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溺れた王子の末路③
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溺れた王子の末路 のタイトル連続3話ございますが、
大変に お下劣 な表現が点在しております。
不快な文字列になっていると感じる読者の方が多いと思いますので
スクロールして読まれる際は、十分にご注意ください。
読んで後悔しないと思われるかたのみ
スクロールをお願いいたします。
本当に読みますか?
引き返すなら今です。
後悔は先に立ちませんよ?
本当に読みますか?
大丈夫だと強い心のかたのみ
この先をお楽しみください
*********************
謁見室の扉が開くと、そこには飄々とドレーユ侯爵が立っていた。
国王は、急ぎドレーユ侯爵に近くに来いと呼んだ。
「困った事になった。西も東も攻めてきおった」
国王だけではなく、この場にいる誰もが知らないが
ドレーユ侯爵こそ両側の隣国を攻め込ませた張本人である。
だが、誰も知らないがゆえにドレーユ侯爵を責める者はいない。
「それは困りましたねぇ」
国王は西の国にドレーユ侯爵の姉が嫁ぎ皇后となっている事から
なんとか連絡を取って欲しいと懇願する。
「東の国・・あぁトーマですか」
「ツテはないだろうか」
国王はここでも懇願する。
ドレーユ侯爵は、何も考えていないが考える素振りをする。
そして
「おや、国王陛下。ここには陛下と並び国の重要事項を決める
王太子殿下、第二王子殿下、あと王弟殿下が居られないようですが」
両方の隣国との戦争になるかも知れないという一大事は
結果的には国王がどうすべきか決断をするが
成人もしている彼らを置いて、勝手な事は出来ないのである。
しかし、国王は弟である王弟を切り捨てた。
「王弟は責任を取らせる。西のプセン要塞が落とされたと言うに
早馬の使者を捕縛しようとするなど…謀反の大罪人じゃ」
「陛下、ではどうされるのです」
「手土産にあやつの首でも献上するしかないだろう」
国王の本気度を測るような目つきをドレーユ侯爵はする。
その上で
「陛下、王弟殿下に付きましてはお耳に入れたい事がございます」
そう言ってドレーユ侯爵はソティスの存在を国王に明かす。
国王は先程までよりもさらに驚く。
「ニキティスは王弟殿下に亡き者にされようと企てられましたが
幸い、1人の騎士により脇腹に傷は負いましたが命に別状はございません」
「おぉ、そうか。だが…王太子妃がどう思うかだが」
「いえいえ。私生児などお家騒動の元にしかなりません。
ニキティスについてはわたしが養子に迎え息子として育てましょう」
「そうか!そうしてくれるか。すまないのう」
「いいえ。それも臣下の務めにございます。
つきましては東西の国との調整役もわたくしが致しましょう。
西の国は姉が嫁いでおりますし、未だに姉とは文を交わす中でございます。
東のトーマは現在の王が学園時代の親友でして、年に数回
城に招かれております」
「なんと!それは願ったり叶ったりではないか。早速頼む」
「では、陛下。陛下の名代という肩書もいただきたいですし
ニキティスの処遇についても取り決めをして頂きたく存じます」
「おぉ、そうだな。早速取り決めを交わそうではないか」
国王は東西の国との調整役となるための名代をドレーユ侯爵とする
旨の書類を作成する。
そしてニキティスについては、今後王家は一切の口出しをしない、
約束を違えた時は、ドレーユ侯爵の望む通りにすると契約を交わす。
「陛下、わたくしは陛下を信用しておりますが、
残念な事にわたくしは臣下の一人に過ぎません。
宰相のように自害せねばならないような裏切りがないよう
この2つは魔法契約とさせてください。代償はわたくしの命」
国王はその心意気に打たれてしまい、自身も命を代償とした
魔法契約をドレーユ侯爵と交わした。
ただ無条件に喜ぶ国王の向かいで、能面の表情を崩さないドレーユ侯爵は
心の中だけはニヤリと笑った。
お互いの心臓の上に魔法契約の印が魔術で刻印されると
ドレーユ侯爵は今、思いついたように国王に言う。
「ニキティスの事はさておき、隣国の交渉については
両殿下にも知ってもらう必要がございます」
「おぉそうであった。あやつらはこの一大事にまだ寝ておる。
直々に寝所で叱りつけようぞ」
そういうと国王は先頭に立ち、ドレーユ侯爵の他
20名ほどの文官や騎士を連れて息子の寝所に向かう。
王太子の部屋の扉を開けると、そこには子爵令嬢と
今まさに、何処に行こうと言うのかお互いに「イク~」と
叫ぶ姿が全員の目の前に晒される。
憤慨しつつ、国王は第二王子の部屋の扉を開ける。
第二王子は1人であったが、目を閉じ薬草を大事な股間に巻き付けて
父親である国王に向かって子種を放出した。
そこに慌てた様子の文官が団体の前で憤慨する国王の元に来る。
「たっ、大変です。王太子殿下、第二王子殿下ともに
離縁の手続きが完了したと神殿からの使者が参っております!」
国王と、王太子、第二王子は絶句した。
大変に お下劣 な表現が点在しております。
不快な文字列になっていると感じる読者の方が多いと思いますので
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読んで後悔しないと思われるかたのみ
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本当に読みますか?
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*********************
謁見室の扉が開くと、そこには飄々とドレーユ侯爵が立っていた。
国王は、急ぎドレーユ侯爵に近くに来いと呼んだ。
「困った事になった。西も東も攻めてきおった」
国王だけではなく、この場にいる誰もが知らないが
ドレーユ侯爵こそ両側の隣国を攻め込ませた張本人である。
だが、誰も知らないがゆえにドレーユ侯爵を責める者はいない。
「それは困りましたねぇ」
国王は西の国にドレーユ侯爵の姉が嫁ぎ皇后となっている事から
なんとか連絡を取って欲しいと懇願する。
「東の国・・あぁトーマですか」
「ツテはないだろうか」
国王はここでも懇願する。
ドレーユ侯爵は、何も考えていないが考える素振りをする。
そして
「おや、国王陛下。ここには陛下と並び国の重要事項を決める
王太子殿下、第二王子殿下、あと王弟殿下が居られないようですが」
両方の隣国との戦争になるかも知れないという一大事は
結果的には国王がどうすべきか決断をするが
成人もしている彼らを置いて、勝手な事は出来ないのである。
しかし、国王は弟である王弟を切り捨てた。
「王弟は責任を取らせる。西のプセン要塞が落とされたと言うに
早馬の使者を捕縛しようとするなど…謀反の大罪人じゃ」
「陛下、ではどうされるのです」
「手土産にあやつの首でも献上するしかないだろう」
国王の本気度を測るような目つきをドレーユ侯爵はする。
その上で
「陛下、王弟殿下に付きましてはお耳に入れたい事がございます」
そう言ってドレーユ侯爵はソティスの存在を国王に明かす。
国王は先程までよりもさらに驚く。
「ニキティスは王弟殿下に亡き者にされようと企てられましたが
幸い、1人の騎士により脇腹に傷は負いましたが命に別状はございません」
「おぉ、そうか。だが…王太子妃がどう思うかだが」
「いえいえ。私生児などお家騒動の元にしかなりません。
ニキティスについてはわたしが養子に迎え息子として育てましょう」
「そうか!そうしてくれるか。すまないのう」
「いいえ。それも臣下の務めにございます。
つきましては東西の国との調整役もわたくしが致しましょう。
西の国は姉が嫁いでおりますし、未だに姉とは文を交わす中でございます。
東のトーマは現在の王が学園時代の親友でして、年に数回
城に招かれております」
「なんと!それは願ったり叶ったりではないか。早速頼む」
「では、陛下。陛下の名代という肩書もいただきたいですし
ニキティスの処遇についても取り決めをして頂きたく存じます」
「おぉ、そうだな。早速取り決めを交わそうではないか」
国王は東西の国との調整役となるための名代をドレーユ侯爵とする
旨の書類を作成する。
そしてニキティスについては、今後王家は一切の口出しをしない、
約束を違えた時は、ドレーユ侯爵の望む通りにすると契約を交わす。
「陛下、わたくしは陛下を信用しておりますが、
残念な事にわたくしは臣下の一人に過ぎません。
宰相のように自害せねばならないような裏切りがないよう
この2つは魔法契約とさせてください。代償はわたくしの命」
国王はその心意気に打たれてしまい、自身も命を代償とした
魔法契約をドレーユ侯爵と交わした。
ただ無条件に喜ぶ国王の向かいで、能面の表情を崩さないドレーユ侯爵は
心の中だけはニヤリと笑った。
お互いの心臓の上に魔法契約の印が魔術で刻印されると
ドレーユ侯爵は今、思いついたように国王に言う。
「ニキティスの事はさておき、隣国の交渉については
両殿下にも知ってもらう必要がございます」
「おぉそうであった。あやつらはこの一大事にまだ寝ておる。
直々に寝所で叱りつけようぞ」
そういうと国王は先頭に立ち、ドレーユ侯爵の他
20名ほどの文官や騎士を連れて息子の寝所に向かう。
王太子の部屋の扉を開けると、そこには子爵令嬢と
今まさに、何処に行こうと言うのかお互いに「イク~」と
叫ぶ姿が全員の目の前に晒される。
憤慨しつつ、国王は第二王子の部屋の扉を開ける。
第二王子は1人であったが、目を閉じ薬草を大事な股間に巻き付けて
父親である国王に向かって子種を放出した。
そこに慌てた様子の文官が団体の前で憤慨する国王の元に来る。
「たっ、大変です。王太子殿下、第二王子殿下ともに
離縁の手続きが完了したと神殿からの使者が参っております!」
国王と、王太子、第二王子は絶句した。
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