5 / 43
第04話 両手いっぱいの・・・
しおりを挟む
翌朝、ヴァレンティノが目覚めた時、隣で寝ているはずのトゥトゥーリアはすでにいなかった。慌てて飛び起きたヴァレンティノは枕元のベルを鳴らしメイドを呼んだ。
「お目覚めで御座いますか?」
「あぁ、洗顔を頼む」
「畏まりました」
温かい湯に浸したタオルで顔を拭いてもらい、瞼を温めてもらう。
やっとスッキリと目が覚めたヴァレンティノはメイドに問うた。
「彼女は?起きたらいなかったんだが」
「妃殿下におかれましては、朝食をお召し上がりになり、現在は庭を散策されておられますが?」
「庭を?こんな朝早くから?」
「はい、私が午前5時半に参りました時、既に・・・」
言い難そうなメイド。おおよその見当はつく。
さっさと寝台を抜け出し、服も自分で着て、なんなら井戸まで行って顔を洗っていそうだと思ったら本当にそうだった。ついでに言うなら厨房に行って「手伝いをしたい」と頼んできたと聞いて拭いて貰ったばかりの顔を手で覆った。
「ふぅ~第2王子殿下と言っても宮は広いのねぇ」
季節の花が楽しめるように整えられた小道には白い石がまるで絨毯のように敷き詰められていて落ち着かない。トゥトゥーリアは小道から外れて植え込みの間を縫うように庭を歩き回っていた。
国王や王妃、王太子一家の食事に使用する野菜は王宮庭園で栽培をされているが、王宮から見てお隣さんと言えばお隣さんのヴァレンティノの宮。なんせ広い敷地。建物から少し離れた場所にある畑で宮で使用する野菜は作られていた。
「わぁ。白菜だ。こっちはブロッコリーかしら」
しゃがみ込んで肉厚の葉を指でつまみ、感嘆の声をあげるトゥトゥーリア。
そこにガサッと音がして、庭師のカロンがやって来た。
「誰だ?見かけない顔だな」
「これは失礼を致しました。トゥトゥーリアと申します。昨日からこのお屋敷に御厄介になっておりますが、近日中に引っ越しも致しますので・・・えぇっと・・・お見知りおきを?」
「なんだぁ?来たばかりで引っ越しだと?行儀見習いでももうちょっと長い期間ここにいるもんだが・・・。随分とせっかちなんだな?」
「あはは。そうですね。せっかち・・・と言えばそうかも知れません。ところで・・・お名前を伺っても宜しいでしょうか?」
「名前ぇ?こりゃ驚いた。還暦を過ぎて若い娘から名前を聞かれるとは思わなかったよ。俺はカロンって言うんだ。ここで庭師をしてるカロンだ。で?お前さんは何をしてるんだ?」
――何をしてる?何をしてる‥‥何する人だったっけ?――
トゥトゥーリアは「はて?」考え込んだ。
まだ仕事と言う仕事はしておらず、第2王子妃としての仕事は散発的。
――ここはオレの旅?ううん。違うわね。そこまで流離ってないわ――
「えぇっと、昨日からなのでまだ何を・・・とは決まっておりませんの。オホホ」
「そうかい。ま、決まったら頑張んなよ。ここは王宮ほど気忙しくはないが殿下が偏屈者だからな」
――これは聞き捨てならない新情報。どういうことかしら――
世の中には知らなくていい情報もあるが、とりあえずは夫の事。
踏まなくていい地雷を踏み抜く事がないようにここは聞いておいた方が良さそうだと思ったトゥトゥーリアは「偏屈者とは?」と首コテンをしてみた。
「偏屈者と言えば偏屈者さね。今まで目が覚めるような美人と婚約してたのに、何が気に入らなかったのかバリバ侯爵家の姉ちゃんと婚約し直してさ。あんな中身スッカラカンの白塗りオバケが好きなのかと思いきや結婚は妹だ。素人には判らない女性美ってやつを持ってるのがここの殿下さ」
そう言えば異母姉のエジェリナと婚約をしたのは8年前。
美丈夫の第2王子と婚約をしたと大喜びをしていたなぁと思いだす。
しかし、婚約者同士の茶会では小難しい話ばかりをされて、気合を入れたドレスや髪形、小物には一切興味を示してくれず不貞腐れていた事も思い出した。
――って事はエジェリナの容姿で選んだわけじゃない・・・まぁ政略とは言ってたけど――
エジェリナの前はマエスト公爵家のサブリナ嬢。
社交には出ないトゥトゥーリアだったが、使用人の話を立ち聞きした程度なら、こちらも相当なご令嬢。エジェリナは着飾る事に余念のない令嬢だが、サブリナは話に聞く限り高慢ちきなご令嬢。
――まぁ、高位貴族ともなればそんな物よね――
「そうなんですのね。ところでカロン様」
「カロン様っ?!なんちゅう呼び方を・・・痒くなるから様なんて止めてくれよ」
「では・・・カロンさん?で宜しいかしら」
「呼び捨てでも良いんだが・・・皆はカロ爺と呼んでるがな?」
「いえいえ。カロンさんで。こちらの白菜の葉っぱ。収穫した後はどうされていますの?」
「葉っぱ?あぁ、外側の?鶏の餌にしてるが?」
「ふむ」と考えるトゥトゥーリア。鶏と言っても養鶏場ほどの多さではないだろう。
そもそも養鶏場ならこの白菜の量では到底足らない。
と言うことは、「タマゴ」目当ての鶏・・・。
にこりと笑ったトゥトゥーリア。
「カロンさん。鶏の残りで構いません。葉っぱを分けて頂けます?」
「葉っぱを?お前さんも鶏を飼っているのかい?」
「いいえ。毎日の食事にと思いまして」
何を思ったか、ブワっと涙ぐむカロン。
目に腕を当てて、袖に涙を吸わせている。
「今時珍しいくらいに貧乏なんだな。俺も子供の時は家が貧乏でよぅ。よく食ったもんだぜぇ。泣けてくるなぁこのご時世にっ!!持ってきな!収穫した後の残渣とは言わずくれてやるよぅ」
「い、いえっ!毎日の事になりますし、この外側の葉っぱで・・・」
「いいって事よぅ。お前も苦労してんだなぁ。親御さんが病気なのか?」
――いえ、毎日贅沢で生活習慣病まっしぐらなくらいに元気です――
半世紀前は食料自給率も低く、貧しい者はそれこそ道のわきに生えている草も食べていた。勝手に想像をどんどん進化させていくカロン。
「何個欲しいんだ?」
「いっ、1個で・・・」
トゥトゥーリアは決して遠慮をした訳ではないが、カロンから3玉の白菜をもらうことになり、両手いっぱいになった白菜でそれ以上の散歩をする事が出来なくなったのだった。
「お目覚めで御座いますか?」
「あぁ、洗顔を頼む」
「畏まりました」
温かい湯に浸したタオルで顔を拭いてもらい、瞼を温めてもらう。
やっとスッキリと目が覚めたヴァレンティノはメイドに問うた。
「彼女は?起きたらいなかったんだが」
「妃殿下におかれましては、朝食をお召し上がりになり、現在は庭を散策されておられますが?」
「庭を?こんな朝早くから?」
「はい、私が午前5時半に参りました時、既に・・・」
言い難そうなメイド。おおよその見当はつく。
さっさと寝台を抜け出し、服も自分で着て、なんなら井戸まで行って顔を洗っていそうだと思ったら本当にそうだった。ついでに言うなら厨房に行って「手伝いをしたい」と頼んできたと聞いて拭いて貰ったばかりの顔を手で覆った。
「ふぅ~第2王子殿下と言っても宮は広いのねぇ」
季節の花が楽しめるように整えられた小道には白い石がまるで絨毯のように敷き詰められていて落ち着かない。トゥトゥーリアは小道から外れて植え込みの間を縫うように庭を歩き回っていた。
国王や王妃、王太子一家の食事に使用する野菜は王宮庭園で栽培をされているが、王宮から見てお隣さんと言えばお隣さんのヴァレンティノの宮。なんせ広い敷地。建物から少し離れた場所にある畑で宮で使用する野菜は作られていた。
「わぁ。白菜だ。こっちはブロッコリーかしら」
しゃがみ込んで肉厚の葉を指でつまみ、感嘆の声をあげるトゥトゥーリア。
そこにガサッと音がして、庭師のカロンがやって来た。
「誰だ?見かけない顔だな」
「これは失礼を致しました。トゥトゥーリアと申します。昨日からこのお屋敷に御厄介になっておりますが、近日中に引っ越しも致しますので・・・えぇっと・・・お見知りおきを?」
「なんだぁ?来たばかりで引っ越しだと?行儀見習いでももうちょっと長い期間ここにいるもんだが・・・。随分とせっかちなんだな?」
「あはは。そうですね。せっかち・・・と言えばそうかも知れません。ところで・・・お名前を伺っても宜しいでしょうか?」
「名前ぇ?こりゃ驚いた。還暦を過ぎて若い娘から名前を聞かれるとは思わなかったよ。俺はカロンって言うんだ。ここで庭師をしてるカロンだ。で?お前さんは何をしてるんだ?」
――何をしてる?何をしてる‥‥何する人だったっけ?――
トゥトゥーリアは「はて?」考え込んだ。
まだ仕事と言う仕事はしておらず、第2王子妃としての仕事は散発的。
――ここはオレの旅?ううん。違うわね。そこまで流離ってないわ――
「えぇっと、昨日からなのでまだ何を・・・とは決まっておりませんの。オホホ」
「そうかい。ま、決まったら頑張んなよ。ここは王宮ほど気忙しくはないが殿下が偏屈者だからな」
――これは聞き捨てならない新情報。どういうことかしら――
世の中には知らなくていい情報もあるが、とりあえずは夫の事。
踏まなくていい地雷を踏み抜く事がないようにここは聞いておいた方が良さそうだと思ったトゥトゥーリアは「偏屈者とは?」と首コテンをしてみた。
「偏屈者と言えば偏屈者さね。今まで目が覚めるような美人と婚約してたのに、何が気に入らなかったのかバリバ侯爵家の姉ちゃんと婚約し直してさ。あんな中身スッカラカンの白塗りオバケが好きなのかと思いきや結婚は妹だ。素人には判らない女性美ってやつを持ってるのがここの殿下さ」
そう言えば異母姉のエジェリナと婚約をしたのは8年前。
美丈夫の第2王子と婚約をしたと大喜びをしていたなぁと思いだす。
しかし、婚約者同士の茶会では小難しい話ばかりをされて、気合を入れたドレスや髪形、小物には一切興味を示してくれず不貞腐れていた事も思い出した。
――って事はエジェリナの容姿で選んだわけじゃない・・・まぁ政略とは言ってたけど――
エジェリナの前はマエスト公爵家のサブリナ嬢。
社交には出ないトゥトゥーリアだったが、使用人の話を立ち聞きした程度なら、こちらも相当なご令嬢。エジェリナは着飾る事に余念のない令嬢だが、サブリナは話に聞く限り高慢ちきなご令嬢。
――まぁ、高位貴族ともなればそんな物よね――
「そうなんですのね。ところでカロン様」
「カロン様っ?!なんちゅう呼び方を・・・痒くなるから様なんて止めてくれよ」
「では・・・カロンさん?で宜しいかしら」
「呼び捨てでも良いんだが・・・皆はカロ爺と呼んでるがな?」
「いえいえ。カロンさんで。こちらの白菜の葉っぱ。収穫した後はどうされていますの?」
「葉っぱ?あぁ、外側の?鶏の餌にしてるが?」
「ふむ」と考えるトゥトゥーリア。鶏と言っても養鶏場ほどの多さではないだろう。
そもそも養鶏場ならこの白菜の量では到底足らない。
と言うことは、「タマゴ」目当ての鶏・・・。
にこりと笑ったトゥトゥーリア。
「カロンさん。鶏の残りで構いません。葉っぱを分けて頂けます?」
「葉っぱを?お前さんも鶏を飼っているのかい?」
「いいえ。毎日の食事にと思いまして」
何を思ったか、ブワっと涙ぐむカロン。
目に腕を当てて、袖に涙を吸わせている。
「今時珍しいくらいに貧乏なんだな。俺も子供の時は家が貧乏でよぅ。よく食ったもんだぜぇ。泣けてくるなぁこのご時世にっ!!持ってきな!収穫した後の残渣とは言わずくれてやるよぅ」
「い、いえっ!毎日の事になりますし、この外側の葉っぱで・・・」
「いいって事よぅ。お前も苦労してんだなぁ。親御さんが病気なのか?」
――いえ、毎日贅沢で生活習慣病まっしぐらなくらいに元気です――
半世紀前は食料自給率も低く、貧しい者はそれこそ道のわきに生えている草も食べていた。勝手に想像をどんどん進化させていくカロン。
「何個欲しいんだ?」
「いっ、1個で・・・」
トゥトゥーリアは決して遠慮をした訳ではないが、カロンから3玉の白菜をもらうことになり、両手いっぱいになった白菜でそれ以上の散歩をする事が出来なくなったのだった。
93
お気に入りに追加
3,704
あなたにおすすめの小説
妹に魅了された婚約者の王太子に顔を斬られ追放された公爵令嬢は辺境でスローライフを楽しむ。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
マクリントック公爵家の長女カチュアは、婚約者だった王太子に斬られ、顔に醜い傷を受けてしまった。王妃の座を狙う妹が王太子を魅了して操っていたのだ。カチュアは顔の傷を治してももらえず、身一つで辺境に追放されてしまった。
私も貴方を愛さない〜今更愛していたと言われても困ります
せいめ
恋愛
『小説年間アクセスランキング2023』で10位をいただきました。
読んでくださった方々に心から感謝しております。ありがとうございました。
「私は君を愛することはないだろう。
しかし、この結婚は王命だ。不本意だが、君とは白い結婚にはできない。貴族の義務として今宵は君を抱く。
これを終えたら君は領地で好きに生活すればいい」
結婚初夜、旦那様は私に冷たく言い放つ。
この人は何を言っているのかしら?
そんなことは言われなくても分かっている。
私は誰かを愛することも、愛されることも許されないのだから。
私も貴方を愛さない……
侯爵令嬢だった私は、ある日、記憶喪失になっていた。
そんな私に冷たい家族。その中で唯一優しくしてくれる義理の妹。
記憶喪失の自分に何があったのかよく分からないまま私は王命で婚約者を決められ、強引に結婚させられることになってしまった。
この結婚に何の希望も持ってはいけないことは知っている。
それに、婚約期間から冷たかった旦那様に私は何の期待もしていない。
そんな私は初夜を迎えることになる。
その初夜の後、私の運命が大きく動き出すことも知らずに……
よくある記憶喪失の話です。
誤字脱字、申し訳ありません。
ご都合主義です。
【完結】恋人との子を我が家の跡取りにする? 冗談も大概にして下さいませ
水月 潮
恋愛
侯爵家令嬢アイリーン・エヴァンスは遠縁の伯爵家令息のシリル・マイソンと婚約している。
ある日、シリルの恋人と名乗る女性・エイダ・バーク男爵家令嬢がエヴァンス侯爵邸を訪れた。
なんでも彼の子供が出来たから、シリルと別れてくれとのこと。
アイリーンはそれを承諾し、二人を追い返そうとするが、シリルとエイダはこの子を侯爵家の跡取りにして、アイリーンは侯爵家から出て行けというとんでもないことを主張する。
※設定は緩いので物語としてお楽しみ頂けたらと思います
☆HOTランキング20位(2021.6.21)
感謝です*.*
HOTランキング5位(2021.6.22)
【完結】妹が旦那様とキスしていたのを見たのが十日前
地鶏
恋愛
私、アリシア・ブルームは順風満帆な人生を送っていた。
あの日、私の婚約者であるライア様と私の妹が濃厚なキスを交わすあの場面をみるまでは……。
私の気持ちを裏切り、弄んだ二人を、私は許さない。
アリシア・ブルームの復讐が始まる。
【完結済】結婚式の翌日、私はこの結婚が白い結婚であることを知りました。
鳴宮野々花
恋愛
共に伯爵家の令嬢と令息であるアミカとミッチェルは幸せな結婚式を挙げた。ところがその夜ミッチェルの体調が悪くなり、二人は別々の寝室で休むことに。
その翌日、アミカは偶然街でミッチェルと自分の友人であるポーラの不貞の事実を知ってしまう。激しく落胆するアミカだったが、侯爵令息のマキシミリアーノの助けを借りながら二人の不貞の証拠を押さえ、こちらの有責にされないように離婚にこぎつけようとする。
ところが、これは白い結婚だと不貞の相手であるポーラに言っていたはずなのに、日が経つごとにミッチェルの様子が徐々におかしくなってきて───
長年の婚約者は政略結婚の私より、恋愛結婚をしたい相手がいるようなので、消えてあげようと思います。
神崎 ルナ
恋愛
【奨励賞頂きましたっ( ゚Д゚) ありがとうございます(人''▽`)】 コッペリア・マドルーク公爵令嬢は、王太子アレンの婚約者として良好な関係を維持してきたと思っていた。
だが、ある時アレンとマリアの会話を聞いてしまう。
「あんな堅苦しい女性は苦手だ。もし許されるのであれば、君を王太子妃にしたかった」
マリア・ダグラス男爵令嬢は下級貴族であり、王太子と婚約などできるはずもない。
(そう。そんなに彼女が良かったの)
長年に渡る王太子妃教育を耐えてきた彼女がそう決意を固めるのも早かった。
何故なら、彼らは将来自分達の子を王に据え、更にはコッペリアに公務を押し付け、自分達だけ遊び惚けていようとしているようだったから。
(私は都合のいい道具なの?)
絶望したコッペリアは毒薬を入手しようと、お忍びでとある店を探す。
侍女達が話していたのはここだろうか?
店に入ると老婆が迎えてくれ、コッペリアに何が入用か、と尋ねてきた。
コッペリアが正直に全て話すと、
「今のあんたにぴったりの物がある」
渡されたのは、小瓶に入った液状の薬。
「体を休める薬だよ。ん? 毒じゃないのかって? まあ、似たようなものだね。これを飲んだらあんたは眠る。ただし」
そこで老婆は言葉を切った。
「目覚めるには条件がある。それを満たすのは並大抵のことじゃ出来ないよ。下手をすれば永遠に眠ることになる。それでもいいのかい?」
コッペリアは深く頷いた。
薬を飲んだコッペリアは眠りについた。
そして――。
アレン王子と向かい合うコッペリア(?)がいた。
「は? 書類の整理を手伝え? お断り致しますわ」
※お読み頂きありがとうございます(人''▽`) hotランキング、全ての小説、恋愛小説ランキングにて1位をいただきました( ゚Д゚)
(2023.2.3)
ありがとうございますっm(__)m ジャンピング土下座×1000000
※お読みくださり有難うございました(人''▽`) 完結しました(^▽^)
【完結】今夜さよならをします
たろ
恋愛
愛していた。でも愛されることはなかった。
あなたが好きなのは、守るのはリーリエ様。
だったら婚約解消いたしましょう。
シエルに頬を叩かれた時、わたしの恋心は消えた。
よくある婚約解消の話です。
そして新しい恋を見つける話。
なんだけど……あなたには最後しっかりとざまあくらわせてやります!!
★すみません。
長編へと変更させていただきます。
書いているとつい面白くて……長くなってしまいました。
いつも読んでいただきありがとうございます!
夫に相手にされない侯爵夫人ですが、記憶を失ったので人生やり直します。
MIRICO
恋愛
第二章【記憶を失った侯爵夫人ですが、夫と人生やり直します。】完結です。
記憶を失った私は侯爵夫人だった。しかし、旦那様とは不仲でほとんど話すこともなく、パーティに連れて行かれたのは結婚して数回ほど。それを聞いても何も思い出せないので、とりあえず記憶を失ったことは旦那様に内緒にしておいた。
旦那様は美形で凛とした顔の見目の良い方。けれどお城に泊まってばかりで、お屋敷にいてもほとんど顔を合わせない。いいんですよ、その間私は自由にできますから。
屋敷の生活は楽しく旦那様がいなくても何の問題もなかったけれど、ある日突然パーティに同伴することに。
旦那様が「わたし」をどう思っているのか、記憶を失った私にはどうでもいい。けれど、旦那様のお相手たちがやけに私に噛み付いてくる。
記憶がないのだから、私は旦那様のことはどうでもいいのよ?
それなのに、旦那様までもが私にかまってくる。旦那様は一体何がしたいのかしら…?
小説家になろう様に掲載済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる