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第26話 ソシャリーだったら
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さて、時間はまた少し巻き戻る。
王宮で父親のボラツク侯爵夫人を激怒させ、ボラツク侯爵からも出て行けと言われたケインはロザリアと共にボラツク侯爵家に戻ってきた。
使用人たちは怪訝そうな顔で取り敢えず迎え入れてくれたが、ケインとロザリアの着替えも湯あみも手伝ってくれることはなかった。
「手伝ってくれよ。上着は脱げるがシャツを1人で脱ぐなんて無理だ。脱いだら明日はどうしたらいいんだよ。それに汗をかいて気分が悪いんだ。湯あみを手伝ってくれ。直ぐにでもキュレット伯爵家に行きたいんだ」
「申し訳ございません。旦那様、奥様から一切手を貸すなと。馬車ももう出せません。もし必要であれば旦那様と奥様の許可を頂ければお手伝いいたします」
「なんだよ!どいつもこいつも!あぁわかったよ!」
解ったとは言ったもののケインはここまでの待遇を両親にされたことはなかった。何だかんだで激しい兄弟喧嘩をしても「ケインは後継ぎなんだから」と弟の方に謝罪をさせていた。
ソシャリーの件もこっぴどく説教をされたことはあったけれど「出て行け」とまでは言われなかったし、説教を受けた後も使用人はいつもと同じように身の回りの事をしてくれた。
――なんでこんな仕打ちを!酷すぎる!――
憤るケインにロザリアは通常運転だった。
「ねぇ。ケインくぅん。脱げないんだけどぉ。手伝ってぇ」
「五月蝿いっ!脱げないなら引き裂いておけばいいだろう!」
「やだ…ケイン君、怖いよ?そんなに怒ったらロリー困るんだけどぉ」
「勝手に困っとけよ!」
「もぉ!気遣ってるのに!ケイン君、そんな言い方してると皆に嫌われちゃうんだからね!ロリーにごめんって言うまで許してあげないんだからね!」
頬をプゥと膨らませたロザリアは「もぉ、いいもんっ」ロザリアなりの捨てセリフを残し、自分の部屋に戻って行った。
ロザリアが出て行くとテーブルの上に出しっぱなしになったロザリア用の教本が目に入る。ケインは腕で薙ぎ払い、教本もペンもインクも床に転がった。
インク瓶の蓋がきちんと閉まっていなかったのか、トクトクとインクが床に零れていく。ケインは無性に腹立たしくなって教本を思い切り踏みつけた。
「こんなっ!こんな事に!!僕は6年も付き合って来たのか!くそぉ!!」
4,5歳児の使うアルファベットの書き写し教本はケインに踏みつけられてぐちゃぐちゃになった。それがまたケインの怒りに火をつける。
6年と言えば、仮に5歳だったとして11歳だ。
11歳になれば貴族の令嬢は大半がそれなりのマナーを覚えているもの。
公共の場である観劇や、レストランなどにも両親が連れて行く年齢だ。
――ロザリアはどうだった?――
思い起こしてみればロザリアを観劇にかなりの回数連れて行ったが、しんみりとするシーンでロザリアが独自の解説を大声で話したり、ここが伏線だろうと思うシーンでは「つまんなぁい」そう言って席を立つ。
帰る際に係員に呼び止められて何度注意をされた事だろうか。
「ソシャリーだったらそんな事はなかったんだろうな」
あんなに望んで婚約まで持ち込んだのに2人きりだったのは、まだロザリアを引き取っていなかった顔合わせの日だけ。庭を案内したたった15分のみだ。
以降はまだロザリアが来たばかりで平民の中でも最下層の育ちであるロザリアにマナーを求めても仕方がない。
少しでも早くマナーを覚えてほしくて父親は講師もつけていたが何1つ身に付いていない。いまだに自己紹介をする時も語尾は伸ばすし、聞かれてもいない舞台役者の口上のような事まで喋りだす。
婚約者同士の茶会も邪魔だなと感じた事はあったが、ソシャリーを見て思うところがあるだろうと見本になるかと思ったし、ソシャリーが20歳になって結婚となればまだロザリアが居るかも知れない。
険悪な状態よりも気心が知れていればと気を利かせたつもりだった。
「全部、僕の身勝手、独りよがりだったと言うのか?!違うだろう!」
汗を流せないのは仕方がない。明日の朝になれば両親も「今日の事はやり過ぎた」と言うかも知れないのでその時に湯を浴びればいいし、まだ怒っているようならキュレット伯爵家に行くのに裸では到着する前に捕まってしまい、留置所に送られてしまう。
皴だらけで、TPOを弁えていない夜会の服装にはなるが、裸よりいいだろう。
とにかく今はキュレット伯爵家に行き、ソシャリーと話をしなければならない。
悶々とした気持ちのままでケインは寝台に飛び込むように突っ伏すと一頻りうつ伏せの状態で手足をバタつかせ、眠りに付いた。
★~★
翌朝、食事室で両親が朝食をとっていた。
「父上、母上、おはようございます」
声を掛けるとちらりと横目で見た気がしたが返事は返してくれなかった。
――なんだよ。まだ怒ってるのか?これだから年寄りは嫌なんだ――
話をしたくないならこっちだって同じ。ケインは席にはつかず厩舎に向かったが馬番も「馬車は出せません」と言う。
「解った。鞍は何処にある?騎乗していくよ」
馬には鞍も鐙もなにも装着されていない。騎士のケインはそれくらいは自分で出来るのだが片付けてある場所が判らないのだ。
「馬は出せません。騎乗されるのなら旦那様に許可をもらってください」
「お前もか!くそっ!わかったよ。歩けばいいんだろう!歩いてやるよ」
「そこまで指定はしません。歩くなり走るなり、這うなりご自由にどうぞ」
ケインは馬番に向かって唾を吐くと、舌打ちをし、歩いてキュレット伯爵家に向かった。
しかし、キュレット伯爵家に行ってもソシャリーには会わせてもらえなかった。門番は「お約束は御座いますか」と問うので「婚約者にそんなものは要らない」と言えば「お嬢様に婚約者はいません」と返される。
「中に入れろ」「お通し出来ません」同じ言葉のやり取りを30分ほど繰り返したが、門番は「これ以上訳の分からない事を仰るのなら憲兵を呼ぶ」と言い出したのでケインは引き下がるしかなかった。
王宮で父親のボラツク侯爵夫人を激怒させ、ボラツク侯爵からも出て行けと言われたケインはロザリアと共にボラツク侯爵家に戻ってきた。
使用人たちは怪訝そうな顔で取り敢えず迎え入れてくれたが、ケインとロザリアの着替えも湯あみも手伝ってくれることはなかった。
「手伝ってくれよ。上着は脱げるがシャツを1人で脱ぐなんて無理だ。脱いだら明日はどうしたらいいんだよ。それに汗をかいて気分が悪いんだ。湯あみを手伝ってくれ。直ぐにでもキュレット伯爵家に行きたいんだ」
「申し訳ございません。旦那様、奥様から一切手を貸すなと。馬車ももう出せません。もし必要であれば旦那様と奥様の許可を頂ければお手伝いいたします」
「なんだよ!どいつもこいつも!あぁわかったよ!」
解ったとは言ったもののケインはここまでの待遇を両親にされたことはなかった。何だかんだで激しい兄弟喧嘩をしても「ケインは後継ぎなんだから」と弟の方に謝罪をさせていた。
ソシャリーの件もこっぴどく説教をされたことはあったけれど「出て行け」とまでは言われなかったし、説教を受けた後も使用人はいつもと同じように身の回りの事をしてくれた。
――なんでこんな仕打ちを!酷すぎる!――
憤るケインにロザリアは通常運転だった。
「ねぇ。ケインくぅん。脱げないんだけどぉ。手伝ってぇ」
「五月蝿いっ!脱げないなら引き裂いておけばいいだろう!」
「やだ…ケイン君、怖いよ?そんなに怒ったらロリー困るんだけどぉ」
「勝手に困っとけよ!」
「もぉ!気遣ってるのに!ケイン君、そんな言い方してると皆に嫌われちゃうんだからね!ロリーにごめんって言うまで許してあげないんだからね!」
頬をプゥと膨らませたロザリアは「もぉ、いいもんっ」ロザリアなりの捨てセリフを残し、自分の部屋に戻って行った。
ロザリアが出て行くとテーブルの上に出しっぱなしになったロザリア用の教本が目に入る。ケインは腕で薙ぎ払い、教本もペンもインクも床に転がった。
インク瓶の蓋がきちんと閉まっていなかったのか、トクトクとインクが床に零れていく。ケインは無性に腹立たしくなって教本を思い切り踏みつけた。
「こんなっ!こんな事に!!僕は6年も付き合って来たのか!くそぉ!!」
4,5歳児の使うアルファベットの書き写し教本はケインに踏みつけられてぐちゃぐちゃになった。それがまたケインの怒りに火をつける。
6年と言えば、仮に5歳だったとして11歳だ。
11歳になれば貴族の令嬢は大半がそれなりのマナーを覚えているもの。
公共の場である観劇や、レストランなどにも両親が連れて行く年齢だ。
――ロザリアはどうだった?――
思い起こしてみればロザリアを観劇にかなりの回数連れて行ったが、しんみりとするシーンでロザリアが独自の解説を大声で話したり、ここが伏線だろうと思うシーンでは「つまんなぁい」そう言って席を立つ。
帰る際に係員に呼び止められて何度注意をされた事だろうか。
「ソシャリーだったらそんな事はなかったんだろうな」
あんなに望んで婚約まで持ち込んだのに2人きりだったのは、まだロザリアを引き取っていなかった顔合わせの日だけ。庭を案内したたった15分のみだ。
以降はまだロザリアが来たばかりで平民の中でも最下層の育ちであるロザリアにマナーを求めても仕方がない。
少しでも早くマナーを覚えてほしくて父親は講師もつけていたが何1つ身に付いていない。いまだに自己紹介をする時も語尾は伸ばすし、聞かれてもいない舞台役者の口上のような事まで喋りだす。
婚約者同士の茶会も邪魔だなと感じた事はあったが、ソシャリーを見て思うところがあるだろうと見本になるかと思ったし、ソシャリーが20歳になって結婚となればまだロザリアが居るかも知れない。
険悪な状態よりも気心が知れていればと気を利かせたつもりだった。
「全部、僕の身勝手、独りよがりだったと言うのか?!違うだろう!」
汗を流せないのは仕方がない。明日の朝になれば両親も「今日の事はやり過ぎた」と言うかも知れないのでその時に湯を浴びればいいし、まだ怒っているようならキュレット伯爵家に行くのに裸では到着する前に捕まってしまい、留置所に送られてしまう。
皴だらけで、TPOを弁えていない夜会の服装にはなるが、裸よりいいだろう。
とにかく今はキュレット伯爵家に行き、ソシャリーと話をしなければならない。
悶々とした気持ちのままでケインは寝台に飛び込むように突っ伏すと一頻りうつ伏せの状態で手足をバタつかせ、眠りに付いた。
★~★
翌朝、食事室で両親が朝食をとっていた。
「父上、母上、おはようございます」
声を掛けるとちらりと横目で見た気がしたが返事は返してくれなかった。
――なんだよ。まだ怒ってるのか?これだから年寄りは嫌なんだ――
話をしたくないならこっちだって同じ。ケインは席にはつかず厩舎に向かったが馬番も「馬車は出せません」と言う。
「解った。鞍は何処にある?騎乗していくよ」
馬には鞍も鐙もなにも装着されていない。騎士のケインはそれくらいは自分で出来るのだが片付けてある場所が判らないのだ。
「馬は出せません。騎乗されるのなら旦那様に許可をもらってください」
「お前もか!くそっ!わかったよ。歩けばいいんだろう!歩いてやるよ」
「そこまで指定はしません。歩くなり走るなり、這うなりご自由にどうぞ」
ケインは馬番に向かって唾を吐くと、舌打ちをし、歩いてキュレット伯爵家に向かった。
しかし、キュレット伯爵家に行ってもソシャリーには会わせてもらえなかった。門番は「お約束は御座いますか」と問うので「婚約者にそんなものは要らない」と言えば「お嬢様に婚約者はいません」と返される。
「中に入れろ」「お通し出来ません」同じ言葉のやり取りを30分ほど繰り返したが、門番は「これ以上訳の分からない事を仰るのなら憲兵を呼ぶ」と言い出したのでケインは引き下がるしかなかった。
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