て屋が来て、カリメルラの希望に添ったドレスも誂えてもらえるし、それに見合ったそのドレスの為だけの宝飾品も選んで手に入れる事が出来る。

髪も結ってもらえるし化粧もしてもらえる。
湯殿では言われるがままにしておけば花の香のする湯に浸り、体も洗ってもらえてマッサージまでしてもらえる。愛娘のは側にいて、気分のすぐれない時は乳母が面倒を見てくれる。

歴代の「妃」と名がつくものよりは子を見ている程度。

心地よいとは言い難いのは「意思疎通」が出来るものが1人もいない環境である事だ。

その最たるものが夫であり第二王子のアベラルド。
カリメルラは未だなにも言葉を発しないアベラルドにテーブルに置かれた菓子籠を投げつけた。

アベラルドの足元に幾つかの菓子が転がるが、アベラルドはそれを拾おうとしたメイドを手で制し、1歩、2歩と近寄ってきた。

「その子がブリジッタか」
「何を言ってるのやら。この子の名は。ブリジッタじゃないわ」
「まぁいい。今日は話があって来たんだ」
「話?今更?話をして何が変わるの?無駄な時間を過ごしたくないわ」

取りつく島のないカリメルラだが、アベラルドは決定事項だとばかりに「聞きたい事」を話し始めようとした。ソファにも腰を下ろさずお互いが立ったまま。これが2人の距離感と言わんばかりである。

アベラルドは周りを見渡し、「2人にしてくれ」と人払いをした。
屋敷の中を仕切るのは女主人であり、ここでは第二王子妃のカリメルラとなるが使用人達はアベラルドに従い、配属をされたからカリメルラの世話をしているだけ。
カリメルラを女主人と認める者はいないし、カリメルラも頼まれてもしないだろう。

アベラルドの言葉に使用人は全て扉の外に出て部屋には2人きりとなった。

「回りくどい事を聞いても仕方がない」
「何を聞きたいって?知ってる事なら何でも言うわ」
「そうか…では、1つだけ」
「1つ?2つでも3つでも構わないわ。但しを誰かに渡せと言う話ならお断り」
を聞きに来たんじゃない」
「そんな事‥‥ですって…まぁそうよね。貴方の子じゃない子なんかそんなものよね」

カリメルラは子供の事ではないと聞いて、それこそ「」扱い出来る話だと安堵した。だがアベラルドの表情は強張る。

「俺の子じゃない‥‥何故そう言える‥あの日君は…」
「裸で隣に寝てました!はい、認めますっ」
「そうではなく‥‥俺が純潔を散らし身籠ったのではない?‥いやそんなはずは‥」
「バカじゃないの。あの血はヤモリの血。ちょっとした悪戯だっただけ」
「悪戯って‥‥悪戯でそんな事までするのか」

アベラルドは、悪戯で破瓜の証を演出し、裸で隣に横たわることかと思ったがカリメルラは失笑し、ソファにドカリと腰を下ろすと実際の視線は立っているアベラルドが上にあるが、見下ろすかのように薄ら笑いを浮かべ真実を語った。

「殿下がいたのよ。あ、殿下ってのは今の陛下。で、苦労を知らないボンボンなんだろうなって思ってちょっと悪戯をしてやろうと薬品箱から下剤を取って水差しに入れたのよ。でも…やめようと思った。思ったのよ!なのに…貴方の従者が水差しを持っていくから!」

「水差し?いや、水差しはあの後調べさせたが何も――」

「当たり前じゃない。洗って井戸の水を入れたんだもの。大変だったのよ。貴方、酒を飲んでるから嘔吐しちゃうしその掃除をして‥‥明け方に近かったし‥その日は仕事の日だったから疲れて寝ちゃっただけ。先に起きようと思ったら寝過ごしただけ!起きたら騒ぎになってただけよ」

「では、ヤモリとはなんなんだ」
「寝ようと思ったらヤモリがいたから本を投げて潰したの!」
「なら、どうして君は妊娠してるんだ?その子は何処から来たっ」

「何処ってバカなの?この子は私とジージルの子。貴方の子じゃないわ。同衾していないのに子が出来るわけないじゃない。どうやったら子供が出来るかくらい知ってるわ。母さんはそれで4,5回【失敗した】って堕胎してたし。私は母さんみたいな女になりたくなかったから受け入れたのはジージルだけ。だからこの子は間違いなくジージルの子なのよ!なのに…なのにっ!」

ソファに腰掛けたカリメルラは自分の言葉に段々と拳を握り、力を込めた。
悔しさなのか、握った拳が小刻みに震えている。

「では…兄上の策略ではない…と言うのか」

アベラルドが行きついた答えは、アベラルドとステファニアに王位を取られまいと、父である国王に毒を盛り、並行してカリメルラにハニートラップを仕掛けさせ、ステファニアと別れさせようとしたものだった。

――違うのか…ならば…どうしてそれを――

アベラルドは「どうしてその事を言ってくれなかった」と問いただそうとした。
しかし、先にカリメルラが飛び掛かってきてアベラルドに馬乗りになると胸ぐらをつかみあげた。

「あんたのせいよ…何もかも!」
「何の事だ」

「本当の事を言おうと思ったら…こんな所に入れるから!!何も知らないままでジージルは死んでしまった!あんたのせい!あんたのせいよ!水を勝手に持っていって飲んでしまうし、だって見たら自分の子じゃないってわかるでしょ!何故認めたの!何故自分の子じゃないって言ってくれなかったの!」

カリメルラは両方の手を交互に振り下ろし、馬乗りになったままでアベラルドの頬を何度も打った。
何度目かの左手が頬に当たる手前でアベラルドはその腕を掴み、カリメルラを突き飛ばした。

ガタタン!ドスン!
馬乗りで座った状態から突き飛ばされたカリメルラは肩をテーブルの角に当てて倒れ込んだ。

「いい加減にしろよ。お前のくだらない悪戯で…俺は…」
「いい気味よ…つぅっ…」

打ち付けた肩に手を置いてカリメルラはゆっくりと上体を起こした。

「いい気味よ…自分らだけ幸せになんてさせない。ジージルはもう戻らない。ステファニアも地獄に堕ちればいいわ。性奴隷のようにハルメルの王太子に弄ばれて敗戦国の王妃となって惨めったらしい姿を晒せばいいのよ。貴方もよ。フフフフ…クックック…絶対に別れてあげない…骨の髄まで全てを吸い尽くしてやるわ。と2人で貴方を地獄に堕としてやるッ」

カリメルラがステファニアの現在を知らない事にアベラルドは安堵した。
微塵もステファニアの事を目の前の女に知られたくないと思ったのだ。

同時に使用人達のカリメルラへの対応も考えねばならないと感じた。

――こういうところがあるから足元をすくわれるんだろうな――

そう思いながらも、カリメルラの仕業については看過できない部分はあるが、処遇について適当な扱いをして良いかと言えばそうではないと切り離して考えてしまうのだ。


「良いだろう。好きにするがいい。もう一度聞く。お前は兄上とは無関係なんだな?」
「関係があるなら今頃あなたを殺してる」
「そうか…判った」

立ち上がったアベラルドは軽く服をパンパンと叩くと、ジャケットの裾を両手で何度かピンと引っ張り、カリメルラを見下ろした。

「俺も、お前も‥‥哀れなものだ」
「一緒にしないで!この※※野郎!!」

部屋を出たアベラルドはつくづく自分の甘さを思い知った。
兄レオポルドとカリメルラは繋がっているのだと思っていたが違っていた。

そして向かう先は、前国王となった父の部屋。
話が出来る状態なのかはわからないが、カルロの調査では何処かに鉛を摂取させる企みの断片がある筈だと踏んだのだ。

――毒味役もいるのにどうやって…まて。常識で考えるな――


レオポルドとアベラルドの思考は似ている。似てはいるがどちらかと言えばレオポルドは1つ1つが単独で上手くいくのだが全体で見ると纏まりがない。
対してアベラルドは全体で見て個々を割り振る考え方で、上手くいかない個別事業もあった。上手くいかなかった事情の失敗点を拾い上げてみると、単純な見落としが多かった。

例えるならば、上手く組み立てられた馬車でも車軸に繋がる手前のビスに座金を嵌めるのを忘れているようなもの。最終確認でも気が付かないのは大きな部品だけを見るからで、大きな部品を繋ぐための小さな部品は上手くいってるものだと見落とし、小さな綻びが大きな事故になり失敗をしていたのだ。

父の部屋の前に立ち、アベラルドは「レオポルドならどうするか」ではなく「自分ならどうするか」を考えた。

開かれた扉。外に漏れてくる空気にアベラルドは違和感を感じた。
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