7 / 15
7:カミーユの選択
しおりを挟む
「ご自由にどうぞ、夫婦の寝所が空いておりますわ」
憐みの目でカミーユを見た後、ブランディーヌは食事室から出て行こうとした。
カミーユが立ち上がり、ブランディーヌの腕を掴んだ。
「す、直ぐに離れから食事を運ばせるから少しだけ待ってくれないか」
その声を聞いた家令も執事も額を指で強く押した。
そうでもしなければこの重いのに肌が八つ裂きにされそうな空気だけでなく、自身の頭部さえも大きくグワングワンと回って揺れている心地だったのだ。
家令は執事に目くばせをする。執事が小さく頷いた。
「旦那様、お言葉で御座いますが」
家令の言葉にカミーユの手がブランディーヌから離れた。
執事はそっとブランディーヌを部屋の外に連れ出した。
「なんだ?」
「旦那様は、シレリット様にご用意した分があると言われて喜べるのですか?」
「何を言ってるんだ。それはシレリット用だろう。回されても困るだけだ」
「では、奥様のお食事は如何なさいますか」
「それは離れに‥‥あっ!」
カミーユは胸元につけたナフキンを引き千切るように外すとブランディーヌの元に行こうとしたが、家令は大きく手を広げてカミーユの前に立ちはだかった。
「何をしている。どけ」
「旦那様、お連れ様とお食事中でございます。中座されるのであればご挨拶を」
「お連れ様って…リアは妹だろうが」
「お忘れで御座いますか?」
「忘れている?何を」
家令は手のひらを上にエミリアのほうを指した。
カミーユはその手とエミリア、家令を回すように眺めた。
「先程、旦那様は奥様に離縁に同意したと同義と受け取られる事をされたのですよ」
「そんな事はしていない」
「そうでしょうか。食事の予定のない者を突然招き入れる。極稀にそんな事もあるでしょう。ですが、お連れ様はどなたのお席に座って召し上がっておられるのです?」
「え‥ディーの席…」
「そうです。あの時奥様がどうぞと言った。これは社交辞令というもの。言葉の本質は別にございます。旦那様はお連れ様もご一緒にというのなら私共に連れの席を用意せよと命じねばなりません。主の席、夫人の席。これは誰にも譲ってはならないのです。なのに文面通りに旦那様はお連れ様を夫人の席に座らせた」
「それは、座る場所がなかったからで」
「では奥様は何処に座れと?その上、他者のため用意をした食事を離れから持って来させる。奥様にはこの上ない侮辱で御座います。正直申し上げて、我ら旦那様に御仕えする事はこの先、出来かねます」
「お前達、いい加減にしろよ。確かにディーに対しての態度は悪いと思っている。だから謝りに行く。だがエミリアだって家族なんだ。何処が悪いというんだ!」
「では、もう一度お名前を拝借致しますが、シレリット様でしたらどうでしょうか」
「そりゃシレリットはちゃんと学んで――いや!それはこれからの事なんだ」
家令の瞳は瞼で閉じられてカミーユを映さなくなった。
「ねぇ、お兄様ぁ。早く食べましょう?」
いつの間に来たのか。エミリアがカミーユの腕を引いて上目遣いで訴えかける。
廊下の先を見てももうブランディーヌの姿は見えない。
「ねぇ、お兄様ってばぁ」
「あ、あぁ。そうだな。温かいうちに食べないとな」
廊下の向こうは気になるが、カミーユはエミリアに腕を引かれるままもう一度椅子に座り直し、カトラリーを手に取った。
「でね、リアはね――」
目の前でエミリアが何かを話しているのは判るのだが言葉が全く耳に入ってこない。
後から謝りに行って、それから別に買ってあった土産を渡して、兎に角話をすればブランディーヌは解ってくれるはずだと自分で自分に言い聞かせる。
「お兄様ってば!」
「うわっ!」
耳元で大声が聞こえ、カミーユは腰が浮くほどに驚いた。
目の前に頬をまた膨らませたエミリアがカミーユを可愛い目で睨みつけていた。
「リアのお部屋はもうないんでしょう?だからいいでしょう?」
「あ、あぁいいよ…うん‥」
「やったぁ。今日もお兄様と一緒に寝られるのね」
「えっ?!」
「いつもと一緒で湯あみも一緒ね」
エミリアの言葉にカミーユは流石にここでそれは不味いと首を横に振った。
離れであればエミリアの体を洗うのに一緒に湯殿に入っていたが、洗い合いをするのは誤解を招くとカミーユは本宅で湯あみを済ませたあと離れに向かうようになっていた。
エミリアの体を洗う事は変わらないが、離れの湯殿でカミーユは服は着ていた。
使用人に見られれば言い訳は出来ないと考えたからだ。
寝台が同じなのもどうかとは思ったが、カミーユが全裸で眠る事は本宅の使用人も周知の事実だ。体に触れる湯殿と違って、寝台の上で何かをするわけではない。カミーユにとってそれはただの添い寝だった。
目の前のエミリアは「夫婦の寝所」にある寝台で一緒に寝るつもりになっている。
カミーユに取ってそれは譲歩できない事だった。それが例え可愛い異母妹であっても夫婦の寝所の寝台で寝て良いのは自分とブランディーヌだけなのだ。
「リア、すまない。やはり離れに帰ってくれないか」
「どうしてですの?やっぱり…リアは邪魔者なのね」
「邪魔ものだとか、そう言う事じゃないんだ」
「だってぇ。いいって言ったぁ。うわぁぁん。お兄様がリアを除け者にするぅ」
「違うんだよ。リア、泣かないで。ほ、ほら一緒に離れに行くから」
「どうしてぇ。リアもこっちで寝たいのぉ~。独りぼっちは嫌なのぉ。あぁぁん」
やはりエミリアに泣かれるとカミーユは強く言えなくなってしまう。
しかし、寝所を使う事だけは譲歩できなかった。
頭の中では今夜一晩だけだけだから、明日、シーツやマットなど寝具一式を取り換えるようにすることも考えたが、違うと直ぐに首を横に振った。
なんとかエミリアを宥めてエミリアは当主の部屋にある寝台を使ってもらった。
ただ、寝付くまでは側にいてくれというエミリアに付き添って月が空の真上に上がるまでエミリアに添い寝をした。
深夜、そっと寝台を抜け出し夫婦の寝所を覗いてみるが鎮まり帰って人の気配がない。一旦廊下に出てブランディーヌがいるはずの夫人の間の扉を小さくノックした。
「もう寝たのかな…」
時計を見れば日も変わって午前2時半である。
どうするべきかカミーユは迷った。出した結論は内鍵をされていれば使用人の部屋に行き、空いている寝台で眠る。内鍵がされていなければそっと隣に体を横たえようと思った。
カチっ
心臓が口から飛び出しそうなくらいに緊張をした瞬間だったが、ドアノブは回り静かに扉が開いた。
――良かった――
カミーユがほっと胸を撫でおろしたのも束の間。カミーユは数歩進んだ先で立ち尽くした。
――ディーが‥‥いない?――
カミーユは立ち尽くしたまま一睡もせずに夜明けを迎えた。
☆彡☆彡☆彡
次も1時間後の 21時10分公開 です(*^-^*)
憐みの目でカミーユを見た後、ブランディーヌは食事室から出て行こうとした。
カミーユが立ち上がり、ブランディーヌの腕を掴んだ。
「す、直ぐに離れから食事を運ばせるから少しだけ待ってくれないか」
その声を聞いた家令も執事も額を指で強く押した。
そうでもしなければこの重いのに肌が八つ裂きにされそうな空気だけでなく、自身の頭部さえも大きくグワングワンと回って揺れている心地だったのだ。
家令は執事に目くばせをする。執事が小さく頷いた。
「旦那様、お言葉で御座いますが」
家令の言葉にカミーユの手がブランディーヌから離れた。
執事はそっとブランディーヌを部屋の外に連れ出した。
「なんだ?」
「旦那様は、シレリット様にご用意した分があると言われて喜べるのですか?」
「何を言ってるんだ。それはシレリット用だろう。回されても困るだけだ」
「では、奥様のお食事は如何なさいますか」
「それは離れに‥‥あっ!」
カミーユは胸元につけたナフキンを引き千切るように外すとブランディーヌの元に行こうとしたが、家令は大きく手を広げてカミーユの前に立ちはだかった。
「何をしている。どけ」
「旦那様、お連れ様とお食事中でございます。中座されるのであればご挨拶を」
「お連れ様って…リアは妹だろうが」
「お忘れで御座いますか?」
「忘れている?何を」
家令は手のひらを上にエミリアのほうを指した。
カミーユはその手とエミリア、家令を回すように眺めた。
「先程、旦那様は奥様に離縁に同意したと同義と受け取られる事をされたのですよ」
「そんな事はしていない」
「そうでしょうか。食事の予定のない者を突然招き入れる。極稀にそんな事もあるでしょう。ですが、お連れ様はどなたのお席に座って召し上がっておられるのです?」
「え‥ディーの席…」
「そうです。あの時奥様がどうぞと言った。これは社交辞令というもの。言葉の本質は別にございます。旦那様はお連れ様もご一緒にというのなら私共に連れの席を用意せよと命じねばなりません。主の席、夫人の席。これは誰にも譲ってはならないのです。なのに文面通りに旦那様はお連れ様を夫人の席に座らせた」
「それは、座る場所がなかったからで」
「では奥様は何処に座れと?その上、他者のため用意をした食事を離れから持って来させる。奥様にはこの上ない侮辱で御座います。正直申し上げて、我ら旦那様に御仕えする事はこの先、出来かねます」
「お前達、いい加減にしろよ。確かにディーに対しての態度は悪いと思っている。だから謝りに行く。だがエミリアだって家族なんだ。何処が悪いというんだ!」
「では、もう一度お名前を拝借致しますが、シレリット様でしたらどうでしょうか」
「そりゃシレリットはちゃんと学んで――いや!それはこれからの事なんだ」
家令の瞳は瞼で閉じられてカミーユを映さなくなった。
「ねぇ、お兄様ぁ。早く食べましょう?」
いつの間に来たのか。エミリアがカミーユの腕を引いて上目遣いで訴えかける。
廊下の先を見てももうブランディーヌの姿は見えない。
「ねぇ、お兄様ってばぁ」
「あ、あぁ。そうだな。温かいうちに食べないとな」
廊下の向こうは気になるが、カミーユはエミリアに腕を引かれるままもう一度椅子に座り直し、カトラリーを手に取った。
「でね、リアはね――」
目の前でエミリアが何かを話しているのは判るのだが言葉が全く耳に入ってこない。
後から謝りに行って、それから別に買ってあった土産を渡して、兎に角話をすればブランディーヌは解ってくれるはずだと自分で自分に言い聞かせる。
「お兄様ってば!」
「うわっ!」
耳元で大声が聞こえ、カミーユは腰が浮くほどに驚いた。
目の前に頬をまた膨らませたエミリアがカミーユを可愛い目で睨みつけていた。
「リアのお部屋はもうないんでしょう?だからいいでしょう?」
「あ、あぁいいよ…うん‥」
「やったぁ。今日もお兄様と一緒に寝られるのね」
「えっ?!」
「いつもと一緒で湯あみも一緒ね」
エミリアの言葉にカミーユは流石にここでそれは不味いと首を横に振った。
離れであればエミリアの体を洗うのに一緒に湯殿に入っていたが、洗い合いをするのは誤解を招くとカミーユは本宅で湯あみを済ませたあと離れに向かうようになっていた。
エミリアの体を洗う事は変わらないが、離れの湯殿でカミーユは服は着ていた。
使用人に見られれば言い訳は出来ないと考えたからだ。
寝台が同じなのもどうかとは思ったが、カミーユが全裸で眠る事は本宅の使用人も周知の事実だ。体に触れる湯殿と違って、寝台の上で何かをするわけではない。カミーユにとってそれはただの添い寝だった。
目の前のエミリアは「夫婦の寝所」にある寝台で一緒に寝るつもりになっている。
カミーユに取ってそれは譲歩できない事だった。それが例え可愛い異母妹であっても夫婦の寝所の寝台で寝て良いのは自分とブランディーヌだけなのだ。
「リア、すまない。やはり離れに帰ってくれないか」
「どうしてですの?やっぱり…リアは邪魔者なのね」
「邪魔ものだとか、そう言う事じゃないんだ」
「だってぇ。いいって言ったぁ。うわぁぁん。お兄様がリアを除け者にするぅ」
「違うんだよ。リア、泣かないで。ほ、ほら一緒に離れに行くから」
「どうしてぇ。リアもこっちで寝たいのぉ~。独りぼっちは嫌なのぉ。あぁぁん」
やはりエミリアに泣かれるとカミーユは強く言えなくなってしまう。
しかし、寝所を使う事だけは譲歩できなかった。
頭の中では今夜一晩だけだけだから、明日、シーツやマットなど寝具一式を取り換えるようにすることも考えたが、違うと直ぐに首を横に振った。
なんとかエミリアを宥めてエミリアは当主の部屋にある寝台を使ってもらった。
ただ、寝付くまでは側にいてくれというエミリアに付き添って月が空の真上に上がるまでエミリアに添い寝をした。
深夜、そっと寝台を抜け出し夫婦の寝所を覗いてみるが鎮まり帰って人の気配がない。一旦廊下に出てブランディーヌがいるはずの夫人の間の扉を小さくノックした。
「もう寝たのかな…」
時計を見れば日も変わって午前2時半である。
どうするべきかカミーユは迷った。出した結論は内鍵をされていれば使用人の部屋に行き、空いている寝台で眠る。内鍵がされていなければそっと隣に体を横たえようと思った。
カチっ
心臓が口から飛び出しそうなくらいに緊張をした瞬間だったが、ドアノブは回り静かに扉が開いた。
――良かった――
カミーユがほっと胸を撫でおろしたのも束の間。カミーユは数歩進んだ先で立ち尽くした。
――ディーが‥‥いない?――
カミーユは立ち尽くしたまま一睡もせずに夜明けを迎えた。
☆彡☆彡☆彡
次も1時間後の 21時10分公開 です(*^-^*)
37
お気に入りに追加
1,344
あなたにおすすめの小説
私の婚約者は誰?
しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ライラは、2歳年上の伯爵令息ケントと婚約していた。
ところが、ケントが失踪(駆け落ち)してしまう。
その情報を聞き、ライラは意識を失ってしまった。
翌日ライラが目覚めるとケントのことはすっかり忘れており、自分の婚約者がケントの父、伯爵だと思っていた。
婚約者との結婚に向けて突き進むライラと、勘違いを正したい両親&伯爵のお話です。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
初夜に前世を思い出した悪役令嬢は復讐方法を探します。
豆狸
恋愛
「すまない、間違えたんだ」
「はあ?」
初夜の床で新妻の名前を元カノ、しかも新妻の異母妹、しかも新妻と婚約破棄をする原因となった略奪者の名前と間違えた?
脳に蛆でも湧いてんじゃないですかぁ?
なろう様でも公開中です。
【完結】どうして殺されたのですか?貴方達の愛はもう要りません
たろ
恋愛
処刑されたエリーゼ。
何もしていないのに冤罪で……
死んだと思ったら6歳に戻った。
さっき処刑されたばかりなので、悔しさも怖さも痛さも残ったまま巻き戻った。
絶対に許さない!
今更わたしに優しくしても遅い!
恨みしかない、父親と殿下!
絶対に復讐してやる!
★設定はかなりゆるめです
★あまりシリアスではありません
★よくある話を書いてみたかったんです!!
死んで巻き戻りましたが、婚約者の王太子が追いかけて来ます。
拓海のり
恋愛
侯爵令嬢のアリゼは夜会の時に血を吐いて死んだ。しかし、朝起きると時間が巻き戻っていた。二度目は自分に冷たかった婚約者の王太子フランソワや、王太子にべったりだった侯爵令嬢ジャニーヌのいない隣国に留学したが──。
一万字ちょいの短編です。他サイトにも投稿しています。
残酷表現がありますのでR15にいたしました。タイトル変更しました。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
[完結]美しすぎて浮気された侯爵夫人、新しい恋してみようと思います
日向はび
恋愛
「実家に帰らせていただきます!」浮気はしてはいけないことである。侯爵夫人のジルベルタはそう信じていた。ところが結婚3年目に夫の浮気が発覚。理由はジルベルタが美しすぎて手が出せないから。「なんだそれ、意味わからない。貴方異星人ですか?」理解不能な理由、元から愛していない夫。勢いで離婚を宣言したジルベルタの元に、かつて戦争に行った幼馴染が現れる。「俺は浮気しないよ。ジルベルタ」「それってつまりプロポーズ?」
番外編 目次
・護衛の話・浮気相手の話・子供の話・戦時中の話・結婚式
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる