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第29話   身分を捨てて★本編最終話★

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民衆が大歓声で迎える中、ロリングとエマリアの乗った荷馬車が通り抜けていく。

王族らしい馬車ではなく、果物や野菜、時に煽り板を高くして牛や豚も運ぶ荷馬車。
応急でこしらえた椅子の下、足元には土が落ちている。

飾りつけもない荷馬車、下手すれば罪人を運んでいるようにも見えるが2人を待ちわびる人は溢れかえり、窓からも身を乗り出して手を振り、名を呼んでゆっくり通り過ぎていく馬車を見送る。

華美な事はしない。徹底したロリングとエマリア。
前国王は公開で斬首となり、国王として一応の責任は取ったがそれだけで許されるほど王家の罪が軽いとは思えず、ロリングとエマリアは寝る間も惜しんで民主化に速やかに移行するための執政を取った。


「このままロリング陛下のままでいいんじゃないか?」

酒場ではそれまで「味が不味くなる」と敬遠された政治の話をする者多数。
税を一度全て撤廃し、収入の額に応じての税金となった。
国に納める税が年間所得の3%。経費などを控除した後での額に2%が王都民だけでなくロティ王国全体で統一をされた。

給料をそのままの額にしておくと、インフレが起こってしまうため、それまでの「ポコ」という通貨単位は廃止され、新しい通貨単位「テト」となった。

税金の重さで苦しんでいた民衆は、我慢をしていた買い物が普通に出来るようになり、食卓にもサラダの他に具が転がるスープも湯気を立てる。


パレードが終わっても民衆の熱は冷めやらず、なかなかお忍びでも街中に出る事が出来なかったロリングとエマリアはロティ王国最後の日を明日に控えた日、髪を染め石切り場では当たり前に来ていた平民服に袖を通し街に出た。

行き先はそれまでよりも並んだ露店の数が15倍になった青空市場。
何を買っても付いた値札より多く支払う必要もなく、支払うのは対価だけ。もう買い物に税金は払う必要がないので多くの人が行き交っていた。

目当ての品は「サツマイモ」勿論干し芋を作るためである。

「ロリング。見て」
「どうした?何かあった?新種?」
「ううん。野菜を売ってる屋台。木箱の中が外側の葉っぱでいっぱいよ」
「それがどうかしたのか?確か・・・ニワトリの餌にすると聞いたが?」
「王都に来た時、お兄様と帰り道に野菜を買ったの。あの木箱、空っぽだったのよ?」
「じゃぁ今はニワトリも腹いっぱい食えるという事だな」
「そうなるわね。でもそうなるとタマゴを貰うのが大変よ?ニワトリってね、ちょっとだけど飛ぶの。コケェー!!ってタマゴ泥棒だと思ってるのか飛んでくるのよ」


仲良く手を繋ぎ、沢山のサツマイモが入った袋を肩から背負うのはロリング。

市場を過ぎると公園に出て、ロリングは木陰のベンチにエマリアを座らせて、飲み物を売っている屋台に走っていく。

その間にエマリアは芋を入れた袋の口を開けて中身を覗き込んだ。

「こんなに沢山・・・干す場所もだけど茹でた後の皮を剥くのが大変だわ」


ロリングが即位し、エマリアが王妃となって1年。
その間は石切り場以上の忙しさだった。

民衆に主権を移すため、それまでの貴族だけで構成された議会も解散。
バクーウムヘン公爵が音頭を取ってくれなかったらどうなったことか。

バクーウムヘン公爵が最後まで手を焼いていた裏社会と通じている子爵家を引き入れた事で、まだ解体できないとされた騎士団も解散させる事が出来た。

引き入れたかったのは、彼らを利用する事で騎士団が解体され警備隊が編成されるまでの間、秩序を保つため。彼らも利用されているのを承知でこの先は口利き屋を生業として行く。

「暑いなぁ。ライチの果汁が入ってるんだって」
「ライチ?!高級品なのに」
「ライチも皮を剥くのが大変だよなぁ」

ロリングの視線は欲望のままに大人買いしてしまったイモ袋に向かう。

「知らないわよ?そんなにいっぱい。そもそもで茹でる鍋の数もないのに」
「毎日作って毎日食べるさ」
「毎日ですって?!信じられない・・・飽きちゃうわ」
「飽きないよ。だって毎日2人で作るからその時、その時の思いが込められるからさ」
「えぇーっ?!私も毎日作るの?干し芋はそんな頻繁に食べるものじゃないわ」
「だってさ、明日からやっと2人で過ごせるんだぜ?」
「嫌よ?だからと言って毎日せっせと干し芋を作る毎日になるって事でしょう?!そんなに作ってどうするのよ。売ったって売れ残るわよ!」
「売るわけないだろう?エマリアが作る干し芋をなんで俺以外が食わなきゃならないんだよ!」
「そんなのロリングが食いしん坊なだけよ!それでも毎日食べれば飽きるわよ!」
「飽きないって言ってるだろう?!」

人の集まる市場が開催されていて、休憩できる最寄りの公園。
言い合いを始めた2人は何時の間か人の輪の中にいた。

「陛下!嫁さんの言う事は聞かなきゃ」
「妃殿下!手料理が食べたいって我儘な旦那持つと大変だね」
「両陛下が作ったんなら、俺、買うよ?プレミアじゃん」

全く変装の意味がなかった。
それもそうだ。ロリング、エマリアと言う名前は他にいない事もないが、今年生まれる子供たちにつけたい名前でぶっちぎり。言い合いをする妙齢の同名の男女。

変装をしても変えられるのは髪色くらいで、今は顔も広く周知されている。


「か、帰ろうか・・・」
「うん」

立ち上がり、芋を担いで手を繋ぐと去っていく2人に集まった民衆が歓声を上げた。



翌日、それまでの平民だった王都民から選ばれた議会の議長に2つの王冠を自ら手に取って、渡すとロティ王国は長い歴史に幕を閉じ、新しい歴史を刻み始めた。

ただの国民となった2人は荷馬車に相乗りをさせて貰ったり、街道の隅を縦になって歩いたり、時に野宿をしながら西の石切り場まで戻って来た。

「うわぁ。ロリング。王都に行った時と全然違ってる!」
「ホントだ・・・どこも家だらけ。たった1年少しいなかっただけなのに」
「そう言えば兄上、文官を辞めたんだってね」
「向いてないのよ。でもここの駅長をするらしいわ。いろんな国の言葉が話せるから案内役もやるみたい。もう借金しなければいいんだけど」

アンジェ叔母に借金を立て替えて貰ったルミスは大事になり、さらにアンジェに叱られてバクーウムヘン公爵家で執事見習いとして教育を受ける事になった。

初代駅長としてここに赴任をするため、今は王都、いや旧王都の駅で修業をしている。

驚く2人を大勢の「元」作業員とその家族が出迎えたのだが、その輪に囲まれて、ふと隣を見ればロリングがいない。

いつの間にか消えているロリング。何処にいるかと言えば駅舎そのものはもう完成していて、それまでよりも立派な商店街に繋がる道。そこには幾つも屋台が出ていた。

「おばちゃん。この干し芋、取り分五分五分で売ってくれないか?」
「あぁ~これかい?いいよ。でもどうしたんだい?小遣い稼ぎ?」
「まぁ…実は指輪買ってやるの忘れててさ」
「あんた、そりゃ干し芋で稼ぐとなると大変だよ?」

袋いっぱいの干し芋を売ろうとしていたロリング。

「ほらぁ!やっぱり飽きると言ったじゃないの!こんなに沢山なのよ?売れ残るわよ!」
「残らないって!売るのは俺が作ったやつだけ!」

身分を捨てても捨てなくても変わらない2人。
すっかり見違えて都会になりつつある旧石切り場にも歓声が響いた。


そんな2人はこの駅から出る初めての機関車に乗り、かつて話をした線路の端を目指して旅立った。
終の棲家とするのは旧石切り場の郊外にある小さな家。

戻って来た頃には未来に繋がる小さな命が宿っているかもしれない


Fin

★~★

長い話にお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
この後は‥‥予告にもあったように作者のお楽しみがありまして、コメントの返信を致します。
いつものようにノロノロ返信ですがお待ち頂けると幸いです(*^-^*)

読んでくれてありがとぉぉー!!デッス♡
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みんなの感想(55件)

にゃあん
2023.12.30 にゃあん

いつも楽しい返信ありがとうございます😊

今日の買い物はバウムクーヘンと干し芋とマカロンかなぁ

今年はたくさん読ませていただきました、面白くて目が進む進む!ちょうどいい長さで読みごろ感もありの駄洒落もありで楽しかったです。

では良いお年を🐈‍⬛

cyaru
2023.12.30 cyaru

コメントありがとうございます。<(_ _)>

大物は明日なんですけども、先程ちょっと買い物に行ったらですね…。
ニャンとしめ縄を売ってる出店に干し芋のセットが御座いましてね(*^-^*)
道の駅なんかには時々出てるんですけども、10個も入って350円(税込)とあれば買うしかありませんので大人買いしたんですけども、スーパーに入ったら直ぐの所に洋菓子フェア?!

年越しをオサレなお菓子で・・・というのかも??と思いつつ予算オーバーも仕方ない(笑)
えぇ…バウムクーヘンとカヌレ、マカロンを購入致しましたよ~\(^▽^)/

もしかするとシンクロしてる??と思いつつバウムクーヘンを食べております(*^-^*)

今年も40話くらいですかねぇ…。
イラっとするキャラも多かったんですけども、笑った~っとお声を頂くと「よっし!!」と画面の前でウッ!ハッ!ウッ!ハッ!とジンギスカンしそうになりました(*^▽^*)
楽しんで頂けるのが何より!!

来年も王道は歩けない外道なので、路線変更なしで頑張りたいと思います(*^-^*)

ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>

良いお年をお迎えくださいませ(=^・^=)

解除
にゃあん
2023.12.29 にゃあん

まだ読み始めたばかり、バウムクーヘン公爵家に脳内変換して食べたくなる😁

そのうち干し芋になるのかな😁どれ頑張って続きを読みます!

cyaru
2023.12.29 cyaru

コメントありがとうございます。<(_ _)>

いいんですよぅ~脳内変換で美味しく頂いちゃってくださいませ(=^・^=)
っと…おっとっと・・・今からという事は閑話休題は2つとも引っ込んでしまっているのでもし、ご希望であれば時間限定で公開するようにしますね(*^-^*)

干し芋は割と早い段階でエマリアがロリングに「どうぞ~」と手渡します(*^-^*)
田舎から馬車でやって来てお兄ちゃんの迎えを待っている時です。

素朴過ぎる味なんですけども、「種芋から吟味」の干し芋。
その場ではロリング、食べないんですけどあとでパクっと食べて癖になります(笑)

いよいよ明日は30日!!大晦日イブで御座いますよ~。
年内にもう1作と思っていたんですけども、1月2日3日にしようかな~と思っています。

この後も楽しんで頂けると嬉しいです(*^-^*)

解除
くるみとみるく

楽しかったぁ〜♪干芋が繋ぐ2人の出会いと育む愛はとても可愛らしい( *´艸`)途中何故か鼻歌まじりにウキウキ読み(笑)そして名前訂正が面倒になり、他の方同様もうバウムクーヘンやマカロンのままで良いっかぁとラスト迄読んでしまいました( ̄□ ̄;)ごんなさぁ〜い。常に前向きなヒロインの逞しさに元気を貰い、ヘタレと思われた王子もラストではちゃんとお仕事してたので嬉々\( °∀° *)/今回も本当楽しく読ませて頂きました♪しばらくは干芋がおやつになりそうな私、そして毎回色々な趣向でお話書かれているcyaru様には感服の極みです。

cyaru
2023.12.12 cyaru

コメントありがとうございます。<(_ _)>

キャラの名前はワシ自身がよく間違っちゃいますから、何でもあり!と考えておりますよ(*^-^*)
読みやすいように読んで頂ければオッケェイ!!
※あ、ワシの話は‥なので他の作者様には該当しないと思われますのでご注意を(;^_^A

鼻歌まで!!クゥゥ~ありがとうございます!
楽しく読んで頂けるのが一番ですよ~\(^▽^)/ 重い部分もあるので明暗と言いますか温度差もあったりするんですが、気軽にね♡フンフフーンと楽しい気分でいて頂けるとありがたや~

人類が月に着地してまだ100年も経ってないんですけど、そこから100年前は人が地球から本当に飛び出すなんて考えた事も無かったかと。
鉄道が走り出した頃にもリニアなんか想像もしてなかったでしょうし、ライト兄弟の飛行機開発の時代にも音速を超える戦闘機(旅客機にもコンコルドとかありましたが)が空を飛ぶとか・・・。

発展っていうのは始まると物凄いスピードでそれまでの生き方が変わっちゃいます(*^-^*)

そんな中でお洒落なお菓子ではなく干し芋!!素朴な食べ物ですけども干し芋がロリングとエマリアを繋ぎます(*^-^*)
お芋は食べ過ぎには注意がひつような「癖」が強いんですけども食物繊維もたっぷりですし、腹持ちもするし良い事尽くめ!
過去には人類を飢餓からも救ったお芋バンザイ!!

ロリングは王国に幕引きをする最後の国王になりましたが、そんな大仕事が出来たのもエマリアあってこそかな(*^-^*)
女性は女ではありますが、母でもあり娘でもあり・・・歌にも御座いましたが処女と少女と娼婦に淑女♪いろんな顔を使い分けられるので、ロリング・・・これからが大変かもぉ??(*ノωノ)イヤン

ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>

解除

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